2015年11月22日

周防桃子「小さな喜びを!」

2日遅れの桃子誕生日SSです。

よろしくお願いします。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1446967884



某日・765プロ劇場会議室





P「それはここにした方がいいんじゃないか?」



奈緒「こっちの方がいいんとちゃいますか?」



のり子「そうだね!それでいこう」



春香「うん、それじゃあこうしてっと…完成です!」



亜利沙「カンペキだと思います!」



P「よし、それじゃあ明日…喜んでくれるよな?」



春香「はい!きっと」

翌日・765プロ劇場事務所



桃子「おはようございまーす」



P「お、桃子、おはよう」



春香「おはよう♪桃子ちゃん」



のり子「おはよっ、桃子!」



桃子「おはよう、春香さん、のり子さん。あとお兄ちゃんも」



P「おれはついでか…まあいいや。へっへっへ…桃子よ、今日が何の日かわかるかな?」



桃子「え?そ、それは…えっと…も、桃子の…」



P「え?なになにぃ?」



桃子「う、うざい…」



P[俺はわかるんだよな〜。それは…」



春香・のり子「桃子(ちゃん)!誕生日おめでとう!」

P「え?あ、ちょっ…」



桃子「あ、ありがとう」



春香「マドレーヌ作ってきたんだ♪お茶も入れるから一緒に食べよ?」



のり子「アタシからはこれ!」



桃子「シール?かわいい…ねこ?」



のり子「プロレスねこってキャラなんだけど…桃子がかわいいって言ってくれてほっとしたよ〜」



桃子「ふふっ♪のり子さんならプロレスの技図鑑とかくれるのかなって思ってた」



のり子「な!?そんなわけないじゃんか〜…最初は考えてたけど」



春香「考えてたんだ…」



桃子「その…あ、ありがとう、春香さん、のり子さん」



春香「ふふ、喜んでもらえてよかった♪」



のり子「へへっ、桃子に素直なお礼言われると照れるな〜」



P「オレ…プロデューサー…モモコ…オニイチャン…」



のり子「ああっ!プロデューサーが真っ白な灰になってる!?」



春香「プロデューサーさんが変にもったいぶるからですよ?」



桃子「お兄ちゃんはプレゼントないんだ…」



P「え?ちがっ…」



ドア「バーン」



亜利沙「桃子ちゃんセンパーイ!!!お誕生日おめでとうございますぅー!!」



奈緒「亜利沙ドアバーンしたらあかんって。小鳥さんに怒られるで」

春香「あ!亜利沙ちゃん!奈緒ちゃん!」



亜利沙「桃子ちゃんセンパイ!これ!誕生日プレゼントです!」



桃子「あ、ありがとう。これなに?」



亜利沙「撮った写真や描いた絵をシールにできるんですよ!桃子ちゃんセンパイ手作りシールを作れるんです!」



桃子「ほんと!?すごい…ありがとう♪亜利沙さん」



亜利沙「いやはは…照れますよぉ〜」



奈緒「亜利沙にしてはまともなプレゼントやな」



亜利沙「そんなぁ〜ひどいですよぉ〜奈緒ちゃ〜ん」



奈緒「冗談やって、冗談!ほい、桃子、誕生日おめでとう!」



桃子「ありがとう、奈緒さん」

奈緒「めっちゃおいしいタコ焼き屋のタダ券に、めっちゃおいしいお好み焼き屋のタダ券に、めっちゃおいしいスイーツ店のタダ券に…」



P「タダ券ばっかりやんけ!」



のり子「あ、復活した」



桃子「ふふっ、奈緒さんらしいね」



奈緒「へへっ、そうやろ?今度一緒にいこな?」



桃子「うん!」



P「そしてトリを飾るのは私。Pです」



桃子「……」



春香「プロデューサーさん、まじめに!まじめに!」



