2015年11月06日

原田美世「Swanky Street」


モバマスSSです

書き溜めあり

セカンドギアぐらいのペースで投下していきます





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1445521070





事務所



ちひろ「あ、そういえば修理に出していた社用車って今日取りに行くんでしたっけ?」



モバP「この後行く予定でしたが。どうかなさいましたか?」



ちひろ「はい、ついでに茜ちゃんを迎えに行ってほしいのですが…」



モバP「そういえばちょうどそんな時間でしたね。じゃあ行ってきますね」





ちひろ「はい!行ってらっしゃい」



整備工場



日野茜「プロデューサー!!お待ちしておりました!!!」



モバP「迎えに行くって連絡したよな?なんでここに居るんだ?」



茜「はい!待ち合わせ場所で待っていたのですが居てもたっても居られなくなりつい走ってきてしまいました!!」



モバP「…まぁいい。手間が省けた」



茜「そうですねっ!!では行きましょう!」





原田美世「いらっしゃい。頼まれていた車はもう直ってるよ」



モバP「ありがとうございます。それでですね…」



美世「言ったでしょ。アイドルにはならないよ」



モバP「そこをなんとか…せめてこいつのライブを見に来てもらえないでしょうか?もうすぐなんですよ」



茜「そうなんです!見てくださいっ!!ライブのために毎日鍛えているこの身体をっ!!!」



モバP「茜ちょっと飴あげるから舐めてな」



茜「ありがとうございます!全力で舐めます!!!」モゴモゴ





モバP「…それで話は戻りますが。ライブ来てくれますか?」



美世「え…と、あたしは」



工場長「いいじゃねぇか、お前最近働き詰めだったろ?息抜きがてら行ってこいよ」



美世「工場長…」



工場長「じゃあ決まりな。えっとPさんだっけか予定とかよろしく頼むよ」



モバP「あ、はいこちらこそよろしくお願いします」





車内



茜「ライブ来てくれるみたいですね!良かったです!!!」



モバP「あぁ、茜も気を引き締めて頑張れよ」



茜「はい!気を抜かずにレッスンですっ!!!」



モバP「そうだな、仕上げにベテトレさんも呼んでおくか」



モバP(それにしても修理に出したばっかなのにクーラーの効きが悪い気がする…なんでだ)



茜「ライブですよ!!燃えてきましたっ!!!!」





事務所



茜「日野茜です!!おはようございます!!!!」



ちひろ「お、おはようございます。今日も元気ね」アハハ



モバP「レッスン室は開けてあるから先に行ってて体ほぐしておきな」



茜「そうですね!!それじゃあストレッチをしてきますね!!!」







ちひろ「若さですかね…うらやましいです」



モバP「ライブが控えてますからね。それと関係者席を一席空けてもらえますか?」



ちひろ「ええ、別に構いませんが。もしかして彼女さんですか?」



モバP「まさか、ひとりスカウトしたい子が居るんです。相変わらずアイドルには興味ないみたいですけどなんとかライブだけでも。と」



ちひろ「そういうことでしたか。はい、お任せ下さい」



モバP「ありがとうございます」





ライブ当日



茜「おぉー!!凄いです!!こんなに沢山の人が!ようやくトレーニングの成果をファンのみんなに披露するときが来ましたね!ウォー!!いくぞーっ!!!!」ダッ



茜「こんにちは!!!日野茜です!今日は全力でライブをします!それでは聴いてください!!熱血乙女A!!!!!」ボンバー!!!!



