2016年01月21日

モバP「い、慰安旅行が・・・」 姫川友紀「豪雪だね!」


十時愛梨「えっ? そうですか?」



モバP(以下P表記)「えっ」





友紀「えっ」



愛梨「えっ?」



三村かな子「愛梨ちゃんは秋田の出身だったよね。東京ではこんなに降らないからなぁ・・・」



綾瀬穂乃香「私も東北の出身ですけど・・・たまにこれくらいは降ったのを見たくらいでしょうか?」



P「こっちってすごいんだなぁ」



高森藍子「でも、きれい・・・しんしんと降り積もって、どこか幻想的で・・・」







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P「でも、これだと車はちょっと出したくないな・・・」



穂乃香「あっ、観光・・・いけないですね・・・」



かな子「それはちょっと残念ですね・・・あれ? 友紀ちゃん?」



友紀「いやーあたしも九州の方だからさ、こんなに雪が降ってるの見れるなんてなんだかワクワクしてくるよ!」イソイソ



P「友紀?」



友紀「ちょっと遊んで来るー!」ズダダダダー…



P「友紀―!?」







穂乃香「げ、元気ですね・・・」



藍子「うふふ♪ でも、ちょっと分かるなぁ。私もなんだかうずうずしてきちゃって」



愛梨「うんっ。ねぇPさん、私たちも遊びに行きませんか? 雪だるま作ったり〜・・・あっ、私一度かまくら作ってみたかったんです〜!」



穂乃香「かまくら・・・!」キラキラ



かな子「わぁ・・・! 中でお餅焼いたり、あとお汁粉とか作ったりして♪」



藍子「いいですね〜♪」



愛梨「ねっ? ねぇ? 行きましょうPさんっ!」グイグイ



P「・・・そうだな。行くか!」







「「「「わ〜い!」」」」







P「・・・あ、その前に先にお土産買いに行ったちひろさんに電話してくるな。先に行っててくれ」







「「「「は〜い!」」」」







友紀「それそれ〜♪」ゴロゴロ



友紀「よっと」ボスッ



かな子「雪だるま! 大きいですね!」



友紀「おっ、みんな来たんだ。これだけじゃないよ〜」



友紀「こうして、頭と胴体の隙間を雪で埋めて、滑らかに・・・」ペタペタ



友紀「で、耳を付ければ〜・・・」スッ スッ



穂乃香「ぴ、ぴにゃこら太・・・!」



友紀「えへへ、どうどう?」



穂乃香「とってもかわいいです友紀さん! うわぁ・・・♪」



友紀「へへへ〜♪」







友紀「プロデューサーも来るんだよね? 雪合戦とかしちゃう?」



藍子「あっ、それもいいですね〜」



愛梨「かまくら作ろうって話してたんですっ♪」



友紀「かまくら! 中でつまみを炙りながらビールとか絶対美味しいだろうなぁ・・・いいねー 作ろう作ろう!」



かな子「うふふ、一緒に頑張りしょう・・・って、友紀ちゃんの手すっごく冷たい!」ギュッ



友紀「えへへ、素手だったから」



穂乃香「手袋持ってきました・・・!」テテテ…



友紀「ありがと、穂乃香ちゃん」



藍子「もう、気をつけなきゃだめですよ?」



友紀「は〜い」



愛梨「ふふっ、なんだか友紀ちゃんちっちゃい子みたいです♪」



友紀「ちょ、一応成人! 最年長だから!」







P「うう、雪弱まってきたけど寒いな・・・」



友紀「あ、プロデューサー遅い!」



P「スコップとか道具借りてきた。それじゃ、始めようか」







「「「「「おー!」」」」」







友紀「・・・って、ところでかまくらってどうやって作るの?」チラッ



愛梨「そういえば・・・どう作るんでしょうか?」チラッ



かな子「え〜っと・・・?」チラッ



藍子「私も、ちょっと・・・」チラッ



穂乃香「内側と外側から雪を押して壁を作るとか・・・あっ、雪をレンガみたいにして組み立てるのではないでしょうか!」







「「「「なるほど〜!」」」」







P「いや違うからな?」







P「雪で山を作って、中をくりぬくんだ」



愛梨「へ〜! そうやって作るんですか〜!」



P「おう、さっき調べた」



友紀「なんだよ〜このこの」グイグイ



P「いてて、やめんか」



藍子「ふふ、それじゃあ作りましょうか」



かな子「うん!」







穂乃香「えと、ちひろさんも入れて7人が座れて、お鍋も囲めるくらいというと・・・」ガリガリ…



穂乃香「ふう、このくらいでしょうか?」



藍子「うん、この円の中に雪を集めればいいんですね」



P「おう。こうして、雪を積んで・・・」エッサホイサ



P「スコップで叩いて押し固める」ペッタンペッタン



