2016年02月29日

未央「演技力を見せてもらいます!」瑞樹「えー…」

アニメ準拠はほとんどありません

草がでえらい生えてますので気分を害された方がいらっしゃったら申し訳ありません



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455119224



フリートーク





瑞樹「…」



早苗「…」



友紀「最近怒ったことってあります?」



早苗「怒ったこと?」



友紀「はい」



瑞樹「それを聞くってことは貴方にはあるみたいね」



友紀「あるんですよ…これが…」



早苗「ちなみにそれって怒りのレベルで言ったらどれくらい?MAX10として」



友紀「10?……7くらいですかね」



早苗「あ、じゃあアタシのが上だわ」



菜々「そんな怒るようなことがあったんですか?」



早苗「あったのよ、これが」



楓「ちなみに怒りのレベルで言ったらどれくらいですか?」



早苗「もう…8.2くらいね!」



楓「www」



菜々「www」



瑞樹「そこ8でいいじゃないのよ」



早苗「いや…8.2!!」



友紀「www」



瑞樹「…その0.2は何なのよ?」



早苗「あのね?これ一個じゃないのよ。立て続けに起きたの」



菜々「あ、一個ずつは大したことないけどってことですか?」



早苗「そんなことないわよ」



瑞樹「何なのよアンタは…」



早苗「あのね?アタシだから許すけど、本当に怒ったのよ!?」



瑞樹「じゃあ許してないじゃない」



早苗「wwwwwww」



楓「wwwww」

早苗「まずね?アタシが朝家から出る時に、丁度隣の人も出てきたのよ。一人暮らしの…お姉さんかなあ?」



菜々「あの高そうなマンションですよ」



友紀「あー…」



早苗「高くないっての!」



楓「www」



瑞樹「この子は高いわよ。もうがっぽり稼いでるから」



早苗「今の菜々ちゃんの発言で0.5上がったからね!!」



瑞樹「だから何なのよその基準はwww」



菜々「wwwww」



早苗「…でね!?」



瑞樹「結局続けるのね」



早苗「あのー…多分70Lのやつよ。ゴミ袋」



瑞樹「結構大きいわね…」



早苗「その人がね?それを両腕に携えて持ってんのよ。ヒーヒー言いながら」



楓「持ってあげれば良いんじゃ?」



早苗「最終的には持ったわよ。ただね?マンションの、部屋の外だから…廊下じゃない?」



友紀「まあ、廊下ですね…」



早苗「その狭い廊下をね?もうこんな感じで塞いでくれてんのよ!」



菜々「wwwwwww」



瑞樹「wwwwwww」



早苗「アタシ今から仕事ってのにそんなので塞がれてたまったもんじゃないわよ!」



友紀「wwwww」



瑞樹「で?それが一つ、と…」



早苗「そうそう。それでその後信号赤ばっかだし!!」



瑞樹「そんなの仕方ないじゃないのよwww」ペチ



早苗「これ絶対に誰かが意図的にやってるわよ!!アタシに恨み持ってる奴が!」



楓「www」



早苗「で、よ!?この後が!酷いのよ…」



菜々「まだあるんですか」



早苗「ちょっと…催してきちゃったのよ、これが」



友紀「あらー…」



早苗「それでね?ちょっとコンビニのお手洗い行こうとしたらね?入ってんの!!」



菜々「怒ってるのってほぼ早苗さんの運が悪いだけですよね?」



早苗「いやこれ、まさにある意味奇跡が起きたのよ。だってね?」



楓「…」



早苗「早く出てきてーって、トイレノックしたらね?…入ってたの!!この子が!!!」



瑞樹「何で私がイラつかれなきゃいけないのよ!!」ペシ



友紀「wwwwww」



菜々「wwwwwww」



楓「wwwww」

瑞樹「アンタ本当にデリカシー無いわよね…」



早苗「切羽詰まってたのよこっちは」



友紀「ちなみにどんな感じだったんですか?お二人は」



瑞樹「何かね?『お願い替わって漏れるからああああ!!』ってガンガンやってくるのよ」



友紀「wwwwwww」



楓「wwwwwww」



早苗「いやいやこの子だって酷いのよ!?『もうちょっと待ってー』とか抜かしてきたのよ!?」



