2014年05月09日

アナスタシア「八月の思い出」

カリカリ カリ カタカタカタ







P「……んーっ、そろそろひと段落、かな」







(時計、まだ次の仕事までは余裕があるな、うん)





P「アーニャは…」







アナスタシア「………」ジーーッ



P(テレビ、ニュース番組か…)





キャスター『…次のニュースは……』





アナスタシア「………」





P「…ん?」



(なんだろう…いまなんとなく、アーニャがガッカリしたような)







アナスタシア「…あっ」



P「ん」





アナスタシア「仕事、終わりましたか?…プロデューサー…」





P「とりあえずな」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1397410089



P「なあアーニャ」





アナスタシア「…はい?」





P「その、なにか心配ごととか無いか?」



アナスタシア「?…なぜですか?」



P「…まあ、なんとなく…アーニャの背中がしょげてたから聞いてみただけなんだが」





アナスタシア「……ぇ?」





P「…どうだ?」





アナスタシア「…………………」



P「……」





アナスタシア「…………………………………………………」



P「……」



アナスタシア「………いいえ、とくに無い、です」





P「そ、そうか…」





アナスタシア「……」

アナスタシア「…プロデューサー、次の仕事まで…どれくらいでしょう?」





P「んー、時間にはまだ余裕があるな」





アナスタシア「…そうですか」







P「んーーー、夕飯食いそびれたな…」





アナスタシア「…そうですね」





P「なんだ?アーニャも食べてないのか?」





アナスタシア「あぁ、えっと…待っていたら、その…うっかり?」



P「そっか、じゃああれだ…予定より早いけどもう出発して、どこかで軽く食べてくか?」





アナスタシア「…はい、そうします」



P「んじゃ、支度してくれ」

ゴソゴソ ゴソ





P「…なあアーニャ」



アナスタシア「?」





P「その、それはどうしたんだ?」





アナスタシア「えっ?…ああこれは、カツラ…ウィッグです」





P「いやそれは分かるんだが…どうした?急に」





アナスタシア「いえ、これはシューコに勧められて…借り物です」





P「シューコ、周子に?」

オナカスイターン♪





アナスタシア「はい、変装にはこれが必要だ、と…やはり髪が白いのは目立つそうなので…」



P「あー、確かに周子もな…あいつのあれは地毛だっけか?





アナスタシア「さあ…どうでしょうか」

今日なんか書き込みづら



〜〜



アナスタシア「よいしょ…よいしょ」ゴソゴソ



P「準備いいか?」



アナスタシア「はい、バッチリです」







P「よし、もう鍵かっちゃうから忘れ物ないように」





アナスタシア「分かりました」





ガチャ





P「…つっ、ふぅ…やっぱりまだ夜は冷えるな」



アナスタシア「はい、そうですね」





P「北海道やロシアは、きっとここよりももっと寒いんだろうな…」





アナスタシア「っ…ダー……でもどうでしょう、北海道は広いから…結構まちまちかも」



P「…?」





アナスタシア「どこもかしこも雪だらけ、というわけでもありませんし…夏も、内陸は暑いですよ?」



P「…ん?…そ、そうか」



アナスタシア「はい…そうです」





P「……」



アナスタシア「……」

P「それで、何か食べたいものはあるか?流石にロシア料理の店は知らないけど、それ以外なら大体は」





アナスタシア「そ、そうですね……そう、えとこの後はラジオの収録でしたよね?」





P「ああそうだ」





アナスタシア「それじゃあ、軽い…うどんかソバがいいです」





P「分かった、確かあそこの店ならこの時間でもだいじょぶだったはず…」







アナスタシア「……ふぅ」





P「……?」

〜定食屋〜





P「……それでな、真相はロシアの航空戦艦が日本の湖に着水したってことなんだよ」





アナスタシア「フフッ…Но、あ…しかしでもそんなこと、あっちの歴史でも…習いませんでしたよ」





P「そっか、まあ当たり前だよな…こんな荒唐無稽な話は」





アナスタシア「ダー、えっと…その、そういう技術的な面ではドイツや、日本のほうが盛んじゃなかったかと…」





P「まあ、戦時中は確かに空飛ぶ戦艦の構想はあったらしいけど、実現したなんてのはどこも聞いたことないしな」





アナスタシア「ダ、ダエータ ター…じゃなくて、そういう話なら聞いたこと、あります…ね」





P「ん?」





アナスタシア「……」



P「…んーー?」





アナスタシア「あ、あはは…は」

P「…なあ」





店員「はい、ご注文のきつねうどんお待ちどうさまです」





アナスタシア「はい…こっちです……いただきます」





P「…むぅ」





アナスタシア「ふー…ふー…」チュルル





P「…なんか」





店員「カツ丼のお客様、お待たせしましたー」





P「あ、はいどうも…」





アナスタシア「…」モグモクモグモク





P「……」

アナスタシア「…プロデューサー、うどん…半分食べませんか?」





P「ん?…じゃあ貰うかな、あんまり腹に入れすぎるのも喋るには差し支えるだろうし」





アナスタシア「はい、あとお揚げも」



P「おお、ありがと」





アナスタシア「…はい」

〜〜



P「ふう、食ったくった…満腹まんぷく」





アナスタシア「はい、それにだいぶ体が温まりました…」





P「ん、んじゃあタクシー呼ぶから…とりあえず通りまで出よう」





アナスタシア「はい、そうですね」



P「……」







アナスタシア「……」



P「…んーーーー」





アナスタシア「なん、でしょう?まだなにか…?」





P「いや、やっぱなにか引っかかるよなーって」





アナスタシア「…そうですか?別に普段通りですけど」





P「…だよなぁ」

P(タクシー、うどん、カツ丼…幽霊軍艦、ロマノフ朝…は関係ないか)





