2015年12月25日

片桐早苗の絡み酒

※注意事項



・キャラ崩壊、口調の違和感を感じるかもしれません



・誤字、脱字、表現の使い方の誤りなどあるかもしれませんのでご了承下さい





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【とある居酒屋のカウンター席】



[1杯目]



「かんぱーい!!」カンッ



ゴクゴクゴク…



「ぷはぁっ!」ゴトッ



「かぁーっ、美味しい!一仕事した後のビールはやっぱり最高だわ」ジュル



「ふふっ、Pくんもお疲れさま。今日のライブの為に一生懸命仕事してたもんね」



「さあ、今日はガンガン飲んでじゃんじゃん盛り上がるわよー!おじちゃん、ビールおかわり!」



[2杯目]



「はぁ…でも本当に凄かったわ…。私がステージに出ていった途端、サイリウムの色が一斉に変わって…」



「オレンジや黄色、青い光が飛び交うの中で、私は歌って、みんながコールに応えてくれて…」



「ぐすっ…あれ、やばい…。思い出したら、泣けてきちゃった…」



スッ



「あ…ありがとう、ハンカチ…」グシグシ



「んっ…んっ…」グビグビ



「…ふぅっ!おじちゃん、ビールもう一杯!あと枝豆も頂戴!」



[3杯目]



「私さ…今日のステージすごく不安だったんだよねえ…」



「だって楓ちゃんの後よ、楓ちゃん!その次とか凄いプレッシャーじゃん!」



「…まぁ、結果として私の心配は杞憂に終わった訳だけど…一体どういう意図であんなプログラムにしたんだか…」







「…ん?私なら絶対大丈夫だと思った…?」



「こいつー、そういう事言えばお姉さんのご機嫌を取れるとでも思ったのかー?うりうりー♪」グリグリ



「うん、その生意気な根性気に入った!なんでも好きな物頼んで!お姉さんが奢ってあげる♪」



「おじちゃーん、ビールお願ーい♪あとこの人に…」



[4杯目]



「…しかし、冷や奴って…。また通な物頼むわね、君は…」



「いや、別に悪いって意味じゃないんだけど…男ならもっとガツンとした物頼みなさいよって思っただけ」



「ふーん、ここの冷や奴そんなに美味しいんだ。知らなかった…」



「………」ジー



「ねえ、お姉さんも一口貰っていい?」



「いいじゃない、これ私が奢ってあげたヤツでしょー!ねっ、一口だけ!おねがーい♪」パンッ



「やった!それじゃ、お箸借りるわね」ヒョイッ



スッ

パクッ





「…なるほど、君が頼みたくなる理由も分かるわ。私も好きになりそうだもん」



「…ん?どうしたの、Pくん?」







「…えっ?箸?」



「なになに〜、Pくんそんな事気にしてたわけ〜?もしかしてお姉さんの事意識しちゃってる感じ〜?」ツンツン



「…えっ、私?私は別に…」



「………」







「……っ///」カァッ…



「…もうっ!!Pくんのせいで私も変に意識しちゃったじゃない!///」バシバシ!



「はあっ!?顔が赤い!?酔いよ、酔い!酔っ払って顔が赤くなっただけよ!」



グビグビ

ゴトッ



「はぁ〜熱い…!おじちゃん、ビールおかわり!キンキンッに冷えたヤツ、一杯ちょうだい!」



[5杯目]



バキューン、バキューン♪



「あ、メール…」ピッ





「……へぇ…」クスッ



「ん…?ああ、今日のライブ私の元同僚も見に来てたんだって」



「そう、警察の人たち。ほら、この写真見て」ヒョイ



「スゴいでしょ。とても公務員とは思えない格好してるよね」



「ふふっ、みんなすごく楽しかったって。良かったね、P君♪」



「『早苗ちゃん可愛かったよー☆』だって。もうっ、そんな事言われなくても分かってるよーだ♪早苗お姉さんはいつだってキュートでセクシーな女の子なんですー」





「…あ、〇〇ちゃんも来てくれてたんだ…」



「んとね、私の後輩。ちょっと臆病な子だけど、芯はしっかりしてる頼もしい婦警さんだよ」



「はぁ〜、懐かしいなぁ…」











「……むっ」ピタッ



「…ねぇP君、ちょっとこれ見てよ…」



「……ねっ、してるよね。絶対してるよねこれ…」









「 指 輪 」









「…そうかぁ…。〇〇ちゃん結婚したんだ…」





「………結婚、か…」



[6杯目]



「そりゃーできることなら私も結婚したいわよ。親にも耳が痛くなるほど言われてる事だし、もうすぐ…さ、30になるし…」



「でもさ、私だってまだまだ仕事したい訳じゃない?そもそも今アイドルだし恋愛とかタブーじゃない?ていうか私に釣り合うような男とか周りに居ないじゃない?居るのはPくんくらいじゃない?」







