2015年12月28日

五十嵐響子「かーもんだーりんくろーずゅああーいず♪」

響子「今夜ーのよーぞーらもー♪」フキフキ



響子「ステキーなーいむふぉーりんらーぶ♪」ゴシゴシ



響子「恋ーのよーかんまーじっくいんゆああーいず♪」キュッキュ





響子「…っと、ふぅ! お掃除終わりっ!」



響子「ふんふーん……♪」



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響子「はーあ、Pさんまだかなあ」



響子「ちひろさんも出かけたし今帰ってくれば二人きりですよー…なんて」



響子「そしたら、ドアまでお出迎えに行ってー、コート預かってー」



響子「『ご飯にします? お風呂にします?』」



響子「『そ・れ・と・もー』……」



響子「なんちゃって! なんちゃって! きゃー♪」バッタンバッタン



響子「『もちろん響子、お前だよ』」キリッ



響子「なんて! きゃーきゃー!」ゴロゴロ





ごろごろごろごろ





響子「はっ」ピタ



響子「あーあーちょっと散らかしちゃった……」サッサッ



響子「はあ…でもいいなあ…」サッサッ



響子「コート預かってー、ちょっとだけ顔うずめちゃったりしてー」サッサッ



響子「温もりを感じながら…なんていいなあ」

響子「そしてそしてー、ちょっと匂いなんか嗅いじゃったりしてー…」



響子「『どうした響子? まるで犬みたいに』」キリッ



響子「なんて言われてー…」



響子「ああもうああもう! Pさんのためならしっぽブンブンですよー! きゃー♪」ボッフンボッフン



響子「――はっ、いけないいけない」サッサッ





さっさっさっさっ…





響子「ふう…今度こそよし、っと」





ぽすんっ





響子「…事務所って広いなあ」



響子(でも、アニメに出てたようなオフィスってもっと大きいのかあ)



響子(あれじゃあ私一人じゃ片付けられないよね…。そしたら私って何したらいいんだろ…)ムムム・・・



響子「…………」



響子「うーん……」



響子「…………」



響子「あっ、アイドルか」

響子(そっかあ、アイドルかー)



響子(アイドルじゃなかったら、Pさんとはこうして毎日会えてないんだもんね)パタパタ



響子「でもでもっ、いつかは引退する日が来てー」



響子「普通の女の子に戻ったら、好きな人と思いっきり恋をしてー、好きな人のお嫁さんになってー」パタパタ



響子「『Pさん』から『あ・な・た』に変わっちゃったりなんかして!?」ガタッ



響子(……って、そう何度も散らかしちゃダメだよね)ポスン



響子「そしたら一つ屋根の下、事務所のオフィスよりもーっと広い家中をお掃除してー」パタパタ



響子「……こーいの、ベルっ、鳴らっしーてー♪」



響子「ふんふーんふんふーんふん♪」

響子「かーもんだーりんくろーずゅああーいず♪」



響子(ソロCDにカバーアルバム…何歌えるのかなあ)



響子「ふーんふんふんふーんふんふふふーん♪」



響子(奥様は魔女…なんて、すっごく小さい時に観たから覚えてないけど)



響子「歌えるかなぁ…」



響子「あなたしーか見えーないー♪ …なんてアイドルはそういう訳にもいかないよね」





ガチャッ





響子「!」





てててっ





響子「お帰りなさいっ、Pさん♪」

P「お、おう。ただいま」



響子「はいっ。コート預かりますね♪」ニコー



P「って、あれ。響子一人か?」



響子「そうなんです! 今ちひろさんちょっと出ちゃってて」



P「ありゃ、事務所空けちゃって大丈夫かよ……」



響子「私が留守番してるから大丈夫ですよー♪」



P「でも電話とかなあ…」



響子「〜♪」



P(えらくゴキゲンだな)

響子(Pさんのコート……)



響子「……」ウズッ



P「響子ー?」



響子「っひゃいっ! わんわんっ!」ビクッ



P「どうした響子? 犬みたいに…」



響子「…あ、あはは……。なんでもありません」



響子(違うこういう言われ方じゃない……)

P「まあいいや。……しかし、今二人だけかあ」



響子「あっ、えへへ…気付いちゃいました?」



P「こんなに静かなのも珍しいよな」



響子「事務所で二人きりなんて滅多にありませんよねっ♪」ニコニコ



P「だなあ」



響子「はいっ♪」ニコニコ

響子「〜♪」



P「ところでその鼻歌」



響子「えっ? は、はい」



響子(あわわ、ずっと出ちゃってたのかあ…)



P「お気に入りか? すごく楽しそうに歌ってる」



響子「はいっ、小さい頃に観たドラマのテーマソングで」



P「懐かしいな。奥様は魔女か」



響子「素敵、ですよね…♪」



P「ま、この場合魔法を使うのは俺だけどな」

響子「!」



響子「そっか…そうですね♪」



P「ん。CDも出すし、魔法の時間はこれからって感じだな」



響子「はいっ♪」



P「はーしかし冷えた冷えた。最近天気めちゃくちゃだからなあ」ガタッ



響子「え、あれっ、またお出かけですか?」シュン



P「用を足しに行くだけ」



響子「あっ、そうなんですかぁ…」ホッ



P(顔がコロコロと……本当に犬みたいだな)





バタム





響子「ふふっ…Pさんも魔法使いかあ」



響子「そしたらそしたらー…人間と魔法使いの結婚は大変だけどー…」



響子「私が魔女で、Pさんが魔法使いなら大丈夫、だよね♪」ホワンホワン



響子(私が今から、恋の魔法をかけちゃいますっ♪…なんて)

響子「これで魔法使い同士ですね♪ …とか!」ボフンボフン



響子「きゃー♪ なんちゃって!なんちゃって! きゃー!」ゴロゴロゴロゴロ





ガチャン





P「……」



響子「あ」ピタッ



P「……」



響子「あ、あは……あははははははは♪」













17:30│五十嵐響子 
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