2016年03月14日

わかる小学生、佐城雪美

雪美ちゃんは猫の言葉がわかるので他にも色々なことがわかるのではないか?というお話です。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457371884


モバP「雪美ってペロの言ってることわかるじゃないですか」

ちひろ「そうですね」




モバP「ってことは蘭子の言ってることとかわかるんじゃないですか?」

ちひろ「蘭子ちゃんは犬とか猫じゃないんですよ!?」

モバP「わかってますよ。 猫の言葉がわかるんですから同じ人間の言葉ならだいたいわかるんじゃないですか?」

ちひろ「う〜ん、一理ありそうななさそうな」

モバP「実験してみましょう!!」

――――――――――

モバP「ということで蘭子と雪美を同じ部屋に入れてみました」

ちひろ「動物実験みたいなのやめてください!」

モバP「とかいいながら俺と一緒にノリノリで別室モニターしてるじゃないですか」

ちひろ「正直いうとおもしろそうだったので」

モバP「というわけでね、早速見ていきましょう」

―――――

蘭子「〜♪」カキカキ

雪美「蘭子……何…描いてるの……?」

蘭子「わっ!」

雪美「…!」

蘭子「き、禁忌に触れるな!」

雪美「………?」

蘭子「か、寡黙な黒猫よ、例えそなたとて禁忌に触れるわけにはいかぬ……」

雪美「我…禁忌を望む者也……」

蘭子「なっ? そなたも「瞳」を持つ者であったか!」

雪美「故に……我…禁忌を望む……」

蘭子「よかろう、我と共にグリモワールの扉を開こうぞ!」

雪美「我を……玉座へと……」

蘭子「よかろう」


―――――

ちひろ「なんかよくわからないですけど雪美ちゃんを膝の上に乗せて自由帳を一緒に見てる蘭子ちゃん、楽しそうですね」

モバP「めったに人に見せたがらない自由帳を見せるなんて、雪美もなかなかやるなぁ」

ちひろ「たしかにそうですね」

モバP「これで雪美はペロと同じように蘭子とも話せることがわかりましたね」

ちひろ「ペロと比べるのやめません!?」

――――――――――

モバP「わかる小学生佐城雪美、第二回はサイキックに挑戦です」

ちひろ「いきなりですね。 というよりわかる小学生ってなんですか?」

モバP「ほら前回雪美は蘭子の言葉がわかるのかって実験したじゃないですか」

ちひろ「しましたね」

モバP「次はね、ユッコをぶつけてみようと思うんですよ」

ちひろ「確かにたまに何言ってるかわからないときありますけど……」

モバP「サイキックの謎を解き明かしてもらいましょう」

ちひろ「でもユッコちゃんのサイキックって力技なんじゃ……」

モバP「まぁそう夢のないことを言わずに」

ちひろ「はぁ…」

モバP「今回もここからモニタリングしてみましょう」

―――――



雪美「ペロ……うん……そう……」

ペロ「にゃぁ〜」

雪美「ふふっ………」

裕子「雪美ちゃん、またペロとお喋りしてたんですか!?」

雪美「うん……」

裕子「流石ですね! まさにミラクルテレパシーです!!」

雪美「テレパシー……? 私も……サイキッカー……?」

裕子「いいですね! 一緒にサイキックユニットを組みましょう!!」

雪美「……うん」

裕子「まずはスプーン曲げからやってみましょう」

雪美「……私……力……ない……」

裕子「安心してください。 サイキックは力技とは違いますから!」

雪美「……そうなの……?」

裕子「もちろん! 腕力や筋力とは別次元のパワーなのです!!」

雪美「……サイキック……力技……」

裕子「そ、それは……」

―――――

ちひろ「論破されちゃいましたね……」

モバP「雪美もなかなか鋭いところをついてきますね」

ちひろ(これって単に裕子ちゃんだけが損してるような……)

モバP「つまり裕子のサイキックとは人の思いの力がなす現象だったわけですね」

ちひろ「えっ?」

モバP「えっ?」

――――――――――

ちひろ(モバPさんって本当に裕子ちゃんのサイキックを信じてるのかしら……)

ちひろ(ってそんなわけないわよね)

ちひろ(あっ、あれはヘレンさんと雪美ちゃん? 珍しい組み合わせ)

ちひろ(二人で額を付きあわせてなにしてるのかしら……)

ヘレン「いくら児戯とはいえ王者が負けては格好がつかないでしょう? つまり、そういうこと」

雪美「ふふっ……負けない……よ……」

ヘレン「……………」

雪美「………………」

ちひろ(二人共じっと見つめ合って何をしてるのかしら……)

