2014年04月24日

白菊ほたる「いいことなんて……ありません」


あやめ「…」パチパチ



聖「…」パチパチ





P「…」



P「おーい。いつまで拍手してんだ」



あやめ「あ、プロデューサー殿!」パチパチ



あやめ「だってほたるちゃんの演技が素晴らしくてですね!」パチパチ!



聖「……」コクコク、パチパチ



P「聖は頷くか拍手をするかどっちかにしなさい」



聖「……」パチパチ…



P(あ、俺を無視して拍手するんだ…)



あやめ「楽しかったですねー」ニコ



聖「……はい……すごく……」ニコニコ



P(…まあいいか)



P「ほたるも楽屋に戻ってるだろうし、様子を見に行ってみようか」



あやめ「はーい」パチパチ



聖「…はい…」パチパチ



P「……まあ気の済むまでしてくれ」





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・・・・・





ほたる「…ふぅ…」



あやめ「ほたるちゃーん」



聖「……ほたるちゃーん」トテトテ



ほたる「?…あ、二人とも…」



あやめ「わー」パチパチ



聖「わー」パチパチ



ほたる「??…え、えっと…わ、わー」パチパチ



P「ほたるまで一緒に手を叩かなくていいから」



ほたる「あ、プロデューサーさん…お、お疲れさまです」ペコ



P「こちらこそ」ペコ





P「お疲れさま。よく頑張ったな」



ほたる「……あっ、ありがとう…ございます」



ほたる「わ、わざわざ見に来てくださったんですか…?」



P「いや、一緒に仕事をしてる子のお仕事はそりゃ見に来るだろ」



ほたる「……あ、そ、そうですか…」エヘヘ…



あやめ「すごくよかったですよ!格好よかったです!」



聖「…うん。ほたる……キラキラしてた…」



ほたる「あ、ありがとう…」エヘ…





あやめ「…?」



あやめ「あれ。でもほたるちゃん、またホタル・シュバルツの衣裳を着ていますね。どうしたのです?」



あやめ「せっかく姫と行く白き女騎士になれたというのに」



ほたる「あ、えっと…それは…」



P「詳しいな」



あやめ「ふふーん。あやめは公演のあいだは足繁く通っておりましたゆえ。ふぁんたじーなる劇もよいものですねー」ナデナデ



ほたる「…………」エヘヘ



P「仕事しろよ。って俺がいうのはおかしいのか」



聖「……私は…前半だけ、参加しました……」フフーン…



あやめ「むぅ。それは本当に羨ましい……ねぇプロデューサーどのー、わたくし殺陣の心得などもありますゆえ、つぎがあればぜひ!」



P「…次があればな」



ほたる「あ、そ、それは…私なんかが出演してしまったので、この公演こそが呪われてしまったという…?」コトデスカ…?グス



P「ち、違う違う」



あやめ「ぷろでゅーさーどのー」ユサユサ



P「お、落ち着け。ここ楽屋だから。そんなにのんびりしてる暇ないから」



聖「……今度は…一緒に……歌おうね…」



ほたる「…う、うん。そうだね……」ニコ





ほたる「…あぅ。あの、す、すいません」



ほたる「時間もないのに、この衣裳を着てたりして…す、すぐ着替えなおします…」



P「?」



ほたる「も、もう一度でも…着てみたくて…。その、落ち着くので…」



P「おちついちゃうか…」



あやめ「格好いいですよ!闇に紛れる忍びの装束に通ずるものを感じます」



聖「……でも…ほたるは、やっぱり白い衣裳の方が……似合うと思う……私みたいな」



あやめ「むむっ。聖殿にほたるちゃんは渡しませんよっ」



聖「…あやめさんでも…手は抜かない……」ゴゴゴ…



P「なんの争いだ」



ほたる「あ、あのー…二人とも……落ち着いてー…」



ほたる「……」ニヘ…



P「?」





P「…」ポン



ほたる「?」



P「二人の言い合いが面白かったか?」ナデナデ



ほたる「…あ…いえ、その…」



ほたる「……昔は私って押しつけ合いの対象……でした。渡さないよって…その、冗談でも……嬉しいなぁ…って」



P「…」



ほたる「…うぅ、こうやって浮かれているとまた不幸なことが…あわわ。ぷ、プロデューサーさん、一応机の下に…」ガタガタ



P「地震か。いいから着替えなさい」



ほたる「あっ…は、はいっ。…いえでもそれは、その…」



P「?」



ほたる「…ぷ、プロデューサーさんが、いるから着替えられない…んです」



P「あぁ!そ、それはそうだ。すまん、すぐ出て行くよ」



あやめ「全くプロデューサー殿はダメダメですな」



聖「……ですなー」



P「あやめにいわれるのは釈然としない。またあとでな」ポイ



あやめ「なぜわたくしだけ!?」スコーン



ほたる「…はい。…ふふ」クス







・・・・・





P「どこかで飯食って帰るか」



