2015年12月10日

大和亜季「なんてラブリーな日だ!」

のんびりと書いていきます



人によっては軍曹がコレジャナイ、かも



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バカヤロー! スミマセン!







「おーい、セットの装飾品どこ行ったー!?」



亜季「ここであります!今お持ちします!」



「あっ、ゴメンね亜季ちゃん!おいAD!なにアイドルに荷物運びさせてんだ!」



亜季「いえ違います!私がやらせてくださいと頼み込んだのです!みんな忙しそうでしたので!」



「そうかい?悪いね、じゃああっちまで運んでもらえるかな?」



亜季「お任せを!ほかに何か運ぶものはありますか?」



「それじゃこれもお願いしていいかい?」



亜季「はい!上に乗せておいてください!」



「ありがとう、元気いっぱいでいいねぇ亜季ちゃんは!」



亜季「ふふっ、それだけが取り柄でありますからね!他にもご用命でしたらなんでも言ってください!」



ゴクッ ゴクッ...





亜季「ふぅ...」



「お疲れさま、亜季ちゃん」



亜季「おぉ夏美殿!お疲れ様です!」



夏美「スタッフさんたちの荷物運び手伝ってたんですって?すごいわねぇ」



亜季「なぁに、あの程度は軽いものです!」



夏美「ホント...すごい筋肉、今でも鍛えてるの?」



亜季「もちろん!朝晩にきちんとした食事と適度な運動を取っていればこのくらいは♪」



夏美「若いわねぇ...あっ、違う違う!私も若いけど!すごいわねってこと!」



亜季「えぇ、ありがとうございます!」



夏美「それよりもう少しでリハーサル始まるけど、準備はできてる?」



亜季「もちろんです!バッチリでありますよ!」



夏美「...なんだか本当に元気ね、今日の亜季ちゃん」



亜季「そうですか?」



夏美「ええ、なにかいいことでもあったの?」



亜季「いいこと...ふふっ、確かにあったかもしれません♪」



夏美「えっ、なによそれ?」



亜季「ナイショであります!それより今はお仕事に集中、でありますよ!」



夏美「むぅぅ...そんな言い方されたら気になるじゃないのよぉ!」

「お疲れ様でしたー!」





亜季「お疲れ様でしたー!」



夏美「ねえ亜季ちゃん、今日の打ち上げどうする?」



亜季「あー、申し訳ありません、私はこの後用事があるので...」



夏美「あらら、そうなの?」



亜季「ええ、すみませんが今日は私抜きで...」



夏美「あっ、もしかしてこの後デート!?だから今日ウキウキしてたとか!?」



亜季「い、いえデートなど...そんな...」



夏美「じゃあなんなの?白状しなさい!」



亜季「こ、これです...これが発売されたので...」ガサゴソ...





亜季「あれっ...?」





亜季「あれ...あれ...ない?」



亜季「あっ、しまった!なんたる不覚...」



夏美「どうしたの?」



亜季「ちょっと事務所に忘れ物をしました!夏美殿、今日はこれで失礼します!お疲れ様でした!」



夏美「あ、亜季ちゃん!」



夏美「行っちゃった...」



夏美「はっ!結局理由聞きそびれた!もう〜、この後なにするつもりなのかしら!」



−−−−−−







亜季「やれやれ、肝心の物を置き忘れるとは...」



亜季「事務所が開いていればいいけど...」



亜季「あっ、電気が点いてる!よかった!」





ガチャッ





亜季「失礼しま〜す...」



亜季「おや、誰もいない...」



亜季「あっ...」





P「ぐがー...」





亜季「P殿...まだ残ってらしたのですか...」





P「むにゃ...」



亜季「まったく...困ったものですなぁ」



亜季「P殿、起きてください、風邪を引きますよ?」ユサユサ





P「んぅ〜...」





亜季「ほらP殿...」





P「んぅ〜...」





亜季「......」





チュッ

P「んぅ〜...」





亜季「ダメか...」



亜季「仕方ない、ここは実力行使で...」ガシッ!





亜季「起きろこのポンコツが!起きろってんだよ!」ユサユサユサユサユサ...





