2016年02月03日

美波「少女の悩みを」アーニャ「解決します」

〜事務所〜



文香「……ふぅ」パタン



文香「本を読んでも解決しない……わかってはいますが」





文香「どうすればいいんでしょう……」



テレレテレレテーレレーテテーテー ハァーアァー



文香「……? この曲はMemories?」



ガチャ



美波「…………」カッコイイダンス



アーニャ「…………」カッコイイダンス



文香「な、なに……?」



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文香「Memoriesの振り付けをしながらお二人が事務所に……」



美波「悩んでいるんですね」セナカアワセノポーズ



アーニャ「そう、ですね」セナカアワセノポーズ



文香「は、はい?(今のダンスの意味は……)」



美波「文香さん、なにか悩んでいるんですよね?」



アーニャ「そんな風に、見えました」



文香「え、えっと……」



美波「遠慮しないで言ってみて? 私たちで良ければ力になります」



文香「は、はい(ポーズが気になる……)」

文香「その、ありすちゃんのことなんです」



美波「ありすちゃん?」



アーニャ「仲、いいですよね」



文香「そう、見えますか?」



アーニャ「ダー。姉妹みたいに仲良し、ですね」



文香「それは嬉しいです。けど、その、私は少し距離感があるように思えて……」



美波「ふむ……」



文香「美波さんとアナスタシアさんみたいに、もっと仲良くしたい……と思っているんですが」



美波「自分からは、なかなか行動に移せない?」



文香「はい……」



美波「そして『7歳年下の相手に行動を期待するなんて……』っていう自分が嫌になる?」



文香「……すごいですね、美波さん。その通りです」



アーニャ「アー、大丈夫です」



アーニャ「確かに、私とミナミ、仲良しです。新田ーニャ、尊いです」



文香「……にったーにゃ?」



アーニャ「アカウント間違えました。お気になさらないでください」



文香「アナスタシアさん……?」



美波「アーニャちゃんの言う通り、大丈夫ですよ」



美波「ありすちゃんも、きっと文香さんと仲良くしたいと思っていますから」



文香「そう、でしょうか」



美波「はい。その上でアドバイスをするなら、文香さんも素直になりましょう」



文香「素直に……ですか?」

美波「文香さんはありすちゃんと仲良くしたい」



美波「もっと言うなら、ありすちゃんにしてもらいたいことがあるんですね」



文香「それは……」



美波「いいんですよ。素直に思ってることを言ってみませんか?」



文香「……そう、ですね。抱え込んでいるよりはいいかもしれません」



アーニャ「聞かせて、くれますか?」



文香「はい。私は、ありすちゃんに名前で呼んでもらいたいのです」



アーニャ「名前、ですか?」



文香「子供っぽい願望かもしれませんが……」



アーニャ「アー、そんなことない、と思いますよ。私も、アーニャって呼ばれる方が嬉しいです」

美波「ふむ……。文香さんとありすちゃんは、かなり仲がいいと思います」



美波「けど、『鷺沢さん』とずっと呼びつづけて馴染んでしまっているのかもしれないですね」



文香「では、やはり私から踏み込まなければ……」



美波「そうですね。文香さんから言ってもらえれば、ありすちゃんも」



ありす『さ、鷺沢さんがそう言うなら、そうします』



美波「となると思います」



文香「……」



アーニャ「大丈夫、私にいい考えがあります」



文香「いい考えですか?」



文香(何故でしょう、崖から落ちるアナスタシアさんを想像してしまいました……)



