2016年02月23日

乃々<みなさん事務所に来てください!早く!

CGプロ――







美玲「どうした乃々、急に事務所に来いだなんて……」ガチャッ





美玲「Pから逃げてるってワケじゃなさそうだけど」



乃々「あ、美玲さん」



蘭子「零れ落ちる悲哀……」シクシク



美玲「蘭子じゃんか、どうしたんだ?」ヨシヨシ



乃々「実はさっきからずっとこんな感じで……」



乃々「あと、言ってることがよく分からず……」



美玲「オマエ、熊本弁サッパリだもんな」



美玲「どうしたんだ、蘭子? ウチが力になるぞ!」



蘭子「うむ……」グスッ



















蘭子「瞳の共有者が……平面移動したのだ……」











美玲(´・ω・`)?



乃々(´・ω・`)?



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455973402



キャラ崩壊注意







美玲「今日は副音声無しかぁ……」



乃々「美玲さんでも厳しいですか」



美玲「ウチは今日は、幸子が来るまでのツッコミ要員で来たから……」



乃々「まぢですか」



美玲「それまではここにいるつもり」



幸子「大丈夫ですか、乃々さん?」ガラッ



幸子「えっ……蘭子さん、どうしたんですか?!」



乃々「来ましたよ」



美玲「早っ」



乃々「もう帰ります?」



美玲「あー……」



美玲「いや、もう少しツッコミでいとく」



美玲「今日はボケが多そうだから」



幸子「蘭子さんに何があったんですか?」



乃々「実は、よく分からないんです」



幸子「分からないからって放置するわけにはいきませんよ!」



幸子「さぁボクに話してください! パパッと解決してみせましょう!」



蘭子「うむ……」グスッ



















蘭子「瞳の共有者の遷移は、さながら人魚の涙であった……」シクシク



蘭子「我の魔力干渉は、この地で終末を迎えようというのか……」ウワーン











幸子(´・ω・`)?



美玲(´・ω・`)?



乃々(´・ω・`)?

幸子「えー……副音声無しですか……」



美玲「さっきよりも意味がわからない」



乃々「どうしましょうか……」



美玲「これはもう、ウチらの熊本弁マスターの到着を待つしかないか」



幸子「小梅さーん! 早く来てくださいー!」



小梅「あれ、もうみんないる……」ガチャリ



小梅「……蘭子ちゃん、どうしたの?」



美玲「ソッコー来たな」



幸子「なんか恥ずかしいです」



乃々「小梅さん、蘭子さんとお話をお願いします」



小梅「うん……分かった」











小梅「蘭子ちゃん、話してくれる?」ナデナデ



蘭子「くっ……若輩たる生ける屍に魂魄を揺さぶられるとは……(うぅ……小梅ちゃんになだめられて、すごく安心する……)」



蘭子「もしやこれぞ極東の島々より伝わりし『稚児術』……(これが噂の『バブみ』なのかな……)?」











美玲「あ、副音声きたぞ!」



幸子「良かった!」



乃々「うちの魔王様がだいぶ俗っぽいんだが」

小梅「ゆっくりでいいから……喋れる?」ナデナデ



蘭子「勿論……(うん……)」グスッ



幸子「小梅さんが時々発揮する、あの謎の母性は何なんでしょうかね?」



乃々「まぁ、魂の管理者ですので」



美玲「そっか」



幸子「海よりも深く納得ですね」











蘭子「生ける屍よ……(小梅ちゃん……)」



蘭子「瞳の共有者が、第三勢力の侵略の如く、魂の波動を歪に変えたのだ……(最近飛鳥ちゃんがドンドン変になっちゃったの……)」



蘭子「あれはまさしく次元に到りし平面移動……もはや我に為す術は無し……(なんか方向性が変わっちゃったみたいで……私じゃどうにもできないよぉ……)」グスッ











幸子「生ける屍扱いなのは良いんですかアレ?」



幸子「あっ別に大丈夫でしたねゴメンなさい愚問でした」



幸子「山よりも高く気を付けます」

蘭子「生ける屍……極楽鳥の末裔……孤高の狼……(小梅ちゃん……乃々ちゃん……美玲ちゃん……)」



蘭子「そして幸子よ……(それに幸子ちゃん……)」



美玲「ンフッ」



幸子「なんでボクだけそのままなんですか?」



幸子「え……これ、笑ってはいけないシリーズじゃないですよね?」



幸子「隠しカメラ無いですよね?!」キョロキョロ



蘭子「頼む(お願い)! 我が魂の半身を取り戻してほしい(飛鳥ちゃんを元に戻して)!」



小梅「うん……良いよ」



蘭子「真か(本当)!?」



美玲「蘭子はウチらの友達だからな」



美玲「友達の頼みは断らないぞ!」



乃々「これを機に、熊本弁と厨二語をマスターしますか……」



















蘭子「わぁ……!」パァ(溢れ出すCGの威光)



















幸子(な、なんて愛らしい笑顔……!)ドキッ



美玲(ウチ、ノンケなのに、惹かれる……!)ドキッ



小梅(これがシンデレラガールの大いなる力……!)ドキッ



乃々(嗚呼、魂の跳躍よ……(あぁ^〜心がぴょんぴょんするんじゃぁ^〜))ドキッ



美玲(オマエ熊本弁できてるじゃんか!!)

