2015年12月22日

まゆ「ぷち泰葉ちゃんを何とかしなければ…」




てってってっ…







ぷち泰葉「はぁ……はぁ……」



P「おーよしよしご苦労さん」



ぷち泰葉「これでも、ウォーキングは……してたんですけど……はぁはぁ」



P「よしよししばらくは俺の胸ポケットに入ってなさい」ヒョイッ



ぷち泰葉「わっ、わわっ……」パタパタ



P「わはは」スポン



ぷち泰葉「……なんだか落ち着きます」チョコン























まゆ「……」ギリギリ



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まゆ「今回皆さんに集まってもらったのは他でもありません」



泰葉「帰っていい?」



まゆ「ひどい」ガーン



泰葉「ごめんなさい、私ソロライブ控えてるから」



まゆ「ほんのちょっと、ほんのちょっとのお時間ですからぁ」



智絵里「まあまあ…話くらい聞いてあげよう?」



まゆ「ああ…さすが智絵里ちゃんですね……。大天使の異名は伊達じゃないです」



智絵里「て、天使なんてそんな……」テレテレ



まゆ「チエリエルですね」



泰葉「ね」

まゆ「さて、手短にいかなければなりませんので本題にいきますね」



泰葉「いやな予感がするんだけど」



まゆ「ぷち泰葉ちゃんのことなんですが」



泰葉「ほら」



智絵里「ぷち泰葉って……あのぷちデレラの泰葉ちゃん?」



まゆ「そうですあのぷち泰葉ちゃんです。ちっちゃい泰葉ちゃんです」



智絵里「あの二頭身のぷち泰葉ちゃん?」



まゆ「そうですあのデフォルメされたかわいい泰葉ちゃんです」



泰葉「お疲れさまでした」



まゆ「ごめんなさい遊びすぎました」

泰葉「はぁ…それで、あの小さい私がどうしたの?」



まゆ「あまりにもズルいと思うんですよぉ…」



智絵里「ズルい…?」



まゆ「あんなにちっこくて愛らしいなんてPさんに優先的に可愛がられるに決まってるじゃないですか!」



泰葉「そんなこと言われても」



まゆ「でもまゆはぷちにはなれません! 何故なら人は二頭身にはなれないから!」



泰葉「そんなこと言われても」



智絵里(杏ちゃんは…………違うか)

まゆ「もうね、調子こいてますよ。やっちまいましょう」



泰葉「そんな物騒な……」



智絵里「も、もうちょっと穏やかにいこう?」



まゆ「いいや、もうデレッデレのPさんなんて見てられません。まゆのPさんを取り戻すんです!」



泰葉「『まゆの』?」



まゆ「ふ、ふぐぅ……。泰葉ちゃんは先輩ですがぷち泰葉ちゃんは後輩ですからこのままではぁ……」











※わた佐久間まゆちゃんはどこぞの花屋の娘とは違い上下関係を重んじているんですよぉ

まゆ「まあそういう訳なのでどうしたらいいでしょう?」



泰葉「自分で考えようよ……」



まゆ「……まゆはどうしてもバイオレンスな方向に行きがちなので」



智絵里「否定できない……」



まゆ「と、とにかく! 皆で一丸にならないとアイドル皆ピンチなんですよぉ!」ユビサシ







ぷち泰葉「薄ピンクの眼鏡(最終上限解放3030)です」



春菜「ぐああああああああなんという眼鏡力あああああああああああああ」ドギャアアアアアアン







泰葉「ごめんあれでダメージ受けるの一人だけだと思う」

泰葉「っていうか、ぷちの私の話に関してはちょっと」



まゆ「そんな見捨てないでくださいよぉ」



泰葉「いや、ほら……。あのぷちって事務所に来たばかりの私をベースにしてるから……」



智絵里「ああ……」



まゆ「黒歴史直視はキツいですねぇ……」



泰葉「細部まで私だからその内馴染んでくるとは思うんだけどね」

まゆ「泰葉ちゃんここに馴染むまでに随分時間がかかったって聞きました」



智絵里「大抵は特訓したら大丈夫なのに何回か再登場重ねたとか……」



泰葉「うんまあその辺はともかくね」



まゆ「……そもそもぷちデレラって何なんでしょう?」



智絵里「さあ……? クローンとか……?」



泰葉「大きい仕事のあといつの間にか事務所に居付いてるけど……」







「「「………………」」」







まゆ「深く考えるのはよしましょうか」



智絵里「そう、だね……」



泰葉「業界には絶対触れちゃいけない部分があるからね」





――――――――







ぷち泰葉「〜♪」







ぷち泰葉「……ふぅ、ボーカルレッスン2時間終わり、と」



まゆ「ちっちゃい泰葉ちゃん!」



ぷち泰葉「……?」

まゆ「もう面倒なのでかけっこで勝負を挑みます!」ズビシィ



智絵里「え、歩幅とか……」



まゆ「…………」



まゆ「かけっこで勝負です!」ズビシィ



泰葉(せこい……)

――河原











ぷち泰葉「…………」シタタタタタ



まゆ「ふぐうううぅぅぅ…………」ポテンポテン











智絵里(足遅い……)



泰葉(すごく足遅い……)

まゆ「なんで……なんで勝てないんですかぁ……!」



ぷち泰葉「え…毎日7時間走ってるので……」



まゆ「もうそんなに走り込む時間なんてありませんよぅ……」グズグズ



智絵里(負けた理由それだけじゃないと思う……)



泰葉「よくそれでPさん先回りしたり出来るね……」



まゆ「スケジュールチェックと統計データから行き先を予測してるので……」



泰葉(そのバイタリティ脚力に活かせなかったのかな)



まゆ「ふぐぅ……」グズグズ

泰葉「もう諦めたら……?」



まゆ「いやですよぉ……こんちくしょうめぇ……こんちくしょうめぇ……」ギリギリ



まゆ「こんちくしょうめぇ……こんちきちんめぇ……」ジトッ



ぷち泰葉「……?」



まゆ「こんちくしょうめぇ……」ジトー



ぷち泰葉「……」



まゆ「ううぅぅぅ……」ジトー



ぷち泰葉「……」



まゆ「…………」



ぷち泰葉「……?」ウワメヅカイ



まゆ「うわああああああああ可愛いいいいいいいい」ドギャアアアアアアン



智絵里「まゆちゃん!?」





――その晩





まゆ(うう……まゆもぷちになれれば……)



まゆ(いや既にぷちまゆいるけど……)



まゆ(まゆがぷちになれたら……)



――





――――





――――――――





ぷちまゆ『ライバルキャラになりたいんですけど』



ぷち泰葉『知らないよ』



ぷち智絵里『あの、喧嘩はよくないと思う……』



――――――――



――――



――





まゆ「と、まあ夢で見た限り同じ土俵に立ったら普段と変わらないことになるって分かりました」



まゆ「じゃあもうどうしたらいいんでしょう」



ぷち泰葉「え、知りませんけど……」



泰葉「これ以上面倒に巻き込むのやめてあげようよ」



智絵里(あ、なんだか仲良くなったみたい……)









おしまい





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