2015年11月23日

北条加蓮「あっという間の」安部菜々「1年でした!」

――事務所の休憩室――



――パシャ



安部菜々「?」チラッ





北条加蓮「ふっふっふー。ピーナッツ食べてるウサミン星人ゲット♪ どうしてやろっかなー」ニヒヒ



菜々「……??」



加蓮「あれ、慌てないの? そういう姿撮っちゃ駄目! みたいに」



菜々「……? ……なるほどそういうことですか! ふっふっふ、加蓮ちゃん。時代は常に変化しているのですよ! そう! ナナだっていつまでもガラケー世代ではいられないということです!」



加蓮「どういうこと?」



菜々「実はこれ、前のキャンペーンでもらった余りなんですよ! 千葉県の落花生をアピールしようっていうキャンペーンのね!」



加蓮「…………そ、そう……千葉県の……」





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菜々「ここでナナのトリビアコーナー!」



菜々「よく一緒にされる落花生とピーナッツですが、基本的には同じなんですよ。落花生の英語読みがピーナッツ!」



菜々「ただ、皮付きのままを落花生、皮を剥いた物をピーナッツって呼ぶことが多いみたいですね」



加蓮「ふんふん」



菜々「ちなみに落花生という言葉ですが、花が落ちた後にめしべがぐにょーんって地面まで伸びて、それから実をつけることに由来しているみたいですよ!」



菜々「今、ナナは皮を剥いて食べて剥いて食べてだったので、落花生って言ったんです!」



加蓮「へー……初めて知った……」



菜々「キャハッ☆ いやー、それまではただ食べてるだけの落花生でしたが、調べてみるとけっこう面白い物ですね!」



菜々「だから加蓮ちゃん。例えナナが落花生を食べていたとしても、そんなのはみんな知っていることなんです!」



菜々「ナナと言えば落花生! ファンのみなさんもよく贈ってくださるんですよね〜。残念ながら、食べ物のプレゼントは基本NGになっちゃいますが……」



菜々「時代は変わりつつある! そういうことですよ、加蓮ちゃんっ☆」



加蓮「……あの……いや、あのさ、うん、よく分かったんだけど、アンタそれでいいの……?」



菜々「と言いますと?」



加蓮「ウサミン星出身アイドルが千葉県出身落花生系アイドルになってるけど、いいの……?」



菜々「ちっちっち」ヒトサシユビヲフル



菜々「甘い、甘いですよ加蓮ちゃん。いいですか。今、千葉県は――」



菜々「ウサミン星行き銀河鉄道の出発地点として有名になりつつあるんです!」ババーン!



加蓮「……………………」ポカーン



菜々「千葉県名産の落花生はウサミン星に送られ、今やウサミン星でも大ブーム! 輸入された落花生がウサミン星で加工され、千葉県が逆輸入したのがこちら、『ウサミン星の落花生』なんですよ!」ドヤッ