菜々「wwwwwww」



楓「それ絶対片桐さんだって気づいてましたよね?」



瑞樹「いや…そんなことなンフフフフフ」



早苗「見た!?この子はやっぱり悪魔なのよ!!」



瑞樹「wwwwwww」



友紀「wwwwwww」



早苗「だからね、もうアンタで7くらいイラついたのよ!!」



瑞樹「wwwwwww」



菜々「www…ちなみに、友紀さんの話って?」



友紀「アタシの?…うーん…」



楓「友紀ちゃんって、そんな怒るイメージ無いけど…」



友紀「いやもう…あのニュースが本当にひd」



瑞樹「はいゲストの方に来てもらいましょー!!!」



楓「wwwwwww」



早苗「wwwwwww」

未央「はーい!本田未央でーっす!!」



瑞樹「あらあら、こんな番組来ちゃって」



未央「こんな!?…いやいやもう有名番組ですよ?」



早苗「だったらとっくにゴールデンいってるわよ。何で今だに深夜帯なのよ」



楓「www」



友紀「ちなみに未央ちゃんって何か腹が立つなーってことあった?」



未央「私ですか?…んー…あんまり無いんですけど…台本覚えられなくて自分に腹が立つ…とか!」



早苗「何かクリーンなイメージ出してきたわよこの子」



瑞樹「減点1ね」



未央「何でっ!?」



友紀「www」



早苗「もっとこう、無いの?舞台の監督がムカつくとか」



未央「わー!!!わー!!!」



瑞樹「それは言い過ぎでしょ」ペチ



楓「そういえばまた舞台やるのよね?新しい…」



未央「はい!えー…○月○日公開!ひみt」



瑞樹「持ち込み企画ってあるのかしら?」



未央「え!?番宣不可!?」



早苗「いやー…何のアレも無しにいきなり番宣は無いわよね」



菜々「…あ、多分この辺に出てますから心配しなくて良いですよ」チョイチョイ



未央「あ…あー…そういうことなら!…えーとですね、今日、私本田未央が持ってきた企画はというと…これっ!!」

瑞樹「…」



早苗「…」



未央「何秒で泣けるか!!泣きシチュエーション、演技力対決ー!!」



友紀「演技!?」



未央「はいっ!アイドルたるもの、演技力は必須科目だと思ってますから!」



早苗「それ分かるわね」



未央「ありがとうございます!」



早苗「常に笑顔っていう仮面被ってるもんね、アイドルって…」



未央「わー!!!」



瑞樹「アンタはもう…www」ペシッ



楓「…でも泣くって意外と難しいですよ。しかもこの空気で」



友紀「そうですよね…アタシそれでなくとも苦手なのになー…」



未央「その為の!シチュエーションですよ!」



菜々「シチュエーション…」



未央「この場じゃなくって、それぞれに振られたシチュエーションで泣きの演技をしてもらいます!」



瑞樹「早ければ早い程良いのよね?」



未央「勿論です!1位の方には賞品もありますよ!」



早苗「先に見せて?ヤル気に関わってくるから」



未央「ヤル気に!?」



瑞樹「それはあるわね。分かるわ」



楓「新しいおちょこが欲しいです」



未央「もう用意した後ですよ…」



菜々「…ちなみに何ですか?」



未央「…これがですね…何と!市場にまだ出回ってないレア物です!!」



友紀「え!?本当!?」



楓「でもあれ…形、見えてませんか?薄い長方形のサムシング」



瑞樹「どう見たってあれよね」



未央「大丈夫ですよ。期待して良いですから!」



早苗「本当にぃ?」



未央「はい!…これ、です!!」バッ

瑞樹「…」



早苗「…」



未央「私本田未央出演、『秘密の花園』を収録したBlu-rayです!!」



早苗「帰ろ」



瑞樹「そうね」



楓「新宿なら今からでも飲めますね」



未央「待って下さいいいいい!!!」グイイイイイイ



友紀「www」



菜々「www」



早苗「何でアンタの舞台画面越しに観る為に時間費やさなきゃいけないのよ。こちとら撮り溜めしたもの沢山あるのよ」



瑞樹「それに貰って一番困るものじゃないのよ。そういうのって」



未央「観て下さい!本当に良い作品なんです!!」



楓「…秘密の花園…」



早苗「秘密の花園ってそもそも何なのよ。いかがわしい何か?」