モバP「良かった。来てくれたんですね」



美世「まぁあそこまで言われちゃったらね…」



モバP「良かった良かった。まだライブは始まったばかりですがどうですか?」



美世「そうだね。正直驚いてる…すごいな…これがアイドルか…って」



モバP「一目見たときからティンと来てました 改めてアイドルにご興味は?」



美世「ないと言ったら嘘になるけど。急には決められないよ」



モバP「そうですか。では名刺だけ渡しておきます。なにかあったときはこの番号に」



美世「うん、わかった。あとライブの席空けてくれててありがとうね」



モバP「いえいえ、ではまた」





整備工場



美世「ただいま」



工場長「ただいまってここはお前の家じゃねーぞ」



美世「いいじゃん。少し工具の手入れをしたくてね」



工場長「…例のアイドルってやつか…?」



美世「えっ!?」



工場長「お前は昔から悩み事があると決まってその工具をいじり出すからな。良いんじゃないのか?やってみても」



美世「工場長…」



工場長「今は勤務時間外だから工場長じゃなくてお前の伯父だよ。それに元々お前を正規雇用してる訳じゃないしな」



美世「…いいの?」



工場長「いいも何もお前の人生だろう。好きなようにすればいいさ」



美世「ありがとう。あたし頑張るから!」





事務所



prrrrrrrr



モバP「はい、もしもし」



美世「えっと、原田美世です。今日はお世話になりました」



モバP「あぁいえいえとんでもない。それでどうされましたか?」



美世「あの…アイドルのスカウトの件で…あたし車とかバイクとか男っぽい趣味だけど、ホントは普通の女の子なんです。それでも、もしアイドルになれるなら。あのキラキラしたステージに立てるならあたし頑張ります!」



モバP「分かりました、それなら僕も全力を尽くしてあなたをトップアイドルにします。一緒に歩んで行きましょう よろしくお願いします」



美世「こちらこそよろしくお願いします!あ、あの…あたしのハンドル、しっかり握ってて下さいね!!」ブツッ





ちひろ「今の電話、例の?」



モバP「はい、所属希望者です」



ちひろ「分かりました。それでは資料を作ってきますね」



モバP「いつもすいませんね」



ちひろ「いえ、それは構わないのですがこの前の茜ちゃんのライブの音源どこにあるか知りませんか?」



モバP「CDですか?あれ、おっかしーな確かここら辺に…」ガサゴソ



ちひろ「普段からデスク周りは綺麗にしてくださいね」



モバP「申し訳ないです」ガサゴソ



ちひろ「全く、もぅ。あこれかな?少しCDプレイヤー借りますね」









ちひろ「よし、再生っと」







数日後 仕事現場



美世「ちょっとダイタンな感じかな…?」



モバP「良いんじゃないか?似合ってるぞ」



美世「まだちょっと…ううんかなり恥ずかしいかも。誰の記憶にも残らないように消えてしまいたい…」



モバP「大袈裟な、まだデビューして一週間だけどそれでももう立派なアイドルなんだぞ」

美世「分かってるけど…」



モバP「まぁしばらくは自分の中で育ちつづける羞恥心や不安が敵かな」



美世「あたし元から目立ちたがり屋じゃない分。アピールも下手で…でも少しずつなれるから」



スタッフ「撮影の準備ができましたんでよろくおねがいしまーす」



モバP「ほら、行ってこい」



美世「よし、本番用にギアを入れ直して、と。頑張らなきゃ!」





撮影後



モバP「お疲れ様。どうだった?」



美世「ピットイン!もうくたくたで肩凝っちゃったよPさん、メンテナンス、してくれる?」



モバP「ハイハイ肩揉みね」グッグッ



美世「ありがとう。ねぇPさん、カメラマンって凄いね。あたし何枚も撮られて行くうちにどんどん自分に自信が出てきて最後の方はもうずっと楽しかったよ!」



モバP「よかったよかったもう恥ずかしさはなさそうだな」



美世「うん、もう大丈夫!これからはフルスロットルでいくよ!」





美世「でね!それでね、今日撮った中で一番良い写真を貰いたいな。せっかくの初仕事だもん。良い記念になりそう」



モバP「実はもうもらってあるからポスターにして事務所に貼る予定だよ」



美世「流石にそれは恥ずかしいよ!」



モバP「おう、それはまぁ置いといて。今度、茜とレースクイーンの仕事をやってもらうんだが」



美世「レースクイーン!!やるやる!あたしの得意分野だよ。Pさんは分かってるね」



モバP「まぁふさわしい道というか方向性は最初からイメージできてたからな」



美世「まるでPさんはあたしのナビゲーターだね」



モバP「俺はプロデューサーなんだけどな…」



美世「物の例えだよ!もぅ」





サーキット



茜「炎の熱血少女、日野茜ですっ!!今日はレーシングサーキットでお仕事ですよっ!エキサイティングでホットでヒートです!!しかしサーキットというのはスゴイですね!!プロデューサー、速さで目が回りそうです!」