加蓮「…………ええーっと…………アイドル世界って、広いんだね……」



加蓮「私もいろんなことやってきたけど、まだまだ甘かったかなぁ……」



菜々「加蓮ちゃん加蓮ちゃん。それはナナもおんなじです! 世界なんてどこまでも広くて、そしてどこまでも……広い!」



菜々「加蓮ちゃんには加蓮ちゃんの、ナナにはナナの見る世界があるんです。ほら、ここから先は自分の目で確かめてくれ! ってヤツですよ! キャハッ☆」



加蓮「あ、その言い方懐かしっ。あれだよね、昔の攻略本に書いてたヤツ!」



菜々「ほほう。加蓮ちゃんには通じますか」



加蓮「ちっちゃい頃、暇つぶしにお父さんからゲームの攻略本とか借りて読んでたんだ。いつもいいところでそれだもん。ムカつくー! ってよくなったっけ」



菜々「ゲームの攻略本ってどうしてあんなに心惹かれるんですかねぇ」



加蓮「私、たぶんプレイしたゲームの数より読んだ攻略本の数の方が多いよ。お父さんがたくさん持ってたんだ」



菜々「なるほど! ゲームって高いですからねぇ。ナナもよく本を立ち読みしては見知らぬ世界に思いを馳せていましたとも!」



菜々「学生時代は特に、いつも金欠になってしまって!」



加蓮「…………。ところで今の菜々ちゃんはお幾つ?」



菜々「え? にじ――お゛ほん! そりゃもうモチのロンで17歳ですよ! じゅーななさい!」



加蓮「そっかー、学生時代を懐かしむ17歳かー」



菜々「それはともかく加蓮ちゃん! 加蓮ちゃんもお昼ごはんじゃないんですか? ほらそれ! ケ◯タッキーの袋ですよね!」



加蓮「あ、そうだった。ここいい?」スタッ



菜々「答えを聞く前に座るあたり加蓮ちゃんですよねぇ」



加蓮「答えは聞いてない」キリッ



菜々「……?」



加蓮「あれー、通じない。まあ私も元ネタ知らないんだけどー」ガサゴソ



加蓮「いただきまーす」ハムッ



加蓮「ん〜♪ あ、菜々ちゃんも食べる? ポテト、揚げたてのタイミングで行ったから美味しいよ!」



菜々「じゃあありがたく頂きますか!」スッ



菜々「…………ううっ」プルプル



加蓮「ん?」



菜々「い、いやぁ、その、ちょっと昨日に……ですねぇ、お風呂上がりに? ちょっと体重計に、その、興味本位で……」



加蓮「ふうん。そういえばアルコールはお腹に溜まるってよくモバP(以下「P」)さんが言ってたっけ」



菜々「そうなんですよそうなんですよ! しかし分かっていてもやめられないお風呂上がりのこの一杯!」



菜々「最近はコタツに入って飲むビールがもう美味しくて美味しくて! そのまま横になってはならないと分かりつつも……ハッ!」



加蓮「…………?」



加蓮「ああうん、続けて?」ドウゾ



菜々「続けられるかーっ!! 何言わせるんですか加蓮ちゃん!」



加蓮「いやあ、ウサミン星人の設定がガバガバになってるなら17歳設定もそろそろ大丈夫かなぁと」



菜々「設定とか何言ってるのかちょっと分かりませんね! ナナ17歳ですし!」



加蓮「落花生系アイドルの次はビール系アイドルに挑戦だっ」



菜々「法律違反を堂々とするアイドルがいてたまるかーっ!」ウガー!



