2015年11月25日

瑞希「瑞希のマジックショー」

関連 真「ここですか?」千鶴「そう!そこですわ!」

瑞希「ここにトランプがあります」



瑞希「この中から一枚選んでください。どうぞ」



伊織「定番のヤツね」





真「どれでもいいの?」



瑞希「はい、もちろん。どれでもお好きなものを選んでください」



千鶴「じゃあ…これにしましょうかしら」



瑞希「それでは、その一枚をよく覚えておいてください。…私には見えないようにね」



千鶴「わかりましたわ。…みんな、これですわよ」



千早「…大丈夫、覚えました」



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瑞希「いいですね…?それでは、この中に戻してください」



千鶴「わかりましたわ、えい」



瑞希「今、選んだ一枚はここにあります。これを…菊地さん」



真「はい!」



瑞希「好きなだけシャッフルしてもらってもいいですか?」



真「ええ!?そんなことしちゃっていいの?」



瑞希「はい、好きなだけ、どうぞ」



真「う、うん…。じゃあ遠慮なく…とりゃー!」



千早「大丈夫なのかしら…」



伊織「へー、これで当てたら凄いわね」

真「よし…!これくらいでいいかな」



千鶴「結構きりましたわよ…」



瑞希「もうこれで選んだ一枚はどこにあるか、皆さんにも私にも、全くわからなくなりました…。そうですね?」



伊織「ええ、そうね」



瑞希「さて、トランプはどこに行ったのでしょう…困ったぞ」



真「え? 困っちゃうの?」



瑞希「そうだ…!ここは助っ人に登場してもらいます。…ごそごそ」



瑞希「ご紹介しましょう…、助っ人のリトルミズキです。じゃじゃーん」

真「おー!リトルミズキ!」



瑞希「このリトルミズキ、実は優秀な探偵でもあるのです。ね?」



瑞希「『そうよ!この私にかかれば、どんな事件もあっという間に解決しちゃうんだから!』」



千早「だから探偵服を着てるのね、リトルミズキ」



瑞希「今回はこのトランプ行方不明事件、彼女に解き明かしてもらいましょう」



伊織「なるほど、なかなか本格的ね」



真「リトルミズキ可愛いなあ…」

瑞希「トランプを机の上に並べます。…しゃっ」



千鶴「さすがの手つきですわね」



瑞希「どうですかリトルミズキ、行方不明のカードは見つかりそうですか?」



瑞希「『うーん…こっちの方にいる!カードの足跡が残ってるよ!』」



瑞希「そうですか、それではこちら側の半分は横にどけて…」



千早「リトルミズキ、凄いわね」



真「いいなぁ…ボクもリトルマコト欲しいなぁ…」



千鶴「頼んでみたら作ってくれるんじゃなくて?」

瑞希「では、この中だったらどうでしょう?分かるかな…?」



瑞希「『ふむふむ…こっちの方だわ!電車に乗った形跡がみられるもん!』」



瑞希「なるほど、ではまたこちらだけを残して…」



千早「いつの間に電車に…」



伊織「作ってもらったところでどうするのよ?」



真「えっとね、可愛い服を着せたり、一緒に寝たり…」



千鶴「それならもう雪歩あたりが作ってそうな気もしますけど」



伊織「ふふ…ありえるわね…」



真「ちょっとやめてよそういうこと言うの」

瑞希「さあ、ここからは一気に追い詰めましょう。リトルミズキ、ふぁいと、おー」



真「がんばれー!」



千早「あと少しよ!」



瑞希「『むむむ…これじゃない…これでもない…。…分かった!これだ!』」



伊織「おっ」



瑞希「『間違いないわ!このカードには千鶴の指紋がついてるもん!』」



千鶴「おお!呼び捨…ついにたどり着いたんですわね!」



伊織「んふっ…どこに引っかかってんのよ」

瑞希「さて、名探偵リトルミズキによると、このカードが二階堂さんの引いた一枚のようです…むむ」