美世「やっぱり茜ちゃんはいつ見ても元気ね!あたしの衣装もレース仕様みたいだしこのまま飛ばしていくよーっ!」



茜「良いですね!私もいつもより燃えてきました!!走りますか!?いえっ!走りましょう!!!!いきますよ!!!熱いヒィィィーーート!!!!」ダッ



美世「あぁ、待って茜ちゃん!もぅ!じゃあ行ってくるねPさん。お仕事きっちり仕上げるからね!」



モバP「おお!怪我するなよー!!」



モバP(最初は少し不安だったけどだんだん「らしさ」を出せるようになってきて良かった。しかし美世が居るおかげなのか茜もいつもよりうるさ……元気で仕事が出来てるな)



お仕事終了



モバP「お疲れ様。良かったよ」



美世「ありがとう。皆、笑顔になってくれたかな?」



茜「はい!!私たちのレースクイーン衣装で熱くなってもらえたようですね!!!!なので大丈夫だと思います!!」



美世「そっかなら良かった。茜ちゃんも可愛かったよ!」



茜「えぇ!!そんないきなり恥ずかしいです!!あの、熱い、顔が熱くなってきました!?少し走ってきます!!!」ダッ



モバP「忙しいやつだな全く…」



美世「ねぇPさん、あたしアイドルのお仕事…ほんとに楽しいっ」



モバP「…まだまだこれからもっと楽しくなるぞ」



美世「そっか…そうだね!楽しみ!」





数日後 事務所

がちゃ

美世「こんにちわっ!」



モバP「来たか美世。早速だがこれに目を通してくれないか?」カサッ



美世「はいはいなになに?ライブバトル?ってええ!ライブ!?」



モバP「ああ、新人アイドル達を呼び集めてライブを開くんだ。まぁ競馬で言う桜花賞みたいなものなのかな」



美世「あたし競馬は分からないよ」



モバP「そうだったのかスマン」



美世「そっか…あたしがライブか…この前の茜ちゃんみたいにキラキラできるかな」



モバP「美世なら大丈夫だよ。不安ならレッスンの回数増やしておくか?」



美世「うん、お願い。あたし頑張るからっ!」



モバP「ライブは三ヶ月後。相手もだいたい同じ条件だからってことでよろしく」



美世「うん!!」





ライブ当日



美世(レッスンもいっぱいやった。何度だってイメージトレーニングもした。大丈夫、大丈夫!)



モバP「まぁ、いつも通りにやればいいさ」



美世「うん、でもやっぱり緊張するね…心臓が凄いドキドキしてる」



古澤頼子「あの、今日は…よろしくお願いします…」



美世「あ、はい!こちらこそお互いに全力で頑張りましょう!!」



頼子「はい、勝負…頑張ります…」



スタッフ「スタンバイお願いしまーす!」



美世「じゃあねPさん!行ってくるよ!!」



モバP「ああ、頑張れよ!」





ステージ



美世(ここが、ステージ!アイドルの皆がいつも見ている景色。凄い!光の波がキラキラ押し寄せて綺麗!!)



美世「あ、あの!原田美世です!今日は全力で駆け抜けていきます!それでは聴いてください!!!」





モバP(最初の出だしが遅れたが後は概ねレッスン通り。普通なら十分過ぎる程のレベルだけど…問題は古澤さんのポテンシャルだよなぁ)



モバP(デビューは美世と一緒。ライブも今日が初めて、データが少ないからなんとも言えない…か)





美世「聴いてくれてありがとう!原田美世でしたっ!!」



美世「どうPさん!あたしうまくいったでしょ」



モバP「あぁ!よくやった!流石だぞ」



美世「あとは…頼子ちゃんね…」





頼子P「…会場の皆の心を奪ってこい。頼子ならそれができる」



頼子「今の私なら…大丈夫、任せて」



頼子「(胸を張って、顔をあげる…)」



頼子「こんにちは…古澤頼子です。それでは聴いてください」



頼子「〜〜〜♪」





モバP「何だよありゃ…」



美世(凄い…声も仕種の一つ一つに魅入っちゃう。まるで自分の心が頼子ちゃんのすぐ近くにあるみたい…)





頼子「ありがとう…ございました」



ワァァァァァァァァ!!!!!





