2016年02月05日

モバP「え?なに、お前ら彼氏いんの?」

凛「居るけど?」

卯月「居ますよ」

未央「居るよー」

モバP(以下P)「」







※キャラ崩壊、口調注意



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P「え? ……その、お前らマジで言ってるの?」



凛「変なプロデューサー。今更何を言ってるの?」



P(凛が嘘を言っている様子は無い……え、なにこれドッキリ?)



未央「プロデューサー?」



P(勿論、俺と彼女らはプロデューサーとアイドル。一線を超えるわけには行かない。だけど、彼氏が居るって聞くと結構きつい……胃が痛くなってきた)

P「ちなみに、お前らは……アイドルは恋愛禁止だって知ってるよな?」



卯月「はい、知ってます。だけど……私達だって女の子なんです。恋くらいしたいんですよ?」



P(卯月の言う事ももっともだ。表向きはファンを裏切らない為に恋愛禁止を公言している。だけど、彼女達は高校生なのだ。それ以外の子も居るけど、結構願望強い人とか。だから、恋をすること自体は否定しない)



P「……そ、そのさ……もし、嫌だったら言わなくてもいいんだが……お前らの彼氏ってどんな奴なんだ? ほら、プロデューサーとして一応把握くらいはしないとって」



凛「ふふ、プロデューサーったらおかしなこと言うんだね」クスッ



P「?」



凛「でも、聞きたいって言うなら教えてあげるよ」

未央「そうだねー、プロデューサーがどーしても聞きたいってんなら教えてあげちゃおっかなー」チラッ



P「お、おう……是非、教えてくれ」



P(なんだ?何かが変だぞ?……だけど、何が変なのかがいまいちわからない)



瑞樹「わかるわ」



P(瑞樹さんは一言だけそう言うと、事務所から出ていった。何だったんだろうか、分からないわ)

P「じゃ、じゃあまず最初に聞かせて欲しいんだが……お前らの彼氏は一般人か?それとも業界の人か?」



P(一般人なら相手のプライバシーもあるから、全力で相手を保護しなければならない。もし、この業界の人ならば相手と相談し、あえて発表する事で逆に注目を集めることも可能だ)



凛「うーん、一応業界の人だよ。表舞台には出ないけど」



卯月「そうですね、俳優さんとかでは無いですね」



P(なるほど、つまりは俺みたいなプロデューサー関係か?でも、そうなると少し心配だ。俳優とかならまだしも、プロデューサー系になると、番組に出させるから……つまりはそういう事をしろって強要してくるタイプもある。もしかしたら、彼女達が騙されている可能性もあるな)

P「えーと……その、すまん。すっごい立ち入った事を聞く。セクハラだと訴えられても仕方ない事だ」



未央「ええ///もう!プロデューサーったら、一体どんなこと聞くつもりなの?///」



凛「……大丈夫だよ、プロデューサー。私は、プロデューサーの事信じてるから、訴えたりなんてしないよ」



卯月「私も信じてますので大丈夫です!」



未央「そ、そんな事言ったら私だって信じてるし!///」



P「皆……ありがとう。聞きたい事ってのは……その……」



P「に、肉体的な関係を持ったかどうかだ……っ」



NG「」

凛「ぷ、プロデューサー……流石にそれは///」



P「大事な……大事な事なんだ」



P(それいかんによっては、相手の方に真意を確かめる必要がある。もし、何かを餌に彼女らを利用してるなら……俺は、たとえ業界から干されようとも彼女らを守らなければならない)



未央「どうやら……マジっぽいね。うん、プロデューサーがえっちな事を考えて聞いてるんじゃないって分かったよ」



P「ありがとう、未央」



未央「あ、当たり前の事言っただけだよ///」プイス



P「で、結局の所どうなんだ?」

凛「私は、無いよ。トップアイドルになるまではプラトニックでいようって約束したじゃん」



卯月「私もです。今はアイドルとプロデューサー。結ばれるのは夢が叶ってからでも遅くないって言ってくれましたよ」



未央「私だって勿論ないよ! それはプロデューサーが一番知ってるじゃん!」



P(彼女達は皆真剣な表情で、嘘をついてるようには見えない。これでも、俺は職業柄、人の顔色を窺うのは得意だ。顔を見れば嘘を吐いているかどうかくらいは分かる。……彼女達の言葉を聞いて、俺は一先ず安心することにした。少なくとも、相手は何かを餌にしてるようではないようだな)



P(だけど……まだ違和感が、ある)

P「……分かった。お前達の事を信じよう。次に、お前達の相手の事を聞かせてくれないか?」」



凛「プロデューサーったら、それを私達に言わせるの?」



卯月「もう、プロデューサーさんったら///」



未央「プロデューサーはしょうがないにゃぁ」



P(未央にゃんか……ありだな。って、そうじゃなくて! なんで、相手の事を聞いただけでこんなに赤くなるんだ? ……ああ、そうか。それだけ相手の事が好きって事か。……うう、やっぱ胃が痛い)

凛「えっとね……まず、どこか頼りなさげでしょ」



P「うん」



卯月「だけど、芯はしっかりしてて私達を影からサポートしてくれます」



P「うん」



未央「それでいて、大人の癖に子供みたいなところがあって、たまに見せる無邪気な笑顔がたまらなく好きなんだよね///」



NG「「「そうそう! 笑顔がね!」」」



P「あ、分かったわ違和感の正体。お前ら、もしかして同一人物の事話してるのか?」



凛「そうだけど?」



未央「何をいまさら」



P「おいおい……」



P(それって、つまりは三股って事じゃないのか?しかも、彼女達はそれを分かっていて付き合っている。やはり、騙されているのか?)