未央「全然そんなことないですから!!全年齢対象ですから!!」



瑞樹「ちなみにやるのは良いけれど、貴方もやるのよ?」



未央「え?」



楓「通過儀礼みたいなものよ。やるならそっち側もやってもらうって」



友紀「むしろチャンスだよ。舞台女優の力見せてー!」



未央「ま、まさかこれって…試されて…」



早苗「試されてるっていうか、何で後輩がボーッと突っ立って仕事終わらせようとしてんのよ」



未央「…ン゛、ン゛ン゛!…分かりました!こうなったらちゃんみお、本気出しますよー!!」



菜々「未央さんが勝ってもあまり意味無いですけどね」

『今回ゲストにやってきたのはシンデレラ・ガールズ・プロジェクトの一員、ニュージェネレーションズのリーダーでもある本田未央!!』



『歌手活動だけでなく、舞台、コマーシャル、ドラマなどの女優活動にも勤しむ演技派アイドルなのだ!』



『そんな彼女が今回、川島達に挑戦状を叩きつけた…』



『その内容とは、「シチュエーション早泣き対決!!』



『6つのセットをそれぞれに割り振り、開始から泣くまでの時間を競うこのゲームだが、果たして本田の実力やいかに…!?』





瑞樹「…と、いうわけで!…これセットわざわざ作ったの?」



未央「はい!今回は定番なものからえ?これで?っていうのもありますからね!」



早苗「へー…それをクジでやるわけ?」



未央「はい!…だから私もちょっと緊張してるんですよ…」



友紀「予防線張るなんてズルいぞー」



未央「いやだってあからさまなやつもあるんですよ!?」



早苗「アンタが作ったんでしょうが」



菜々「これって順番も決まるんですか?」



未央「はいっ!だから最初の人は早く泣けば泣く程後々の人達にプレッシャーをかけられますよ…」



楓「私、自信あります」



瑞樹「貴方が?その気も無いのに泣くとか一番苦手そうだけど」



楓「要は、シチュエーションは関係無いのよね?泣くことが出来るなら」



未央「そうですよ!例えば…悲しかったこととか、映画とか、あとはあえてこう…静かにえずきながら口に手を当てて隠して…」



友紀「あ、そういう技もあるんだ!」



未央「ちょっと泣いてる感じに見えるじゃないですか。これ」



早苗「見えないわよ」



瑞樹「気分悪そうにしか見えないわね」



未央「いや、違うんですよ。今回はもう泣ければそれで良いんです」



瑞樹「あ、涙が出れば良いの?」



未央「はい。…あ、基準としましては…こう、ツー…っと涙が出ればOKとします!」



友紀「…アタシ苦手なんだよねー…」



早苗「この子演技苦手って昔から言ってたからね」



菜々「嘘をつけないっていう言い方も出来ますけどね」



友紀「えへへ…」



瑞樹「単純ってことね」



友紀「えっ」



菜々「落とさないであげてください!!」



楓「www」

『今回の対決を渋々引き受けた5人…そしてクジを引き始め、別室へと向かった…』



瑞樹「初めは菜々ちゃん?」



未央「そう…みたいですね。いやこれは意外と厳しいですよ…」



早苗「一番初めとか最後とかって嫌よね。何か変な重圧来るじゃない」



未央「でも!そこを跳ね除けて、早く泣くことが出来たならこれからやる私達に対しても有利になりますよ」



友紀「えー…っと、菜々ちゃんのシチュエーションが…ですね…」



楓「なあに?」



友紀「…一人居酒屋」



未央「おおっ!菜々さん難しい所行きましたねー!」



早苗「全然難しくないわよ」



瑞樹「週末のあの子じゃない」



未央「やめてくださいいいいい!!!」



早苗「wwwwwww」



楓「wwwwwww」



『一番手、17歳!安部菜々!その泣きシチュエーションは…一人居酒屋!!』



『17歳の彼女だが、果たして未知の領域である居酒屋というシチュエーションに対し、泣くことは出来るのか!?』



『他のアイドル達は別室へで待機し、その状態をモニターで伺うことに…』

【一人居酒屋 安部菜々】



菜々『…』ウィーン



店員『っしゃいませー。お一人様ですか?』



菜々『…はい…』



瑞樹「もう泣きそうな顔してるじゃない」



早苗「まだ目は赤くないけど、これ来そうね…」



店員『カウンター席へどうぞー…ご注文は…』