P「たまに水をかけて冷やしても固めさせる」ジョボボボボ…



P「これを繰り返して人が入れる高さまで積むんだ」



かな子「よーし、頑張るぞ〜」



愛梨「おお〜!」







愛梨「よいしょっ、よいしょっ♪」エッサホイサ



友紀「にしてもすごいよね〜」エッサ



友紀「大きな会社とは思ってたけど、外にこんな広い施設もあるなんてさ」ホイサ



藍子「そうですね〜♪ あっ、温泉もあるそうですよ」ペタペタ



友紀「温泉か〜! 浸かりながら一杯とか・・・くぅ〜!」ペッタンペッタン



かな子「ふふふ、友紀ちゃんって本当にお酒が好きなんだね♪」エッサ



藍子「この広いお庭も今は貸し切りなんて、すごいです・・・♪」ホイサ



穂乃香「レッスンルームもありました。またみんなでレッスンしたりしたいですね」ペッタンペッタン



愛梨「あっ、それいいですね! みんなで一緒に踊ったりするの、すごく楽しくて♪」ペタペタ



P「そうだな・・・」クスッ







・・・







・・・







かな子「け、けっこう進んだかな?」フウ…



藍子「え〜と、今なんセンチくらいでしょうか?」



P「ん・・・ちょっと水汲んでくるな」



穂乃香「はい。作業、進めておきますね」



友紀「・・・あっ、ごめんあたしちょっとトイレ!」



P「おまっ・・・女の子なんだからそういうことは・・・」



友紀「まあまあ。途中まで一緒にいこっ、プロデューサー」



P「まったく・・・」







ガラガラ



P「おお・・・やっぱり中は温かいなぁ」



友紀「ね、ねえプロデューサー・・・」



P「ん?」



友紀「いや、みんな楽しそうなのはいいんだけどさ・・・これかなり大変だったりしない?」



P「気づいてたか・・・たぶん完成は早くて明日の朝になるかな」



友紀「朝!? まさか夜までやってってことじゃないよね・・・!? と、止めた方がいいかな?」



P「積んだ雪を冷やして固める必要があるからな。まあ、積むだけでも大変なんだが」



友紀「どうすんのさ・・・」



P「ふふふ・・・手は打ってある」



友紀「ホントだね? 信じるよ?」



P「へのツッパリはいらんですよ」



友紀「おお・・・言葉の意味は分からないが大した自信だ・・・」



P「・・・・・・お前よく知ってるな・・・?」



友紀「まあ大丈夫そうならよかった。水汲んで早く戻ろっ!」



P「そうだな」ナデナデ



友紀「あっ・・・な、なにさ・・・もう・・・」ワシャワシャ



P「いいこいいこ」ナデナデ







P「おっ、雪止んだな」



友紀「よーし、盛り上がって行こー!」



ガタガタガタガタガタ…



愛梨「あれ? なにか入ってきますね?」







プロデューサーサーン







P「来たな。ちひろさーん!」オーイ



友紀「ちょ、ショベルカー乗ってるんだけど・・・!?」



P「頼んでおいたんだ」







ちひろ「お待たせしましたー!」







かな子「う、運転できるんですか・・・!?」



ちひろ「アシスタントですから!」キラーン



穂乃香「アシスタントっていったい・・・」



ちひろ「あ、これ事務所のみんなへのお土産です」スッ…



藍子「あっ・・・な、中にしまってきますね・・・」テテテ…



ちひろ「ありがとうございます。さあ! これでペースアップですよ!」



友紀「お金とか大丈夫なの・・・?」



ちひろ「経費で落とします!」キラーン



友紀「ああ・・・そう・・・」



ちひろ「ふんふんふーん♪」ウィーン ガシャ ザクザク



P「よし、ちひろさんが雪を集めるから、みんなで固めたり形を整えようか」



友紀「よーしやるぞー!」







「「「「は〜い!」」」」







・・・







・・・







友紀「つ、積み終わったー!」



かな子「やりましたー♪」



愛梨「ここから穴を掘るんですよねっ」



穂乃香「完成が楽しみです・・・!」



P「冷やして固める必要があるから続きは明日の朝だな。今日はもう休もう・・・あー疲れた」



藍子「うふふ、みなさんお疲れ様でした♪」







藍子「たくさん動きましたけど、ちょっと冷えちゃいましたかね? 私、お茶煎れてきます」パタパタ



穂乃香「手伝います」



かな子「お菓子も出しますね♪」



愛梨「あっ、私も作ってきたんです〜!」







キャイキャイ







友紀「ほほえまー・・・」



P「なぁー・・・って、友紀は行かないのか?」



友紀「あたしは〜・・・それっ」ポイッ



P「おっと、硬球・・・じゃなくて雪玉か」パシッ



友紀「できるまでキャッチボールしてようよ」