P「お前ら、それで良いのか?」



凛「良いも何も……私達が話し合った結果だしね」



未央「私達は3人で一つ。だから、好きな人も3人一緒って感じだね」



卯月「3人が同じ人を好きになったので、これが一番良いかなって思ったんです……」



P(それほどまでにそいつの事を……。この3人をこうまで魅了する奴……か。一体、どんな奴なんだろうか)



P「単刀直入に聞く……お前達の彼氏って誰なんだ?」



P(ここまで来たら、もう直接聞くしかない。そして、当の本人に真意を確かめるんだ)



NG(Pを指差す)スッ





P「?」



P(後ろを振り向くが誰も居ない。試しに横に移動してみると、3人の指がそのまま俺の方へと動く)



P「なぁ……ふざけてないで、教えてくれよ。大丈夫だ、別に殴り込みにいこうって訳じゃないんだから」



凛「プロデューサーこそ何言ってんの?」



P「え?」



卯月「私達の彼氏は……プロデューサーさんですよ?」



P「は?」



未央「いやー、いきなり他人事のように聞いてくるからびっくりしたよ!」



凛「うんうん。本当に何にも知らないみたいに振舞うから驚いたけど、プロデューサーは寂しかっただけなんだってすぐに分かったよ。だから、遠回りして私達からプロデューサーへの気持ちを聞きたかったんだよね?」

P「ちょ、ちょちょっと待ってくれ! 俺がお前らの彼氏?」



卯月「そうですよ。もうそんな何も知らないみたいな演技しなくて良いんですよ?」ニコォ



P「」ゾクリ



凛「最初はさ……私達3人がプロデューサーを好きになったって知った時、喧嘩になったんだ。でも、途中で気づいたの。私達3人はいつも一緒だから好きな人が一緒なのも当然。だから、3人で幸せを分け合おうって」



P「だ、だけど……俺は初耳だぞ?お前らと付き合うとも言ってないし……」



未央「アハハ!プロデューサーったらおかしいね?そんなの言わなくても分かるじゃん。私達……もう魂レベルで繋がってるんだから」



凛「未央ったら、そのセリフ凄くロックだね」



卯月「ふふ、李衣菜ちゃんが聞いたら怒っちゃうよ。私のロックを取らないでって」



NG「「「アハハハハ!!」」」



P(そうか。今、ようやく本当の違和感に気づいた。彼女達……彼女達の目にはハイライトが無い)

NG「「「アハハハハハハハハハハハハ!」」」



P「ヒッ……!(に、逃げなきゃ……なんだか分からないが逃げなければマズい!)」



凛「プロデューサー?」



卯月「どこ行くんですかぁ?」



P(回り込まれた!)



未央「知らなかったの? ニュージェネレーションからは逃げられないんだよ?」



P (くそ……何か、何か手は無いのか!誰でも良いから助けてくれ……神様仏様ちひろ様!)



幸子「フフーン!おはようございます!今日も可愛いボクがやってきましたよ!」



P(幸子オオオオオオオオオオ!)



P「逃げろ幸子!今はかなりマズい!」



幸子「え?え?どうしたんですか、プロデューサーさん?」



未央「さっちゃん、プロデューサー……ううん、私達の彼氏を通さないようにしてくれる?その人、なんでか知らないけど私達から逃げようとするんだよね」



幸子「誰がさっちゃんですか。でも、事情は分かりました。プロデューサーさん……どうやらピンチみたいですね」



P「そうなんだよ!だから、誰かに助けを求めなきゃ……幸子、お前も一緒に逃げるぞ!」



幸子「…………」



P「……幸子?」

幸子「一緒に……?つまり、それは……そういう事でしょうか?ふふ、やっぱりプロデューサーさんもボクの魅力に……」ブツブツ



P「幸子?おーい、さっちゃーん。戻ってこないとスカイダイビングだぞう?」



幸子「分かりました!プロデューサーさん、どこまでも逃げましょう!愛の逃避行です!」



P「」



幸子「逃げるなら南と北、どっちが良いですか?ボクはプロデューサーさんのおかげで色んな状況にも対応できるようになったのでどっちでも大丈夫です!あでもボクは今すごくカニが食べたい気分なので北も良いかもですね。途中で東北地方によってきりたんぽとかせんべい汁とか海鮮丼とか色々食べながら逃避行しましょう。お金なら大丈夫です。これまで稼いできたお金があるのでプロデューサーさんの稼ぎと合わせればしばらくは逃げられますよ。それでほとぼりが冷めたら一緒にお店なんかやってもいいですね。そして子供達に囲まれて幸せな家庭を築くんです。大丈夫ですよ、こんなに可愛いボクが一緒なんです。きっとプロデューサーさんを退屈させたりはしません。むしろ、ボクが一緒ってだけでプロデューサーさんには既にこれ以上無いくらいの幸せが」