アーニャ「まず、ハグします」



文香「……え」

アーニャ「そして、すかさず耳元に愛を囁きます。これで、イチコロ、ですね」フンス



文香「……あ、あの。さすがにそれは私には……」



アーニャ「駄目、です。これくらいしないと、いつまでも今のままです」



文香「そ、そう言われても……抱きしめて愛を囁くなんて……」



美波「アーニャちゃん、さすがにハグはハードルが高いよ」



アーニャ「そう、ですか?」



文香「出来れば別の方法を……」



美波「んー、じゃあ、手を繋ぐっていうのはどうですか?」



文香「手を繋ぐ、ですか?」

美波「はい。私たち、ライブ前には手を繋ぐんです」



美波「そうしたら、不安がなくなって『一緒に頑張ろう』って思えるんです」



アーニャ「ダー。ミナミの手、暖かいです」



文香「暖かい手……。そういえば、倒れてしまった時もありすちゃんは、私の手を握ってくれました……」



美波「その時、どんな気持ちでしたか?」



文香「心配させて申し訳ないと思って……そして、とても嬉しかったです」



美波「だったら、ありすちゃんも同じですよ」



文香「……はい」スクッ



アーニャ「どこ、行きますか?」



文香「そろそろありすちゃんが来る頃なので、迎えにいきます」



文香「……一歩、踏み出してみます。お二人共、ありがとうございました」



ガチャ バタン





美波「……行ったね」



アーニャ「行きましたね」



美波「……ふっふっふ」



アーニャ「くっくっくっ……」

美波「初めに無茶な提案をし、それを取り下げ本来の目的を提示する……」



美波「すると、『相手が妥協してくれたのだから』と提案を受けないと駄目な心理になり……」



アーニャ「ダー。『無茶な提案よりはいいか』という心理も働き、提案に疑問を覚えず受けてしまう……」



美波「さあ、アーニャちゃん。二人を見守りましょう、これは純粋な心配だから」



美波「決して、ふみありを見てニヤニヤしたいなんてわけじゃないから」サムズアップ



アーニャ「ダー。悩みを解決した際の副産物です。こっちがメインなわけじゃないです」サムズアップ



美波「じゃあ……ムーブ!」ダダダッ



〜事務所外〜



ありす「鷺沢さん……? どうして外に?」



文香「ええと……ありすちゃんを待っていて……」



ありす「私、ですか?」



文香「はい……」



ありす「……」



文香「……」





美波「どう切り出せばいいのか悩んでいるね……」



アーニャ「けど、きっと大丈夫です。フミカ、勇気出しますから」

文香「ありすちゃん、その、外寒かったでしょう?」



ありす「まあ……少し、ですけど」



文香「レッスン前に手が冷えてると危ないから……それまで手を、繋いでませんか」



ありす「手を繋ぐ……って! い、いきなりなんですか!」



文香「嫌なら……構いません……」シュン



ありす「あっ……い、嫌なわけじゃありませんが、その、子供っぽいかと……」



ありす「鷺沢さんみたいな大人の女性には、似合わないかと思って、その……別に嫌なわけじゃなくて」



文香「……いえ、ありすちゃんが思っているほど、私は大人ではありません」



ありす「鷺沢さん……?」

文香「私は、ありすちゃんが名前で呼んでくれないことを気にし続けるくらいに子どもです」



文香「私よりも、きっとありすちゃんの方が大人、なんだと思います」



文香「だから……大人のありすちゃんに子どもっぽい私のお願いを聞いてほしいです」ニコッ



ありす「……! そ、それなら聞かないといけないですね! 鷺沢さんがそう言うなら、仕方ない、ですよね……」



文香「……ありがとう、ありすちゃん」ギュッ



ありす「さぎ……ふ、文香さんの手、あったかいです……」ギュッ



文香「……私も、とても暖かい気持ちです」フフッ



ありす「あ……えへへ……」





アーニャ「ウrrrrアアアアア! やりましたね!」



美波「いいね……いいよね……」



凛「……二人とも、茂みに隠れて何してるの?」



アーニャ「リン、ふみありはいいぞ、です」



凛「あ、うん」





おわり

その後のありす



ありす「フレデリカさん、レッスン行きますよ。早く準備してください」



フレデリカ「んーあと2光年待ってー」



ありす「光年は時間じゃなくて距離ですっ! 早くしてください!」



フレデリカ「わかってるばー。ほら、いこー」



ありす「まったく……」スッ



フレデリカ「……? 右手出してどうしたの?」



ありす「……っ! な、なんでもありません気にしないでください!」



フレデリカ「あーわかった! フレちゃんと手繋ぎたいんだねー! いいよ、おっけー!」



ありす「ち、違いますから! フレデリカさんと繋ぎたいわけじゃありません!」



フレデリカ「えー? じゃあ誰と繋ぎたいのー? ベジータとか?」



ありす「ありませんから!」





文香「……ふふっ」





おわる



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