P「あ、ごめん…そうだな。桃子、誕生日おめでとう。プレゼントだ」



桃子「本?…ホットケーキのレシピ本…?何だか変わってるね…」



P「あー…レシピ本そのものもプレゼントではあるんだけどな…その…」



のり子「なに?もしかして照れてるの?プロデューサー」



奈緒「珍しい光景やなぁ」



亜利沙「そうですねぇ」



春香「ふふっ♪プロデューサーさん、はっきり言わないとダメですよ」



P「くっ…お前ら…あぁわかってるよ」



桃子「?」

P「桃子。えーっと…その本の中のホットケーキ俺が何でも作ってやる!」



桃子「…へ?え、えっ!?お兄ちゃんが作ってくれるの!?」



P「そうだ!それが俺の誕生日プレゼントだ!ははっ、今日桃子が仕事から帰ってきたら作るよ。材料買うから出発する前に決めておけよ〜」



桃子「ち、ちょっと待って、桃子、ちゃんと選ぶから!」



桃子「えっと、どれにしようかな…♪」



春香「桃子ちゃん、うれしそうだね♪」



奈緒「ホンマやなあ。プロデューサーさん良かったやん」



P「まあな。ちゃんと作れるか不安だけど…」



春香「お手伝いしてもいいですけど…プロデューサーさんが一人で作るんですよね?」



P「ああ、もちろん。それが男ってもんだ」



のり子「そうなの?ま、カッコイイけどね!」



P「だろ?よーし、仕事ささっと終わらせて備えるぞ〜」





・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・



桃子「お兄ちゃん、これがいい!」



P「お、決まったか。どれどれ…よし、任せろ!」



桃子「それじゃあ、お仕事行ってくるね」



P「おう。すまんな、今日送っていけなくて」



桃子「いいよ、別に。…ホットケーキ、楽しみにしてるからね」



P「…ふっ、世界一おいしい奴作ってやるよ」



桃子「…えへへ♪じゃあまたあとでね」



P「おう」



P(あーかわいかった)



P「うん、よし。行ったな」



P「桃子が帰ってくるのが17時ごろ…いいな?」



春香「了解です!私は15時には戻ってこれます」



のり子「アタシと奈緒はレッスンだから大丈夫だよね?」



奈緒「そやな」



P「あとは…」



亜利沙「育ちゃんから桃子ちゃんへのお誕生日プレゼント渡す瞬間を撮影したら急いで戻ってきます!」



P「わかった!その写真後でくれ!よし、じゃあ俺は材料買ってくるかな」



P「桃子の喜ぶ顔が目に浮かぶぜ…ゲヘヘ…」



奈緒「何でいいこと言ってるのに悪そうな笑い方やねん」

仕事後・タクシー



桃子(育にも星梨花にもプレゼントもらえた…みんなからもお祝いのメールがたくさん…)



桃子(今度会ったときにプレゼント渡すねって…うれしいな…早くみんなにも会いたいな)



桃子(もうすぐ劇場…帰ったらお兄ちゃんがホットケーキ作ってくれるんだよね)



桃子(こんなに嬉しいことがたくさんでいいのかな?夢じゃないのかな?)



桃子(…夢じゃ…ないんだよね)



桃子(あ、着いた、劇場だ)



桃子「運転手さん、ありがとうございました」



運転手「はいよ。それと…ハッピーバースデー、桃子ちゃん」



桃子「え?ありがとう…でも何で知ってるの?」



運転手「ファンだからさ。じゃ、またうちのタクシーをよろしく」



バタン



ブーン・・・・・







桃子「・・・・・・・・」



桃子(ファンの人もお祝いしてくれるんだ…アイドルだもんね…桃子)



桃子(なんか不思議だなぁ…)



桃子(でも…嬉しい…)