P「おぉぉぉ...」



P「...んっ、亜季?」



亜季「おはようございます、目が覚めましたか?」



P「あぁ...おはよう...」



亜季「ふふんっ、やはりこの手に限る♪」



P「なんでお前が...ていうかここは...?」



亜季「もう夜の7時です、そしてここは地球です、よく来ましたね」



P「マジか...くそぉ、思いっきり居眠りしてた...」



亜季「だいぶお疲れのようですな」



P「みたいだな、まさか仕事中に眠るとは...ちゃんと休憩もしてたのに...」



亜季「...P殿」





ガシッ





P「おぉっ...」



亜季「ふふっ、気持ちいいですか?」モミモミ

P「うん...」



亜季「しっかりと休んでいない休憩は、休憩とは呼びませんよ?」



P「あー、まあそうだけど...」



亜季「P殿のことですからどうせ5分くらい休んだだけなのでしょう?」



P「...当たり」



亜季「ほらやっぱり、それでは居眠りをするのも当然です」



亜季「仕事をするときは一生懸命仕事!そして休む時も一生懸命休む!これが鉄則であります!」



P「ああ...」



亜季「ほら、今は休憩の時間ですから少し気を楽にしてください...」モミモミ



P「ありがとな、亜季...」



亜季「どういたしまして♪」



P「亜季のおかげで残りの仕事をがんばれそうだよ...」



亜季「じゃあ私はコーヒーでも淹れてきましょうか」



P「いやいいよ、それよりもう暗いんだから早く帰った方が...」



亜季「むっ?P殿、もしやお忘れなのですか?」



P「お忘れ?」



亜季「あっ、やっぱり忘れてる...」

P「えっ?なにを...」



亜季「P殿、私がなぜこの時間に事務所に来たと思います?」



P「なんだろ...忘れ物とか?」



亜季「正解です、これを事務所に置き忘れてしまったからです」



P「それって...DVD、だよな...」



亜季「ええ、昨日発売されたばかりの映画です、何か思い出しませんか?」





P「......」



P「...あっ、そういえば今日いっしょに見ようって...」





亜季「その通り!忘れていたんですか?」



P「あっ、いや、その...」



亜季「ふむ、どうやら図星だったようですな」



P「...すまん」



亜季「いえ、仕方ありません、P殿はお忙しいですからな」



P「ホント悪い...」



亜季「謝らないでください、それよりお仕事はどうなのですか?」



P「あぁ、あとほんの少しだ、一時間もかからないと思うけど...」



亜季「それは吉報です!では終わるまで待っています!」



P「すまないな、なるべく早く終わらせるよ」



亜季「ふふっ、ゆっくりでも構いませんよ?」



P「いいのか?」



亜季「ええ、P殿が一生懸命働いているのを見るのは...好きですから♪」









−−−−−−





ビュウウウウウ...





P「うひー!寒い!」



亜季「もうすっかり秋ですな、冬も近づいている感じがします!」



P「あぁ、最近は朝起きるのが辛くて辛くて...」



亜季「ふっふっふ、情けないですな!私などちゃんと朝に起きて走っていますからへっちゃらです!」



P「タフだなぁ...俺はどうにも寒いの苦手だ...」





ギュッ





亜季「まったく...仕方ないですな♪」



P「おー、あったけー...」



亜季「そんなに寒いなら手袋でもしたらどうですか?」



P「んー、それもありだけど...」



P「でも...亜季と手を繋ぐなら素手の方がいいな」



亜季「...そうですか」



P「亜季はどうだ?」



亜季「ふふっ、私もです♪」ギュウウウウウ

ガチャッ





P「ふぃ〜、ただいまー」



亜季「今日も一日お疲れ様でした!」



P「おう、ありがとな」



亜季「早速映画を見ましょう!今準備しますからね!」



P「待った待った、まず何か食べよう、腹減った...」



亜季「それもそうですな、ではパパッと作るであります!台所をお借りします!」



P「ああ、冷蔵庫の物は好きに使っていいぞ、それと...」



亜季「なにか?」



P「...もう敬語じゃなくていいぞ、誰もいないからな」



亜季「あっ、そっか...」







亜季「じゃあ、そうさせてもらおうかな♪」







−−−−−−







亜季「P殿、早く早く♪」



P「慌てるなって、ほらポップコーン」



亜季「ふふっ、ほらもっとくっついて」



P「くっつきすぎじゃないか?」



亜季「P殿は寒がりだから私があっためないといけない♪」



P「なるほど...」



亜季「もたれかかってもいい?」



P「ああ、どうぞ」





スッ...





