2015年12月23日

美穂「スキ スキ スキ」

美穂の誕生日SSです。

一応アニメ後という設定です。

でも色々とガバガバなのでそこは目をつむっていただけると助かります。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1450191705





――某日・撮影スタジオ



美穂「ということで!わ、私たちピンクチェックスクールの新曲を聞いていただきました!」



響子「今度ミニライブも開催するので楽しみにしていてくださいねっ♪」



卯月「とびっきりの笑顔を見せちゃいます!」



美穂「せーの…」



3人「よろしくお願いします!」



スタッフ「はいオッケーでーす!今日の収録終了になりまーす。お疲れ様でしたー!」



3人「お疲れ様でした!」



タッタッタッタッ



P「3人ともお疲れ!ばっちりだったぞ。美穂のMCも良かったな」



美穂「ほ、ほんとですか?良かったぁ…」



卯月「さすが美穂ちゃんでした!」



響子「うんうん♪」



美穂「えへへ…二人ともありがとう。二人と一緒だとリラックスできるかも♪」



P「いいことだ。それはそうと、今日はこの後3人ともオフになるけど…どうする?送ってくか?」

卯月「ありがとうございます。でも今日は大丈夫です!決起集会をするんです!」



P「決起集会?」



響子「はい。卯月ちゃんのお家にお呼ばれしてるんです」



卯月「そうなんです!ライブ頑張ろう♪ってことで!」



美穂「卯月ちゃんのお母さんの料理、楽しみだなぁ…」



響子「また私もお手伝いするよ!卯月ちゃんのお母さんの料理スキルを学びたいもん!」



卯月「ママも響子ちゃんみたいなお嫁さんがほしいわって言ってたよ!」



響子「ほんとに?照れちゃうな〜♪」



美穂「ふふ、響子ちゃんの向上心すごいなぁ。私も見習わなきゃ」



P「はは、楽しそうだな」



卯月「プロデューサーさんもどうですか?」



P「俺?ああ、俺は遠慮しとくよ。誘ってくれてありがとな」

美穂「まだお仕事があるんですか?」



P「まあそんなとこだ」



美穂「そうですか…」



P「はは…そんな顔するなって。ライブのセッティングは今が頑張りどころなんだ。ここでやらなきゃ、だろ?」



卯月「はい…残念です…」



P「また誘ってくれ。俺だって卯月のお母さんと響子のコラボ料理食べたいからな」



響子「はい!きっと!ね?卯月ちゃん、美穂ちゃん?」



美穂・卯月「「はい!」」



P「うんうん、ナイス笑顔だ。じゃあ俺は戻るな。また明日」



3人「お疲れ様です!」



3人「・・・・・・・・」



美穂「ら、ライブがんばろうね!ファンのみんなのためにも、プロデューサーさんの頑張りに答えるためにも!」



響子「うん、そうだね!」



卯月「はい!頑張りましょう!」



――数時間後・島村家



卯月「…でね!その時未央ちゃんが赤い洗面器かぶっててね!」



美穂「うんうん!そ、それで…」



響子「お待たせー!卯月ちゃんママと響子の特製グラタンでーす♪」



卯月「わぁ♪おいしそう〜!」



美穂「すごいおいしそうです!卯月ちゃん、後で続きを…」



卯月ママ「ほんとに響子ちゃんはお料理上手ね〜。いいお嫁さんになるわね」



響子「ありがとうございます♪」



卯月ママ「卯月もちょっとは見習った方がいいんじゃない?」



卯月「もうママ!余計なこと言わないでよ〜」



卯月ママ「いいお嫁さんになれないわよ」



卯月「うるさいなー」



美穂「ふふっ」



卯月「?どうしたの?美穂ちゃん」



美穂「お母さんと一緒だと卯月ちゃん何だかいつもと違うなって思って」



響子「たしかにそうかも!」



卯月「あぁ…ママと一緒だとママのペースに飲まれちゃうんです…うぅ…恥ずかしい…」



卯月ママ「ふふ、卯月もまだまだね」



響子「仲いいんですね♪」



美穂(お母さんかぁ…最近話してないな…)