菜々『…熱燗、下さい…』



店員『かしこまりましたー』



早苗「そもそも照明が菜々ちゃんしか映してないのよねこれ」



友紀「悪意こもってますよね」



菜々『…』



店員『お待たせしましたー』



菜々『…どうも』



未央「…あっ…目が赤くなってきました…」



瑞樹「え!?もう!?」



友紀「まだ30秒しか経ってないよ!?」



菜々『…』チビ…チビ…



楓「…」



菜々『…!』グビッ



早苗「あの子絶対週2くらいで行ってるわよね」



瑞樹「wwwwwww」



未央「いや菜々さんは17ですから!まだ高校生ですから!」



菜々『…』



楓「…あっ!」



菜々『…』ツー…



早苗「えっ!!?」



未央「あ、はい!泣きいただきましたー!!」



瑞樹「え、今何秒!?…51秒!?」



友紀「1分経ってないよ!!早過ぎるでしょ!?」



菜々『…私なんて…私なんて…』



瑞樹「あれもう本気で泣いてるでしょ!!」



楓「wwwwwww」



早苗「wwwwwww」



友紀「wwwwwww」

菜々「意外と早く来ましたね。涙腺に」



瑞樹「びっくりしたー…入ってもうすぐに目が赤くなったものね…」



早苗「あれ何?何か秘策でもあったの?」



菜々「秘策ということはないですよ。ただまあ、シチュエーションなんで…」



友紀「ちなみに何考えてたの?」



楓「私なんてー…とか言ってたわよね?」



菜々「何か…将来的な事とか」



瑞樹「何でこんな所で将来悲観してんのよwwwww」



早苗「wwwww」



楓「よーしよし」



菜々「本当に結婚出来るのかなって…」



友紀「wwwwwww」



早苗「大丈夫よ。アタシらも同じ考えだから」



瑞樹「本当よね」



友紀「そんな精神的なアレ持ち込まれても…」



菜々「ちなみにナナの次は未央さんですか?」



楓「そうよ」



早苗「あの子出る前に何かブツブツ言ってたわよね」



菜々「何て言ってました?」



瑞樹「「これ一番駄目だったらこれからの仕事に響きませんか…?大丈夫ですか…?」って」



菜々「wwwwwww」



早苗「割と小心者だったわね。…まー…若いからしょうがないのかも」



菜々「な、なら先輩らしくエールを送らなきゃいけませんね!」



瑞樹「ちゃんと言ったわよ。響く響くって」



菜々「何で崖から突き落としてるんですか!!」



楓「wwwwwww」



友紀「www…え、えーっと!未央ちゃんのシチュエーション、「旦那を待つ妻」!!」





『二番手は本田未央!その泣きシチュエーションは…「深夜、旦那の帰りを待つ妻」…』



『仕事の遅い旦那と晩御飯を食べる為、健気に待ち続ける奥さんという設定だが、果たして緊張ぎみの本田は泣くことが出来るのか!?』

【旦那の帰りを待つ嫁 本田未央】



未央『…』



瑞樹「あー…奥さんっぽい服着てる…」



早苗「健気にご飯作ってねー…昔ドラマで観たわー…」



未央『…』ガポッ



楓「ああやってご飯の出来を確認しながら…」



早苗「今のご時世クローシュ使ってる奥さんっているのかしら?」



瑞樹「そんなにいないんじゃないかしら?」



未央『…』



友紀「あれ?」



瑞樹「何か流れてるわよ!!卑怯じゃない!」



早苗「あれ泣かせにいってるわよ!!何してくれてんのよ!」



友紀「あれ?…でもあんまり来てない…」



菜々「それどころか顔が…」



楓「凄い目が開いてますよ」



早苗「カラッカラじゃないの、あれ」



未央『…』



瑞樹「あ!えずきだしたわよ!!」



早苗「wwwwwww」



楓「wwwwwww」



未央『…うっ…』



友紀「未央ちゃん頑張れー!!」



早苗「もう二、三えずいて!!」



菜々「だからえずくってwwww」



未央『…ううっ…』



楓「あれ?でも泣いてるように見えなくもないですよね…」



菜々「!目から…!」



未央『…』ツー…



友紀「出たー!!」



瑞樹「何秒?…えっと、ただいまの記録、1分37秒!!」



友紀「あー…安定してる…」



早苗「でももう1位以下確定じゃないのよあの子」