幸子「ところで、その肝心の飛鳥さんはどこにいるんですか?」



美玲「ホワイトボードを見るに、そろそろ来る頃だな」



飛鳥「……」ガチャリ



乃々「あ、来た」



乃々(見たところ普通なんですけど……)



小梅(おかしいところ……見当たらない……)



美玲(別に普通だな)



幸子「おはようございます、飛鳥さん」



飛鳥「おはよう」



















飛鳥「パラレルに行く船団よ、アーキタイプエンジンは今日も快適か?」



















幸子( ; ゜Д゜)?!



小梅( ; ゜Д゜)?!



美玲( ; ゜Д゜)?!



乃々( ; ゜Д゜)?!

飛鳥「ナヴァホの母よ、君も大地の水脈を監視するのだ」



飛鳥「バイナリーの水飛沫は、さながら冠毛種子の大群のごとく、気を付けたまえ」



蘭子「あ、ああぁ……」ガクッ



美玲「理解不能の事態に、蘭子が膝からくずおれた!!」



幸子「そりゃ当然ですよ!! 意味が分かりませんから!!」



乃々「これが……平面移動した飛鳥さんの力……!!」ガクガク



小梅「悪霊は……いない……つまり、これは飛鳥さんの意志によるもの……?!」



飛鳥「はい、静岡の二宮です」



幸子「と……とりあえずお話を聞きましょう!」



飛鳥「本日は本物のグラビトンが門の前に立ち、降り注ぐソーラ・レイも18フォンツを維持しているよう」



飛鳥「舵を取る梵クラフトの機嫌が悪く、長居はアイヤイヤーなので」



飛鳥「とっととまいりましょう」



美玲「ダメだ!! さっぱり理解できない!!」



幸子「飛鳥さん!! 普通に喋ってください!!」



飛鳥「出来るものならやってみろ、もう一回引っ込むから」



小梅「熊本弁でもない……一体この言葉は……?!」



乃々「まるで意味が分からんぞ!」



幸子「ど、どうすれば……?!」アワワ...

輝子「すまない……レッスン中だから遅れた……」ガララ



小梅「あ、輝子ちゃん」



輝子「……」



輝子「えっと、何だこの状況は……?」



幸子「飛鳥さんの様子がおかしいんです!」



乃々「何を言っているのかわからなくて……!」



輝子「熊本弁や厨二語なら……蘭子と小梅がいるだろ……」



美玲「それでもサッパリなんだ!」



小梅「でも、憑依されてる、わけでもなくて……」



輝子「そ、そうなのか……」











飛鳥「おや、Σ星に住民がいたのか」



輝子「えっ」



飛鳥「星を知る者よ、メトロは今快適か?」



輝子「……」



















輝子「πドゥアイィィィ!!」ノ



飛鳥「πドゥアイィィィ!!」ノ











5人「「!!!!????」」

飛鳥「現象の花の秘密は?」



輝子「培養期間中に、グリーンナーヴへ侵入したことで、修羅の夜に眠った……」



飛鳥「カシミールの王でさえ灯を絶やすというのに……」



輝子「ああ、空に見事なキノコの雲よ」



飛鳥「心根は原初の混沌で?」クイッ



輝子「お土産は、吹き矢?」クイッ



飛鳥「脳髄から……ビーム」ニヤッ



輝子「科学と祈りの狭間」ニヤッ



飛輝「ソリッディエアァァァー!!」アッハッハ



















美玲「日本語で喋れや!!!!!!!!」クワッ!!!!





























幸子「えー……」



幸子「全員が落ち着くのに二十分もかかりました」



幸子「皆さんそれでもアイドルですか?!」



幸子「今頃皆さん煙を吸って死んでますよ?!」



美玲(なんで避難訓練の校長先生なんだ……?)



