2015年11月26日

佐藤心「プロデューサーと」日野茜「アイ!!」輿水幸子「ドル」

前前作 佐藤心「プロデューサーとアイドル」
前作 佐藤心「プロデューサーと」高垣楓「アイドル」

アイドルマスターシンデレラガールズ 佐藤心さんことしゅがーはぁとさんがメインのお話です。





注意





この話は以前書いた

佐藤心「プロデューサーと」高垣楓「アイドル」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1446139452/



の設定を引き継いでいます。

先にこちらをお読みいただけるとよりわかりやすいかと思います。



もし、今回だけお読みになる場合は



しゅがーはぁとさんがプロデューサー



という事を理解していればなんとかなります。



また、キャラや文章がおかしい点は大目に見て頂ければ幸いです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1447478833



CGプロ 事務所



みく「おはよございまーす」



心「おはよ」



みく「テンション低いね。どしたの?」



心「昨日社長が帰ってきて」



みく「え!? 社長帰ってるの!?」



心「いや、またすぐ出てった」



みく「何しに来たにゃ、あの社長……」



心「それ置きにだろ」



みく「うわ。なにこのお菓子と漬け物の山」



心「社長のお土産。世界各地のお菓子と、日本各地の漬け物」





みく「それにしても多すぎない……?」



心「美味しいから大丈夫だそうだぞ☆」



心「ほら、みくも食え。悪くなったら勿体無い」



みく「まぁ、甘いもの好きだから良いけど、こんなにはいらないにゃぁ」



心「え?」



みく「え?」



心「何言ってんだ☆ みくは漬け物担当だぞ☆」



みく「え、ひどくない?」



心「ほら、この糠漬けなんてとってもスウィーテイ♪ ほら、食べて☆ 食えよ☆」



みく「ちょ、ま、無理矢理はやめて! おい!」





心「ほれほれ☆」



みく「うにゃぁぁぁ! ってうまっ! なんだこれ!」



心「なんだその反応☆」



みく「Pチャンのことだからとんでもなく不味いのをみくに押し付けてるのかと……」



心「お前、はぁとをなんだと思ってんだ☆」



みく「普段の行いのせいだにゃぁ……」



みく「それはそうと他のみんなは?」



心「楓ちゃんはオフ。菜々先輩は二日酔いでソファーで死んでる。ちひろさんはコンビニ」



菜々「生きてます……」



みく「え、菜々チャンお酒飲んだの?」





菜々「そそそんなわけないじゃないですか! 漬け物……そう! 奈良漬で酔ったんです!」



心「漬け物肴に飲む酒はうめぇなぁって言ってたくせに☆」



菜々「はぁとちゃん! うるさいですよ!」



みく「そもそも奈良漬で酔うの? なんか怪しいにゃ……」



菜々「うぐぅ!」



ちひろ「お酒弱い人は奈良漬でも酔いますよ。本当にダメだと栄養ドリンクでも酔っちゃう人もいるくらいですし」



心「おかえり☆」



みく「おかえりなさいにゃ! そっかぁ。菜々チャン本当に弱いんだね」



菜々「おかえりなさい。そうなんですよぉー、ナナはJKなんで! お酒弱いんです!」



心「菜々先輩が必死すぎて痛々しい……」





ちひろ「そんな事言っちゃダメですよ。はい。頼まれてたものです」



心「ありがと☆」



みく「耳栓? 何に使うの? お昼寝?」



心「みくじゃあるまいし……。まぁ、そのうちわかるぞ☆」



??「おっはようございまーす!!!! こちらがCGプロでしょうか!!!」



ちひろ「ドアがあああぁぁぁぁぁ!!」



??「はっ! 申し訳ありません!! 勢い余ってドアを壊してしまいました!!!」



??「土下座ですか!? 土下座で許していただけますか!!?」



心「まぁ、ドアはあとでいいんで、とりあえずこちらへどうぞ」



