2016年04月11日

池袋晶葉「天才の野球」

・アイドルマスターシンデレラガールズのSSです

・短めです

・若干のキャラ崩壊があるかもしれません、気になる方はブラウザバックで



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459860862





晶葉「おーい助手、野球しようぜ!」





モバP「……なんだ、変な発明でもして頭がおかしくなったか?」





晶葉「む、ひどい言い草だな。私はそんな人体に悪影響を及ぼす発明などしない」





モバP「じゃあさっきの『野球しようぜ!』ってなんだよ。いつもの口調でもなかったし」





晶葉「ユッキに野球に誘いたいときはこう言えと教わったのでな」





モバP「アイツから教わった時点でおかしいって気付こうな……で、どうして野球だ?」



晶葉「今度、アイドルスポーツ大会の仕事があるだろう。その種目の中に野球があってだな、そこで使えるであろうロボを作ってみたのだ」





モバP「うーん……まず野球でロボを使うっていう前提がおかしいよな」





晶葉「ピッチングマシーンという物があるだろう?」





モバP「聞いてねえなこの発明バカ」





晶葉「この天才を捕まえてバカとは何事だ!」





モバP「これは聞こえるのかよ……それで、ピッチングマシーンがどうしたって?」

晶葉「ん?ああ……そのピッチングマシーンをだな、小型化かつ高性能にしたのだ」





モバP「ああ、その腕に抱えているのがそうか?」





晶葉「ふふん、キミもなかなか目敏いな……そう、これこそが超高性能ピッチングマシーン『超リーグロボ1号』だ!」





モバP「ふーん……なんとなくビーダ○ンを思い出すフォルムだな」





晶葉「ビー○マン?なんだそれは」





モバP「あーいや、なんでもない……それでそれはどんな高性能なんだ?」

晶葉「その性能なんだがな、キミに是非ともにテストしてほしいのだよ」





モバP「それでさっきの『野球しようぜ!』につながるわけか」





晶葉「その通りだ。本当はユッキに頼んだのだが、キャッツの試合を観に行かなければならないらしくてだな」





モバP「アイツ開幕戦からほぼ毎試合観に行ってるんじゃないか。仕事もあるし少し自重してもらわないとな」



晶葉「それでどうだ、引き受けてくれるか……いや、聞くまでもないな」





モバP「なに当然引き受けるだろうみたいな雰囲気出してるんだよ……受けてやるけど」





晶葉「ふふん、キミはお人好しだからな、そう言うと思ったよ」





モバP「自覚はあるからあまり言わないでくれ……さて、それじゃあ外に行くぞ。さすがに事務所でするわけにもいかないからな」





晶葉「ああ、必要なものは準備してある。いつでも行けるぞ」

ーーーー

ーー





モバP「じゃあ、ここでバットを構えていればいいんだな?」





晶葉「ああ、超リーグロボ1号はコントロールもバッチリだ」





モバP「ていうか、ストレートなんだよな?それ」





晶葉「ストレート……ああ、全弾真っ直ぐに設定してある」





モバP「そうか…………全弾?」





晶葉「では行くぞ!」





モバP「お、おう!」



晶葉「発射!」ガガガガッ!!





モバP「うおっ、早っ……てちょっ危なっ!?」





晶葉「あ、おい!なぜ避けるのだ!」





モバP「危ないんだよ!何球投げてきてるんだよお前は!?」





晶葉「よくぞ聞いてくれた!なんと1秒間に9球も撃ち出しているのだ……どうだ、これが超リーグロボ1号の性能だ!」





モバP「どうだじゃねえよ!」



晶葉「どうした、何か不満なことがあったか?すぐに改良するが」





モバP「球速もおかしいが……それよりまずなんで1秒間に9球も撃ち出すんだよ」





晶葉「ストライクが3つでアウト、アウトが3つでチェンジ、つまり理論上はこれで3アウトチェンジだろう」





モバP「野球にそんな理論はない!むしろボークだ!」





晶葉「ぼ、ボークだと…………ボークとは何だ、ストライクとボールの中間か?」





モバP「ああもう!事務所に戻るぞ、一からルールを説明してやる!」



ーーーー

ーー







晶葉「なるほど、同時に複数個のボールを投げるのは反則というわけか」





モバP「ああそうだ、アウトどころか相手にチャンスを与えるんだよ」





晶葉「くっ、私としたことが……初歩的なミスをしてしまったようだな」





モバP「ミス以前にあんな発想するほうが問題だと思うがな」





晶葉「確かに私が観た映像では誰もやっていなかったな、なぜやらないのか疑問に思ったが」





モバP「疑問に思った時点で気付け」

晶葉「しかしこれでは仕方がないな、ピッチャーは無理かもしれない」





モバP「まあ、こういうときくらいロボに頼らずにやってみろってことだ」





晶葉「だがしかし生身ではいかんせん体力に自信がな……」





モバP「投球とかはできるのか?」





晶葉「うっ……それもあまり……」

モバP「全く、仕方ないな……俺も付き合ってやるから、少し練習するか?」





晶葉「練習か……そうだな、たまには少し泥臭いのもいいかもしれないな」





モバP「今日は道具もあまりないし、投球練習がてらキャッチボールでもするか」





晶葉「そうだな……フフッ」





モバP「どうした、何かおかしかったか?」



晶葉「……やはりキミはお人好しだなと思ってな」





モバP「なんだ、不満なら止めてもいいんだぞ」





晶葉「いや、不満などない……ただこんな私に逐一付き合ってくれるのもキミくらいなものだからな……ありがとう、いつも感謝しているよ」





モバP「なんだよいきなり……俺はお前のプロデューサーで助手なんだ、いつだってお前に付き合ってやるよ。ほら、早くしないと日が暮れるぞ」





晶葉「ふふ、そうだな……これからもよろしく頼むよ、P」



〜翌日〜





晶葉「助手よ、今日も『野球しようぜ!』」





モバP「すまない晶葉、今日は筋肉痛で無理だ……イテテテ」





晶葉「昨日の感動を返してほしいのだが」







おわり



17:30│池袋晶葉 
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