卯月「冷めちゃう前に食べちゃいましょう!」



響子「そうだね♪美穂ちゃん、よそってあげるね」



美穂「あ、ありがとう、響子ちゃん」



――数時間後・卯月の部屋



卯月「ムニャムニャ…」



響子「ふふっ、卯月ちゃん寝ちゃったね」



美穂「そうだね。今週はニュージェネのお仕事も多かったから疲れてたのかな」



響子「そうかも。お疲れ様、卯月ちゃん」ナデナデ



美穂「……響子ちゃん」



響子「どうしたの?」



美穂「響子ちゃんはそ、その…ご両親と離れて暮らしてて、さみしくなることって…ある?」



響子「…うん、あるよ」



美穂「やっぱり…そうだよね」



響子「うん…でも」



美穂「でも?」



響子「こっちに来てからも家族みたいに大切な人がたくさんできて…その人たちがさみしくなる暇をなかなか与えてくれないんだ」



美穂「……うん」



響子「私、プロデューサーにスカウトされて…こっちに一人で来ることになって本当に不安だったよ」



響子「でもプロデューサーや美穂ちゃん、卯月ちゃん、他にもたくさんの人に支えられて…今は本当に楽しいの」



美穂「うん…!私もそう…」

響子「えへへ。あのね、私のソロCDデビューが決まった時、お母さんとお父さんに知らせて…その後美穂ちゃんも卯月ちゃんに知らせたんだけどね」



美穂「そうだったんだ」



響子「2人ともお母さんとお父さんに負けないくらい喜んでくれて…まるで家族みたいに」



響子「それが本当に嬉しかったんだ…今思い出しても涙が出ちゃうくらい」



響子「だから、さみしいけどさみしくないんだ」



美穂「うん…そうだよね」



響子「でもたまに電話しちゃうかな、えへへ…美穂ちゃんも電話してる?」



美穂「最近してないかも…」



響子「ご両親も喜ぶと思うよ。心配もしてるだろうし…」



美穂「うん、明日電話してみるね。ありがとう、響子ちゃん」



響子「ううん、こういうお話できて私も嬉しかったな♪」



美穂「私も!えへへ…」



卯月「美穂ちゃん!響子ちゃん!」



美穂・響子「「!!!」」



卯月「大好きですよ〜♪ムニャムニャ…」



美穂・響子「「・・・・・・・」」



美穂・響子「「ふふっ、ふふふふ」」



美穂・響子「「私もだよ」」

――翌日・女子寮・美穂の部屋



美穂「よ、よし…電話するぞー」



プルルルルル



美穂母『はい小日向です』



美穂「もしもし?お母さん?美穂だよ」



美穂母『あら美穂?久しぶりね〜どうしたの?』



美穂「え、あ、その…」



美穂(何も考えず電話しちゃった〜)



美穂「元気でやってるよーみたいな…感じ…です」



美穂母『ふふ、何それ。でも元気でやってそうで良かった』



美穂「うん」



美穂母『そういえば今度のミニライブお父さんと見に行くよ』



美穂「え!?」



美穂母『あれ?言ってなかったっけ?』



美穂「言ってないよ〜!」



美穂母『あはは、そうだっけ?今までもこっそり行ったりしてたんだけどね』



美穂母『まあがんばんなさい』



美穂「もう…うん。がんばるね。じゃあお父さんにもよろしくね」



美穂母『はーい。じゃあね』



ピッ



美穂「ふぅ…」



美穂(お母さんたち見に来るんだ…頑張らなきゃ!)

――ライブ当日・ライブステージ



美穂『チュチュチュチュワ♪止めどなく♪』



ワアアアアアア



美穂『ありがとうございます!次は響子ちゃんのソロ曲です!響子ちゃん!よろしく!』



響子『はい、美穂ちゃん!行きますよ〜♪』



タッタッタッタッ



美穂「はぁはぁ…ふぅ」



卯月「美穂ちゃん大丈夫ですか?お水です!」



美穂「あ、ありがとう…」



P「会場が狭い上に空調がイマイチ効いてなくて結構暑いな…2人とも水分は多めにとってくれ」



美穂・卯月「「はい!」」



P「特に美穂はトリ前、トリと連続だからな」



P「響子にも伝えておいてくれな。俺は空調どうにかできないか聞いてくる」



タッタッタッタッ



美穂「はぁはぁ…」



卯月「美穂ちゃん苦しそうだけど大丈夫?」



美穂「だ、大丈夫だよ。ちょっと飛ばし過ぎちゃっただけで」



卯月「辛かったら言ってね。ステージ上でも私がカバーするから!」



美穂「うん!ありがとう、卯月ちゃん」



―――――

―――



美穂『そうか〜♪私〜♪恋し〜てるんだ〜♪』



ワアアアアアアア



美穂『はぁはぁ…ありがとうございました!』



美穂『最後は3人でピンクチェックスクールの新曲です!』



美穂『卯月ちゃん!響子ちゃん!』



卯月・響子『はーい!!』



響子『みんなー!ピンクのサイリウムの準備はいい〜?』



ハーイ!!!