ライブ終了後



美世「負けちゃった…ね」



モバP「あれは、全くの計算違いだった。まさかあれほどとは…」



美世「あはは…凄かったよ。アイドルの世界って奥が深いな…」



美世「ねぇPさん明日ってオフだよね?」



モバP「あぁそうだな。しっかりからだ休めとけよ?」



美世「もぅ、そうじゃなくて!お出かけしよ?車はあたしが出すから。ドライブに付き合ってよ」



モバP「……分かった。時間とかはまた後で連絡しよう」



美世「うん、じゃあまた明日」





翌日 車内



美世「いやぁ、見事に雨だね」



モバP「しょうがないよ。梅雨だもん」



美世「まぁ最近ずっとばたばたしてたからたまにはのんびりしよう。ね?」



モバP「それで、どこまで行くんだ?」



美世「そうだね〜海岸線を走りたいと思ってたからこのまま鎌倉行っちゃおうか」



モバP「だとしたら向こうにつくのは夕方ぐらいか」





美世「いつもは飛ばしちゃうけど今日はPさんともっと居たいからちょっと遅めに着くかもね」



モバP「…昨日はごめんな、あれは俺のプロデュース不足だった。もっとよく彼女の事を調べていたら…」



美世「いいよ気にしないで。勝ち負けがある以上しょうがないって!」



モバP「でもだからって、」



美世「もぅ、いつもはそんなに辛気臭いこと言わないのに海につくまでこの話はナシね?せっかくのデートなんだから楽しい話をしよ?」



モバP「…あぁ」





美世「でね、その時茜ちゃんが横断歩道の向こうに居たんだけどなぜかお風呂の桶を頭に乗せててね。あたしがなんで乗っけてるのって聞いたらーーーあ、もうすぐ着くから準備しといてね」



モバP「おう、もうそんな経ったのか」



美世「それでね、なんで桶を頭に乗せてたかっていうと……あ、ここのパーキング空いてるから停めちゃうね。大丈夫?腰痛くない?」



モバP「俺も長時間車に乗るのはなれてるから大丈夫だよ。運転ありがとうな」



美世「うんうん、じゃあ少し歩こう?」







モバP「そうだな、せっかく来たんだし。たまには歩くのも悪くないな」



美世「だねっ!傘は邪魔になるから一本で良いよね?」



モバP「いや、いいよ自分の使うって」



美世「ダメだよPさん、そういうときは女の子の傘を持ってあげなきゃ。でしょ?」



モバP「でしょ?ってそういうもんなのか?」



美世「そういうもん!ほら行くよ!近くに神社があるんだって。お参りしようよ」



モバP「あ、あぁ」





神社



チャリンチャリン パンパン!



美世「………」



モバP「………」



モバP「…何をお願いしたんだ?」



美世「そういうのって話しちゃって良かったんだっけ?」



モバP「え?いやどうなんだろ。人に話すと叶わなくなるとかほんとにあるのか?」



美世「分からないからとりあえず今は内緒!あとついでにPさんの恋愛成就もお願いしといたからね!」



モバP「俺はまだそういうのは良いって」



美世「まぁまぁついでだからいいの!それにあたしの願いが叶ったら結果的にこっちの方も叶うってことだからね…」ボソッ





モバP「そういえば事務所のみんなにお土産買わなきゃな」



美世「お土産かぁ、あそこら辺にお店があるかな?」





美世「あ、見てみて!あそこにゲームセンターがあるよ!」



モバP「ほんとだ、随分古い感じがするなぁ」





美世「PさんPさんこっち来て」



モバP「ん?レースゲーム?」



美世「ねぇ帰りの運転をどっちにするかこれで勝負して決めようよ!」



モバP「まぁ別に構わないけど…」



美世「ふふふ…ハンドルを握ったら、Pさん相手でも容赦しないよ?」



モバP「お手柔らかに頼むよ」









3 2 1 START!!