アナスタシア「…?」



P(かつら、周子、夕御飯…ラジオ、ニュース…う〜ん…)





アナスタシア「プロデューサー?…なにか悩みでも、あるのですか?」





P「ん〜、いや…なんとも…実はアーニャって」



アナスタシア「……はい?」





P「ロマノフ朝の、生き残りだったり?」





アナスタシア「えっ?あれは名前が同じなだけですよ?」





P「…まあ、だよな…うん」

アナスタシア「どうしたんですか?さっきから…なんだか様子が、変ですけど」





P「そ、そうか?…でも変といえばアーニャだってそうじゃないか?」





アナスタシア「…私?」





P「ああ、さっきから明らかにいつもと違うぞ、どうした?」





アナスタシア「……そんなに私、表面にでてましたか?」





P「…まあ、なんとなくだが」





アナスタシア「…クスッ、どっちなんですか、プロデューサー」





P「こっちとしてもハッキリ原因がな…何かあるのか?」





アナスタシア「…………ぇと、ほんの…些細なことなんです、明確に不安とか、そういうのではなくて」





P「……はぁ、それは人には言えないことなのか?」





アナスタシア「…ニェート、相談する必要もないというか、昔の話です」





P「…それは、いつぐらいのことなんだ?」



アーニャ「ダー、…ヤー プリショール …えと、ヤポニヤ…その、日本に来る前のことです…」





P「……」

アナスタシア「…2008年、8月…私が日本に移り住む少し前のことです…あの頃ロシアでは戦争がありました」





P「…あっ、そうか」





アナスタシア「…ええ、ある日の朝、両親がやけに慌てた様子だったのを、今でも鮮明に思い出せます」





P「…家は、戦火が近かったのか?」





アナスタシア「いいえ、家はロシアの東側の方だったので…でも、両親…とくにパパはやたらに気にしていたようで…」







P「もしかして、それがきっかけで…?」







アナスタシア「……さぁ、それで日本に移り住むかを決めたのかは、まだ聞けていません」



P「…そうか」





アナスタシア「なんとなく、この話題は避けるべきなんだと、思いますから…」

P「なるほど、最近のウクライナのニュースを見てて、そのことか気にかかる事が増えたと…」





アナスタシア「はい、でも…日本のニュースでは、あまり詳しくは伝えませんね、番組のほんの数分ほど…です」





P「…まあ、どこぞの言葉を借りるなら"この国は平和だにゃ〜"ってことなんだろうな、多分」





アナスタシア「フフッ、そんなおかげで…私も、こうしてアイドルをやれているということなのでしょう…ね」





P「むぅ、それは…ちょっとな」





アナスタシア「ごめんなさい、でも…だからこそ、貴方とこうしていられるのも事実だから…」







P「……アーニャ」

〜〜



アナスタシア「あっ、タクシー…来ますね…」





P「ああ、だな…帰りはいつものとおりだが、一人で平気か?」





アナスタシア「はい、大丈夫ですよ…気をつけます」







P「そうか…じゃあ頑張ってこい!」







アナスタシア「はい、と………あと、プロデューサー…」





P「ん?なんだ?」





アナスタシア「えと、私…日本に来て…友達や家族、置いてきてしまったものはたくさんあるけど」





P「……」





アナスタシア「今は…みく、のあ、周子や蘭子たちと…アイドルをしていることも、楽しいです



…ありがとうございます、プロデューサー!」





P「そうか、こちらこそ…ありがとう、そういってもらえるとこっちもプロデューサー冥利につきるよ」







ブロロロロロロ ガチャ



アナスタシア「だからプロデューサー、あらためて…闇に飲まれろ!です♪」



P「……」





バタンッ ブロロロロロロロロ

P「え〜…今それ言う〜?」



クックックッ、ヤミニノマレヨ~♪

〜〜〜





アナスタシア『…というわけで今夜の、アナスタシアの乙女*ムジカ…いかがでしたでしょうか』





『すこししんみり?冗長?だったかもしれませんね…反省です』



『けれど、比奈も言ってました…"戦争はいかんです、腹が減るだけです"と……なんちゃって』





『まだまだ、伝えたいことの半分も伝えられてませんが…今夜のお話を聞いて、どこかの誰かの心が少しでも動いたならば…幸いです』

アナスタシア『最後に告知の方を…』





『4月30日に私たちの事務所、ならびに日本コロンビアさんのほうから…CDがでます』





『星輝子、神谷奈緒、北条加蓮、小早川紗枝、堀裕子…それぞれが歌うシングルが同時発売』





『…おもとめは、お近くのCDショップ…または書店までどうぞ』







『それでは、今夜のお相手は私…アナスタシアでした…明日も良い一日を、スパコーイナイ ノーチ』







終わり



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