心「ほら、菜々先輩、邪魔です」



菜々「あ、はい」



みく「ちひろさん、あの娘誰にゃ?」



ちひろ「社長がスカウトしてきた娘ですね」



菜々「すごく声が大きいですねぇ」



心「じゃあ、とりあえず自己紹介をお願いします」



茜「はいっ!! 日野茜と言います!!! 好きな食べ物はお茶!! 好きな飲み物はカレーです!!!」



みく「逆にゃ……」



菜々「はぁとちゃんが淡々としてるのもなんか不気味ですね……」



心「私共は社長からだいたい話は聞いているのですが、茜さんは社長から説明受けましたか?」



茜「トップを目指す仕事とは聞いています! そして、私とこの事務所なら世界でもトップレベルになれるとも!!」



茜「うおおおぉぉぉ! 熱い!! 熱い展開ですね!!! 走ってきてもいいでしょうか!!!!」



心「ダメです。手続き終わったらあそこの猫耳つれていっていいんで、それからにしてください」





みく「なんか巻き込まれた!?」



茜「わかりましたっ!」



心「では、続けますね。詳細はまた後日になりますが、当面の予定としてはレッスンメインになります」



茜「レッスンですか! 任せてくださいっ! 全力でやりますよ! ボンバー!!」



心「素晴らしい心意気ですね。期待しています。次にですが、茜さんの持ち歌を発注しますので、出来上がり次第、個別レッスンに移ります」



心「曲の完成は発注かけてからになりますので、いつになるかは明言出来ないので、しばらくは基礎レッスンのみと思っていてください」



茜「わかりました! じゃあいつからレッスンでしょうか! 今日ですか! 今からですか!!」



心「落ち着いてください」



茜「ああ、失敬! ですが、私はいつでも大丈夫です!!」





心「とりあえず今日は所属手続きのみになりますので、契約書類にサインをお願いします」



心「あと、茜さんは未成年ですので、親御さんの同意書が必要になるんですが、今日はお持ちですか?」



茜「ああ! すみません!! 許可は貰ったんですが、同意書は貰ってないです! 今から取りに行ってきますね!!!」



心「大丈夫です。では、今日は書類一式お渡ししますので、親御さんにお渡しください」



心「私の方からもご挨拶に伺うつもりなので、ついでに都合の良い日を聞いてきてください」



茜「わかりました!」



心「では、私からは以上です。あとは千川の方が引き継ぎますので」



心「ちひろさーん! あと、お願いしまーす!」



ちひろ「はーい。じゃあ茜ちゃん、こっちに来てくださいね」



茜「はいっ!」





心「ふぃー……真面目モード終了っと☆」



菜々「すごく声の大きい娘ですね」



みく「Pチャンは正面できいてて平気だったの?」



心「ん☆」



菜々「耳栓……」



みく「なるほど」



心「昨日社長に聞かされてたからね☆ 準備は大事☆」



ちひろ「ぷ、プロデューサーさん! 大変です!」



心「お? どした?」



ちひろ「茜ちゃんの曲が発注されてます……」



心「」





ちひろ「認証が、社長になってます……」



心「あいつまじでふざけんなよ」



茜「私の曲がもうあるんですか!? 燃えてきましたよ!! ボンバー!!!」



ちひろ「いえ、発注されてるだけなので、早くても二週間くらいは……」



心「あー! もう! プロデュース方針がまた崩れたー! もうあいつまじやだー」



茜「も、申し訳ありませんっ!」



心「ああ、茜ちゃんじゃないから、ごめん☆」



茜「そ、そうですか?」



心「そそ。うちの社長が全部悪いんだ☆ あいつまじでむちゃくちゃ☆」





みく「ねーねー茜チャン。社長にどうやってスカウトされたの?」



茜「それはですね! 土手を全力ダッシュしていたら不思議なエクササイズをしていた人に声をかけられたんです!」



菜々「えぇ……」



茜「なんでも私ならトップになれるとかで! 素質は十分だから一緒になんたらどうたらそれもまたレベルがうんたらとか!」



