2015年12月14日

モバP「だりやすかれんとこたつむり」


―――





がちゃ







P「お疲れさまでーす……あれ? 誰もいないのか? おーい」





しーん……





P「……珍しいな。まぁいいか、寒い寒い……へへ、こたつ大きいのに新調してよかった」



こたつ(でかいよ!)



P「前のは小さすぎてみんな一緒に入れなかったもんな……ん?」





メモ書き『御用の方はテーブルをノックしてください』





P「は?」



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P「…………」



こたつ「…………」





P「…………」





こんこんっ





P「…………」





こたつ「……はいはーい」モゾモゾ



P「……!?」





李衣菜「んしょ。……あ、Pさんだ」ヒョコ



P「お前か!」

李衣菜「おかえりなさいPさん。外、寒かったでしょ?」



P「お、おお……まぁな。もうすぐ12月だし。……李衣菜はあったかそうだな?」



李衣菜「えへへ、こたつ最高です!」



P「まさか中に潜ってるとは思わなかったけど」



李衣菜「だってこんなに大きいんですよ? そりゃ中に入って丸くなりたいじゃないですかっ」



P「あはは、気持ちは分かる……って、もしかして」





ばさっ!





加蓮「あ、バレた」



泰葉「あ。……お疲れさまです」



P「だと思ったよ」

加蓮「やー、新しいこたつほんと大っきいね。三人入ってもまだ余裕あるもん」モゾモゾ…



泰葉「ね。電源入れなくてもくっついていればあったかいし……経済的」モゾモゾ…





「「それじゃ、おやすみなさい」」ポフン





P「待て待て待て戻るな出てこい」



李衣菜「あはは♪」

こたつ「んもー、なによPさん」



こたつ「寒いんですから要件は簡潔にお願いします」



P「せめて顔出してくれよ……」



加蓮「ん」ニュッ



泰葉「よいしょ」ニュ



李衣菜「お、出てきた。……頭だけ」



P「生首が三つ並んでるようにしか見えない」

泰葉「Pさん、これは仕方ないんです。こたつには誰も抗えない……」



加蓮「そう。こたつの魔翌力は強力で、私たちにはどうすることもできなかったの……」



李衣菜「こたつと一体化しなければ、自我を保つことすら難しかったんですよ」





P「ようするに出たくないんだな」



李衣菜「へへへ」



加蓮「無理無理、寒すぎ。泰葉、もっとこっち来てくっついて〜」



泰葉「ふふ、はいはい」

泰葉「Pさん、これは仕方ないんです。こたつには誰も抗えない……」



加蓮「そう。こたつの魔力は強力で、私たちにはどうすることもできなかったの……」



李衣菜「こたつと一体化しなければ、自我を保つことすら難しかったんですよ」





P「ようするに出たくないんだな」



李衣菜「へへへ」



加蓮「無理無理、寒すぎ。泰葉、もっとこっち来てくっついて〜」



泰葉「ふふ、はいはい」

李衣菜「あ、ずるいっ。私もくっつくー」モフッ



加蓮「だめー、泰葉は私のなんだから!」ギュッ



泰葉「やんっ。加蓮、足絡ませないでっ」



加蓮「ふふふっ、スキンシップスキンシップ♪」スリスリ



李衣菜「むむむ……じゃ乗っかっちゃう!」ノシッ



泰葉「ちょ……! 重いから李衣菜っ、もう……ふふっ♪」





P(楽しそうでなにより)

加蓮「……あっ。二人とも、Pさんが仲間に入りたそうにこっち見てるよ」



P「見てないけどな」



泰葉「どうぞ、Pさん。まだ入れますよ?」



李衣菜「一緒にあったまりましょうよ!」



P「……いやぁ、いいよ。もう充分あったまった」

李衣菜「へっ?」



P「お前たちを見てたら寒さとかどうでもよくなったしな」



李衣菜「はぁ」





加蓮「……Pさんが変になった」ヒソヒソ



泰葉「きっとお仕事で疲れが……」ヒソヒソ



P「うおい、聞こえてるぞ」

P「ほらほら、ストーブ点けてやるからいい加減出てきな〜」



李衣菜「はーい」



加蓮「うわ、さむっ……戻るー」モゾモゾ



李衣菜「――あっ! これはっ、たい焼き!」



P「ああ、さっき買ってきたんだ」



加蓮「クリーム入りある!?」バサッ



P「わっ。はは、ちゃんとあるよ」



泰葉「もう、現金なんだから」クスッ



―――





李衣菜「はぐはぐ……Pさんはこしあん派ですか?」



P「むぐ……つぶあんかな」



泰葉「もきゅもきゅ……私もです」



P「お、ほんとか。お揃いだな」



泰葉「えへ、お揃い……♪」





加蓮「つぶあんはどれだっ」



李衣菜「お腹から真っ二つにしてやるっ」



P「やめい」

李衣菜「Pさん! こしあんもロックですよ!」



加蓮「クリーム! クリームも美味しいよ!」



P「ふふ、分かった分かった……じゃあ一口くれ」



「「!!!」」





加蓮「ここ! ここ私食べたからPさんもここ!」



李衣菜「いやいや私のから!」



加蓮「なに言ってんの私から!」



泰葉「Pさん、あーん」



P「あーん」



「「ああああああ!?」」

P「うめぇ」モグモグ





李衣菜「泰葉ぁ! 泰葉あああ!」ポカポカポカッ



泰葉「いたいいたい。ふふふ♪」



加蓮「なんでアンタは! 意味ないでしょ同じつぶあんなのにっ!」



泰葉「だって二人が喧嘩してるから――」



李衣菜「加蓮っ、フォーメーションβ!」



加蓮「おっけー任せて! 泰葉、覚悟ーっ!」



泰葉「えっなにそr――きゃああああ!?」

泰葉「あは、あははははっ! や、やめっやめてえええ!」ジタバタ



加蓮「こちょこちょこちょこちょこちょこちょ」



李衣菜「さぁ加蓮、泰葉の弱いとこ全部くすぐってやれっ!」ガシィ



泰葉「はっ離して李衣菜っ、お願いごめんなさいごめんなsんぁあんっ!」



李衣菜「あ、今の声セクシー」



加蓮「弱点はっけーん♪ それそれっ!」コチョコチョコチョ



泰葉「やっ、やぁぁぁん!」

李衣菜「まだまだ終わらないからね!」



加蓮「Pさんを誑かそうとした罪は重いっ!」



泰葉「あはっ、そんなの二人もっふふふふっ同じぃっ! やめっ、やめて死んじゃうぅぅ!」





P「もぐもぐ」



P「ほんと楽しそうだなぁ」モグモグ



P「李衣菜、加蓮〜。一口もらうぞー」



P「……うん、こしあんもクリームも美味いな」モッキュモッキュ





泰葉「たす、助けてPさーんっ!」



「「逃げるなーっ!」」







おわり



21:30│モバマス 
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