亜季「ふふっ♪」



P「楽しそうだな亜季...」



亜季「最近は忙しくて映画を見に行けなかったから、嬉しくって...」



P「悪いなぁ、近頃はスケジュールが詰まってて...」



亜季「気にしないで、お仕事なんだから、それより早く見よう♪」



P「おう、そうだな」







−−−鑑賞中−−−







亜季「V8!V8!V8!」



P「落ち着け亜季、ほらポップコーンでも食って...」



亜季「はむっ...んむっ...P殿、あれすごくカッコいい...」



P「わかってるわかってる...」





−−−−−−







亜季「おぉ!カッコイイギター!」



P「すごいな、火を噴くギターとは...」



亜季「P殿、あれ今度のライブで...」



P「ダメ」







−−−−−−







亜季「バイク!私バイクに乗ってみたい!」



P「あの運転は...ふわぁ...危ないぞ...」



亜季「すごい...これ本当にやってるのかな」



P「なんでも...あふっ...全部実写だって...」





−−−−−−







亜季「ニュークスゥゥゥ!」



P「......」









−−−−−−







亜季「あー、面白かった♪ねっ、P殿...?」





P「すぅ...すぅ...」





亜季「寝てる...」





P「くぅ...」





亜季「P殿が...映画を観てる時に寝落ちするなんて...」



亜季「......」





P「んんっ...亜季...」





亜季「...心配しないで」





チュッ





亜季「傍にいるから...」





−−−−−−





チュンチュン...







