2016年02月10日

ありす「貴方に待って欲しくて」


ありす『待ってもらえるんですか?』



P「ああ大丈夫、待ってるよ」





ありす『すみません……遅刻をするなんて』



P「そんなに気にしなくて良いよ、まだ出発までは少し時間あるから」



ありす『以後、気を付けます』



P「焦らずに来てくれれば良いからね、ありす」



ありす『……橘です』



P「ああ、ごめんごめん」



ありす『それでは、失礼します』ピッ







P(……寝坊とか、そんな感じかな?)



P(流石にアイドルになって日も浅いから、体が応えたのか)



P(それにしても、もう少し心を開いてくれてもなぁ……)





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P「凛、ちょっと良いか?」



P「杏、起きろー」



P「未央ー! 茜を止めてくれー!」



ありす「……」







ありす「待って下さい」



P「ん? どうした橘さん?」



ありす「……事務所の人はほとんど名前呼びなんですか?」



P「最初は美嘉と莉嘉を分かりやすくする為に名前で呼んでたんだけど……」



P「名前呼びの方が良いって人が多くてさ。よく分からないけど、ずるいとも言われた」



ありす(ずるい、って……)



P「だから、そこからはみんな名前呼びにしたかな」



ありす「名前で呼ばれるのを嫌がっている人はいないんですか?」



P「ありす以外だと……時子が『様』を付けなさい、って言うくらいかな」



ありす「それはまたちょっと違うと思いますが……」





ありす「ま、待って下さい……」



P「どうした? 今の部分に何か質問あった、橘さん?」



ありす「いえ、あの……私もこの事務所に入って、それなりに時間が経ちました」



ありす「そ、それで、えっと……私も、この事務所に馴染んてきた、と言いますか……」



ありす「事務所の皆さんとも、信頼関係が出来てきたと思うので、その……」



P「?」











ありす「プ、プロデューサー、あの、別に……私の名前……呼んでもいいですから……」



P「……」



ありす(え、偉そうだったかな……)







P「やったぞみんな! 『ありす』って呼んでも良いみたいだぞ!」ガタッ



ありす「そ、そんな大声で喜ばないで下さいっ!」



ありす「……えへへ」ニコ





ありす「ま、まだ待って下さい!」



P「いや、もう着替え終わったんだろ?」



ありす「まだ、ちょっと心の準備が……」



P「開けるぞー」シャーッ







ありす「うぅ……」カアァ



P「おお、似合ってるぞ、ありす」



ありす「で、でもこの衣装、ピンク色でフリルが多くて、子供っぽくないですか……?」



ありす「もっとその、大人っぽい衣装はないんですか?」



P「大人っぽい衣装か、そうなると……」ガサゴソ



P「これが今まで大人組が着た衣装の写真だな」スッ



ありす(清良さんの悪魔風の衣装、露出が高め……)



ありす(アニマルパークの時の美優さんの衣装、露出が高め……)



ありす(桜祭りの時の早苗さん、露出が高めで衣装も、その……)







P「まあ、ありすが嫌と言うなら他の衣装を……」



ありす「私はこの衣装で十分です」





ありす「……もう少し待ってて下さい」ピコピコ



P「どうしようかな〜」



ありす「い、いいから待ってて下さい……あっ!」ドーン



P「ありすはこういうゲームは苦手なんだな」



P「そろそろ俺が代わって進めてあげようか?」



ありす「大丈夫です! 出来ますから!」



P「そうかそうか、じゃあもう少し待ってるか」フフッ



ありす「むぅ〜」ピコピコ





ありす「ちょっと待って下さい」



P「どうした?」



ありす「このお仕事に出るのが小学生だけなのは分かります」



ありす「でも……どうしてCuteグループの人達の中に、私が1人だけ入るんですか!」



ありす「私はCoolグループなんですけど!」



P「まあ、いいじゃないか」



ありす「何がいいんですか!」



P「ありすは可愛いんだし」



ありす「なっ……!」







ありす「……分かりました」



P(納得しちゃったよ)





ありす「待って下さい!」ダッ



P「待てるか!」ダッ



P「待ってほしかったら、その手に持っている皿をどうにかしてくれ!」



ありす「確かに、前回は成功とは言えなかったかもしれません……」



ありす「ですが、今回のイチゴパスタには自信があります!」フフン



P「そんな事を言って、前も自信満々だったじゃないか!」



P「そもそも、ビジュアル値が相変わらず低すぎるぞ!」



ありす「そんな事が言えるのも、今のうちです!」



ありす「この一皿で黙らせます!」





ありす「待ちきれないですね」ソワソワ



P「そうだな」



ありす「李衣菜さんのハンバーグ……楽しみです」ウキウキ



P「何時に無く浮かれてるな、ありす」



ありす「!」ハッ







ありす「コホン……Pさんやみくさんが絶賛していたので、少し興奮しすぎていました」



P(少し、か)フフッ



ありす「な、何を笑って……」



李衣菜「ハンバーグ出来ましたよー!」



ありす「待ってました!」パアァッ



P(可愛い)



李衣菜(カワイイ)





ありす「待ちました」



P「打ち合わせが長くなってな。今日は俺が遅くなっちゃったな」



ありす「はい、分かってます。私たちの為、ですからね」フフッ



P「……花嫁姿、綺麗だぞありす」



ありす「な、何を言い出すんですか急に……」カアァ



ありす「それにしても……」











ありす「小学生に、ウェディングドレスを着る仕事を持ってくるなんて」



P「こういう仕事もいいかな、と思ってさ」ハハ



ありす「……Pさん」



P「どうした?」





ありす「待てますか?」



P「え……?」



ありす「いいから、待てるかどうか答えて下さい」



P「……待てる」



ありす「!」











P「撮影まで、まだ少し時間があるからな。それで、何かあったのか?」



ありす「……はぁ」



P「ありす……?」



ありす「もう何でもないですっ」ツーン



P「えぇ……?」







ありす(でもいいです。きっと私は……)



ありす(貴方から待って貰えるような人に、なってみせますから)



ありす「それまで、待ってて下さいね?」ニコ



P「?」



おわり





08:30│橘ありす 
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