2015年12月08日

凛「美波が泣いてる……」

美波「……」



凛(声、かけるべきかな)



凛(まだ事務所には誰も来てないし、そっとしておくていうのも……)





美波「……ふふっ」



凛(……笑った? 悲しくて泣いてるわけじゃないのかな)



凛(だったら、なんで泣いてるんだろう)



凛(……やっぱり、気になるな)



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凛「美波」



美波「……」



凛「美波?」



美波「……あっ!? り、凛ちゃん来てたんだ?」イヤホンハズシ



凛「ん、おはよう。泣いてたみたいだけど、どうしたの?」



美波「み、見てた?」



凛「ごめん、事務所に来たらちょうど……」



美波「気にしなくてもいいよ。私が勝手に感動していただけだから」

凛「感動ってことは、やっぱり悲しくて泣いてたわけじゃないんだ」



美波「うん、なんて言うんだろう……。その、尊くて、かな?」



凛「尊い……?」



美波「凛ちゃんなら、きっとわかってくれるかな」



美波「これ、聴いてみて」イヤホンパス



凛「聴けばわかるの?」



凛(音楽で泣く……夢みたいに綺麗で泣けちゃうな、って感じかな)



美波「それじゃあ、流すよ」スマホポチポチ





アーニャ『ミナミ。ハグ、してください』





凛「…………」

凛「……」



美波「……」



凛「……あの」



美波「なに?」



凛「私、レッスンあるから」



美波「アーニャちゃん、可愛いよね?」ガシッ



凛「私! レッスンあるから!」



美波「アーニャちゃん!!!! 可愛いよね!!!!!1」ググッ



凛「アーニャが可愛いのはわかったから! わかったから離して!」

美波「凛ちゃんならわかるでしょ!? こんなこと言われたらどうにかなっちゃうでしょ!?」



凛「私をステージに引っ張りあげないで! 美波の独壇場でいいから!」



美波「卯月ちゃんに『凛ちゃん。ぎゅってしてください』って言われたと想像して!」



美波「そんなこと言われたら抱きしめるしかないでしょ!?」



凛「それはそれ! これはこれ!」



美波「アイドルになったのも、卯月ちゃんに惚れたから!」



凛「間違ってないけど何か違う!」



美波「私たちはわかりあえるはずなの!」



凛「対話する気があるなら、私の話を聞いて!」

凛(ど、どうすればいいの……! この状況を打破するには……)



ガチャ



蘭子「闇に飲まれよ!」



凛「ら、蘭子……おはよう……」



凛(話をアーニャから蘭子に逸らして……いや、駄目だ。状況は変わらない)



小梅「お、おはよう……ございます……」ヒョコ



凛(小梅も……どっちも美波に餌をやるようなもの……)



凛(餌……? そうだ!)

凛「美波、アーニャと蘭子って仲いいよね」



美波「? そうだけど、それがどうしたの? 素敵って話?」



凛「蘭子の熊本弁を一生懸命ノートに書いて勉強するアーニャ、いいよね」



美波「凛ちゃん! わかってくれたの!?」



凛「小悪魔なアーニャに攻められて顔真っ赤にする蘭子って、いいよね」



蘭子「り、凛さん!? ななな何を言って!?」

凛「実はSな小梅の怪談に怖がってるのに強がる蘭子って、いいよね」



美波「うん! ラジオの蘭子ちゃんと小梅ちゃん、すっごく可愛かった!」



小梅「うん……蘭子ちゃん、可愛かった……えへ……」



蘭子「な、なー! べ、別に怖がってなんかなかったもん!」



凛「この3人がさ、一緒にホラー映画見るってなったらさ。アーニャはたぶん大丈夫なんだけど」



凛「蘭子はきっと怖くて眠られなくなっちゃうんだ。で、蘭子はアーニャにこう頼むの」



凛「『そ、その……こ、怖くて……て、手を握っても、いい……?』って」



美波「っ!?」



小梅「おー……」



蘭子「小梅ちゃんは納得しないで!」

凛(いくら好物でも、食べ続けるのは限界があるはず……)



凛(美波が処理しきれない量を与えて、その隙に逃げる!)



凛「蘭子、前に『お姉さんが出来たみたいで嬉しい(意訳)』って言ってたよね?」



蘭子「ふぇっ!? ああああれはその、その……」



美波「蘭子ちゃん……それって私……?」



蘭子「は、はい……美波さん、綺麗で優しいから……」



美波「……!」



小梅「じゃあ……私のお姉ちゃんは、蘭子ちゃんかな……?」



蘭子「う、うむ! 我ら生まれた時は違えど目指すものは同じぞ!」



小梅「えへへ……嬉しい……」ギュッ



蘭子「……えへへ」



凛(これなら美波も!)



美波「……」

凛「……美波?」



美波「……アーニャちゃん?」



凛「えっ、何を言って……」



美波「いや、違う。違うわね。アーニャちゃんはもっとこう、ダーって言うもんね!」



凛「美波!?」



美波「狭っ苦しいなぁ、ここ。うーん……アーニャちゃん、出られないのかな?」スマホガンガン



凛「美波! そこにアーニャはいないから! 正気に戻って!」ガクンガクン



美波「……はっ! 私は一体何を」



凛「情報を受け止めきれずに精神に干渉したの……?」



蘭子「あ、あの……先刻から、如何なる黒魔術を行っていたのだ?」

凛「えーと……何をしていたんだろう、私たち……」



美波「アーニャちゃんを抱きしめたいって話をしてたの」



蘭子「だ、抱きしめっ!?」



凛「……改めてなんでこんな話してたんだろう」



美波「蘭子ちゃんもそう思うでしょ!」ガシッ



蘭子「ひぇっ!?」



美波「素直になっていいの。正直な気持ちを言って?」



蘭子「わ、私は……その……」



蘭子「だ、抱きしめるより……抱きしめられたい……」ボソボソ



蘭子「わ、わぁー! 忘れて、忘れてください!」ブンブン



美波「……へえ」



凛「……ふーん」



小梅「わぁ……」



美波「蘭子ちゃん」



蘭子「美波さん……ふぇっ!?」



美波「『抱きしめるより抱きしめられたい』。言葉ではなく心で理解したわ」ギュッ



蘭子「み、美波さん!?」



凛「まあ、悪く無いかな」ギュッ



蘭子「なぁ!? 凛さんまで!」



小梅「じゃあ、私もー……」ギュッ



蘭子「こ、小梅ちゃん!」



小梅「あ、『あの子』も……」



蘭子「ひぃっ!? ははは離して……!」



凛「弱気になったりもするよ」



美波「そんな時には?」



小梅「強く抱きしめてー……」



蘭子「や、闇に飲まれよー!」





おわり



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