みく「ほとんど肝心なところがわからないにゃ!」



心「どうせ、あいつのこった。またわけのわからんこと言ったんだろ☆」



みく「まぁ、それには同意にゃ……」



菜々「そういえばナナはまだ社長に会ったことないですね。どんな人なんですか?」



心、みく「「変人」」



菜々「そんなばっさり……」





茜「あのですねっ!」



心「ん?」



茜「こちらの方々はどちら様でしょうか!?」



心「ああ、そっか。自己紹介してなかったか」



心「ほら、自己紹介してね☆ しろよ☆」



みく「適当にゃぁ……。 みくは前川みく! かわいい猫チャンアイドル目指してるにゃ!」



菜々「ウサミン星からやってきました! 歌って踊れる声優アイドル目指してる、永遠の17歳! 安部菜々ですっ。キャハっ!」



茜「おお……! 私は日野茜と言います! よろしくおねがいします! 先輩方!!」



心「みくが先輩とかチョーウケる☆」



みく「うっさいにゃ! みくは菜々チャンよりも先輩だもんっ!」



心「はいはい」





心「あともう一人アイドルいるんだけど、今日はオフだからまた後日ね」



心「で、はぁとが、CGプロ所属、アイドル兼プロデューサーのさとうしんことしゅがーはぁとだよぉ♪」



ちひろ「そして私が事務員兼アシスタントの千川ちひろです。よろしくおねがいしますね」



心「あと、茜ちゃんをスカウトしてきた社長で全員☆ 零細でごめん☆」



茜「そ、そのようなことは! 素晴らしい事務所ですよ!」



楓「ふふっ。そうですよ」



心「あれ? 今日オフでしょ? どしたの?」



楓「美味しいお漬け物がたくさんあるって菜々ちゃんに聞いたので、一杯どうかなーって」



ちひろ「ほどほどにしてくださいね?」



楓「はーい」





楓「で、この娘は?」



茜「日野茜と言います! お姉さんもアイドルですか!?」



楓「茜ちゃんね。高垣楓と言います。私もアイドルですよ」



心「なんだかんだ全員揃ったわ☆」



楓「そういえばドアが壊れてたんですけど」



茜「す、すみません! 私が壊してしまいました!」



楓「茜ちゃんのあかねードア。ふふっ」



みく「もうダメかもわからんね」



心「気にすんな。壊れたなら直すだけだ☆」



心「みくが馬車馬の如く働いて稼いだ金あるし☆」



ちひろ「……ありませんよ?」



心「え?」





ちひろ「社長が茜ちゃんの曲の発注に全部……」



心「」



ちひろ「心さんの曲にって残してたお金しか」



心「ぐぬぬ……ドアがないのは防犯上まずいから致し方あるまい……」



茜「ど、土下座すればいいですか!?」



心「大丈夫だから。その分稼いでくれればいいから……」



茜「は、はい! 不祥日野茜! 全力で稼がせていただきます!!」



楓「大変ですねぇ」



菜々「黒龍ですか……」



楓「菜々ちゃんも飲む?」



菜々「い、いえ……JKなんで……」



楓「そう、残念」







後日 CGプロ事務所



ちひろ「茜ちゃーん」



茜「なんでしょうか!」



ちひろ「お待ちかねの曲ができましたよ」



茜「本当ですか! 燃えてきました!!」



ちひろ「もう少ししたら心さんが帰ってくるので、帰ってきたら一緒にレッスンに向かってくださいね」



心「たっだいまー☆」



ちひろ「噂をすればなんとやらですね」



ちひろ「おかえりなさい。茜ちゃんの曲ができましたよ」



心「まじか☆ ちょうどいいな♪」





心「茜ちゃんのデビュー用に来週のフェスの仕事とってきたぞ☆」



茜「デビューできるんですか!?」



心「おう☆ 基礎レッスンはほぼ問題なしだってトレさんから言われてるし、体力については文句のつけようがないってルキトレちゃんからも言われてる☆」



茜「ありがとうございますっ!!」



ちひろ「じゃあ前の菜々さんの時みたいにフェスまでレッスン漬けですね?」