卯月『バッチリです!それじゃあいくよ!聞いてください!』



ワアアアアアアア



美穂(あと一曲…お母さんとお父さんも見てる…頑張らなきゃ…!)





卯月『〜♪』



美穂(卯月ちゃんのパートが終わったらラストサビのソロパート…)



美穂(ソロ…あれ?歌詞が…あれ?出てこない…あれ?)



卯月(美穂ちゃん?)



響子(あれ?次美穂ちゃんのパートじゃ…)



卯月(もしかして…!響子ちゃん!)



響子(…!卯月ちゃんから合図が…)



卯月『みんなー!一緒に歌ってー!』



響子『…!もっともっとだよー!』



美穂『あ…もっと聞かせてくださーい!』



美穂(私のミスを…卯月ちゃん、響子ちゃん…ごめん…)



ワアアアアアアア

――ライブ後・控室



ガチャッ



P「美穂!大丈夫か!?」



卯月「ぷ、プロデューサーさん!?の、ノックしてください〜!」



P「あ、す、すまん」



P「それで美穂は…」



美穂「あはは…すみません…」



P「美穂!大丈夫か?倒れたってスタッフさんから連絡が…」



美穂「大丈夫です!ちょっとよろけちゃっただけで…」



P「すまん…厳しい環境でライブさせちゃったな…」



美穂「そんなことないです!すっごく楽しかったですし!それより私こそすみません…歌詞飛んじゃって…」



卯月「ううん、いいんです!カバーし合うのが仲間ですから!」



響子「うんうん!いつも美穂ちゃんに助けられてるからお互い様だよ!」



美穂「2人とも…ありがとう」



卯月「プロデューサーさんも同じですよ?」



P「ああ…ありがとう。そうだよな」



美穂「わ、私!次のライブはリベンジしたいです!ファンのみんなにももっと輝いた私を見てほしいです!」



P「俺も頑張るぞ!3人が最高のパフォーマンスができるように支えてやる!」



卯月「えへへ、私も頑張ります!」



響子「私だって!」



P「よし、じゃあ今日のところはゆっくり休んでくれ。送っていくから着替えてな」



3人「「「はい!」」」

――その夜・女子寮・美穂の部屋



美穂(ライブには結構慣れてきたと思ってたけど…あんなミスしちゃうなんて…まだまだ甘かったんだ)



美穂(みんなとも約束したし、次はファンのみんなにもっと笑顔をあげられるように頑張ろう)



美穂(やっぱり疲れたな…ねむい…)スゥ





―――――

―――



ワアアアアアア



卯月『〜♪』



美穂(もうすぐ私のソロパート…!今度こそ成功させなきゃ…!)



美穂(歌詞…あれ?思い出せない…また真っ白に…いやだ…)



美穂(嫌…いやだ…)





―――

―――――



美穂「いやっ!!」バッ



美穂「はぁはぁはぁ…夢…?」



美穂(あの真っ白になる感覚…久しぶりだった…)



美穂「ううん、もっと練習すれば大丈夫…大丈夫…!」



コンコン



美穂「?はい?」



ガチャッ



キィ…



蘭子「わ、我が友美穂よ…美穂ちゃん、大丈夫?」



美穂「え?」



蘭子「すっごくうなされてたから…」



美穂「あ、ごめん!起こしちゃったかな?私は大丈夫だよ」



蘭子「そ、そう?それじゃあ…おやすみなさい」



美穂「うん、おやすみなさい、蘭子ちゃん。ありがとう♪」



バタン



美穂「…そうだよ。私はひとりじゃないんだから、大丈夫だよ…ね?」

――数日後・事務所



P「よし、3人とも来たな」



卯月「今日は何のお話ですか?もしかして…またライブとかですか!?」



P「お、いい勘してるな、卯月」



響子「え?じゃあほんとに!?」



P「ああ!ライブ決まったぞ!前より大きい箱でな!