千早「本当かしら…」



千鶴「これでそうだったら凄いですわよ」



伊織「いや、マジで凄いわよ」



真「うわ、緊張する…!」



瑞希「では、いいですね皆さん。二階堂さんが引いたのは…えい!」



四人「!!」



瑞希「…クラブの7。どうですか…?」



四人「…」

真「え、えっと…」



伊織「これは…なんていうか…」



瑞希「………あれ?」



千鶴「そ、それだったかもしれないですわ!」



千早「いや、違いました」



千鶴「ちょおーい!!ちょいちょいちょーい!!」



真「血と涙!…血と涙!!」



千早「あっ…それだったかも」



伊織「遅い!血と涙ちょっと遅い!」

瑞希「あれ……失敗……?」



真「いやいや瑞希!いやいやいや!…あってた!あってたよ!」



千鶴「そ、そうですわ!…ああ!!これは確かに私が引いた一枚ですわー!指紋もピッタリ!」



瑞希「……ほんと?」



千早「いや、やっぱり違うのでは…」



伊織「血と!涙!…人間の心ッ!」



千早「あっ…そうね、確かに電車乗ってたかも」



真「ちょっと遅い!心芽生えるのちょっと遅い!」

瑞希「皆さん……どうやら失敗してしまったようです……ごめんなさい……」



真「いやいやいや!その…こんなのあてる方がおかしいんだよ!逆に!」



千鶴「そうですわ!あてたら気持ち悪いですわよ逆に!ダメですわ!人として!ダメ!」



瑞希「ありがとうござます……。ちなみに、本当は何を引いていたんでしょうか?」



千鶴「え、えっと…ダイヤの3、ですわ」



瑞希「そうですか……。そうだったらしいよ、リトルミズキ」



瑞希「『うぅーん、おっかしいなー。間違っちゃったかー』」



瑞希「『でもちょっと待って!ダイヤの3なら…たしか…』」



千鶴「え?」



瑞希「『あっちの方に行ったんじゃなかったかな…』」

伊織「あっち?」



瑞希「『そう、こっちの辺りに…』」



千早「…え?私?」



瑞希「如月さん…、胸の辺りに何か違和感がありませんか?」



千早「…!」



千鶴「え…?え?え? ウソ!?」



千早「…胸ポケットに、トランプが…」



真「うわー!?凄いコレ!何コレ凄い!」



伊織「ホントに!?嘘でしょ!? …千早あんたグルじゃないでしょうね!」



千早「いや…!本当に知らないうちに…!」

瑞希「そのトランプ、見てもらってもいいですか…?」



真「うわー!えっえっ!? 凄い!凄いコレ!」



千鶴「鳥肌ハンパないですわ…!」



伊織「ウソでしょ…!?いやウソでしょ!?」



瑞希「さあ、どうでしょうか…?」



千早「…っ!」



千早「これ…」



千早「全然違うのだけれど」



三人「」

瑞希「……え?」



千早「いや、全然違うカードだわ」



真「ちょ、ちょっと見せて!」



伊織「これは…!」



千鶴「ス、スペードの12……」



三人「……」



千早「え、えっと…」

瑞希「いや…、みなさん大丈夫です」



真「え?」



瑞希「そのカードであっています」



伊織「え?どういうこと?」



瑞希「見てください、リトルミズキが探し当てた二つのカード…」



千鶴「なにかあるんですの…?」



千早「クラブの7と…スペードの12…?」



真「なんだろう…」

瑞希「もうお気づきですね…?」



真「え?え?」



伊織「なにかしら…本当にわかんない…」



瑞希「12と7、127…1・27…」



千早「あっ…んふっ!」



真「いや…んふっ…え…?」



瑞希「そう!1月27日! つまり今日の日付のことです!」



千鶴「おほっ…!」



伊織「いや…んふふっ!いやいや…」

瑞希「マジック、大成功ー! …ぐっ!」



伊織「いや…あの…、瑞希…?」