楓「wwwwwww」

未央「凄いやらかしちゃった感じがします…」



早苗「カメラ映ってない時みたいになってるわよ」



瑞樹「でも早くなかったかしら?それなりに」



未央「だって…あんな意気揚々と来たのに…」



早苗「本当よね」



菜々「全然そんなことないですよ!ちゃんと泣けてましたから!!」



未央「…私、演技派アイドルとか言っちゃってましたよね」



早苗「何あしたのジョーみたいになってんのよ」ナデナデ



友紀「仕方ないよ。そんないつもはいはいって出来るわけじゃないし」



未央「…」ツー…



早苗「何でここで泣いてんのよwwwww」ペシッ



瑞樹「wwwwwww」



友紀「今30秒も経ってないよ!?」



菜々「こ、これ演技ですよね!?そうですよね!?」



未央「…づぎっ゛でだれ゛でずが?」



瑞樹「泣き止んでから言いなさいよwwwww」



友紀「ティッシュ!!ティッシュ持ってきて!!出ちゃいけないもの出てる!!」



早苗「wwwwwww」



菜々「え…えーとですね!次の泣きシチュエーションは…楓さんで、『お墓参り』です!!」



瑞樹「…そういえばあの子自信あるって言ってたわね…」



早苗「言ってたわね。変な物持ち込んでないかマネージャーにチェックしてもらお?」



菜々「楓さんはそんな事しませんよ!」



瑞樹「分からないわよ。指にタバスコ塗り込んでいくかもしれないじゃない」



菜々「それ逆に危ないですから!!やらせたら駄目ですよ!!」



友紀「そ、それじゃスタート!!」





『三番手は高垣による「お墓参り」の泣きシチュエーション。しかし滅多に感情を出さない彼女が泣くことは出来るのだろうか…?』



『開始前、自信があると意気込んでいたが、果たして何をしてくるのだろうか…』

【お墓参り 高垣楓】



楓『…』



瑞樹「別にいつもと変わらないわね…」



早苗「そうね…何かやってる感じもないし…」



未央「あれ?…でも何か…目がどんどん赤くなって…」



友紀「え!?あ、嘘ぉ!!?」



楓『…!』ブワッ



菜々「めちゃくちゃ泣いてますよ!!?」



瑞樹「嘘でしょ!?」



早苗「え…え!?凄くないこれ!?…まだ12秒!?」



未央「じゅ…12秒…?」



友紀「しかも号泣しちゃってる…えー…まだ泣いてる…」



瑞樹「これまさかの才能ね…あの子こんな特技があったなんて…」



早苗「もうアタシあの子信用出来ないわね…」



菜々「そこは信用してあげて下さいよ!」



未央「…私って才能無いんだなあ…」



早苗「wwwww」



瑞樹「どれだけメンタル弱いのよwww」



菜々「ありますよ!!無かったら舞台に立ってませんよ!!」



友紀「…でもこれってかなりレアですよね?楓さんの泣き顔が見れるなんて…」



瑞樹「だから誰も止めに行かないのね。ここの変態集団は」



早苗「ド変態ね、ホント」



「「wwwwwww」」



菜々「でもあれって何を考えたんでしょう?」



瑞樹「多分よっぽどの事を考えたのよ。悲しい事を」



楓『…川島さあん…』



瑞樹「何で私なのよ!!!」



早苗「wwwwwww」



未央「wwwwwww」



菜々「wwwwwww」



友紀「wwwwwww」

瑞樹「何で私が死んでるのよ」



楓「多分それが一番早く泣けると思いました」



早苗「良かったじゃない愛されてて」



瑞樹「勝利の為に存在を消される先輩の身にもなりなさいよ」



菜々「www」



未央「でも本当凄いですよ。大女優並の早さでしたもん」



楓「もうスタートって言われる5分前から考えてたからね」



瑞樹「えー…それズルくないかしら?」



未央「いや…でもアリですよ。本番前にとかってよくありますから」



早苗「いやそれならこれって1位は確定じゃない?早過ぎるでしょ」



菜々「分かりませんよ?友紀さんだって自信が無いって言いつつも分かりませんから…」



瑞樹「そうね…ダークホースになるかもしれないわよ。やったことが無いってだけで、未知数だから」



早苗「ちなみにアンタって舞台とかで泣いてーってあったの?」



未央「ありました。もー…初めの頃は全然涙が出なくて…」