卯月「すごいです!プロデューサーさん!」



P「お前たちの力だよ。CDの売り上げが好調でな。ライブで新曲披露する企画も今検討中だ」



美穂「新曲…」



響子「また3人で新しい曲が歌えるんですね…!」



P「ああ!これからちょっと忙しくなるぞ〜頑張っていこう!」



3人「「「はい!」」」

――その夜・女子寮・美穂の部屋



美穂(新曲かあ…嬉しいな…)



美穂(でも…また歌詞が飛んじゃったら?)ドキ



美穂(しかもライブで初披露だったらミスは許されない…)ドキドキ



美穂(本番でまた真っ白になったら…)



プルルルルル



美穂「!!!」ビクッ



美穂「で、電話?あ、お母さんだ」



ピッ



美穂「お母さん?」



美穂母『元気してる?寮にデコポン送ったからみんなで食べなさいね』



美穂「デコポン?ありがとう。みんな喜ぶと思うよ」



美穂母『そっちは風邪とか流行ってない?デコポン食べて元気にね』



美穂「うん」



美穂母『そういえば…美穂、ライブ良かったわよ』



美穂「え?」



美穂母『お父さんなんかボロボロ泣いちゃってもう…』



美穂「ふふ、そうなんだ」



美穂(お母さんたちは私がライブで失敗したことに気付いてないんだ…卯月ちゃんと響子ちゃんがカバーしてくれたから…)



美穂母『…美穂、あなた何かあった?』



美穂「え?な、何にもないよ!そ、そうだ、今度またライブするんだ!」



美穂母『あら、そうなの』



美穂「うん、また、がんばるね」



美穂母『うん。また見に行くわね。応援してる』



美穂「あ、ありがとう。またね」



美穂母『はーい。またね』



ピッ



美穂「お母さんには落ち込んでることばれちゃってたかな…」



美穂「乗り越えなきゃ…一回失敗したくらいで負けちゃだめだよね」





――数日後・レッスンルーム



トレーナー「ワン・ツー・スリー・フォー・ファイブ・シックス・セブン・エイト!」



卯月「ふぅ、どうでしたか?」



トレーナー「3人の動きも揃っていたし良かったですよ。テンポの狂いもあまりなかったですし…プロデューサーさんはどうです?」



P「うん、3人とも笑顔も作れてたしいいと思います」



トレーナー「はい!じゃあダンスレッスンはここまでにしましょうか」



トレーナー「次は歌とダンスを合わせて行きましょう」



3人「「「はい!」」」



トレーナー「まずは一人ずつ確認しましょうか。じゃあ小日向さんから」



美穂「は、はい!」



美穂「〜〜♪」



P(・・・・・・・・)

―――――

―――



トレーナー「じゃあ今日はこれで終わりにしましょう」



3人「「「ありがとうございました!」」」



卯月「ふぅ〜、今日はハードでした〜」



響子「そうだね〜。そういえば美穂ちゃん、今日体調悪かった?」



美穂「へ?」



卯月「たしかに…なんだかいつもより辛そうでした…」



美穂「ちょ、ちょっと疲れてただけだよ…大丈夫!」



卯月「そうですか?何かあったら言ってくださいね」



響子「うん。美穂ちゃんが辛そうだと私も辛いよ…」



美穂「あ…」



P「俺も聞きたいな。何かあるなら」



美穂「プロデューサーさん…」



P「一人で抱え込むより誰かに話した方が楽になるもんだ。そうだろ?」



美穂「っ…!はい…あの…私、怖いんです」



卯月「怖い?」



美穂「今まで結構たくさんライブもやってきて…卯月ちゃんと響子ちゃんとお仕事していく中で少しずつ自信もついてきて…」



美穂「ライブで小さな失敗はあっても…大きな失敗はしなくなって…」



美穂「でもこの前久しぶりに大きな失敗をしちゃって。そこから怖くなったんです」



美穂「今まで当たり前にやってたことに対してほんとにできるのかな?って迷っちゃうようになったんです」



響子「美穂ちゃん…」



美穂「失敗する夢も見てしまうんです!それで…アイドルとして頑張ってきた経験が全部崩れちゃった気がして…」



美穂「ステージに立つのが…怖いんです…!」



卯月「美穂ちゃん…」ギュッ



P「美穂…頑張ってきた経験は崩れてなんかないよ」



P「今日だってそんな精神状態でもダンスは笑顔で踊れてた。それが何よりの証明じゃないか?」



美穂「そんなこと…」



P「それにもう大丈夫だ。よく話してくれたな」



卯月「はい、もう大丈夫です…私たちがついてます!」



響子「うん…!」

卯月「私、私が笑えなくなっちゃったとき…美穂ちゃんは私を支えてくれました」



卯月「久しぶりにご一緒したお仕事の時も…たくさんご迷惑おかけしたのに笑顔で、温かく迎えてくれて…」



卯月「本当に嬉しくて、力をもらえたんです!美穂ちゃんがいなかったら今のアイドル島村卯月はないんです!」



卯月「だから、どんなことがあっても美穂ちゃんを支えます!絶対に大丈夫です!」



美穂「卯月ちゃん…」



響子「うん…美穂ちゃんが怖いなら怖くなくなるまで一緒に歌ってあげる。隣にいてあげるよ」



美穂「響子ちゃん…」



P「そういうことだ。俺ももちろん全力でサポートする。でも最後に踏み出すのは美穂自身!な?」



美穂「…はい!」



P「うん、いい笑顔だ」



――ライブ当日・ライブ会場ステージ袖



ザワザワザワ



美穂(静けさの中にお客さんの声が聞こえる…)