あやめ「いいですね」



聖「…………」



聖「……今日は…ほたるが……行きたいところに…」



ほたる「わ、私がですか…?」



P「お、聖が我慢した。えらいな」ナデナデ



聖「……表現がよくできるようになるのと、わがままは…違うから……ふふ」フンス



あやめ(聖殿は可愛いですね…)ナデナデ



聖「…ん……えへへ…」ニコ



ほたる「……」ウーン



ほたる「…え、えっと…じゃあ…」





ほたる「…」



ほたる「あの、事務所で食べられるものを…なにか買って帰るとか…」



P「……それでいいのか?」



ほたる「は、はい。外食だとお店に迷惑を…あ、いや、たぶんかけたりは……そうやって思い込むのがよくないんですよね…いやでも…」



P(葛藤しとる)



あやめ(ファイトですほたるちゃん!)



P(…そういえばあやめはほたるちゃんって呼ぶんだな)



あやめ(あ、はい。だってその方が可愛いでしょう?)



P(……なるほど)



あやめ(はい)ニコ



あやめ(ちなみに聖殿は聖殿です。その方がかっこい――)



聖「……」ツンツン



あやめ「ひあっ。ひ、聖どのぉ、わ、脇腹を小突くのはやめていただきたく…!」プルプル…



聖「……知らない…です」プクー



P「……仲良くしろよ」



ほたる「」ピーン



ほたる「じ、事務所で食べましょう!はい!」



P(すごくいい閃き顔だがなにか最大級の不幸でも思いついたのか…?)





ほたる「え、えへへ」



ほたる「不幸が、どうとかじゃ、なくて…その方がプロデューサーさんと、みんなと、仲良く食べられる…と、お、思います」



P「…」



P「そうだな」



P「じゃあ、そうしようか。なにかおいしいもの買って帰ろう」



ほたる「は、はい」コクコク



あやめ「わーい。ではなにを食べましょうなー♪」



聖「食べましょうなー……♪」



ほたる「た、食べましょうなー」



P「だからべつにまねしなくていいから」





聖「……ピザとか……」アッチ…



あやめ「お寿司とか!」コッチ!



聖・あやめ「「むー」」



P「仲がいいのか、あれは」



ほたる「…あ、あはは…」





ほたる「……」エヘヘ



ほたる(…お仕事もうまく行ったし、みんな優しいし……いまはいいことばかり…)



ほたる(…いや…)フルフル



P「?どうかしたか」



ほたる「…あ、その…」



ほたる「…今回のお仕事で、私…いいことなんて、ないんだって、思ったんです」



P「……?」





ほたる「あるんじゃ、ないんですよね…きっと…なんだって、いいことはだれかのおかげで…」



ほたる「そんな偶然みたいにいうのは、よくないことで…」



ほたる「だから私、もっと自分の力で、自分やみんなにいいことを……届けられるように…」



P「…うん。そうだな」ポンポン



ほたる「ふわ…ぷ、プロデューサーさん?」



P「……」ナデナデ





P「…ほたるはえらいなぁ」



ほたる「…え、え。そんなこと…」



P「大丈夫だよ」



P「いいことがあった、でもいいんだ。そんなほたるのことをみて、俺みたいにただ応援したくて仕方ない、ってやつだっているんだ」



P「だからほたるは気にするな。精一杯幸せになれ。それで、いつか横をみる余裕ができたなら、その気持ちをだれかにあげるといい」ナデナデ



ほたる「…………」



ほたる「……は…い。うー…わ、分かりました。あ、でもその――」



P「どうせ事務所に戻ったら、早速一ついいこと、あるだろうしな」



ほたる「――…?」



あやめ「あるでしょうなー」ニヤニヤ



聖「……でしょうなー……」ニヤニヤ



ほたる「…??」



P「…」クス





あやめ「では善急げと申しますので!急ぎお寿司を買ってケーキを…げふんげふん。事務所に戻りましょう!」



聖「……だから、ピザです……今日はピザ……ケーキはそのあ…げふんげふん♪」



P(ずさんだな…そしてなぜ咳払いをちょっと素敵な音程で)ハハ…



ほたる「??」ナンダロウ…



ほたる「……」コ、コホン





ほたる「分かりました…プロデューサーさん。あの、でも…」



P「ん?」



ほたる「……」



ほたる「こ、こうしてだれかのとなりを歩けるだけで…私はもう、た、たくさん幸せ……ですよ?」



P「……」



ほたる「そ、それだけは忘れないでください…!」



ほたる「あの、二人となにか、選んで来ますね!」タタ…



P「…おー」





P「……」





ほたる「り、両方買うとか!」



あやめ「おおっ」



聖「なるほど…」





P「…」クス



P「そっか。よかった」







・・・・おしまい





08:30│白菊ほたる 
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