瑞樹「どうしても出ないってなったらどうなるの?」



未央「それが練習初日とかならもう「はい、交代」ってなるんですよ」



菜々「え!?そんな簡単なことでですか!?」



未央「初日だからまだ間に合うだろうって、泣ける人に代わることってあるらしいですよ」



楓「未央ちゃんはどうだったの?」



未央「私はもう練習結構やった後だったんですよ。だからどうしても私じゃないとマズいってなって…」



早苗「へー…それで?どうしたの?」



未央「最悪、小道具か何か用意してそこにこうやって泣きじゃくってる感出しながら隠れて…」orz



瑞樹「あ、そうやって隠れて眼薬を使うのね…」



菜々「へー…」



未央「勿論泣けるならそれに越したことはないですから…最終的には何とかギリギリ泣けるようにしましたね」



早苗「その成果は全く生かされなかったけどね」



未央「あっ」



楓「www」



瑞樹「アンタは傷口に塩を塗らない!!」ペシッ



菜々「えー…友紀さんの泣きシチュエーションは…未央さん?」



未央「…あ、はい…飼ってたペットが死んじゃったっていう…」



早苗「ダメージでか過ぎじゃないかしら?」ナデナデ



楓「よーしよし」ナデナデ

『四人目は、姫川!その泣きシチュエーションは…「飼っていたペットの死」…』



『泣くどころか演技をしたことがほとんど無く、自信は全く無いと自他共に言う姫川…』



『果たして、泣くことは出来るのか!?』





【飼っていたペットの死 姫川友紀】



友紀『…』



楓「これは…?」



未央「犬小屋ですね…」



菜々「それに格好もちょっと子供みたいですね…」



早苗「…子供が飼っていた犬が、まあ、死んじゃった、と…」



友紀『…』



未央「何か…あれ?」



友紀『…!…!!…!!!』



瑞樹「顔めちゃくちゃ必死になってるわよwww」



早苗「もう泣こう泣こうって丸わかりじゃないのよコレwwwww」



友紀『…う゛う゛う゛う゛う゛…!!』



菜々「口凄い震えてるwwww」



楓「ちょっとwwww瞬きが凄過ぎwww」



未央「目カラカラじゃないですかwwww」



友紀『…ん゛ん゛ん゛ん゛!」



早苗「何してんのよwwww」



瑞樹「息がwww出来ないwwww」



菜々「顔wwww顔がwwwww」



友紀『……』



未央「あ、止まりましたね…」



楓「…」



友紀『…』



早苗「今度は多分悲しい出来事を思い出そうとしてるわね…」



楓「韓国に負けた事思い出せばワンチャンありますね」



菜々「多分逆効果です、それ」



未央「あれ?手上げましたよ…?」



瑞樹「え?」



友紀『…』



『…どうか…しましたか?』



瑞樹「…」



未央「…」



友紀『…ギブです』



早苗「wwwwwww」



瑞樹「wwwwwww」



菜々「wwwwwww」



楓「wwwwwww」



未央「wwwwwww」

早苗「どうしようもないわねアンタは」



友紀「無理って言ったじゃないですか」



早苗「あの顔何よ。「悔しいです」みたいになってたわよ」



楓「wwwww」



友紀「だって…!何かアタシだけ違いません!?何も言われずにあそこ放り出されて犬小屋見て何思えって言うんですか!?」



未央「wwwww」



楓「ほら、悲しい事を思い出すとか…」



友紀「だって…考えれば考える程韓国戦が…」



菜々「…ほらー…」



早苗「途中見てらんなかったわよ。放送禁止並の顔見せてくれちゃって」



友紀「あれが精一杯ですよ!でもちょっと目が赤くなってたんじゃない?」



未央「カラカラでしたよ…?」



友紀「えー!?」



楓「今のところ私が1位ですね」



未央「そうですよー…お見逸れしました…」



楓「えへん」



菜々「…ちなみにそれ「楓さんが演技出来るなんて…」ってことになっちゃいますからね?」



未央「え!?そ、そんなことないですよ!!」



楓「えへん」



早苗「瑞樹ちゃんいないからボケても突っ込んでくれないわよ」



楓「あ」



友紀「wwwww」



未央「そうですよ!やっぱり瑞樹さんはリーダーですから、魅せてくれるんじゃないですかねー…」



