2015年12月11日

美奈子「突撃となりの晩御飯です!」


ミリオンライブのSSです



何も思いつかないので、適当に…







SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1407338274





P「ただいまー、つっても誰もいないんだが…」



P「やっと我が家に帰ってこれたか」



P「ああ、今日もほとんど飯食ってる時間なかったなぁ」



P「晩御飯くらいはゆっくり食べたいけど…冷蔵庫に何か入ってたかな?」



P「げぇ、○イダーインゼリーしかねえ、まあ、いっか、今日はこれで…」



バーン



美奈子「わっほ〜い! こんばんは、突撃となりの晩御飯です!!」







P「いきなりなんだ! って美奈子なんだそれ」



美奈子「突撃となりの晩御飯です!!」



P「いや、それはわかったけど、ってか今、何時だと思ってんだよ……その前になんで俺の家知ってるの? 社長と小鳥さんしか知らないと思うんだけど…」



美奈子「大丈夫です! 何も心配ありません!」



P「いや、だから質問に答えろや」







美奈子「実はですね。事務所に設置してある投書箱に意見が寄せられたんです」



P「そんなものがあったのが初耳だが……」



美奈子「ではでは、その中からいくつかを読んじゃいますね」



「あの、プロデューサーの話なんですけど、あの人、私の体調や食事などについてはとても気にかけてくれるのに、自分の食事は適当みたいで……心配です」



「今日、プロデューサーさんに私が作ったお菓子を持っていったんですけど……これが今日初めて食べる食べ物だよって言われちゃいました。体は大丈夫なんでしょうか」



「プロデューサーにお茶を入れてあげたら、私のお茶はお腹が減ってるときに力を蓄えるのにとってもいいって言われちゃいました。プロデューサー、ご飯ちゃんと食べてるのかなぁ?」







美奈子「このように、みんなプロデューサーさんの体を、特に、食事に関して心配してるんです」



P「そうか…確かに少し軽率だったな、ちょっと気をつけるよ」



バン



P「ヒィ」



美奈子「とか言いつつ、○イダーインゼリーに手を伸ばさないで下さい!」



P「だって今はこれしかないし」



美奈子「ふふん、大丈夫ですプロデューサーさん。そのための突撃となりの晩御飯!ですから」



美奈子「プロデューサーさんのために、たっくさんご飯作って来ました!」







P「あれ? これってそういう番組だっけ、何かよそ様の食事をかっくらう番組だと思ってたけど、よくは知らないけど……」



美奈子「そこはプロデューサーさんのための特別バージョンということで」



美奈子「とにかく、いっぱい作ってきたのでどうぞ!」



P「和風に、中華に、洋風に……っていったいどんだけ持ってきてんだ! こんなに食えるか!」



P「その前にこんなにどこに隠してたんだ、さっきまでなかっただろ!」



美奈子「まぁまぁ、細かいことは気にせずに、どうぞどうぞ」



P「ちょ、そんなにぐいぐいこないで……ぎゃー!!」







美奈子「お粗末様でした、プロデューサーさん!」



P「ご馳走様です……ああ、とにかく、ありがとうな美奈子。みんなにもよろしく言ってといてくれ…」



美奈子「わかりました! じゃあ、プロデューサーさん、また!」



バタン



P「ううっ、満腹通り越して、腹が爆発しそうだよ……ん?」



P「……また?」







チュンチュン



P「うぐ、やはり胃もたれがひどい。あれはどう考えても一回の食事量ではない」



P「これはもう朝は食べずに行くかぁ」



バーン



美奈子「おはようございますプロデューサーさん! 突撃となり晩御飯!です」







P「何で! っていうか今、朝だろ! 晩御飯じゃあないわ!」



美奈子「あ、そうでした。じゃあ、突撃となりの朝御飯!ですね」



P「いや、気にしてほしいのはそこじゃないから!」



美奈子「まぁまぁ、プロデューサーさん、また、たくさんご飯持ってきましたから」



P「……いや、朝は軽く食べるのが俺のスタンスなんだ」



美奈子「プロデューサーさん! それは間違ってます! 朝が一番大事なんですよ。一日の始まりで、これから元気よく過ごそうというときこそ、たくさんのエネルギーが必要になるんです!」







P「……」



P「あのな美奈子…」



美奈子「はい!」←キラキラした目



P「あの…」



美奈子「はい!」←キラキラした目



P「……いただきます」



美奈子「どうぞ召し上がれ!」







美奈子「キュッキュッと、よし、洗い物終了ー。あ、もうプロデューサーさん、そんなに横になって……二度寝しちゃ駄目ですよ」



美奈子「私、先にいきますから遅刻しないで下さいよ」



美奈子「じゃあ」



バタン



P「……」



P「俺も仕事に行かないと……」







P「…おはようございます」



小鳥「おはようございますプロデューサーさん……どうしたんですか?」



P「胃薬って事務所にありましたっけ?」



小鳥「食べ過ぎですか? プロデューサーさんがたくさん食べるなんて珍しいですね」



P「…ははは」



小鳥「えーと、確か、ここに、あ、ありました、ありました。はい、どうぞ、プロデューサーさん」



P「ありがとうございます小鳥さん」



小鳥「でも、たくさん食べたかいはあって、いつもより顔色がいいですね」



P「え? そうですか」



P(むしろ胃の苦しみで悪い気がしていたのだが…)