加蓮「あはは」



加蓮「はむっ。うんっ、ポテトも美味しいけどチキンも美味しいね!」



菜々「…………」ジトー



加蓮「何」



菜々「若い子はいいですね、食べても動けばすぐに痩せ――ハッ! まあナナも若いんですが!」



加蓮「…………」



菜々「……いやぁでもリアルな話どうなんです? 加蓮ちゃんって体重とか――」



加蓮「あ、そうそうそんな感じ」



菜々「へっ?」



加蓮「ずっと隠し事してると疲れない? 別に、私相手にまで17歳でいる必要なんてないんだから」



菜々「あー…………」



加蓮「はいポテト」アーン



菜々「あー――体重っ!」



加蓮「ふふっ」



菜々「ごほんっ。ま、加蓮ちゃんの好意は、好意としてだけ受け取っておきますね!」



加蓮「えー。じゃあ私にも嘘をつき続けるんだー」



菜々「そういう言い方やめてくれませんかね!? ナナのウサミンハートが!」



加蓮「わー悲しいなー」



菜々「棒読みすぎる!」



菜々「ま、まあとにかく。こういうのは一度甘えちゃうとどんどん転がりおちかねませんし!」



菜々「それに、一度これで行こうって決めた物はずっと貫きたいじゃないですか。例え嘘でもつき続ける意味があるなら、ナナはへっちゃらですよ!」



菜々「そういう訳です!」



加蓮「はーっ……。菜々ちゃんってさ、時々なんかすごいよね」



菜々「そ、そうですかね?」



加蓮「うん。なんかすごい。からかえないじゃん。なんかズルイよ、もう」



加蓮「あ、体重だっけ? 私ね、食べても食べてもまったく太らないの。羨ましいでしょ」



菜々「…………」ギリギリ



加蓮「……ごめん……そんなにマジ顔されるとは思わなかった……」



菜々「ふうっ。ま、それこそ加蓮ちゃんの好意ですし、1つくらい頂きましょうか!」



加蓮「……好意に甘えたら転がり落ちちゃうんじゃ……?」



菜々「また這い上がるから平気ですよ!」



加蓮「……違いがよく分かんないけど、譲れない一線ってヤツ?」



菜々「ま、そんな感じですよ」ポテトオイシイ



加蓮「そっかー。あ、ついでにチキンもかじっとく? これさ、クリスマスシーズン限定なんだって」



菜々「ほうほう。じゃあ一口」アム



菜々「お、おいしい! …………もう一口だけ……いやいやここで食べるとお腹が割とマジで洒落にならないことに、ああでもっ、期間限定チキン美味しいっ!」ナミダダバー



加蓮「でしょー? 食べたら後で動けばいいんだよ。今日の収録って夕方からでしょ? それまで自主練でも一緒にしない?」



菜々「ううっ……そうしますっ……!」ハムハム



加蓮「って、あ、こら、私のチキン何口食べるの!?」ガバッ



加蓮「あーもう半分くらいないし! …………まあいっか。また行けば買えるもんね」



菜々「クリスマスシーズンですかぁ。今年ももうそんな季節なんですねぇ」



加蓮「うん。もう1年だね」



加蓮「ちょっと前まで右も左もかぼちゃばっかりだったのにさ、気付いたらこれだもん。びっくりしちゃった」



菜々「ハロウィン、楽しかったですねぇ。仮装LIVEの時にPさんからお前はそのままでいいと言われたのは未だに納得いってませんけど」



加蓮「ホント、最近は時間が経つのがすごく早いよ。ちょっと前まで菜々ちゃんが水着を着ていたと思ったら」



菜々「なんでよりによって思い出すのがそこなんですかね!?」



加蓮「あははっ。ちゃーんと覚えてるって。秋にトライアドプリムスでやったLIVEとか。はーっ、楽しかったなぁ……」



加蓮「次はクリスマス。今年は、何が起きるかな? ふふっ、楽しみ♪」



菜々「アイドルのみんなも、そろそろクリスマスの予定が入ってくる頃ですねぇ。あ、ナナは先にお正月の予定をもらっちゃいました!」



加蓮「へー、良かったじゃん。何のお仕事? 新年LIVE?」



菜々「ええ! 毎年やらせてもらってる神社ですよ! 加蓮ちゃんも見に来てくださいね!」



加蓮「絶対行く! 菜々ちゃんのLIVEってホント、こう、エネルギーもらえるよねっ」



菜々「そ、そうですか?」テレテレ



加蓮「疲れも吹っ飛ぶっていうかさ。まあその後に勘違いして身体を動かしまくってPさんから怒られちゃうんだけどね」アハハ



菜々「まーったく。加蓮ちゃんは相変わらずですね!」



