2016年03月04日

モバP「つかさ、あれどこだっけ」 桐生つかさ「そこ」

P「おお、あったあった」



つかさ「書類の場所くらい覚えとけよ」



P「すまん」





つかさ「ああ、そうそう。あれどこだっけ」



P「そこにあった雑誌なら、さっき卯月が持って行ってたぞ」



つかさ「ん、わかった」







裕子「………」ジーー



P「どうしたんだ、裕子」



裕子「テレパシーですか」



つかさ「は?」



裕子「テレパシーですよね、というか絶対テレパシーですね!」キラキラ



P「うおっ、いきなり顔を近づけないでくれ」





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つかさ「で? なにがテレパシーなわけ」



裕子「今のお二人のやり取りです! 『あれ』だけでお互いなんのことを言っているのかすぐにわかってました!」



P「ああ、それか」



つかさ「別にテレパシーじゃないから」



裕子「だったらなんでわかるんですか?」



つかさ「文脈だよ、コンテクスト」



P「話の流れとか状況で判断してるんだ。たとえばさっきの会話だと……」



つかさ「Pはデスクワーク中に何か探してるみたいだった。それでアタシは書類のことが思い浮かんだ」



P「つかさはさっきそこで例の雑誌を途中まで読んでたからな。で、そっちのほうを見ていたから『あ、あの雑誌を探してるんだな』とピンときたんだ」



裕子「ほうほう……つまり、テレパシーではないと」



P「残念ながらそうなる」



つかさ「効率化はビジネスの基本だからな。理解できる部分は言葉を省略しているだけ」



裕子「むむむ……がっかりです」



つかさ「そう落ち込むなって。エスパーの知り合い見つけたら紹介してやるから」



裕子「ホントですかっ!」



つかさ「見つけたら、だけどな」



P「それはそれとして。二人とも、今度のイベントの話だけど」



裕子「お仕事の話ですか?」



P「うん。今回は君達二人に一緒に歌ってもらうんだけど」



つかさ「臨時ユニットか。面白そうじゃん」



裕子「頑張りましょう!」



P「その調子だ。それで、イベントの具体的な内容なんだが――」







P「とまあ、こんな感じだな」



つかさ「かなり会場でかいな」



P「他の子達も参加することになっているから、規模は大きい」



裕子「つまり、たくさんの人に私達を見てもらえるというわけですね! 私達のサイキックミラクルライブを!」



P「はは、そうだな」



つかさ「サイキックにできるかどうかは知らねえけど。ま、やるか」



裕子「やりましょう!」オーッ



つかさ「あ、そうだ。P、あれは?」



P「あれか。うん、なんとかなりそうだぞ」



つかさ「そうか、やっぱお前有能だわ」



P「どういたしまして」



裕子「むむ! また出ましたね、テレパシーが!」



P「だからテレパシーじゃないって」



裕子「あ、そうでした。ええと……文脈? で判断してるんですよね」



裕子「今まで、来月にあるライブの話をしていましたから……」



裕子「わかりました! きっとライブで着る衣装の話です!」



つかさ「いや、明日の撮影で出る弁当をカツカレーにしてほしいって話」



裕子「コンテクスチャーは!?」



つかさ「コンテクストな」



裕子「ああ、間違えましたごめんなさい……じゃなくて」



裕子「どうして来月のイベントの話が急に明日のご飯の話になるんですか?」



P「といっても、イベントの話は一通り済んだからなあ」



つかさ「ひとつの話が終わったらすぐに次の話に移る。効率化はビジネスの基本だからな」



裕子「むむむ……ビジネスってすごいんですね」



裕子「私もビジネスを身につければ、今みたいなテレパシーのようなことができますかね?」



つかさ「できるんじゃねーの? 素早く的確なコミュニケーションは重要だからな」



つかさ「ビジネスパートナー相手だと特に」



裕子「おおっ!」



P「そもそも、ビジネスを身につけるって表現はどうなんだろうな」ハハハ





つかさ「とりあえず、カツカレーがちゃんとスタンバってくれるみたいで一安心だな」



裕子「カツカレー好きなんですか?」



つかさ「カレーは強い。カツも強い。二つが合わさりこれ最強」



つかさ「チーズも加えて超最強」



P「なんかラップみたいなテンポだな」



裕子「カレーの唄ですね」



つかさ「お、マジで歌っちゃう? 合わせてぬか漬けの唄も作曲頼むか」



裕子「私はもうサイキックの歌を歌っちゃってますから……サイキック第二弾を希望します!」



P「そうだなあ。ま、上司のウケがよかったら考えてみよう」



つかさ「ネタとガチのバランスを考えないとな」



つかさ「ところで、P。アレ、どうだった?」



P「ん? ああ、アレか。俺にはイマイチだったな」



つかさ「ふうん、そうか。アタシも同感」



裕子「あー! また出ましたねコンテレパシー!」



P「混ざってる混ざってる」



裕子「アレ、アレ……わかりました!」



裕子「ズバリ、先週つかさちゃんが提案したイベントの案のことですね!」



つかさ「いや、昨日の月9のドラマの感想を聞いただけ」



裕子「ビジネスは!?」



つかさ「どうしたさっきから。ツッコミなんてお前のキャラじゃないだろ」キョトン



裕子「その辺はよくわかりません!」



裕子「それより、ビジネス以外の話でもなんかテレパシーみたいなことできてるじゃないですかっ。やっぱり超能力なんじゃ」



P「はは、そんなわけないだろう。俺もつかさも普通の人間だよ」



つかさ「ビジネス以外のフィールドでも、効率化が大事なトコはあるからな」



裕子「でも、それってお互いがかなり通じ合っていないとできないことでは?」



P「ビジネスパートナーだからな」



つかさ「ビジネスパートナーだから」



裕子「ビジネスパートナーってすごいんですね……私も二人のビジネスパートナーになれるように頑張ります」



P「頑張るって言っても、裕子はとっくに俺のビジネスパートナーだと思っているんだけど」



裕子「ホントですか! じゃあプロデューサー、アレ持ってきてください!」



P「はいスプーン」



裕子「違います! 昨日貸してくださいと頼んだ漫画です!」



P「そんないきなり言われても」



裕子「さっきのつかさちゃんのとどこが違うんですかーっ!」ワーン



裕子「よくわかりました」



裕子「エスパーユッコ、必ずやコンテレパビジネスをマスターしてみせます!」フンス!



P「混ざりすぎて新語誕生してるぞ」



裕子「略してコンパスです!」



つかさ「お、案外バズりそうな略称じゃん。やるね」



裕子「よーし、やるぞーっ」



P「よくわからないけど、頑張るのなら応援するぞ」





P「ところでつかさ。あのことだけどさ」



つかさ「あー、あれ? やっぱ5年後くらいが目処だな」



P「そうか、わかった」



裕子「むむっ。今度こそなんの話か当ててみせますよー!」



裕子「むむむーん……5年後、5年後」



裕子「ひらめいた! ズバリ、プレステ5が発売されそうな時期の話ですね!」



つかさ「なんで急にゲームの話になるんだ?」キョトン



裕子「さっき急にドラマの話してたじゃないですか!」



裕子「はぁ、はぁ……で、正解はなんなんでしょう」



P「ああ。それは」



つかさ「ビジネスだけじゃなくて、プライベートでパートナーになるのはいつにするかっつー話」



裕子「はあ、なるほど……そうでしたか」



裕子「ふむふむ」



裕子(プライベートのパートナーって、お友達ってことですかね?)









ちひろ「やっぱり裕子ちゃんにツッコミ役は難しいですねー」





おわり



22:30│桐生つかさ 
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