ヘレン「試合には審判が必要ね。 ヘーイ! ちひろさん!」

ちひろ「ふえっ!? はい」

雪美「ちひろさん……こっち……来て……」

ちひろ「な、なんですか?」

ヘレン「貴女をジャッジに任命するわ」

ちひろ「えっ? なんの話ですか?」

雪美「これ……おじいちゃん……と……おばあちゃん……と……遊んでた……京都の……カルタ……。」

ちひろ「読み手をやれってことですか?」

ヘレン「そういうこと」

雪美「ヘレン…負けないよ……。私、全部……覚えてる……から……ふふっ」

ヘレン「望むところよ」

ちひろ(雪美ちゃんとヘレンさんがカルタ!? ミスマッチすぎて反応に困るわ……)

ちひろ「そ、それじゃぁ初めますね……」

―――――

雪美「ヘレン…一枚も…とれない…? もっと…がんばって……」

ヘレン「世界のモードをひっくり返すのはいつだって終盤、違うかしら?」

ちひろ(ヘレンさん、いつも以上に何を言ってるのかわからない……動揺してる?)

―――――

ちひろ「えっと……48対0で雪美ちゃんの勝ちです!」

ヘレン「ブラボー…! やるわねまるで猫のような身のこなし……ワールドワイドキャットね!ブラボー!」

雪美「カルタ…おばあちゃん…教わった……。得意……。負けない…」

ヘレン「その自信、やがて世界へと羽ばたく翼になるわ」

雪美「私…歌…声…小さい……でも……いつか……カルタみたい……得意に……」

ヘレン「その向上心、ナイス世界レベル!」

雪美「ふふっ……ありがとう……」

ちひろ(なるほど、雪美ちゃんは世界レベルも理解できるんですね)

瑞樹(わかるわ、子どもって発想が豊かだから色んなものを吸収できるのよね)

ちひろ(川島さん!? 直接脳内に……!?)

――――――――――

ちひろ「……っていうことがあったんですよ」

モバP「へぇ、雪美とヘレンって珍しい組み合わせですね」

ちひろ「でも案外雪美ちゃんって大人っぽい…というより大人しいですからクール組の大人と合うかもしれませんね」

モバP「そうですねぇ、のあさんとか合いそうですね」

ちひろ「確かに、のあさんの言ってることも理解できそうです」

モバP「そうですね、例えば……」

――――――

のあ「………………」ナデナデ

雪美「………?」

のあ「……天の川が素敵ね」

雪美「……?」

のあ「……天使の輪、知ってるかしら?」

雪美「…髪の…話…?」

のあ「……そうよ」

雪美「知ってる…光の…はんしゃ……?」

のあ「……なかなか博識ね」

のあ「……人々は天使の輪というけれど……私は天の川だと思うの」

のあ「……天の川は夜空にこそ輝く……」

雪美「じゃぁ……のあの……髪……銀河……ね」

雪美「硬くて…やわらかい……、つめたくて…暖かい……。 色んな星……集まってる……」

のあ「……ありがとう」

―――――

モバP「みたいな感じでしょうか?」

ちひろ「あ〜、それっぽいですね〜」

モバP「のあと雪美のユニット、今度企画してみようかな」

ちひろ「いいですね。 雪美ちゃんは可能性がたくさんありますね」

モバP「確かに……」

モバP(……それにしてもよく考えるとすごいな雪美は)

モバP(10歳なのに色んなことがわかるなんてなぁ)

雪美「モバPの……考えも……わかる……よ……ふふっ……」

モバP「げぇっ! 雪美!? いつからそこに!?」

雪美「ふふっ……」

モバP「お、俺の考えてることもわかるのか……!?」

雪美「うん……サイキック……どくしんじゅつ……」

モバP「やめろ!ユッコのアイデンティティがクライシスするぞ!!」


雪美「モバP……私と……お城……? ……違う……大きな……おふとん……?」

早苗「その話詳しく聞かせてくれる?」

モバP「ちょっと待ってください! 僕は思ってるだけで何も言ってないじゃないですか!!」

早苗「思ってるだけでもアウト!! 〆る!!!」

モバP「うぉおおおお腕がちぎれる!!!」

雪美「……柔らかい………………?」

早苗「えっ?」

モバP「雪美もうやめてくれぇ」

早苗「ずっとそんなこと考えてるモバPくんにはもっとお仕置きしないとだめね?」

清良「私もお手伝いしますよ」キュッ

モバP「雪美〜助けてくれ〜」

雪美「モバP……清良に……お注射………したい………?」

清良「これは大きなお注射が必要みたいですね」

モバP「もう勘弁してくれ〜」

ちひろ「わかる小学生の雪美ちゃんでも加減は知らなかったみたいですね」

モバP「いい感じにまとめるなー!」


終わり

23:30│佐城雪美 
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