菜々「加蓮ちゃんこそどうなんです? クリスマス。ほら、去年みたいなことやらないんですか?」



加蓮「もちろんやるよ。いい子にしてたら来年も来てあげるって、たくさんの子に約束しちゃったもんね」



菜々「おー!」



加蓮「菜々ちゃんもよかったら一緒にやろうよ! 1日くらいなら空けられない?」



加蓮「ふふっ……子供達と一緒にウサミンコールやったこと思い出しちゃった。あれはヤバかったねー」



菜々「ありましたね! お子さん達みんなが手をこう、ウサミミの形にして、うっさみーん♪ ってやってくれた姿……ナナ、忘れられません!」



菜々「やっぱり、子どもからもらえるエネルギーってすごいですよね!」



加蓮「うんうん。なんていうか、ちょっと違うよね」



菜々「ええ!」



菜々「はーっ……加蓮ちゃんじゃありませんが、もう1年も経っちゃったんですか」



菜々「毎年、クリスマスや年末年始は特に忙しいですが……去年はなんというか、いつもと違うと言いますか」



菜々「もちろん、毎年みたいに楽しかったですよ? でも去年は……そう、暖かかった!」



加蓮「そっか……うん。暖かかったね、去年のクリスマス」



菜々「いやあ、この歳になるとクリスマスがはしゃげなくなるというか、独り身で寒くなっちゃってですねぇ」



加蓮「……あの、すみません安部菜々さん、あなたはお幾つですか?」



菜々「ハッ!」



加蓮「あ、今まで菜々ちゃんなんで呼んでごめんなさい。菜々さんって呼ぶべきですよね」



菜々「やめてくださいよ!? なんかガチっぽくて嫌なんですけど!?」



加蓮「だってさっき棒読みすぎるって怒られたし」



菜々「ならまだ棒読みの方がマシですよぉ!」



菜々「と、とにかく! いつもはこう、クリスマスで楽しくてもその後に寂しくなっちゃうというか! 何やってんだろ自分ってなっちゃうというか! そういうのがあったんです!」



加蓮「う、うん……」



菜々「加蓮ちゃんもいずれ分かりますよ、二十代になって独り身でいる恐怖――」



加蓮「っていうお母さんからの言い伝えなんだよね?」



菜々「はい? いやいや、ナナの話ですよ。お母さんはもうその歳には今のお父さんと付き合い始めてて、」



加蓮「気ぃ遣ったんだからちょっとは自爆したことに気づきなさいよ!」



菜々「え――あー、ごほんっ! まぁ、そんなことがあったよーななかったよーなだったんですが」



加蓮「また強引に行ったなぁ……」



菜々「でも去年は……本当に暖かくて。家に帰ってからも、加蓮ちゃんや子ども達と一緒に撮った写真を見て、心が暖かくなって」



菜々「ああ、ナナはみんなと一緒にいるんだなぁって思えたんです」



菜々「ううっ……思い出すと、ぐすっ、ちょっと涙腺が……!」



加蓮「そんなになんだ……」

菜々「おっとっと」グシグシ



菜々「もちろん毎年、みんなと一緒ですよ? ただ去年はやっぱり違ったんです」



菜々「もしかして、加蓮ちゃんが一緒だったからだったり? キャハッ☆」



加蓮「……ふふっ。だといいね」



加蓮「私も……菜々ちゃんとはちょっと違うけど、去年のクリスマスは私にとっても特別だったんだ」



加蓮「初めて、クリスマスが好きになれたんだ」



菜々「……加蓮ちゃん、最初は嫌がってましたっけ。子ども達にプレゼントを配るお仕事」



菜々「仕事を蹴ろうとするなんてプロ失格だー! とか思いましたけど、加蓮ちゃんがそんなこと言うのも初めてでしたからきっと事情があるんだろうってすぐに気づけて」



菜々「ナナはどうすれば!? って悩んでたら、いつの間にか加蓮ちゃんノリノリになってましたっけ」



加蓮「よく覚えてるね」



菜々「印象深かったですからね! だってあの加蓮ちゃんが仕事を嫌がってたんですよ? その日は何が降ってくるかともう心配で心配で!」



加蓮「ふふっ。だってさー……皮肉もいいとこじゃん。何もなかったから嫌いだった日を、私の手で何かある日にするなんてさ」



加蓮「でも、気付いたんだ。何もない寂しさを知ってるからこそ、何かをあげられるんじゃないかって」



加蓮「もしかしたらあの中に、私みたいな子供がいるかもしれない。病気で入院で――とかじゃなくてもさ。ほら、親が忙しかったり、いろいろあって欲しい物がもらえなかったり」



