2015年11月17日

モバP「今日もよく頑張ったな」ナデナデ 渋谷凛「こ、子ども扱いしないでよ」アセアセ

P「そんな照れなくてもいいんだぞ」ナデナデ



凛「も、もう……」



P「ほれほれ、もっと撫でてやろう」ナデナデ









凛「いやほんとにやめてよ」ペシッ



P「あ、すんません」





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P「おかしいな……なぜナデナデしたのにデレないんだ」



凛「頭を撫でられて喜ぶのは小さい子だけだよ」



P「しかしだな。先輩プロデューサーの話によると、アイドルは頭を優しく撫でると懐いてくれると」



凛「それ、よっぽどモテる人限定の技なんじゃないの?」



P「え、そうなの?」



凛「そうだよ。常識的に考えて」





P「アハハ、うっそだー」



P「今のは俺の撫で方が下手だっただけ。ちゃんと撫でれば、凛だって『ふーん、まあ悪くないかな///』とか言ってくれるはずだ」



凛「声真似イラッと来るからやめて」



P「ごめんなさい」



P「真似した本人も気持ち悪いと思った」



凛「まったく」ハァ



P「とにかくだ。まだ諦めるには早いと俺は思う」



凛「ふーん」



P「希望を失ってはいけない。試練とは、それを乗り越えられる者の前にしか訪れないのだ」



凛「その心意気はえらいと思う」



P「というわけで凛。もう一度頭を撫でさせてくれ」



凛「え、やだよ」



P「どうして! 心意気は偉いって言ったじゃないか」



凛「髪乱れるし、子供扱いされてるみたいで嫌だし。理由もなく男の人に触らせる場所じゃないよ」



P「ぐぬぬ、言い返せない」



P「……よし。なら理由を用意しよう」



凛「聞いてあげる」



P「凛。君の髪はとても綺麗だ。美しい」



凛「ありがとう」



P「見ただけでサラサラしていそうだとわかる。長く伸ばした黒髪はこの世の宝だ。最高だ、天使だ!」



P「そんな君の髪の手触りを確かめたい。だから触らせてくれ」



凛「やだよ」



P「ちゃんと理由用意したのに!」



凛「セリフがいちいち大げさなんだよ。びっくりするほど上滑り」



凛「そんなんじゃ女の子は口説けないと思う」



P「うぐっ、図星すぎて胸が痛い」



P「こうなれば仕方ない。とっておきの口説き文句を披露してやる」



凛「どうぞ」



P「頭にリンパ溜まってるから俺がマッサージしてあげよう」



凛「もう意味わからないんだけど」



P「おかしいな、成功率100パーセントのはずなんだが……」



P「わかった! ならこうしよう」



P「代わりに俺の頭撫でていいから、凛の頭も撫でさせてくれ」



凛「私別にプロデューサーの頭撫でたくないんだけど」



P「なんなら俺のカメさんの頭でも」



凛「撫でるかわりに踏んづけるよ?」



P「ごめんなさいセクハラでした」



凛「結局、ロクな理由も対価も出せてないね」



P「う……い、いいじゃないか! ちょっとくらい撫でさせてくれても」



P「そこまで頑なに拒否する理由はなんなんだ。さっき言ったこと以外に何かあるんじゃないのか?」



凛「えっ……」



P「どうなんだ。教えてくれ」



凛「………」





凛「だって……大切な人とのこういうことは、もっと大事な時に、もっといい雰囲気でやりたいから」



P「えっ」



凛「……こんな理由、簡単に言えるわけないじゃん」プイ



P「り、凛……君は俺のことを……」







凛「みたいな反応したら、男の人って喜ぶの?」ケロリ



P「畜生! 騙された!」



P「い、いつの間にそんな男をたぶらかす術を……お父さんは悲しいぞ」



凛「誰がお父さんか」



凛「今時の女子高生なら、このくらいの演技はみんなできるよ」



P「世の中腐ってやがる」



凛「……あ、そろそろ撮影の仕事の時間だ。行かないと」



P「ああ、俺が現場まで送るよ。……はぁ〜、結局凛をひとかけらもデレさせられなかった」



凛「私はそんなに簡単に堕ちないよ」



P「みたいだな。うーん、俺にもっと魅力があれば……」



凛「違う違う、そういうのじゃないから」



P「そういうのじゃないって、どういうことだ?」



凛「アイドルは、誰かひとりに心奪われちゃ駄目ってこと……かな」



凛「だから、全部やりきって引退した後は、案外すぐに堕ちちゃうかもね」



凛「いつも近くにいて、支えてくれる男の人とかに」



P「………」



P「……それも、演技?」



凛「どうだろうね。私のプロデューサーなんだから、自分で当ててみなよ」



P「……はは、それもそうだな」





P「まあ、それを考える前に……まずは仕事をきっちりこなさないとな」



凛「そうだね。今日も残していこうか、私たちの足跡」



P「ああ」



凛「じゃあ行こうか」



P「おう。あ、でもその前にひとつ」



凛「なに?」



P「さっきのセリフ、かっこよく決めたつもりかもしれんがクサいぞ」



凛「え、うそ」



P「ほんと」



P「ああいうのはよっぽど特別な人が言わないとかっこよく聞こえないからな」



凛「そうなの?」



P「そうだよ。常識的に考えて」



凛「きっと言い方が悪かったんだよ。だからもう一度――」





おしまい





17:30│渋谷凛 
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