2016年04月27日

凛「私のチョコは……」

・モバマスSS 

・ちょこっとだけしかない(チョコだけに)



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ちひろ「プロデューサーさん?」





P「なんですか?」



ちひろ「はいっ♪どうぞ」スッ



P「どうも………あの、これって……」



ちひろ「チョコレートです♪今日はバレンタインなので」



P「……あぁ!そういえば今日ってバレンタインでしたね。すっかり忘れてましたよ、あはは……」



P(俺は今、嘘を付いている)



P(今日この日を一体どれだけ待ち望んだことか!)



P(アイドルのプロデューサーになればアイドル達から……ふふふ)





ガチャ





ちひろ「あ!早速誰か来たみたいですね」



P「え、えぇ」



NG「「「おはようございま〜(ー)す」」」



P「おぉ!みんなおはよう」



ちひろ「みなさん、おはようございます♪」



P「みんな今日は早いな、仕事までまだ少し時間あるぞ?」



卯月「今日は、プロデューサーさんに渡したいものがあって。今日は早起きしちゃいました♪」



P「渡したいもの?俺にか?」



卯月「はい♪」



卯月「どうぞ♪ハッピーバレンタインです♪」



P「ん?これは………チョコ、くれるのか?俺に」



卯月「はい♪今日はバレンタインデーですから。プロデューサーさんのために頑張って作ったんです♪」



P「そうか、ありがとうな?卯月!すごく嬉しいよ」ナデナデ



卯月「えへへ♪喜んでもらえて嬉しいです///」



未央「プロデューサー、これは私から」



P「おぉ!未央もくれるのか」



未央「私のチョコはあまあまだからねぇ〜」



P「そうなのか、俺甘いの大好きなんだよ」



未央「へぇ〜?初耳だよぉ、プロデューサーいつもコーヒーばっか飲んでるし」



卯月「お菓子とかあまり食べませんよね?」



P「それとこれとは別なんだよ。苦いお菓子とかってどうも苦手でな」



凛(!)



未央「なにそれ?変なの」



P「そうかぁ?あははっ。いやぁでも、ホント苦手でな、抹茶味とかホントダメでな」



P「チョコだってビターすら、って感じで」



卯月「そうなんですかぁ」



未央「じゃあもし、私が苦いお菓子を作って渡したら、食べてくれなかった?」



P「まさか。わざわざ手作りしてくれたんなら、なんでも嬉しいし、おいしく食べさせてもらうよ」



卯月「さすがプロデューサーさんです♪」



未央「よっ!モテない男はつらいねぇ」



P「いやぁそれほどでm…って、それ嫌味かよ!」





卯月「ふふっ………あ!そういえば、凛ちゃん」



凛「え!?な、なに?」



卯月「凛ちゃんはプロデューサーさんにチョk」



凛「あぁ!?そうだプロデューサー!もう行かないとまずいんじゃない?」



P「えっ、あぁでも、まだ少し余裕が……」



凛「道混んでるかもしれないしさ!たまには早めに現場入りするのも悪くないと思うよ!?」



P「そ、そうだな。じゃあちょっと車出してくる」



凛「うん!?じゃあ外で待ってるから〜、アハハハ(;´∀`)」





未央「なんか変じゃない?」コソコソ



卯月「は、はい。どうしちゃったんでしょうかぁ」



(楽屋)