早苗「いやー…あの子意外と泣くのは苦手よ?」



未央「そうなんですか?」



早苗「アナウンサー時代にしごかれたから、涙なんて全然出ないわよ。多少の事じゃ」



菜々「瑞樹さん映画観ても一切泣きませんもんね…」



未央「え!?」



楓「最後まで真顔で観てるわよ」



友紀「あ、アタシそれ思い出せば良かったー…」



菜々「そうですよ。ほら、『幸せのちから』とか…」



友紀「あれ良かったよねー…でも瑞樹さんあれでも泣かなかったんだよ?」



未央「えー…」



早苗「みんながボロッボロ泣いてる時にあの子ずーっと真顔で画面観てたのよ」



楓「鉄の女なのよ」



早苗「人の痛みなんて分からないのよ、あの子は」



菜々「そんなことないですよ。ちゃんとみんなのこと考えてくれてますから!」



早苗「wwwww」



楓「…じゃあ、川島さんのは?」



未央「あ、はいっ!瑞樹さんの泣きシチュエーションは…『夜の街を一人…』です!」



早苗「分かりにくっ!!」



友紀「wwwww」



楓「wwwww」

『五人目はリーダー、川島!…その泣きシチュエーションとは、「夜の街を一人…」という変わったもの!』



『皆から鉄の女と揶揄される川島、この分かりにくいお題に応える事が出来るのか!?』





【夜の街を一人… 川島瑞樹】



瑞樹『…』コツコツ



早苗「あら、私服?」



楓「川島さんの私服って普通に会社員とかでも通じそうですよね」



早苗「そりゃ元アナウンサーだから…」



瑞樹『…はぁ…』



友紀「何か…失礼なんですけど、似合いません?」



早苗「よく分かってるわね。いつものあの子の帰り道よ」



瑞樹『…』



菜々「で、星空をなんとなーく見上げるという…」



早苗「セットしかないのにね」



楓「wwwww」



未央「wwwww」



友紀「…あれ?」



瑞樹『…』

http://youtu.be/ysSSiFffKh8



早苗「ちょっと何今井美樹流してんのよ!!!」



楓「wwwwwww」



菜々「wwwwwww」



瑞樹『…だけど今は…貴方への愛こそが…♪』



早苗「何か歌ってるわよこの子!!卑怯でしょPrideは!!」



瑞樹『…私の…プライド…』ツー…



早苗「ほらあああああああ!!!」



楓「wwwwwww」



友紀「wwwwwww」



未央「wwwwwww」



菜々「wwwwwww」



早苗「アタシにも何か曲出しなさいよ!絶対だからね!!」



未央「ww…い、今の記録何秒でした!?」



菜々「記録…1分55秒です!!」



楓「ちなみにAメロ終わりと同じ時間よ」



未央「へー…」

瑞樹「私もね、泣こうと思えば泣けるのよ」



楓「ちなみに何を考えてたんですか?」



瑞樹「…そうねえ…まあ、現役時代の辛い時とか…」



友紀「辛い時って?」



瑞樹「帰り道あんな感じだったわよ。ほぼタクシーだったけど」



未央「えー…アナウンサーって大変なんですね…」



瑞樹「今のが大変よ。楽しいけど」



楓「一曲歌えて気分良くなってるわね」



菜々「ね」



瑞樹「うるさいわよ」



友紀「最後は早苗さんですけど…大丈夫なんですかね…?」



菜々「そうですよ。早苗さん映画とか観るとすぐに泣くけどいざ泣けって言われたら絶対無理そうですもん」



瑞樹「あの子は友紀ちゃん並に不器用だからね…」



友紀「いや泣く演技は本当に難しいですよ…そうそう出来ませんって…」



菜々「誇れますね、未央さん」



未央「ちょっと嬉しいです」



瑞樹「あの子が駄目だったら思いっきり笑ってやりなさい。みんなでバカにするから」



未央「後が怖いですよ…」



楓「でも曲流してって…何を流すんでしょう…?」



瑞樹「何流してって言ってたの?森高千里さん?…あー…雨…」

http://youtu.be/Xa6GMs9j49A



楓「ダメですね」



瑞樹「ダメね」



未央「えっ」



瑞樹「ちょっと…」チョイチョイ



「?」



瑞樹「…」



「…」



楓「…」



「…wwwwwww」



未央「あれ…?このゲームって、あのー…」



友紀「まあ1位はどうせ楓さんだし、もう良いんじゃないかな?」