美穂(もうすぐ始まるんだよね…緊張で足の震えが止まらない…)



ギュッ ギュッ



美穂「え?」



卯月「美穂ちゃん」



響子「美穂ちゃん」



美穂「卯月ちゃん…響子ちゃん…」



ポンッ



美穂「え?」クルッ



P「大丈夫だ!いざとなったら俺が歌う!」



卯月「それ全然大丈夫じゃないですよ〜」



響子「そうです!大惨事です!」



P「あ、二人にそんなに言われるなんて思ってなかった…」



美穂「ふふっ」



美穂(まだ緊張もしてるし足も震えてる…でももう大丈夫)



美穂「いざとなったらお願いしますっ♪」



P「ははっ、おう!任しとけ!」



美穂「卯月ちゃん、響子ちゃん」



卯月「はい!」



響子「うん!」



3人「「「いってきます!!!」」」



P「行って来い!」



美穂(大スキなみんながいるから!)



美穂『こんにちは!ピンクチェックスクールです!』



ワアアアアアアア

――数日後・島村家



卯月「それじゃあライブの成功と…」



響子「美穂ちゃんの誕生日を祝いまして!」



「「「「カンパーイ!」」」」



卯月「おめでとう!美穂ちゃん!」



響子「おめでとう!」



美穂「ありがとう!」



P「おめでとう。プレゼントはあとでじっくり渡すとするか。せっかく作ってもらった料理が冷めちゃうしな」



卯月ママ「盛り上がってますね」



P「あ、すみません、私までお邪魔しちゃって…」



卯月ママ「いいんですよ。卯月も呼びたがってましたし」



卯月「そうですよ!プロデューサーさんに響子ちゃんとママのおいしい料理を食べてもらいたかったんです!」



P「そこは卯月の料理じゃないのか?」



卯月「わ、私はまだ修行中で…」



卯月ママ「じゃあもっと鍛えなきゃね」



響子「私も手伝いますよっ♪」



卯月「もう、響子ちゃんまで〜」



美穂「ふふっ」



P「ははっ…美穂」



美穂「はい?」



P「よく頑張ったな」



美穂「…!みなさんのおかげです♪」



プルルルルル



P「ん?俺か?いや違うな…」



美穂「あ、わ、私です!お母さんからだ…ちょっと出ますね」



P「お母さんか。ああ、わかった。あったかい恰好していけよ〜」



美穂「はい!」

―――――

―――



美穂「お母さん?」



美穂母『もしもし美穂?今寮にいるの?』



美穂「ううん、卯月ちゃんの家で誕生日会兼ライブ打ち上げなんだ!」



美穂母『そう、いいわね〜今度卯月ちゃんと響子ちゃんのサインもらえないかしら?お父さんがすっかりはまっちゃって…』



美穂「ふふ、二人ともすっごくかわいいもんね」



美穂母『ふふ。…もう大丈夫みたいね』



美穂「え?」



美穂母『この前電話したとき元気ないなって思ってたんだけどすっかりいつもの美穂ね』



美穂「やっぱり気づいてたんだ…」



美穂母『当たり前でしょ?何年あなたの母親やってると思ってるの?』



美穂「ふふっ、そうだね」



美穂母『あなたに元気をくれた人たちを大切にするんだよ』



美穂「うん」



美穂母『よろしい。そうだ、美穂』



美穂「なに?」



美穂母『誕生日おめでとう』



美穂「えへへ、ありがとう」



美穂母『じゃあまたね』



美穂「うん、またね」



ピッ



美穂「…ふふっ」



卯月「美穂ちゃーん、お料理冷めちゃいますよー!」



美穂「はーい!今いきまーす!」



美穂(支えられて乗り越えて…また成長できたかな?)



美穂(今度は仲間を支えてあげたいな)



美穂「スキ スキ スキ あなたがスキ〜♪ふふっ」



美穂(私、みんなが…大スキです!)







終わり



21:30│小日向美穂 
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