心「そうなるな☆」



心「あと、菜々先輩って来てる?」



菜々「呼びましたか?」



心「あ、いたいた☆ 菜々先輩もフェス出るから茜ちゃんと一緒にレッスンな☆」



菜々「」



茜「一緒に頑張りましょうね! 菜々ちゃん!」







フェス会場 控え室



茜「さぁ! 気合い入れて頑張りますよおっ!」



心「おう☆ 行ってこいや☆」



??「ふふーん。あなたがボクの対戦相手ですか」



心「お?」



??「こんなにカワイイアイドルのボクに挑もうなんて……ヒドイこと考えますね!」



茜「な! いったい誰ですか!?」



幸子「ボクの名前は輿水幸子です。世界一カワイイアイドルです」



心「なんだこいつ☆ みくと同じ感じがするぞ☆」





幸子「ふふーん。ボクと同じということはそのみくさんもカワイイんでしょうねぇ。まぁ、ボクほどではないでしょうけども」



幸子「まぁ、精々負けてもボクの可愛さを間近で見れただけ良しとしてください」



幸子「では、ステージで会いましょう」



茜「ぐぬぬぬ……プロデューサー! これは、負けられませんよ!!」



心「大丈夫☆ ハナから負ける気はない☆」



菜々「お、遅れてすみませーん! 電車が、電車が……!」



茜「おはようございます! 菜々ちゃん! 今日は頑張りましょう!!!」



心「おはよ☆ 今日は茜ちゃんのフォロー頼みます☆」



菜々「任せてください! 遅れた分はしっかり取り戻します!」



茜「素晴らしい気合いです!! じゃあウォーミングアップに走りましょう!!!」



菜々「え? ちょ、ま、待って休ませて〜」



心「菜々先輩大丈夫かな……まいっか☆」







フェス本番



幸子『ふふーん! 皆さんお待たせしました! カワイイボクの登場ですよ!』



幸子『さぁ、いつまでもこのカワイイボクを見ていていいんですよ!』



菜々「すごい自信ですね」



心「まぁ、ああいう娘は大抵ただの強がりだから気にすんな☆」



茜「うおぉぉぉっ!」



心「ど、どした?」



茜「負けられません……! 負けられませんよ……!!」



茜「この戦い! 決して負けるわけにはいきませんっ!!!」



茜「さぁ! 気合い入れるために走りましょう! 菜々ちゃん! いきますよ!! ボンバー!!!」





心「落ち着けっ☆ もう本番だから有り余る体力は本番にぶつけてこい☆」



菜々「そうですよ。本番で全力出しましょう!」



心「本音は?」



菜々「体力もつのは1時間……」



スタッフ「CGプロさーん。そろそろ準備お願いしまーす」



心「はーい☆」



心「ほら、行ってこい☆ あの小憎たらしいガキンチョとっちめてやれ☆」



茜、菜々「「はい!!!」」







ステージ上



菜々『みなさーん! こーんにーちはー!』



菜々『CGプロの安部菜々とー!』



茜『ひひひひ、日野あああ、あか茜ですっ!』



菜々「茜ちゃん落ち着いてください。大丈夫です」



茜「でも、失敗したら……」



菜々「大丈夫です。そのために菜々が一緒に出てるんですよ」



茜「菜々ちゃん……!」



茜『うおおおぉぉぉ!! ボンバー!!!!』



茜『改めまして日野茜ですっ!!』



茜『アイドルになったばかりですが、全力でやります!! 見ていてください!!!』



菜々『茜ちゃんも気合十分なのですぐいっきますよー!』



菜々『歌うのは……!』



茜『「熱血少女A」!!!』







ステージ袖



心「うんうん☆ さすが菜々先輩、フォロー完璧☆」



心「これなら今日はトラブルなく終われそうだ☆」



心「さて、じゃあこんなとこに居ないでもっと見やすいとこ行くか☆」





ステージ上



茜『トラーイッ!! いかがですか!? いかがでしたかー!!?』



菜々「ぜぇぜぇ……げほげほっ……はぁはぁ……」



菜々(これは……やばい……! 茜ちゃんに合わせたらペース配分間違えた……! 死ぬ!)