未央「私、ちょっとプロデューサーのところ行ってくるね?」



卯月「わかりました」





ガチャ





卯月「………………」



凛「………………」



卯月「……凛ちゃん?」



凛「な、なに?卯月」



卯月「その………プロデューサーさんにチョコ、渡さないんですか?」



凛「えっ!?あ、いや……その、私は別に…」



卯月「なにか、理由があるんですよね?だって凛ちゃん、あんなに張り切ってたじゃないですか」



凛「卯月………」



卯月「よっかたら、相談してくれませんか?」



卯月「困ってることがあったら、一緒に解決しましょう♪」



凛「卯月……………」



凛「……プロデューサーさ、未央がチョコ渡したとき言ってたじゃん」



凛「苦いお菓子が苦手って」



卯月「そういえば……言ってましたね」



凛「私も渡そうと思ってたんだよ?結構上手に出来たと思うし」



卯月「じゃあなんで」



凛「……私がつくったのダークチョコレートなんだもん!」



卯月「……え?」



凛「苦手なものあげたって困るだけだろうし」



凛「私どうしたらいいか」



卯月「もしかして、そんなことで悩んでたんですか?」



凛「えっ、ひどい……」ジワッ



卯月「あわわ!そ、そういう意味で言ったんじゃなくってですね?」



凛「え?」



卯月「プロデューサーさん言ってましたよね、わざわざ作ってくれたのが嬉しいって」



凛「う、うん」



卯月「プロデューサーさん、きっと凛ちゃんがくれなくって残念がってると思いますよ?」







(卯月妄想)



P「一体何をしたって言うんだ………………|||」ズーン











卯月「プロデューサーさんは優しい人ですから、どんなものでもきっと喜んでくれると思いますよ♪」



凛「そうかなぁ……」



卯月「心配しすぎですよ。思い切って渡しちゃえばいいんです♪」



凛「…………わかった。ちょっと行ってくるね」



卯月「はいっ、応援してます♪」



凛「ありがと」ダッ



(通路)







未央「そういうことがあって……」



P「なるほど……」









凛(居た!)



凛「プ、プロデューサー!」



P「ん?おぉ!凛か、どうしたんだ?」



凛「その……プロデューサーに……話があって」



P「話?話ってなんだ?」



凛「その……」



未央「あぁ…私……ちょっと席外すね」



P「あ、あぁ」





P「それで話って?」



凛「う、うん。その………これ、なんだけど」



P「これって……チョコじゃないか、どうしたんだ?」



凛「これさ、本当は渡そうと思ったんだけど」



P「あぁ………失敗しちゃったとか?」



凛「ううん。たださ………これ、ダークチョコレートなんだ」



P「……そういうことか」



凛「うん。朝言ってたじゃん、苦手だって」



P「う〜ん、言っちゃってたな」



凛「………なんかごめん」



P「なんで凛が謝るんだよ」



凛「……なんでだろ、よくわかんない」





P「凛………そのチョコ、よかったらくれないかな?」



凛「え?これ?」



P「あぁ。凛が折角作ってくれたんだろ?食べないなんて勿体無いよ」



凛「でも!プロデューサー苦手なんでしょ?ならっ」



P「いや、俺が食べたいんだ。だから、な?」



凛「………なら、はい」スッ



P「ありがとう」



凛「無理して食べなくていいからね?」



P「男には無理してもやらないといけないことがあるんだよ」パクッ



凛「あっ」



P「…………苦い」



凛「だから言ったじゃん。無理しないでって」



P「いやぁでも、うん。おいしいよ。一生懸命作ってくれた思いは伝わった」



凛「そんなんじゃ全然伝わらないよ」ボソ



P「え?」

凛「…………ねぇ、プロデューサー」



P「なんだ?」



凛「そのチョコ、ちょっと貸して」



P「え?あ、あぁ」



凛「あと、目も瞑って」



P「いいけど、なにするんだ?」



凛「いいから」



P「あ、あぁ」



凛「…………」パリッ



P(?チョコでも食べてるのか?)



凛「目…開けていいよ」



P「一体なにしてたんだy…ムグッ!」



P(チョコが口の中に!)



凛「…ン……プハッ………」



P「…………」ポカーン



凛「こえで少しは甘くなったよね///」



凛「残りは好きにしていいから。じゃあ行くね?」



P「……!?えぇ…あ、ちょ…………」



凛「あぁそれと」クルッ



P「?」



凛「ホワイトデー、期待してるから」

















P「………………」パリッ



P「…………苦いな」













卯月「あ!凛ちゃん、どうでしたか?」



凛「うん、うまくいった♪」



卯月「凛ちゃん、口にチョコが付いてますよ?」



凛「あぁうん」フキフキ



卯月「なんか嬉しそうですけど、何かあったんですか?」



凛「そう?」



凛「まぁ……チョコっとね♪」



    おわり



22:30│渋谷凛 
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