小鳥「はい、いつもプロデューサーさんの顔は片足半分死に突っ込んだ感じですけど、今日はそんなことないです」



P(その感想もどうなんだ)



P「はは、じゃあ、たくさん食べたかいがありましたね」



小鳥「はい、今日もお仕事頑張りましょう!」







P「さすがに昼は来ないか、よかったよかった」



You got mail, you got mail



P「あれ、メールだ」



―プロデューサーさんへ

お昼のために、お弁当作っておきました!

事務所の冷蔵庫を覗いてみて下さい

後で、空いたお弁当箱を回収するので、事務所の台所に水でつけておいてくれると助かります!



追伸 頑張って五重にしましたよ! わっほ〜い♪



美奈子



P「……食べないわけにはいかないよなー………」







その後も美奈子のご飯時の突撃が止むことはなかった



山ほどのチャーハン、山ほどのレバニラ炒め、山ほどのラーメンなど様々なものが俺に供給された



途中、なにやらラーメンの気配を感じますなどという貴音の襲来などもあったが、ほとんどは俺がそれらを食することとなった



というかこれだけの料理の材料をどうやって手に入れてるんだよ……



いつまでも続く美奈子の食の攻勢に俺は、いつしか空腹というものについて考えることを止めた……



だが、俺は気づいていなかったんだ



本当の変化は少しずつ少しずつやってきていたことに!!







小鳥「いつまにか、プロデューサーさんの横幅もずいぶん広がりましたね」



P「そうですねHAHAHA!!」



小鳥「声もアメリカ人ばりになってますよ」



P「でも、実際、食が安定したおかげで、体力もかなり持続するようになりましたし、多少暑苦しいという苦情はあるものの、不思議な安心感があるということでおおむね好評ですよ」



小鳥(ゆるキャラ的なあれなのかしら)



P「さぁ、今日もバリバリ働きますよ!」







P「ふぅ、もう、昼か。今日のご飯は何かな?」



ガシャ



P「冷蔵庫に弁当がない……だと……」



そう、その日から美奈子から食の供給は突然途絶えた



美奈子が俺の付添なしに地方の仕事に出てるときも、俺が海外出張に出ているときも供給された食が……







美奈子に連絡するもつながらず、俺は仕方なく他の食べ物を求めることとなった



しかし、食べても食べても満たされることはなかった……



空腹感は確かに埋めることができるのだが、おいしさを感じない



P「そういえば……美奈子が来るようになってから、俺…美奈子の作ったものしか食べてなかったな……」



そう俺の舌は、もう既に美奈子に完全に堕とされていた



俺は満たされない気持ちで家に帰り、美奈子のことを想った



P「いつの間にか、家に美奈子のもの、増えたよなぁ」



当たり前だが、食事のときになると常に来るわけだから、必然的にいる時間は増えていた



美奈子は最初こそ、家で作ったものを持ってきてはいたが、最近では普通にうちで手料理を振る舞ってくれていた



そのせいで、調理器具もたくさん増えた



休日は帰るのが面倒だからという理由で1日いることもあったから、私物もたくさん置いてある



P「はは、俺の部屋っていうより、俺と美奈子の部屋になってるな…」



いつの間にか、美奈子の料理を食べるのが当たり前になって、美奈子が側にいるのが当たり前になってたんだ



P「……美奈子」







―――――――――――――――



プロデューサーさん、ご飯できましたよ! 愛情いっぱいこめてありますから! さぁ、召し上がれ!



ほらーもっと食べないと駄目ですよ、元気がでませんよ



いつか私も食べて…あ、いえいえ、な、何でもないです!



―――――――――――――――



目をつぶれば美奈子の姿が浮かんでくるようだ







「プロデューサーさん?」



P「ん、み、美奈子か!」



美奈子「ふふ、どうしたんですか私はここにいますよ?」



美奈子「ちょっと新作を作ってたら、時間がかかっちゃって、夢中になって連絡するのも忘れてました」



美奈子「その代わりにプロデューサーさんへの愛情がいっーぱい詰まってますから!」



美奈子「さぁ、召し上がれ♪」



P「……」



美奈子「あれ? 嬉しくないですか、あの、えーと…」



P「いや違う、気が付いたんだ美奈子が俺にとってどういう存在になっていたか」



美奈子「え?」



P「美奈子、結婚しよう……ずっと俺の飯を作ってくれ」



美奈子「え、え、あ、あの…」



美奈子「……はい」



―――――――――――

――――――――

――――――







美奈子「というのを考えたんですけど、どうでしょうかプロデューサーさん!」



P「止めてください、お願いします。ちゃんとご飯食べますから……」



終わり







20:30│佐竹美奈子 
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