茜『まだまだ精進が足りませんが、今の私の持てる力の最大限です!!』



茜『ですが!! まだ体がムズムズします!! 落ち着くためにも走りましょう!!! 行きますよ、菜々ちゃん!!!!』





菜々『だ、だめですって! ステージで走ったら危ないですよ! それにナナ死んじゃう!』



茜『ああ! そうでした! これは失敬!! ですが、まだ有り余るこの情熱をどうすれば!!!』



茜『うううぅぅ!! もう一度!!! もう一度歌いたいですっ!!!!』



菜々『と、とりあえずいったん捌けましょう!? ね!? なんかやらかすとナナがはぁとちゃんに怒られます!』」



茜『ぐぬぬ……! では、名残惜しいですが……仕方ありません!!!』



茜『みなさん!!! また、今度お会いしましょう!!!』



菜々『では、CGプロの安部菜々と!』



茜『日野茜でしたっ!!!! ボンバー!!!!!』







控室付近



心「うん。良いステージだった☆ 菜々先輩が死にかけた以外は」



心「さて、戻ってくる前にはぁとも控室にもどるかー」



心「ん?」



悪徳P「あのステージは一体なんだ! お前、やる気あったのか!!」



幸子「ご、ごめんなさい!」



悪徳P「くそっ! あんなポッと出のよくわからんイロモノ集団に負けるなんて! この恥さらしめ!」



幸子「で、でも! ボクだってやれるだけのことは……!」



悪徳P「言い訳するなっ! お前に一体どれだけ金をかけたと思ってる! 勝てなきゃ意味がないだろう!」



幸子「ごめんなさい……! 殴らないで! お願いします!」





悪徳P「口で言っても分からんクソガキにはお仕置きだ!」



心「おいお前☆」



悪徳P「なんだ!」



心「女の子に手を挙げるとは良い度胸してんな☆」



悪徳P「貴様、CGプロの……!」



悪徳P「ふんっ! うちの商品をどう扱おうが貴様には関係ないだろう!」



心「まぁ、確かにそうだけど」



心「女の子泣かす奴には誰であって容赦はしねぇよ☆」



幸子「ふぇ……」



心「とにかく、その娘の手を離せ、このゲス野郎☆」





悪徳P「貴様にとやかく言われる筋合いはない!」



心「あんまり舐めた口利くと物理的はぁとアタックぶちかますぞコラ☆」



悪徳P「ちっ……! いつまでも泣いてないでさっさと来い! 帰ってからだ!」



幸子「ひっ……!」



心「物理的はぁとアタック〜☆」



悪徳P「ぐほぉっ……!」



心「その娘は置いて行ってもらおうか。帰るのは貴様一人だけだ、このカスめ☆」



悪徳P「貴様! 今何をしたかわかって……ぐはっ!」



心「物理的はぁと右ストレート〜☆」



心「続て〜、物理的はぁと左フック〜☆」



心「更に物理的はぁとローキック〜☆」



悪徳P「ちょ、まって! さっきからハート関係なくただの暴力! まってってば!」



心「うるせぇ☆ はぁとは! 君が死ぬまで! 殴るのをやめない☆」



悪徳P「ひえぇぇ……!」



心「ちっ……! 逃がしたか……」



心「それはそうと大丈夫か☆」



幸子「ひっく……ぐすっ……うえぇ……」



幸子「な、なんてこと……ひっくしてくれたんですか……」



心「あん?」



幸子「やっと……! やっとアイドルになれたのに……!」



幸子「やっとアイドルになれたのに、また普通の女の子になっちゃったじゃないですかぁ! うえぇぇ……」



心「おいおい☆ あの本番前の小憎たらしい態度はどこ行った☆」





幸子「これからボクはどうすればいいんですかっ……!」



心「うち来ればいいだろ☆ バカか☆」