幸子「それでは輝子さん、解説をお願いします」



輝子「はい……」











輝子「さっきのは、し、師匠語とよばれるものでして……」



輝子「厨二語や熊本弁に並ぶ、三大中二言語のひとつと言われてる……」



美玲「そんなの、聞いたことないぞ!」



輝子「師匠語は、すごく難しい言葉だから……」



輝子「マスターするのに……何十年もかかる人も、いる」



輝子「だから認知度は低い……」



飛鳥「七万歩譲ってステルス・メジャーだ」



幸子「厨二界のドイツ語みたいなものですかね?」



輝子「かもな」ウンウン



飛鳥「天蓋を超えた先なので」ウンウン

輝子「うーん……」



輝子「師匠語は中毒性が高いからなぁ……」



輝子「私も昔、ハマった身……飛鳥の気持ちは、分かる」



輝子「私もこの間まで……飛鳥とおなじ中二だったからな」



輝子「『師匠語喋る自分カッケー!』は、病み付きになる……」



輝子「でも、やっぱりみんなと、い、一緒におしゃべりしたいから……」



輝子「飛鳥……もとに戻してくれないか……?」



飛鳥「……」



飛鳥「確かに」



飛鳥「レーザーハープの交通整理にかかわらず、ファーストフードの戦車が次々と……」フゥ



飛鳥「だから、歌交じりで通ろう」



飛鳥「ホピ族の母とともに」



輝子「そう……か」グス...



飛鳥「帰れー!!」



輝子「ありがとう」ニッコリ



飛鳥「勘違いしていないか? ボクは『元ネタ』ではなく『本物』だぞ」



輝子「フヒ……そうだな」クスクス



幸子「……」



















幸子「え?! 今の、イイ話的なアレだったんですか?!」



美玲「分からない! 分からないぞ!!」

後日――







飛鳥「この間は本当に申し訳なかった……」



幸子「すっかり治りましたね」



輝子「飛鳥は、すごく頑張った……」



輝子「一度馬の骨になった患者は、失った友達を取り戻すのも一苦労なのに……」



輝子「本当に……頑張って……」グス...



乃々「難病扱いされる言語とは一体」



輝子「こうして、私たちと会話できるまでに、回復した……」グス...



蘭子「魔力の乱れが解けた……(安心しました……)」グスッ...



乃々「そこには、元気に走り回る飛鳥さんの姿が!」

輝子「でも、心配だな……」



輝子「他の子に伝染してなければ、良いけど」



乃々「伝染するんですか……」



輝子「普通は、マスターする前に習得を、諦める……」



輝子「だから……発症することは、滅多にない」



飛鳥「ボクみたいに厨二病患者でもない限り――ね」



幸子「それなら安心してください」



幸子「ボクらと同じ世代の子は、このプロダクションにはもういませんよ」



小梅「あとは高校生以上の大人だから、大丈夫……」



美玲「心配しすぎだって!」



蘭子「過ぎたる呪いは破滅を招こうぞ(考え過ぎは体に悪いよ?)」



輝子「そうだと良いけれど……」



















みく「た、助けてにゃあ!!」バーン!!



7人「「?!」」



みく「アスタリスクが……解散の危機にゃ!!」

李衣菜「ROCKヲドウゾ」



みく「李衣菜チャン! 気をしっかり持って!!」



李衣菜「これがバーチャルネコアイドル、MAJIMENECO-Eです」



みく「みく、さすがにこんな理由で解散したくないにゃ!!」



李衣菜「壮絶の花嫁は見た? いやー、カラシニコフはやっぱりドルで買わなきゃ」



みく「日本語でしゃべれや!!!!」キーッ!!











幸子「本当に伝染してますよ!?」ヒソヒソ



乃々「中学生と同レベルって意味になるんですけど」ヒソヒソ



飛鳥「それより、問題はどうやって治すかだ」ヒソヒソ



美玲「どうするんだ? また長い時間かけて治すのか?」ヒソヒソ



小梅「これ以上は、輝子ちゃんの体力が限界……」ヒソヒソ



蘭子「しかし人たる我を野晒しには出来ぬ……(でも李衣菜ちゃんを放っておけないよ……)」ヒソヒソ



輝子「ど、どうしよう……」ヒソヒソ

??「お困りのようね」ザッ...



















7人「「あぁ!! あなたは――!!」」



















みく「げ、のあにゃん?!」



李衣菜「テクノの娘よ、宜候〜!」











師匠語に感染しただりーな!



このままでは彼女の命が危ない!



そんな時に現れた謎の女性!



果たして、彼女は一体誰高峯のあなのか――?!



次回! 「白く巨大な(`Д´)ワージッ! パーパパパパパッパパッパパー」



大丈夫……タービンが回るから……!



















幸子「続きませんよ?!?!」



終わり



17:30│モバマス 
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