美世「絶対にPさんに凄いって褒めてもらうんだから…って!わわっ危ない!思った以上に曲がるのおかしいよ!!」



モバP「騒がしいなぁ…」







モバP「まさかゴールもできないなんてな」



美世「あー、でも面白かったぁ あたしがPさんにドライブテクで負けるなんてね」



モバP「でも珍しいな、美世が車を人に運転させようとするなんて」



美世「そう?なんか交代で運転しながらドライブって一緒に走ってる感じがしない?」



モバP「まぁ確かに連れていってもらってる感じはしなくなるな」



美世「でしょ?だけど負けちゃったから帰りもあたしが運転するんだけどね」アハハ





モバP「いいよ。帰りは俺が運転するよ」



美世「ほんと?あたしPさんの運転安心するから好きなんだぁ」



モバP「ちょっと照れるなそれ。それにここまで連れて来てくれたんだそのお礼ってことで」



美世「いえいえ、あたしがドライブしたかったから良いんだよ。あ、海が見えてきたよ!良い景色…。手すりに越しかけて、少し海を眺めていかない?」



モバP「おぉ!ちょうど日が沈む頃だ…」



美世「なんかノスタルジックだね。オレンジで悲しげだけど暖かい、暖かいのは茜ちゃんのイメージが強いからかな、なんて」





モバP「……美世、ずっと考えてたんだけど夏にもう一回ライブをやらないか?」



美世「あたしもずっとそのことを考えてた…Pさんってさあたしが何も言わなくてもいつもあたしのこと分かっててくれてるよね。なんだか魔法みたい」



モバP「そりゃ魔法使いだからな。美世も茜もみんなシンデレラにさせるためのな」



美世「そっかぁ魔法使いかぁ。ならさ、カボチャの馬車じゃなくて真っ赤なスポーツカーにしてよカッコイイやつ!」



モバP「お前それ自分で乗るだろ」



美世「あはは、ばれちゃった?」





美世「……Pさん、あたしこの前のライブで負けて凄い悔しかった。悔しくて悔しくて泣きそうになった」



モバP「あぁ、俺も悔しかった。…でもそれ以上に熱いんだろ?」



美世「うん、なんだかあたしの中のエンジンがずっとうねりをあげてるんだ熱くて自分じゃ押さえられないくらいに…」



美世「Pさん。あたしはPさんにアイドルの世界を教えてもらって感謝してる。だから、」



モバP「分かってる。どこまでもついていくさ」



美世「ありがとう。Pさん」



モバP「あんまり居すぎると帰るのが遅くなるな。そろそろ帰ろうか」

美世「うん!そうだねじゃあ運転よろしくね!」

モバP「よろこんでくれるならしっかり任されるよ」



美世「そうだね、あたしはPさんだからハンドルを任せられるんだよってこと忘れないでよね?」



モバP「お、おぉ。分かった分かった」









車内



美世「…スー…スー」



モバP「寝ちゃったか…無理もないよな。ずっとレッスンばっかりでろくに寝てないはずなのに…」



モバP「ハンドルを任された以上はしっかり導いてやらないとだな。次のライブは必ず成功させるぞ…」





数ヶ月後 夏 ライブ会場



モバP「準備はいいか?」



美世「うん!なんだか短いような気もしたけど、お互いに間違えながら何度も傷ついて…でもおかげであたしはもう止まらない、ううん止まれないよ。ブレーキなんて踏まない!」



モバP「あぁ、美世が止まれない分おれがしっかりサポートしてやるから」



美世「流石、あたしのプロデューサー!」



美世「もしあたしが壊れてもPさんがしっかりメンテナンスしてくれるから安心してスピードを上げられる。ナビゲートは任せたよ!!」



モバP「分かってるよ。それに、みんなも来てるみたいだな…もう美世も有名になったからもう誰の記憶にも残らないように消えるなんてできないぞ」



美世「あ、はは懐かしいね。憶えてたんだ」



モバP「全部ちゃんと憶えてるさ」



美世「そっか…やっぱりPさんは…ううん、なんでもない!ありがと、じゃあ行ってくるね!」









美世「みんなおまたせ!熱いライブはまだ終わらないよ!アクセル全開で真夏のライブを駆け抜けちゃうからね!!」





美世(Pさんはあたしにとって大切な人だから隣で一緒に駆け上がってほしい!トップアイドルまで続く光り輝くこのスワンキーストリートを!!)





おわり



23:30│原田美世 
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