幸子「ふぇ……?」



心「そんなにアイドルやりたいならうちでやらせてやる☆」



幸子「……はい?」



心「あーもうめんどくせぇな☆ 良いから行くぞ☆」



幸子「え、待ってください! どこに! どこに連れていくんですか! ふぎゃー!!」







控室



菜々「はぁとちゃんどこ行ったんでしょう」



茜「わかりませんっ!!!」



菜々「あ、はい。ですよね」



心「戻ったぞコラ☆」



菜々「おかえりなさい! はぁとちゃん!」



菜々「あれ、その娘」



幸子「ひぇっ!?」



心「さっき捨てられてたから拾ってきた☆」



菜々「ええええぇぇぇ!?」



茜「拾われたんですか!? とりあえずお茶飲みますか!?」



心「事務所戻ったらちひろさん含めて話すからちょっと待ってて☆」



菜々「あ、はい」







フェス会場外



悪徳P「くそっ……俺に手を出すとは良い度胸だ……CGプロなんて零細、すぐにつぶしてやる!」



悪徳P「ん? 見慣れない番号だな……はい」



??『あ、もしもし? 悪徳Pさんでよろしいですか?』



悪徳P「そうだが、お前は?」



??『まぁ、お気になさらず』



??『とりあえず用件だけお話ししますね』



悪徳P「?」



??『今からあなたが会社に戻っても席はありません。本日でクビです』



悪徳P「なっ!?」





??『正確には逮捕です。枕営業、違法薬物、暴力、名誉棄損等々。挙げるとキリがありませんね』



??『そちらの事務所は二時間後にあなたの逮捕についての記者会見を開くそうです』



??『あ、もちろん逃げようだなんて考えないでくださいね』



??『既に警察があなたの自宅を囲んでますし、そろそろ令状が出るのでもうすぐあなたの元にも警察が到着しますよ』



悪徳P「ば、ばかな! ありえない!」



??『ありえない? ありえるんですよ。これが』



悪徳P「き、貴様いったい何をした!」



??『何もしてないですよ? ただ、手が滑ってあなたの犯罪の証拠を警視庁に送ってしまっただけです』





??『ですが、あえて何をしたか言いますと』



??『先ほどのあなたの言葉を借りて。言っても分からないクソガキにお仕置きしたまでです』



悪徳P「あ……あぁ……!」



??『では、今後は良い暮らしが出来る事を祈っていますね』



悪徳P「まって……! 待ってくれ! 金ならいくらでも払う! あなたなら今からでも無かったことに出来るはずだ! どうかお願いだ!」



??『駄目です♪ 我が社のプロデューサーとアイドルに害を与えるものの排除も私の仕事ですから』



悪徳P「後生だ! お願いします! 千川さん!」



??『はて? 私は名乗っていないので。 では、もう会うことはないと思いますが、お元気で』



悪徳P「あ……ああああぁぁぁぁ!!!!」







CGプロ 事務所



心「ほら☆ 入ってね☆」



幸子「……」



茜「ただいまもどりましたー!!!」



ちひろ「茜ちゃん! お願いだからドアは静かに!」



茜「も、申し訳ありません!」



みく「おかえりにゃー」



楓「フェスお疲れ様でした」



菜々「本当に疲れました……大成功でしたが……」



みく「ん? その娘は?」



幸子「ひっ……!」





心「ん? ああ、おい名乗れよ☆」



幸子「こ、輿水幸子ですっ!」



心「とりあえず今日からうちでアイドルやるぞ☆」



みく「えー、Pチャンまた女の子たぶらかしたの?」



心「人聞きの悪い事言うな☆」



心「とりあえず説明するから聞いて☆」







