2016年01月28日

凛「あけましておめでとう」李衣菜「遅くない?」




―――事務所







李衣菜「もう1月も下旬なんだけど……」



凛「まぁそうなんだけど。面と向かって挨拶してなかったな、と思って」



李衣菜「そうだっけ? 確かにLINEで済ませたっきりだったかも」



凛「うん。だから、改めて……あけましておめでとう、李衣菜」ペコリ



李衣菜「じゃあ私も。あけましておめでとう、凛」ペコッ



凛「というわけで」



李衣菜「うん?」





凛「お年玉」スッ



李衣菜「……なにその手は」



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凛「…………」



李衣菜「…………」





凛「お年玉ちょうだい、李衣菜」



李衣菜「いやいや、おかしくない? なんで凛にあげなきゃいけないのさ」



凛「だって私たち……相棒だから」キリッ



李衣菜「いい顔してるね」



凛「いい顔……。ふふっ」テレ…



李衣菜「褒めてないよ?」

凛「相棒っていうのはね、李衣菜」



李衣菜「うん」



凛「ときに家族の絆より強いものなんだよ」



李衣菜「そうなんだ?」



凛「そうだよ。だから――」





李衣菜「ハナコちゃんとの絆よりも強いの?」



凛「…………………………うーん」



李衣菜「うん、迷ってくれて安心した」

凛「でもお年玉はほしい」



李衣菜「えー……。お母さんやお父さんにはもらわなかったの?」



凛「うち花屋だから……店番のバイト代がお年玉の代わりなんだ」



李衣菜「あー、年末年始に生まれた人はあんまり周りから祝われない、みたいな感じ?」



凛「うっ……! 私じゃないけど私の中のなにかが傷つく音が聞こえた……」



李衣菜「えっ、な、なんかごめん……」

凛「傷つけられたからほら、お年玉出して」



李衣菜「だんだん強請りと変わらなくなってきてるね……その姿勢ロックだよ、凛」



凛「なにもお金じゃなくてもいいんだよ。こういうのは気持ちが大事だから」



李衣菜「気持ちねぇ……たとえば?」



凛「たとえば……ううん。たとえる必要なんてない――」





凛「私は、李衣菜にもらえるものならなんでも嬉しいから……!」キラキラキラ…





李衣菜「じゃあ食パンの袋をとめるクリップでいいかな」



凛「さすがにもう少しマシなのがいいかな……」

李衣菜「あはは、冗談だって」



凛「ものには限度があるよ……。もうちょっとさ……」



李衣菜「んー、じゃあね……ハナコちゃんのお散歩に付き合う、ってのはどう?」



凛「き、急にグレード跳ね上がったけど……いいの?」



李衣菜「だってハナコちゃんにも新年の挨拶しないとね。えへへ、久しぶりに凛とも遊びたいしさ!」



凛「っ……」フルフル…



李衣菜「ってどうしたの?」



凛「……やっぱり李衣菜は優しい。今年も『心にりーn」



李衣菜「それ以上言ったら口を縫い合わすよ」



凛「ふふ、ロックだね。それこそまさに、心にrあっごめん許して脇腹はやめてああああああああああ」

李衣菜「ったくもう」



凛「」ピクピク…



李衣菜「はぁ……やっぱりやーめた。今年は極力、凛とは関わらないようにしよっと」



凛「……そんなことになったら本格的に死ぬけどいい?」



李衣菜「うーん……蒼い空を見上げるたびに思い出すくらいはしてあげるよ」



凛「………………まぁ、それはそれで悪くないかな」



李衣菜「悪いでしょ、生きる努力してよ」

凛「死ぬときは一緒だよ、李衣菜」



李衣菜「えぇ……。巻き込まないでほしいんだけど」



凛「もちろんハナコも一緒だし、プロデューサーも未央も卯月も、それから……」



李衣菜「待って待って巻き込みすぎ!?」



凛「小梅が喜びそうだね、死体がいっぱいで。ふふ」



李衣菜「あのねぇ……」



凛「……あれ? なんで年の始めからこんな縁起の悪いこと話してるんだろ」



李衣菜「知らないよ!」

凛「そうそう、お年玉の話だった」



李衣菜「話戻ったけどそれはそれでめんどくさいなぁ……」



凛「結局ハナコの散歩には付き合ってくれないってこと……だよね」シュン…



李衣菜「いや、行くよもちろん。言ったでしょ、普通に遊びたいって」



凛「…………。やっぱり心に――!」



李衣菜「だーかーらー! 話がループしてるっての、このバカ凛!」



凛「ふふ、そんな怒らないでよ李衣菜。ふふっ……♪」

李衣菜「ほんとに食パンのクリップ、大量に送ってやろうかな……」



凛「あのクリップ、正式名称は『バッグ・クロージャー』って言うんだよ」



李衣菜「へぇ。無駄に響きかっこいいね」



凛「『アイオライト・バッグ・クロージャー』!」



李衣菜「……それはダサいよ」



凛「( ˘•ω•˘ )」



李衣菜「ぷふっ、そんな顔しなくても……あははっ♪」

凛「もう。李衣菜はまだまだ蒼に対する敬意がなってない。そもそも――」



李衣菜「はいはい、蒼の話はまた今度ね。ハナコちゃんと散歩してるときにでもゆっくり聞くからさ」



凛「……約束だからね? お年玉なんだから、中身もちゃんとしてないとダメだよ」



李衣菜「分かってる分かってる♪ それじゃ、今度の土曜でいいよね」



凛「ん、分かった。楽しみにしてるね」



李衣菜「よーし。週末に向けて、今日もレッスンにお仕事、頑張りますかっ」



凛「ふふ、うん」





てくてく……





李衣菜「――あ、そうだっ。新年の挨拶、肝心なのを忘れてた」



凛「え? なんだっけ……」







李衣菜「――今年もよろしく、相棒! へへ♪」



凛「あ――そっか。うん、よろしくね。ふふっ♪」







おわり



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