P「んっ...」パチッ





亜季「くぅ...くぅ...」





P「...亜季?」



P「あれ...もう朝...」



P「昨日は亜季と映画観てて...あれ?」



P「途中から記憶がない...」





亜季「んぅ...P殿?」





P「あっ、悪いな、起こしたか?」



亜季「ううん、大丈夫...おはよう」チュッ



P「んっ...おはよう、なあ亜季、昨日...」



亜季「うん、途中で寝てた」

P「ゴメン...いっしょに観ようって言ったのに...」



亜季「ふふっ、謝らなくていいよ、疲れてたんでしょ?」



P「いや、それは...」



亜季「P殿、家に帰るの何日ぶり?」



P「えっ...?」



亜季「ねえ、何日ぶり?」



P「...4日ぶり、くらいかな」



亜季「やっぱりね、冷蔵庫の中の野菜とかほとんど悪くなって使えなくなってた」



P「あー、そっか...」



亜季「使える材料探すのに苦労したよ?」



亜季「...私こそゴメン」



P「んっ、なにをだ?」



亜季「P殿は...久々に家に帰れるんだからゆっくりしたかったよね?」



亜季「でも私、P殿と映画を観たいからって無理矢理押しかけて...」



亜季「P殿が優しいのをいいことに甘えて...無理させてた」



P「別に無理なんて...」



亜季「ウソ、だって今までいっしょに映画を観ててP殿が寝た事ないもん」



P「むっ...」



亜季「...ゴメンね」



P「...亜季」



亜季「なに?」



P「お前、ズボラそうに見えて意外と繊細だなぁ」



亜季「むっ...なにその言い方?」



P「別に、ただお前もそういうの気にするんだなと思ってさ」



亜季「...気にするよ、当たり前でしょ」



P「ありがとな亜季、でも謝らなくたっていいんだぞ?」



亜季「でも、P殿に無理させて...」



P「別に無理はしてないよ、まあ疲れてたってのは本当だけどさ」



亜季「やっぱり...」



P「だからさ、リラックスしたかったんだ」



亜季「リラックス?」



P「そう、亜季といっしょに映画観てさ」



亜季「...私と?」



P「うん、亜季といっしょに」



亜季「で、でもリラックスするんだったらひとりでゆっくりした方が...」



P「そうでもないぞ、リラックスの方法なんて人それぞれなんだからな」



P「一人でグータラする方がリラックスできる人もいれば...」





ギュッ





P「こうやってくっついてた方がリラックスできる奴だっているさ...」

亜季「P殿...」



P「ただ昨日はリラックスしすぎて途中で眠っちゃったけどな...」



亜季「えっ、リラックスしすぎて?」



P「うん、仕事終わって腹もいっぱいになって...」



P「それで、亜季が抱き枕にしてたら...つい安心してな」



亜季「そう...なんだ...」



亜季「私といっしょで...リラックスできてたんだ...」



亜季「ふふっ...ふふふ♪」



P「なんだよ、変な笑い方して?」



亜季「ふふふふ...なんでもない♪」チュッ



P「んっ...」



亜季「P殿...♡」



P「亜季...」







P「...ていうか今何時だったっけ...」



亜季「あっ、そういえば...」



P「...げっ!もうこんな時間じゃないか!」



亜季「わっ!本当だ!」



P「ヤバいな、急がないと...ほら早く来い、シャワー浴びるぞ!」



亜季「了解!」







−−−−−−





カタカタカタ...





P「よし、できた!確認お願いします」



ちひろ「はーい、わかりました」



P「うーん...疲れた...」



ちひろ「今日はずいぶん頑張ってましたねぇ」



P「ええ、最近泊まり込みが続いてましたから今日は早く帰ろうと思って...」



ちひろ「それがいいですよ、あんまり根を詰めるとよくないですからね、たまにはリラックスしないと」





ガチャッ





亜季「お疲れ様であります!大和亜季、ただいま帰還しました!」



夏美「ふぅー、疲れたわねぇ...」



ちひろ「お疲れ様です、お二人とも」



亜季「お疲れ様です!本日も無事に任務完了であります!」



P「どうでした、今日の仕事は?」



夏美「バッチリよ、決まってるでしょ♪」



P「うむ、さすがですね」



夏美「亜季ちゃんったら今日もまたスタッフさんたちの荷物運び手伝ってたのよ、もう元気が有り余ってるって感じ」



亜季「ふふっ、当然です♪なんと言っても昨日...あっ!」



ちひろ「昨日?」



亜季「いえ、なんでもないであります...」

夏美「あっ!そういえば昨日はどこに行ってたの?急に急いで帰っちゃったけど」



亜季「え、映画です!映画を観に行っただけであります!」



夏美「映画〜?あれだけでそんなにウキウキするかしら...」ジーッ



亜季「ほ、本当です!ウソはついていません!」



P「まあまあ夏美さん、そのへんにしてやってください」



ちひろ「そうですよ、プライベートの事なんですから...」



夏美「むぅぅ...それもそうね、じゃあ亜季ちゃん、今度こそ一緒に飲みに行きましょうね」



亜季「ええ、お願いします!」



夏美「じゃ、お疲れ様♪」バタン



ちひろ「私はちょっと部長に用があるので行ってきます、プロデューサーさんはどうぞあがっちゃってください」



P「はい、ありがとうございます」



ちひろ「それじゃ、お疲れ様でした」



亜季「お疲れ様であります!」





バタン







P「ふぅ...なあ亜季?」



亜季「んっ、なんでありますか?」



P「今日なんだけどさ...何か予定あるか?」



亜季「いえ、別に何も?」



P「そっか...じゃあさ、今日もウチに来ないか」



亜季「えっ...いいのでありますか?」



P「ああ、ほら昨日は映画の途中で俺が寝ちゃっただろ?」



P「...今日は最後までちゃんと観たいなと思ってさ」



亜季「P殿...」



P「それにな、俺もお前も明日は昼からの仕事だ」



P「だから、泊まってもいいぞ?」





亜季「......」





P「どうする?」





亜季「...うん、行く♡」

P「よし、じゃあ行くか」



亜季「ふふっ、でもその前に買い物しないと♪」



P「買い物?なにをだ?」



亜季「食べ物!冷蔵庫の中の物、ほとんどダメになってたでしょ?」



P「あっ、そういえば...」



亜季「今日も私が夕飯作ってあげるからね」



P「ああ、頼むよ、美味しいもの食べて、それから映画を観よう」



亜季「うん!」





亜季「あぁ、今日はなんてラブリーな日だ!」





P「映画のセリフか?」



亜季「そう!すっごく面白いよ!」



P「昨日は眠くて全然記憶にないからな、今日はちゃんと観るぞ」



亜季「ふふっ、覚悟してよ?」







亜季「今夜は、朝まで付き合ってもらうからね♡」







おわり





23:30│大和亜季 
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