加蓮「そういう子が、私みたいにならないように」



加蓮「夢を与えられたらなぁ……って。……ふふっ、ちょっとクサかったかな?」



菜々「…………〜〜〜!」ジーン



菜々「ナナ……感激です! 加蓮ちゃんがあの時、そこまで思っていたなんて!」ダバー



加蓮「ホントに涙腺弱くなってるねー」



菜々「やっぱり今年もやりましょう! 一緒に子ども達にプレゼント配って、みんなでウサミンコールをやりましょう!!」



加蓮「……あのさ菜々ちゃん。今だから言うけど、あのウサミンコールすごく恥ずかしかったんだからね?」



菜々「構うもんですか!」



加蓮「いや構ってよ! 私のことなんだけど!?」



菜々「今の加蓮ちゃんならできる!」



加蓮「できるできないじゃなくてやりたくないんだけど!?」



菜々「加蓮ちゃんだってアイドルだからできますよぉ!」



加蓮「私は地球人のアイドルだ!」



菜々「ぐぬぬ……」



加蓮「ふぬぬ……」

加蓮「……はーっ。疲れた。じゃ、ウサミンコールは菜々ちゃんがいる時だけね」



菜々「あれ、あっさり通すんですね。ナナてっきりもっとゴネる物かと」



加蓮「うーん、まあ、あれはあれで面白かったからいっかぁ、って」



加蓮「1人であれやれって言われたら例えPさんの頼みでも全力で逃げるけど」



菜々「むむ。まだまだ電波が足りていないみたいですね!」



加蓮「電波?」



菜々「いつかは加蓮ちゃんもウサミン星出身のアイドルに」



加蓮「ごめん、私東京都出身だから。ほらプロフィールにもそう書いてあるから」



加蓮「実際さー……菜々ちゃんのそれってどこまで続けるつもりなの?」



菜々「ミンっ?」



加蓮「アイドルとかも。ほら、菜々ちゃんいっつもしんどそうにしてるし……いや私が言うことじゃないけど……」



加蓮「菜々ちゃんのアイドルにかける情熱とかは凄いと思うけど、ずっとそのままで大丈夫なのかなって」



菜々「……真剣にお答えしますけれど、ナナはまだまだやりますよ。トップアイドルはまだまだ遠いですからね!」



加蓮「ふふっ、そっか。……とか言って目を離した隙にPさんと結婚発表! とかやったらブチ切れるよ私」



菜々「はぁ?」



加蓮「……ん?」



菜々「いや、いやいや、何言ってるんです加蓮ちゃん。Pさんはプロデューサーさんですよ。プロデューサーさん。で、ナナはアイドル」



加蓮「あれ? いやほら、去年のクリスマスの時とかさ。遊園地でデートしてたじゃん。いい雰囲気になりかけてたって聞いたけど……」



菜々「あれは……まあ、ナナだって女の子ですからねぇ。そういう願望があると言いますか、一夜限りの夢と言いますか……」



菜々「でも、一夜限りは一夜限りだから夢って言うんですよ!」



菜々「あれで逆に吹っ切れましたとも! ええ、ナナはアイドル!」



菜々「女の子の“私”は、まだまだ封印です!」



加蓮「……そっか。…………やっぱ菜々ちゃんって、時々すごくなるね……」



菜々「キャハッ☆」



加蓮「そっか。……そうだよね。アイドルだよね、私達」



菜々「ま、これはナナの問題ですから。加蓮ちゃんに同じようにしろなんて言いませんよ? なんたって加蓮ちゃんはまだ16歳ですからね! アイドルも恋も全力で――」



菜々「ってナナもまだまだ17歳でしたーっ!」



加蓮「いい話っぽかったのに最後で台無しにしないでよ、もー……」









加蓮「ごちそうさまでした」テアワセ



菜々「ごちそうさまでした!」テアワセ



菜々「それにしても、話せば話すほどいっぱいありますね! 去年のクリスマスのこと!」



菜々「どうです? LIVEの話とかやっちゃいます?」



加蓮「あははっ。LIVEかー。正直、菜々ちゃんに喰われないようにって必死だったなぁ」



菜々「ナナこそ! あの盛り上がりからバラードを完璧にこなす加蓮ちゃんにはびっくりしましたよ!」



加蓮「ふふっ。あと何があったっけ。他には――」



<ガチャ



<こんにちは〜♪





菜々「おおっと!」



加蓮「ふふっ。思い出話をするのに最高の相手が来たよ」



菜々「みたいですねぇ! どうせだから聞いちゃいましょうか!」



加蓮「うん。今日は、自主練はお休みってことで」



菜々「たまには思い出話に花咲かせちゃましょう! キャハッ☆」





<あ、こんにちは、加蓮ちゃん、菜々さん♪ 見てください、これっ。アルバムを持ってきたんです! そういえばそろそろクリスマスだなって思っちゃって、そうしたら去年のことが懐かしくなって……

<ナイスタイミング、藍子!

<早速見ていきましょうか! 藍子ちゃんの写真は、見てて楽しいですからね!



おわり



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