「あ、ついでにビールもおかわりするじゃない?」



[7杯目]



バンッ



「だいたい今の男が貧弱すぎるのよ!ちょっと叩いたり技かけたくらいで別れるとか何なのよ!」



「あんた達『男』でしょ!男なら女に力で負かされてないで、女を守れるくらいの力を身に付けるべきでしょ!」



「それが何よ!こんなに可愛い女の子に対して……か…『怪力ゴリラ』とか…言いやがってぇ…」プルプル



「うわーん!飲まなきゃやってられないわよもうっ!おじちゃん、ビールもっとよこせーっ!」



[8杯目]



「本当はP君らって私の事嫌いなんれしょ!?こんな暴力女の担当なんかすぐ外れたいとか思ってるんれしょ!?」グテーン





「…またそんな事を軽々しく言うー。私知ってるんらよ。P君は女の人なら、そうやって誰にでも優しくするタラシらってことはー」



「本当に私の事好きだって言うなら証拠を見せなさいよー!キスの一つくらいしてみなさいよー!」







「ほら、できないじゃない!やっぱり私の事が嫌いなんだー!」ウワーン



「…アイドルとプロデューサーの関係?知るかっ!!今は私が一人の女のして見れるかどうかの話をしてんだよっ!」



「嫌いなら『嫌い』ってはっきり言いなさいよ!なあなあにされるのが一番傷付くのよ!さあ早く!早く言いな…」



チュッ









「…何、今の?馬鹿にしてる?」



「当たり前でしょ!ほっぺなんてノーカンよ、ノーカン!やるならしっかりと唇に…」







「はっ!?唇は私がトップアイドルになったら…って…」











「………えっ…それって、つまり…」



「はえっ!?…あ、ビール?…じゃあ私も貰おうかな…」



「…って、違う違う!!肝心な所はぐらかさないでよ!ちょっと、P君!ねえっ!」



[9杯目]



「ふーん、P君って私の事そういう風に見てたんだー」



「そっか…私だけじゃなかったんだ…」



「しかし、プロデューサーが担当アイドルに恋愛感情抱くのはどうかと思うよ?まあ、私が言えた義理じゃないけど…」



「あーあ、どうせならボイスレコーダーでも持ってくればよかったなー」



「ん?言質は取っておこうと思って。いや、P君を信用してない訳じゃないけど、この歳になるとやっぱり色々と不安があるのよ…」



「そうだ、おじちゃんが証人になってくれればいいんだ!これでもうP君は私から逃げられないよー?」



「あっ、でもこの事は外部には漏らさないでね。一応、私もアイドルだから…」



「ふふっ、分かってる。口止め料はちゃんと払から」







「おじちゃん、ビールおかわりーっ!」



[10杯目]



「えへへ〜…逮捕しちゃうぞ〜……」ムフフ…



ガタ…



「んっ…?P君どこ行くのー?」



「え〜お会計!?もう帰るのーっ!?」



「やだやだ、もう少し飲もうよー。夜はまだこれからじゃーん」





「ぶー…P君のケチー」



「はいはい、帰る準備すればいいんでしょ。まったく…」



グキッ



「およっ!?」



ガクンッ



「……あ、あはは…。足挫いちゃった…」



「ごめんP君…私、立てそうにないや。先に帰っていいよ。私は少し休んだら帰るから…」



グイッ



「…っ!」



ヨッコイショッ



「おーっ、さすがP君、力持ち!頼りになるー!」





―――――――――――――――――――――――――――――――――――



ガラガラッ



<アリガトウゴザイヤシター



「じゃあね、おじちゃん!また来るからー!」



【深夜 住宅街】



「はあー…外は寒いね…」



ギュッ



「でも、P君は温かいね…」



スタスタ…











「……ありがとね、P君」



「ううん。今の事もそうだけど…」



「私をアイドルにしてくれた事…今日のライブの事…」







「それと、さっきの事も…」



「私、とても嬉しかった…。今すごく幸せだよ…」



「本当にありがとう、プロデューサー」









「……ねえPくん、もう一軒だけ寄ってかない?」



「大丈夫、高い所じゃないから。ていうかお店じゃないんだけど…」











「私の家」











「あっ、今少し警戒したでしょ。お姉さん分かっちゃうんだよなー」



「ふふっ、心配しないで。手を出したりなんかしないから。ただ、これからの事を話し合いたいだけ」



「だって約束したもん。口付けはトップアイドルになってからって…」



「Pくん…私、頑張るから。絶対にトップアイドルになってみせるから…!」



「だから…しっかりと私をお城まで導いてね」











「頼んだわよ、魔法使いさん♪」



<終>



20:30│片桐早苗 
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