P「はは、砕けないか?」シュッ



友紀「へへへ、そしたらまた作ればいいって」パシッ







友紀「ちひろさんすごいね。もう重機返しに行っちゃったけど」シュッ



P「な。でもあの人にできないことがあるってちょっと想像できないな」パシッ



友紀「確かに」



P「後の掘る作業だけど、狭いし朝俺がやっておくよ」シュッ



友紀「雪止んだのはいいけど、すっかり夕方だね」パシッ



P「観光つぶれちゃったけど、みんな楽しめたようでよかったよ」



P「まあ雪も、また明日降るらしいけどな」



友紀「そしたらさ、雪見酒だね!あと鍋!」シュッ



P「ははは、ずっとかまくらで過ごすのか?」パシッ



友紀「みんなでいれば時間なんてすぐだって!」



P「まあ、そうだな」シュッ







友紀「そういえばさ、急に部署のみんなで慰安旅行ってどうしたの?」パシッ



P「ん・・・これから忙しくなるだろうからその前に、みたいな?」



友紀「みたいな?」シュッ



P「あとは親睦会。みんなソロの仕事が多いけどさ―」パシッ



P「―今度、5人でユニット作ってみたいなって」シュッ



友紀「ユニット!? すごいじゃん!」パシッ



P「だろ? 5人で踊ったりしたら舞台映えもするだろうし」



友紀「あたし達5人でか〜・・・! どんなユニットになるのかなっ」シュッ



P「けっこういいと思うんだよな。お互いを刺激しあえそうっていうか」パシッ



P「穂乃香なんか特に、みんなに感化されて遊びも楽しむようになってきたし、他の子も穂乃香に感化されてよりレッスンを頑張るようになったりさ」シュッ



P「友紀だって、子供っぽいようでちゃんとみんな見ているしさ。ありがとな、今日も」



友紀「あ、あたし別に・・・!」パシツ



P「照れんな照れんな」ケラケラ



友紀「うっさい!」ブンッ



P「ナイスボール!」ズバーン







友紀「ったく・・・あ、ユニット名決まってるの?」



P「それがなぁ〜・・・まだ悩んでるというか」シュッ



友紀「姫川会とかどうよ?」ケラケラ パシッ



P「野球色強そうだな・・・いやいやお前だけのユニットじゃないから」



P「なんか良いのないかな・・・パッション、クール、キュート・・・オレンジに青とピンクとか甘いのが混ざったような・・・」ウーム



友紀「なんかそれ、今の空みたいな感じ?」シュッ



P「えっ?」パシッ



友紀「ほら、日が沈んで、空が蒼とオレンジとピンクが混ざったみたいな・・・」



P「おお・・・そっか、マジック・アワーか・・・」







友紀「綺麗だよね・・・あっ、サンセットノスタルジーとかどう!?」



P「もうある」



友紀「ちぇ〜・・・」



P「バニラスカイなんて・・・どうかな?」シュッ







友紀「バニラスカイ?」パシッ



P「こういうマジック・アワーの時の空をそう言うんだって」



P「みんなの色が混ざって、名前もちょっと甘い感じで。広い空みたいにおおらかで」



友紀「へ〜・・・! いいねっ♪」シュッ



友紀「その表現も藍子ちゃんみたい♪」



P「それバカにしてないか〜?」パシッ



友紀「大丈夫大丈夫♪」







「二人とも〜! お茶にしませんか〜?」







友紀「今行くー!」ブンブン



友紀「行こっ、プロデューサー!」







友紀「あたし達ならさ、きっと上手くいくよ!」







P「・・・おう!」







ナンノハナシデスカー?



エヘヘ アトデネー







・・・







・・・







穂乃香「かまくらって意外と寒くないんですね!」キャッキャッ



藍子「灯りに雪が照らされて、とっても綺麗です・・・♪」



ちひろ「風流ですね〜」プシュッ



友紀「プロデューサー鮭焦げちゃうよ! ちひろさんもビール開けるの早い!」



P「あちち! ま、任せろ!」



ちひろ「友紀ちゃんのも開けましょうか?」



友紀「きょ、今日はいいかな、やっぱり・・・ほら、みんないるし?」



P「お、大きくなって・・・!」ウルッ



友紀「親かっ!」



かな子「お汁粉もできたよ〜♪」



愛梨「それじゃあみんないいですか〜?かんぱ〜い!」







「「「「「「「カンパ〜イ!」」」」」」」







ちひろ「かっー! この一杯のために生きてる!」グビグビ



友紀「ごくり・・・」



P「5分持たない方に賭ける」



友紀「ちょっと!」









お・わ・り









20:30│姫川友紀 
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