2016年03月25日

本田未央「しまむーのプロデューサーを見る目が変わった気がする」

※アニメ時空です



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458572844



卯月「えっ? そ、そうですか?」





未央「そうだよ。ね、しぶりん」



凛「……言われてみると、確かに」



卯月「そうなのかなぁ。自分じゃよくわからないけど……」



卯月「変わったって、具体的にどんな風にですか?」



凛「どんな風、って言われると……なんていうか、前より優しいというか」



未央「ぽーっとしているというか」



凛・未央「……熱っぽい?」



卯月「ね、熱っぽい!?」ドキッ



未央「熱っぽいということは」



凛「卯月はプロデューサーに」



凛・未央「……惚れている?」



卯月「うにゃあっ!?」ドキドキッ



みく「今猫チャンの真似しなかった?」にゅっ



未央「してないしてない」



みく「ならいいにゃ」スタスタ



凛「……なに、今の」



未央「最近のあにゃんとかしきにゃんとか猫アイドルが増えてきてピリピリしてるんだってさ」



凛「ふーん、そうなんだ……みくなら心配いらないと思うけど」



未央「周りがそう思っていても、本人は不安なんだよ。きっと」





卯月「みくちゃん真面目だから、考えすぎないといいんですけど……」



未央「そうだねぇ……」サスサス



凛「……あ。でも」







みく「うーにゃあ……」



李衣菜「どしたの? ため息なんてついて」



みく「みくのアイデンティティがクライシスにゃあ……こんなに猫キャラがはびこると大変だよ」



李衣菜「あー……」



李衣菜「でも大丈夫だって! 私だって、なつきちっていうロックなアイドルが近くにいるけど、全然問題なくアイドルできてるし!」



李衣菜「この前なつきちが言ってたんだけどさ、ロックはひとりひとり違う形をしているから、それぞれ魅力があるんだって」



李衣菜「それと一緒で、猫キャラだってひとりひとり違う魅力があるんだよ」



みく「りーなチャン……」



李衣菜「だから、ね?」



みく「………」



みく「りーなチャンが珍しくまともなことを言ってるにゃ……」



李衣菜「なんだとぉ! 人がせっかく励ましてあげてるのに」



みく「ありがとう」ニコッ



李衣菜「っ……ど、どういたしまして」



凛「大丈夫そうだね」



卯月「やっぱり、あの二人は相性ばっちりですね!」



未央「うんうん」





未央「で、しまむーの話に戻るけど」



卯月「うっ……やっぱり覚えてたんだ」



凛「そう簡単には忘れないよ」



凛「思い返してみると……最近の卯月、プロデューサーに会ったらすごくうれしそうにしてたような」



卯月「そ、そうかなぁ?」



凛「見つけたら一目散にあいさつしに行くし、前よりもよく話すようになったし」



卯月「よく話していたのは、前からだと思うんですけど」



未央「それは確かに。しまむーは最初からプロデューサーと距離近かったよね」



凛「そうなんだけど……内容が変わってると思う」





以前の会話





卯月『プロデューサーさん! さっきのレッスンなんですけど、今までうまく踊れなかったところがうまくできるようになったんです!』



武内P『それは、よかったです。島村さんの努力の成果です』



卯月『えへへ。これからもがんばります!』







最近の会話





卯月『プロデューサーさん。昨日のドラマ見ました?』



武内P『ドラマ、ですか』



卯月『先週私がおススメしたドラマです。もしかして、忘れちゃってました?』



武内P『いえ……時間が合わなかったので、録画をしています』



卯月『あ……そうなんですか。だったら、時間が空いた時にぜひ見てください!』







凛「昔は仕事やレッスンに関する話だけだったのが、今はプライベートの話がかなり増えてる」



未央「あ〜〜、なるほど。それは確かに大きな変化ですな」ウンウン



卯月「え、えっ? そうなの?」



凛「自覚なかったんだ」



卯月「えっと……言われてみると、最近は好きなもののお話とか、趣味のお話とかをたくさんしていたような気もします」



未央「心を開いている証拠だよ、しまむー」



卯月「そうだったんだ……」



卯月「………」



卯月「去年のクリスマスライブの直前。私がまだどうしたらいいか迷っていた時に、プロデューサーさんが、私が初めてライブに参加した会場に連れて行ってくれたんです」



卯月「そこで――」





卯月「――という感じで励ましてくれて。その後、凛ちゃんと未央ちゃん、みんなの言葉に背中を押してもらって、私はもう一度ステージに立てたんですけど」



卯月「その日から、プロデューサーさんを見ると……なんだか心が温かくなるような気がするんです」



卯月「もしかしたら……なのかも……」ゴニョゴニョ





凛「………」



未央「……お、思ったより数倍乙女の顔をしてる」



凛「半分冗談のつもりだったのに、もしかして本当に本当なのかも」



未央「あはは。どう反応したものか……」サスサス





卯月「そっか……今までもやもやしていた気持ちがあったんだけど、なんだか正体がつかめてきたかもしれません」



卯月「私、プロデューサーさんのこと……えへへ」テレテレ



卯月「……でも、どうしたらいいんでしょう?」



凛「どうしたらって言われても」



未央「アイドルとプロデューサー。難しい関係だし」







莉嘉「なになに? なんの話してるの?」ヒョコッ



みりあ「なにが難しいのー?」ヒョコッ



凛「うわっ……いつの間に近くに」



卯月「あはは……説明するのは恥ずかしいです」



未央「君達には少し早い話なのだ」



莉嘉「えー? なにそれー?」ブーブー



未央「そう言われてもね……」サスサス



みりあ「………」ジーー



卯月「みりあちゃん?」



未央「そんなに見つめられても、あんまり言いふらすような話じゃないから」



みりあ「ううん、そうじゃなくて」



みりあ「今の未央ちゃん、プロデューサーと同じだなって思ったの」



未央「同じ?」



みりあ「ほら、その首に手を当てるやつ!」



未央「えっ……私、そんなことしてた?」



卯月「そういえば、さっきから何度か首をさすってましたね」



凛「言われてみると、最近になってよくやってるかも。前からそんな癖あったっけ?」



未央「え、えっと……どうだったかな?」

みりあ「きっと、プロデューサーのクセが移ったんだよ」



莉嘉「あっ、アタシ知ってる! 好きな人のことずーっと見てると、その人のクセが移るんだって!」



みりあ「ということは、未央ちゃんはプロデューサーのことが好きなんだー!」



卯月「ええっ!? そうなんですか?」



凛「いやいや。そんなことで決めつけてもしょうがないでしょ」



凛「未央だって困って」







未央「……あ、え、なに?」カアァ



凛「………」



凛「(あれ?)」



未央「わ、私が好き? ぷ、プロデューサーのこと?」



みりあ「うんっ」



莉嘉「違うの?」



凛「(ちょっと待って。よく考えてみれば……さっきまでの卯月の話)」



凛「(プライベートの話をプロデューサーとするのは未央も同じだし、プロデューサーと二人きりの状態で励ましてもらったのも同じ)」



凛「(ということは……)」



凛「……未央?」



未央「………」





未央「す、好き、かも……」ボンッ



凛「………」





凛「(恋する乙女、もうひとりいた……!)」







おしまい





17:30│本田未央 
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