瑞希「やったね、リトルミズキ…!」



伊織「いや違う…ちょっと、ちょっと待って」



千早「んふふ…」



瑞希「『ミズキにはいつも私がついてるもん!成功するに決まってるわ!』」



瑞希「ありがとう、リトルミズキ…よしよし」



伊織「いや、違う違う…、そういうのじゃなくて…瑞希、違う、あのね…」



瑞希「はい、なんですか?水瀬さん」

伊織「まず、あの…最初に千鶴が引いたカードは…?」



瑞希「アレは関係ないです」



伊織「関係ないの!?」



真「あははっ!」



千早「んふっ…引いた数字をあてるマジックじゃなかったのね…」



瑞希「リトルミズキが12と7のカードを探してくる、というマジックです」



伊織「何そのピンポイントなマジック!」



真「んふふふっ…!」



千鶴「ふっ…じゃあ引かせる必要なかったんじゃ…」

千鶴「まあでも凄いマジックではありますけれどね…んふっ…!」



真「トランプが千早の胸から出てきたりね」



千早「本当にいつ仕込んだのかしら…」



伊織「いやでも千早は特に仕込みやす…」



瑞希「今日は1月27日!なのか…!」



伊織「!」



瑞希「だからこのマジックなんだなぁ…」



千鶴「んふっ…」



真「ふっ…あれ…」



瑞希「12と7…!なるほどなあ…!」



千早「んふふ…」



伊織「……いや…んふっ!」

瑞希「そういうことなのか…なるなる」



伊織「いや…もう露骨!」



千早「んふふふふっ…」



瑞希「あれ、どうかしましたか?水瀬さん」



伊織「その白々しい誕生日アピールいい加減やめなさいよね!朝から何回祝えばいいのよ!」



千鶴「ふふふ…!しかも至るところでやってますわ。マジックのオチも結局それだったし…」



真「ボクなんか違う現場も含めて4回くらいミニパーティしてるよ」



瑞希「プレゼントは、1回しかくれませんでした…」



真「ええ!?1人複数個ずつもらうつもりなの!?」

千早「まあ、今日くらいはいいんじゃないかしら。多少のわがままを許してあげても」



千鶴「仕方ないですわね…」



真「プレゼントは1個だよ!?」



瑞希「それではお言葉に甘えて…次のイリュージョンを披露します。…わきわき」



伊織「しかしよくこのテンションを保ってられるわ…このあとパーティもあるってのに…」



瑞希「ちゃららちゃららーん」



千鶴「また始まりましたわね…」



真「でもマジックは見てて楽しいよね、上手いし」

瑞希「これから、私のはんどぱわーをお見せしましょう」



千早「トランプからイリュージョンまで…バリエーション豊富なのね」



伊織「…あれ、なんかこれ既視感があるけど気のせいかしら…」



千早「そうなの?」



瑞希「むむ!そこの可愛らしいお嬢さん!」



真「まあ!私のことかしら!」



伊織「反応早っ!」



千鶴「嬉しそうですわ」



千早「単純ね」

瑞希「これからあなたの、固定概念を消してみせましょう」



真「こて…え?」



伊織「あっ思い出したこれダメなヤツだ」



千鶴「あぁ…こちら側の負担が100のヤツですわね」



千早「え…?どういうことですか?」



千鶴「見てたらわかりますわ」



瑞希「これからあなたの『誕生日にあげるプレゼントは1つでいいや』、という固定概念を消してみせます」



真「ちょ、ちょっと…!?」



伊織「んふっ…!無茶苦茶言ってるわね」



瑞希「むむむ…はっ!」

真「…っ!」



伊織「ふふふ…顔!顔怖いから!」



瑞希「…どうですか?」



真「…誕生日には1人でたくさんプレゼントをあげた方が良いのかもしれない!」



瑞希「これぞ、はんどぱわー」



千鶴「す、すごいですわ!はんどぱわー!」



伊織「んふふっ!毎度のことだけど律儀だわ…」



千早(この四人はいつもこんなことしてるのね…)