楓「えへん」



瑞樹「ちなみに貴方Blu-rayは観てあげるの?」



楓「観ますよ。観た後はそれでご飯食べにいきましょう」



未央「売る気満々じゃないですか!!!ダメに決まってるでしょう!!?」



友紀「www…え、えーと…じゃあ、早苗さんの泣きシチュエーションは…」



菜々「『お葬式』、ですね…」



瑞樹「あら、定番が来たわね」



楓「これは泣けなかったら酷いですよ」



菜々「…っていうかお葬式で曲流すって本来ダメですよね…」



友紀「うん」



楓「wwwwwww」

『ラストを飾るのは、片桐!!その泣きシチュエーションは…ド定番の「お葬式」!』



『友紀に続いて自信無さげなのにも関わらず他のアイドル達を小馬鹿にし続けた片桐だが…』



『そして何やらスタッフに耳打ちし、曲を変えさせた川島、高垣の思惑とは…!?』



『片桐の運命やいかに!!』





【お葬式 片桐早苗】



早苗『…』



『『…』』チーン…



瑞樹「…この人達ってこれだけの為に集めたの?」



未央「そう…みたいですね…」



菜々「もう顔作ってますね…」



瑞樹「多分森高千里さん流れると思ってるんじゃないかしら」



菜々「…結局何を流せって言ったんですか?」



瑞樹「長渕剛さんで『俺の太陽』」

http://youtu.be/tTzvJ7eoZdY



菜々「wwwwwww」



友紀「wwwwwww」



未央「wwwwwww」



早苗『…!!?』



楓「あ、もうおかしいって気付きましたよ」



早苗『……』



瑞樹「wwwww」



早苗『…ン゛ン゛…』



友紀「お腹wwww痛いwwwww」



菜々「歌真逆過ぎるじゃないですかwwww」



『俺の太陽よホォラ!グズグズしてねぇでぇ!!』



未央「wwwwwww」



早苗『……』



『俺の太陽よ早く昇ってきてくれぇ!!』



早苗『ンブフフフフフフフ』



友紀「wwwwwww」



未央「wwwwwww」



菜々「wwwwwww」



楓「やっぱりダメでしたね」



瑞樹「はい終了ー!!」

早苗「何だって俺の太陽なのよ。せめてとんぼとかにしなさいよ」



瑞樹「とんぼだと泣く可能性あるじゃない」



早苗「泣くゲームでしょこれ!!」



楓「wwwwwww」



未央「wwwwwww」



早苗「いやー…最後の最後で身内に嵌められるっていうね…」



菜々「あれ絶対耐えられないですよね。良い歌だと思いますけど」



早苗「完全にぶち壊しに来てたもん」



友紀「まさか長渕さんで笑う日が来るってのは思わなかったですけどね」



早苗「あれアタシにしかカメラ向いてないから分かんないかもしれないけど、周りの人も笑ってたわよ」



菜々「wwwww」



友紀「wwwww」



早苗「もう…こう、肩ビクンビクンしてたからね」



未央「wwwww」



瑞樹「ww…と、いうことで…今回見事1位に輝いたのは…12秒の楓ちゃんです!!」



楓「わぁい」



未央「じゃあ…これを観て、お酒のつまみにでもなれば…」



楓「これでおつまみ買っていいの?」



未央「いやだから売っちゃダメですからね!?」



楓「ウフフ」



未央「ウフフじゃないですって…」



菜々「でもちょっと菜々も観てみたいですね、それ」



早苗「漫画しか観ないのに?」



菜々「アニメです。漫画じゃなくて」



早苗「一緒よ」



瑞樹「じゃあ今日はみんなで楓ちゃんの家に行くわよ」



友紀「はーい!」



菜々「はーい!」



楓「じゃあまずスーパー行きましょう」



早苗「ん、じゃあ…もしこのBlu-rayが欲しかったらこちらまで」チョイチョイ



楓「観た後だから開封済ですよ」



未央「…えええ…?」



早苗「それじゃまた来週ー…」



未央「…」



瑞樹「ほら行くわよ。今日はもう終わりでしょ?」グイ



未央「え!?」



早苗「アンタ荷物持ちよ」グイ



未央「あ、は…はい!!」



菜々「それではまたー♪」



おわり





22:30│川島瑞樹 
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