P(アカン)

P「すまん、幸子ォ!」腹パン



幸子「へぶぅ!?」



P「よし、入口が空いた!」ダッ



凛「あ、プロデューサー!」



卯月「逃げちゃダメですよぉ!」



未央「キシャアアアア!」



P「最後なんだよ!」

P(くそ、まだ追ってくる……それにしても、何で周りに人が居ないんだ?たまたま全員出払ってるのか?)



きらり「にょわっ!?」ボイーン



P「うぉ!?」



P(な、なんか大きなマシュマロに吹き飛ばされた!?……ってそうか、きらりにぶつかったのか)



きらり「P、Pちゃんそんなに慌ててどうしたにぃ?」



杏「そんなにやる気に溢れてるなら、杏の代わりにプロデューサーが杏の仕事すれば良いんじゃない?」



きらり「もぉ、杏ちゃんたらぁ……」



P「き、きらりと杏か……すまん、俺は今急いでるんだ」ハァハァ



きらり「にょわぁ?」



 キシャアアアアア!



P「あ、くそ追ってきやがった!」



杏「凛達じゃん……プロデューサー、一体何したの?面倒事はやめてよね……」



P「お、俺は悪くぬぇ!実はかくかくしかじかなんだ!」



杏「へー、凜達がプロデューサーを彼氏だと、ねぇ……へー」



きらり「にょわぁ……」



P「そういうわけだから俺は逃げる!お前達も危険だからどっか隠れてろ」



杏「ふぅーん、へぇー……ほぉー……」



きらり「ハピハピィ……ハピハピィ……」

杏「きらり」



きらり「わかったにぃ……!」



P(あ、よく見たらこいつらも目にハイライト無い)



杏「私達のプロデューサーに手を出す奴は……」



きらり「きらりんルーム行きだにぃ!」ダダダダ



P「……なんかよく分からんが助かった。すまん、杏、きらり……お前達の事は忘れない!」

P「くそ……なんで、どいつもこいつも目にハイライトが無いんだ!」



瑞樹「わかるわ」



P「瑞樹さん!(良かった、瑞樹さんは普通に目にハイライトがある……)」



P「瑞樹さん、ここは今凄く危険です……一緒に逃げましょう」



瑞樹「わかるわ」スス



P「瑞樹……さん?」

P(鞄から何か……婚姻届!?しかも、既に瑞樹さんと俺の名前が記入されていて、後は俺がハンコを押すだけになっている)



瑞樹「わかるわ。本当は私と結婚したいのに他の子に付きまとわれて困ってるのよね?」



P「全然分かって無いです。瑞樹さん」



瑞樹「わかるわ……それも照れ隠しでしょ?大丈夫、私に全部任せて……ほら、早くハンコを押して?ハンコが無いなら、血判でも良いわよ?ここに偶然ナイフがあるから、ちょっと指を切ってググっと押してくれれば大丈夫。私の方が年上だけでちょっとくらいの年の差なんて大丈夫よね。わかるわ。だって、私とP君は結婚する運命だったんだもの、わかるわ」



P(だんだんハイライトが無くなっていく……)



P「瑞樹さん、すみません!」ダッ



瑞樹「待ちなさい、何で逃げるの?わからないわ!待ちなさいってば!」

P「くそ、なんで皆変になってるんだ!?」ドス



P「……え?」



まゆ「うふふ、Pさぁん……」



P「ま、まゆ……?どうして?」ヨロヨロ



まゆ「うふふ、Pさんって凄いモテてるじゃないですかぁ?妻としては、いつ浮気されるかもって凄い心配なんです。あ、もちろんPさんの事は信じてますけど、もしもって事があります……なので、考えたんです。Pさんを殺してしまえば浮気の心配も無い……永遠に私の物だって……だから、安らかに眠ってくださいね?」



まゆ「P さ ん」





P「う、うわあああああああ!?」ガバッ



P「はぁ……はぁ……なんだ、夢か。そうか、そうだよな。皆がヤンデレなんてそんな事、夢に決まってるよな」



P「ははは、俺としたことが皆をヤンデレにしちゃうなんて……きっと疲れてるんだな……」



P「さて!気分を切り替えて、今日も元気にプロデュースするぞ!」トントン



P「え?」クルッ



凛「プロデューサー、“皆”が待ってるから……早く い こ う?」





End



23:30│モバマス 
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