真「でも気持ちがこもっていたら1個でも良いのかもしれない…!」



千鶴「正気にもどった!」



伊織「んふっ!あんま効いてないじゃない、はんどぱわー」



瑞希「誕生日特別はんどぱわー!」



真「…やっぱり今からでも何か買いに行こう!」



千早「ふふふっ…!誕生日の力凄い…」



瑞希「別にモノじゃなくてもいいよぱわー!」



真「…モノ以外ではなにが良いんだろうか…!」



伊織「もう普通に会話しなさいよ!」

瑞希「菊地さんにはパーティで真王子をやってもらうとして…」



真「強大な力だった…恐るべしはんどぱわー…」



瑞希「続きまして…」



伊織「さて、もうそろそろイリュージョンはいいわね」



千鶴「そうですわね、パーティの準備も始めなくてはいけないし」



千早「私は歌のレッスンのノルマを…」



真「あっ!ズルイ! 瑞希!早くはんどぱわーを!」



瑞希「そこの歌がお上手なお嬢さん!」



千早「…っ!」

伊織「イリュージョンが続いてるわよ、千鶴」



千鶴「面白そうですわね、見ていきましょうか」



真「あはははっ!戻ってきた!」



千早「くっ…」



瑞希「このお嬢さんからは怒りを消し去ってご覧に入れましょう」



千早「怒り…?」



真「なんのことだろう…?」



千鶴「なんとなく嫌な予感がしますわね…」



瑞希「むむむ…はっ!」

千早「…っ!」



伊織「あはははっ!アンタもやるのそれ!」



真「険しい!んふふっ眉間が険しいっ!」



千鶴「ふふ…!」



瑞希「どうですか…?」



千早「え、えっと…、怒りがなくなって清々しいような…」



伊織「この慣れない感じも新鮮ね」



瑞希「そうですか、それでは…さっ」



千早「…!!」

真「あっ!アレは…!スマホ!」



伊織「ん…?んふふっ!ああ、アレね」



千鶴「ほふっ…!アレって瑞希が待受にしてた千早の水着画像ですわよね?」



伊織「そうよ、結局またバレて使用禁止を命じられてるのよ」



瑞希「これの使用を許可してもらっても…」



真「どうなる…!?」



千早「ダメ!!」



真「やっぱりダメだったー!」



伊織「んふっ…めっちゃ怒ってんじゃない」

千鶴「誕生日のはんどぱわーをもってしても、千早の怒りには勝てなかったですわね」



伊織「あれには怒りの他に深い哀しみも秘められてるからね…」



千早「真壁さん、次はないわ…」



瑞希「すいません…」



真「んふふ…もの凄い怒られてる…」



伊織「はんどぱわーかかった時より今の顔の方が全然怖いわね」



千鶴「妥当な反応ですわ」

瑞希「それでは…、次で最後のはんどぱわーにします」



伊織「もういいでしょ!」



瑞希「すいません、水瀬さん。でもこれだけは、どうしてもやりたくて…」



真「…瑞希?」



瑞希「私がみなさんと初めて会ってから、随分月日が経ったように思います」



千鶴「…!」



瑞希「アイドルになりたての私は、人付き合いや、感情の表現が苦手で…」



瑞希「いつもプロデューサーや、劇場の皆に、迷惑かけてばかりでした」



千早「……」

瑞希「そんな私に、なんの隔たりもなく、優しく、明るく接してくれたのが、みなさんでした」



伊織「瑞希…」



瑞希「今の私がここにいるのは、こうして笑っていられるのは、間違いなく、みなさんのおかげです。私の胸は、感謝の気持ちでいっぱい、いっぱいです。…ありがとう」



真「そんな…それはこっちの台詞だよ…」



千鶴「…まったくですわ」



瑞希「最後のはんどぱわーは、みんなにかけます」



千早「うん…」



瑞希「それでは…」

瑞希「これからみなさんは、アイーンがしたくなります」



千早「!?」



伊織「…は?」



真「…え?」



瑞希「むむむ…」



千鶴「いやちょっと…!ちょっと待って!」



瑞希「はい、なんでしょう?」



千鶴「なんでさっきの感謝から、アイーン?」



瑞希「ああ、そこは全然関係ないです」



伊織「関係ないの!?」



ケツ

あ、このssは

千鶴「お腹が空きましたわ…」とか

真「ここですか?」千鶴「そう!そこですわ!」

ってやつとかの設定引きずってます



20:30│真壁瑞希 
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