2014年04月10日

モバP「小梅のしゃっくりが止まらなくなった?」


小梅「う、うん……ヒック」





P「って、ライブ本番まであと20分しかないぞ!?」







輝子「そ、そう……だから、困ってる……フヒ」





涼「このままじゃとても歌えないしな……」





小梅「ぷ、プロデューサーさん……どう、ヒック……ど、どうしよう……」





P「とりあえずなんとかして止めるしかないな……いろいろ試してみよう」





幸子「カワイイボクがお手伝いしますよ!」



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輝子「しゃっくりをと、止めるには……ビックリさせる……?」





P「定番だな」





涼「小梅を驚かせるか……うーん」





幸子「……」





















幸子「あーっ!! 小梅さんの後ろにオバケが!!」





P「おい」



小梅「後ろ……だ、誰もいない……よ?」





幸子「見すらしない!?」





小梅「あの子なら……さっきからさっちゃんのヒック、……肩の上に、い、いるけど……」





幸子「ヒイッ!?」ババッ





P「(驚かせようとして逆に驚かされる幸子カワイイ)」





P「というか、小梅相手にオバケって……チョイスが考えなしすぎるだろ」





涼「小梅、普段からホラー見たりお化け屋敷巡りしたりしてるからな。意外とビックリ体耐性高いんだこいつ」





輝子「た、確かに、緊張はよくしてるけど……驚いてることってあんまりない、な」





輝子「しゃっくりは……大きい声で叫ぶといいって聞いたことあ、ある……フヒ」





小梅「大きい、声……やってみる、ね」





小梅「あ……あ――……!」





小梅「はぁ、はぁ……ヒック」





輝子「あ、ダメだった……ね」





幸子「えっ、今の全力の大声だったんですか?」





涼(大声出せない小梅カワイイ)





P「これで歌の声量は出るんだから不思議だよなぁ」





涼「他には……アタシが知ってるのだと、舌を引っ張るとかだな」





小梅「舌、引っ張る……ヒック」





涼「ああ。確か、人に引っ張ってもらうほうが効果があるんだったかな」





P俺も聞いたことあるなぁ、それ」





涼「じゃあアタシが引っ張るか……小梅、いいか?」





小梅「う、うん……お願い、ヒック、します……」アーン





涼「それ」グィッ





小梅「んっ……りょうひゃ、い、いひゃい……えふ」





涼「あ、悪い。これくらいでいいか?」





小梅「んぁい……」





P(なんかエロい)





涼「よし……しどうだ?」





小梅「あ……と、止まった……かな? …………ヒック」





幸子「ダメですね……」





小梅「うぅ……」





輝子「親友……もしこのまま本番までと、止まらなかったら……どうなる?」





P「うーん……全力で避けたい事態だが、最悪の場合、CD替え玉大作戦ということになる」





小梅「えっ……だ、ダメ……!」





P「小梅?」





小梅「わ、私……ヒック、しゃっくり、止めるから……い、今まで、皆といっぱい歌も……ダンスも練習して、





    い、いっぱい……ヒック、た、楽しくて……み、みんなと、プロデューサーさんと、ファンの皆のために





    う、歌いたい……から……!」





P「……ああ、分かってる。替え玉なんて俺だってさせたくないさ」ポン





小梅「う、うん……ヒック」





P「ライブまであと5分……こうなったら最後の手段だ。一応聞いておくが、ちょっと嫌なことをするかもしれないが……大丈夫か?」





小梅「う、うん……!」





小梅「でもPさん……な、ヒック、なにする……の?」





P「よし、小梅。こっちを向くんだ」





小梅「えっ……」



















P(チュッ)





幸子「ブフゥーッ!」





涼「うわっ幸子! お茶吹くなよ! ていうかPさん何やってんだ!」





輝子「親友……す、すごい……フヒ」





小梅「あっ、えっ、えっ、プ、プププロ、プ、プロデューサーさんっ……!?」





Pほっぺただけど……ゴメンな、勝手にこんなことして。でもビックリしてしゃっくり止まったろ?」





小梅「えっ……あっ、ほ、ホントだ……止まってる……」





P「前、小梅と一緒に肝試しに行った時、顔近づけたらやたらびっくりしてたのを思い出してな。





  こうすればもっと驚くんじゃないかと」





幸子「誰だってビックリしますよ! ていうかボクたちがビックリしましたよ!」





涼「ほっぺにチュー……アタシだってしたことないのに……」





P「お前は小梅のなんなのよ」





ディレクター「そろそろ時間なのでスタンバイお願いしまーす!」





P「あっ、はーい! そら、時間だぞ!」





小梅「えぇ……顔、あ、熱くて……燃えそう……赤くなって、な、ない、かな……」





幸子「いえ、真っ赤ですけど」





輝子「こ、この際しょうがない……な」





涼「なんか納得いかないけど……しょうがない、行くか!」





小梅「え、えぇー……」





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P「お疲れさん! 全員とっても良かったぞ! 会場も凄い盛り上がりだったな!」





涼「ありがと。Pさんもお疲れ」





輝子「あ、ありがとう親友……フヒ」





幸子「ボクはカワイイから当然ですね!」





P「それにしても、今日の『小さな恋の密室事件』は力入ってたな! 聴いてて思わずゾクッとしたぞ!」





小梅「あ、あぅ……」





幸子(そりゃあんなことがあったら歌にも熱が入るでしょうね……)





小梅「で、でも……しっかり歌えて、良かった……みんな、ありがとう……」





P「しかし、今日は小梅に悪いことしたからな。今度なんか埋め合わせをさせてくれ」





小梅「……」





小梅「う、ううん、大丈夫……悪いことなんかじゃ、ないよ……へへ」









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――夜、女子寮





小梅(今日のライブ……どうなるかと思ったけど、楽しかった……)





小梅(でも、プロデューサーさんがあんなことするなんて)





小梅「あ、うぅ〜〜〜〜」バタバタ





小梅「…………」





小梅(すごくビックリしたけど、でも……嫌じゃ、なかった……かな)





小梅「……」





小梅(前から……プロデューさんの顔見ると、ドキドキ、して……)





小梅(なんだか、分からなかった、けど……)





小梅(ううん、ほんとは……分かってた、かも)





小梅(ふわり……ふれた、至近距離)





小梅(とろり……とけた、ふたりきり)





小梅(ドキドキしちゃう、)





小梅(この気持ちは……きっと……!)





















終わり



23:30│白坂小梅 
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