説明中



菜々「なるほど……幸子ちゃんは向こうの事務所で酷い目にあってたんですね……」



みく「その事務所あくどい事やってるって有名にゃ」



幸子「ぐすっ……」



楓「辛かったわね。もう大丈夫よ」



茜「ぐぬぬ! 許せません! そんな悪逆非道な事務所があるなんて!」



ちひろ「裏方も良い噂は一切聞かなかったですけど、まさか自社のアイドルにまでそんなことを……」



心「だからうちでアイドルやってもらうことにした☆」



心「幸子ならいけるっしょ☆ ぶっちゃけみくと組ませてみたいし☆」



菜々「あ! ああー!!」





心「どした!?」



みく「どうしたにゃ!」



茜「って! ここですよね!? 幸子ちゃんが居た事務所!!!」



楓「○○プロ所属プロデューサー緊急逮捕……」



ちひろ「あら、大変ですね」



心「……」



心「なにした?」



ちひろ「なにも?」



心「そっか」



心「まぁ、これで幸子獲得に異議を申し立てそうな輩は消えたね☆ 良い事だ♪」



心「というわけで、これで幸子も晴れてうちのアイドルだぞ☆ よろしく☆」





幸子「ボクは……まだアイドルやれるんですか……?」



茜「もちろんですっ!! 一緒に頑張りましょう!!!」



幸子「茜さん……」



みく「まぁ、Pチャンに目をつけられた時点で向こうのプロデューサーが逮捕されてなくてもうちに所属することは決まってたにゃ」



楓「はぁとちゃん強引ですからね」



菜々「いやー、でもよかったじゃないですか!」



菜々「うちもアイドルが増えてにぎやかになりますし!」



菜々「可愛い妹分がまた増えて、ナナ幸せですよ!」



ちひろ「いもうと……?」



楓「ぶん……?」



心「娘のまちがいじゃなくて?」



菜々「ナナはJKなんです! いもうとであってます!!」





幸子「ふふ……」



茜「お!? 幸子ちゃん! やっと笑いましたね!!」



心「せっかく可愛い顔してんだからもっと笑え☆」



幸子「……ふふーん! そうですよ! 世界一カワイイボクが笑ったらそれはもう天使ですからね!」



茜「え!? 幸子ちゃんは天使だったんですか!? すごいです!!」



幸子「え、いや、そういうわけじゃ」



みく「やったにゃ! ツッコミにゃ! まともじゃないけどまともな人にゃ!」



幸子「え、それはどういう……」



心「ほら細かい事きにすんな☆」





楓「そうですよ。それよりも早く行きましょう?」



菜々「行くって……?」



ちひろ「恒例の打ち上げですよ」



ちひろ「茜ちゃんがカレー好きなので近所の美味しいカレー屋さんですよ!」



茜「本当ですか! それは楽しみです!! さぁ、行きましょう! 幸子ちゃん!!!!」



幸子「え、ちょっとなんで手を握って……」



茜「全力……ダーッシュ!!!!」



幸子「ふぎゃー……!!!!!」



みく「相変わらずイロモノばっかりだね」



心「イロモノ言うな☆ ボコるぞ☆」





茜「全力バーック!!!」



幸子「吐く……」



茜「言い忘れてました!!!」



茜「こんな私ですが! これからも頑張っていきます!!」



幸子「ふ、ふふーん! もちろんボクだって! いえ、頑張る必要はないくらいカワイイですが」



茜「なので!!」



茜、幸子「「これからもよろしくお願いします! プロデューサー(さん)!」」



End





21:30│佐藤心 
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