765プロ劇場事務所





桃子「ただいまー」



P「おかえり、桃子」



桃子「あ、お兄ちゃん」



P「ホットケーキは後は焼いて盛り付けるだけだ。準備万端ってやつだな」



桃子「うん、そっか」



P「仕事の方はどうだった?」



桃子「もう、お兄ちゃん。桃子を誰だと思ってるの?」



P「ははっ、そうだな。俺の自慢のアイドル、周防桃子だもんな」



桃子「な、なに恥ずかしいこと言ってるの?」

P「全然恥ずかしいことじゃないぞ。俺は自分のアイドル達に絶対の自信を持ってるからな」



桃子「もう…あのさ、お兄ちゃん」



P「ん?どうした?」



桃子「ありがとう」



P「なんだなんだ?お礼ならホットケーキ食った後でいいって」



桃子「違うの!その…私をアイドルにしてくれて…アイドルとして育ててくれてありがとうって言ってるの!」



P「……!」



桃子「お兄ちゃんのおかげで…桃子、たくさんの大切な人に出会えた。今日色んな人にお祝いされて…そう思ったんだ」



P「そうか」

桃子「だから…その…お兄ちゃんには一番感謝してるんだからね」



桃子「ありがとう」



P「…ああ」



桃子「そ、それにリコッタのみんなに育や星梨花、他にもたくさん…お礼言いたい人、数えきれなくなっちゃった」



P「ははっ、そうだな」



桃子「…劇場に帰ってくるとね、自然に『ただいま』って言っちゃうんだ」



桃子「それって…ここが大事な場所になったってことだよね?」



P「ああ、そうだな」



桃子「も、もうどうしたの?いつもの調子は?」



P「いやさ、嬉しくてな…」



P「な?お前たちもだろ?」

春香「はい!」



亜利沙「ありさも桃子ちゃんセンパイに会えて良かったですぅ〜!」



奈緒「泣いたらあかんて亜利沙〜、もらってまうやん」



桃子「みんな!?いたの!?」



のり子「桃子」



桃子「は、はい」



のり子「アタシたちもさ、桃子に感謝してるんだよ?」



春香「うん…PSLも桃子ちゃんがいなかったら絶対成功してなかった」



春香「まだ小さいのにプロとして頑張ってる桃子ちゃんにみんな勇気をもらってるんだ」



春香「だからね、これは誕生日のお祝いと感謝の気持ち!受け取って?」

桃子「これは…アルバム?」



桃子「劇場のみんなと…桃子の写真…メッセージが入ってる」



P「みんなから桃子へのメッセージだよ」



P「あと亜利沙がこっそり撮った写真もあるけど罰は後にしてやってな」



亜利沙「えぇ!?結局罰はあるんですか〜!?プロデューサーさんのうそつき〜!」



P「ははっ!聞こえないな〜」



桃子「……」グスッ



奈緒「ど、どうしたんや桃子?変な写真あった?それともお腹痛いんか?」



桃子「ふふっ、違うよ。嬉しいの…」グスッ



のり子「へへっ、そっか」



P「よしっ、ホットケーキ焼くか!」



のり子「おっ、がんばれ!プロデューサー!」



アーーッ!ヤキスギター!

コゲテル!アカンデコレ

ヨシモウイッカイダ





春香「ふふっ、プロデューサーさんがんばってるね」



桃子「うん…あれ?あの、春香さん」



春香「どうしたの?」



桃子「今気づいたんだけどこのアルバムどうして後ろの方写真が入ってないの?」



春香「これからも一緒に思い出を重ねていこうってことだよ!」



桃子「これからも…」



春香「そう!これからもよろしくね、桃子ちゃん♪」



桃子「…うん……うん!」

P「どうだ?うまいか?焦げ臭くないか?」



桃子「しつこいって…おいしいよ」



P「ほんとか!?」



桃子「うん」



P「いやっほー!!!」



奈緒「プロデューサーさん暴れんといてください!」



桃子「ふふっ。そうだ、亜利沙さんカメラ持ってる?」



亜利沙「もちろんです!いつアイドルちゃんたちのシャッターチャンスが来るかわかりませんからね…」



桃子「そしたらさ…みんなで写真撮りたいな」



亜利沙「はへ?みんなで?」



桃子「うん、アルバムの…次の1ページにしたいんだ」



P「なら俺が撮ってやるよ」



桃子「何言ってんの?お兄ちゃんも入るんだよ」



P「え?」



亜利沙「セルフタイマーがあるので問題なしですよ、プロデューサーさん!」

亜利沙「じゃあ10秒後にシャッター切れますよ〜。ありさ、いきます!ハイ押した!」



のり子「亜利沙、早く早く!」



奈緒「プロデューサーさん、もっと桃子と近づかな」



P「お、おう」



春香「もうすぐですよ、もうすぐ!」



桃子「ねえ、みんな」



5人「?」



桃子「大好きだよっ♪」



カシャッ



おわり



12:30│周防桃子 
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