2016年03月04日

P「なぁ、悪かったって……」貴音「…………」むすぅー




P「貴音……」







貴音「………」ぷいっ





P「もう、こんな事しないからさ……」





貴音「………」つーん…





P「………はぁ」





P「わかったよ、あっちで反省して来ます……」スクッ





貴音「………」





P「さっ、だから貴音」





P「繋いでる手、離してくれ」





貴音「………」









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1456764615









貴音「………」ぎゅっ





P「………なんだ、強く握りなおして」





P「怒ってても、繋いでた俺の左手は、離さないのか?」





貴音「………」ぎゅう…





P「………」





P「はぁ……貴音」





P「今おれ、トイレに行きたいんだけど……」





貴音「………」





P「だから、一旦手を離して欲しい」





貴音「………」





貴音「………」すくっ





P「………な、何で立つんだ……」





P「………まさか、ついてくる気か?」





貴音「………」













P「いや……流石にそれはどうかと思うぞ」





貴音「………」ぷくっ





P「………はぁ、わかったわかった」





P「俺達のこの姿、見られない様にな」





貴音「………」こくんっ























ジャー……





P「……まさか、中も一緒に入って来るとはな」





P「ずっと手を繋いだまま」





貴音「………」











P「………よいしょっと」ストンッ





貴音「………」すとんっ





P「………それで、もう許してくれたか?」





貴音「………」ぷいっ





P「………駄目なようだな」





P「本当に悪かったよ、貴音」





P「ラブロマンス洋画と偽って」





P「お化け映画を見せて、悪かったよ、ごめん」





貴音「………」むすぅ





P「ちょっとした、ドッキリのつもりだったんだよ」





P「本当、ごめんって」





貴音「………」









貴音「………」





貴音「………」すっ





P「………ん?チラシ?」





P「……超豪華、全魚入り海鮮ラーメン……」





P「おいおい、写真のラーメンの器、お釜並のデカさじゃないか」





貴音「………」じー





P「………」





P「はぁ……分かったよ、明日の日曜日、食べに行こう」





貴音「!」ぱあぁぁ……





P「店の場所は……あぁ、今いる俺の家に近いんだな」











P「……それで、貴音」





P「映画の件、これで許してくれるか?」





貴音「………」





貴音「………」すっ





P「ん?またチラシ?」





P「……高級料理店お手製のおでん食べ放題、某ホテルで開催……」





P「………まさか、こっちは晩飯にか?」





貴音「………」こくっ













P「…いやぁ、お詫びの品は海鮮ラーメンで十分じゃ……」





貴音「………」じー





P「……はぁ、わかりましたよ」





貴音「!」ぴこんっ





貴音「………」わくわく





P(ラーメンまでは分かるが、それにつけ込んでおでんも頼んでくるとはな……)





貴音「………」うきうき、わくわく





















ガチャッ





娘「おとうさま!おかあさま!」





貴音「……おや?」





P「おぉ、どうした?」









娘「先程まで、こちらのお部屋から」





娘「『きゃあっ』や『みゃぁっ』や『ひぅっ』などの、ひめい……もとい、さけび声が聞こえてきましたが」





娘「何かあったのでしょうか?」





貴音「!///」どきっ





P「あ……あぁ、それは、だな……」





貴音「て、てれびの音声です!」





P「あ、あぁ、そうそう、映画を観ていてな、劇中でそんな叫びがあってな……」





娘「なんと……おかあさまのお声かと思ったのですが……」





娘「かんちがいでしたか」





貴音「そ、そうなのですよ……///」かあぁ……





P「ほ、ほら、そろそろ寝る時間だし、今日は寝なさい」









娘「その前に、しゅうしんまえのご本を、よんでいただきたいです!」





P「あぁ、そうだな、じゃあ早速部屋に……」スクッ





貴音「!!」ぎゅっ





P「うぉっ」ぐらっ





P「た、貴音、手を離してくれないと部屋に行けないじゃないか……」





貴音「………」ふるふる





P「……まさか、ひとりになるのが怖いんじゃ……」ボソボソ





貴音「………///」こくっ





P「………はぁ」





P(まぁ、こうなったのも俺の責任だしなぁ……)











娘「おとうさま、早く行きましょう」ぐいぐい





貴音「………」ぐいぐい





P(両者に引っ張られ……まさに綱引き状態……)





P(うーむ……現状を丸く収める打開策は……)





P「……よし、二人共」





娘&貴音「?」





P「今日は、3人一緒に寝よっか」





貴音「!」





娘「なんと」









P「今日は本の代わりに、俺とお母さんが一緒に働いてた時の話を聞かせるよ」





P「どうだ?興味あるか?」





娘「はい、それはとても!」わくわく





P「よし、じゃあおとうさん達のベッドに行くか!」





娘「おかあさまの、アイドル時代を聞くのは初めてです!」わくわく





貴音「ふふふ……おとうさまは、昔から頼りのある、素敵な方でしたよ……」にこっ







ーーー

ーーーーーー

ーーーーーーーーー









ーーーーーーーーー

ーーーーーー

ーーー









P「なぁんて貴音との結婚生活!!どうですか!?ねぇ!?」





小鳥「………」カタカタ





小鳥「仕事中に妄想すんの、やめてもらいます?」カタカタ





小鳥「そして、それを語るのも」カタカタ





P「いいじゃないですかぁ、ちょっとくらい」





P「それに、今日の仕事はとっくに終わってますし」





小鳥「……じゃ、就業時間ですし帰宅すればいいんじゃないですか」カタカタ





P「もう少し話に乗ってくれてもいいのになぁ……」









P「仕方ない、じゃ、帰りますか」





P「あ、そうだ」





P「駅前に新しい寿司屋が出来てたよな」





P「よぉし!」



























P「貴音にお土産、買って行ってやるか!」





P「娘には、ケーキでも買ってあげてっと……」





小鳥「………」カタカタ











P「ん……あ、そうだ!」





P「明日は華の日曜日……」





P「さっきの妄想話と、辻褄があう……」





P「さっきの妄想を、本当に実現出来るかもしれない!」





P「よし、じゃあ早速TSUTAYAで、ホラー映画を……よし、『キャスパー』借りるか!」スクッ





P「じゃ、音無さん、お先でーす!」タタタ…



バタンッ













小鳥「……………」カタカタ













小鳥「……………」カタカタ





小鳥「……………」カタカタ





小鳥「……………」カタカタ





小鳥「……結婚もお先でーす……ってか……」カタカタ





小鳥「……ふっ……」カタカタ





小鳥「……………」カタカタ





小鳥「……………」カタカタカタカタ





小鳥「……………」カタカタカタカタカタカタ





小鳥「……………」ガタガタガタ!





小鳥「……………」ガタガタガタガタガタ!!





小鳥「……………」ガタガタガタガタガタガタ!!!





小鳥「……………」ダンダンダンダンダンダン!!!













21:30│四条貴音 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: