2016年05月19日

モバP「心」

佐藤心さんのSSです。 



SSを書き投稿するということは初めてなので至らない点があると思いますが、よろしくお願いします。

率直な感想いただけると嬉しいです。









SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462719781



 名前に惹かれた。心(しん)。 今日から担当するアイドルの名前だ。 とても真っすぐで芯が通っている。そんな印象を受けた。

 

 顔写真のイメージもそれに近く、とても控えめで奥ゆかしい。まさに大和撫子のようだった。

 

 年齢は26歳と書いてあるが、この見た目なら年齢など気にならず、むしろ長所に思えてくる。

 

 この人とならトップを目指せるかもしれない。僕がちゃんとプロデュースして心さんをシンデレラガールにしてみせる。そう思った。 ガチャ  



 心「はぁ〜い♪アナタのはぁとをシュガシュガスウィート☆さとうしんことしゅがーはぁとだよぉ☆...あれぇ、おかしいなぁー?反応が聞こえないぞ?」

 

 P「えっと…佐藤心さんで間違いないですか?」

 

 心「心だと男っぽくてアイドルには向いてないだろ☆ だからはぁとって呼んで☆呼べ☆」

 

 これが心さ… はぁとさんとの出会いだった。



 はぁとさんの担当になって数か月が経過した。

 

 はぁとさんは相変わらずスゥーティーなキャラで売り出しているが、仕事には積極的で、来た仕事は拒まず、全部受けている。

 

 ガチャ

 心「おっ!プロデューサー発見!」

 

 P「どうしたんですか。はぁとさん。」

 

 心「最近一緒に飲んでないよね!今日飲みに行こう!」

 

 P「一応夜は空いてますけど…はぁとさんこそ今週末水着の仕事入ってるじゃないですか。この時期にお酒とか大丈夫なんですか?」

 

 心「うぐっ….. ダイエットは明日からだから!今日はどうしても飲みたい気分なの♪お願い♪ はぁとのお願いだから来てくれるよね☆来い☆」

 

 P「はぁ…わかりました。じゃあ適当に店予約しておきますね。

 

 心「うん♪今夜は寝かさないぞ☆」

 

 P「いや明日も仕事あるんで」



 心「くぅ〜 気分がすーっとする♪」

 

 P「あんまり飲みすぎないでくださいよ!介抱するの大変なんで!」

 

 心「わかってるって☆ あ、生おかわりー♪」

 

 P「はぁ…それでどうかしたんですか?わざわざこの時期に飲みに誘うなんて。僕でよければ愚痴聞きますよ」

 

 心「あぁん♪プロデューサーやさしぃー 惚れてしまいそぉー」

 

 P「冗談はいいですから。早く話してください」

 

 心「・・・実はね。今朝お母さんから電話かかってきて、「いつまでアイドルをやっているのか。孫の顔が早くみたい」とかそういう話ばっかりされてー」

 

 P「あぁ。」

 

 無理もないなと正直思ってしまった。母親から見たら、生き残れるかどうかもわからないアイドルという職業で26歳。加えてあのキャラである。子供のことを心配する親からしたら当たり前の行動かもしれない。

 

 P「それで、はぁとさんは何て言い返したんですか。」

 

 心「わかった!わかったから!って適当にあしらって切っちゃった☆ もう26歳だし。いい大人なんだから、自分のことぐらい自分が一番わかってるつぅーの☆」

 

 P「それは大変でしたね。でも確かに、どうしてアイドルなんですか? はぁとさん、キャラはちょっとあれですけど、見た目は美人だし手先も器用じゃないですか。アイドル以外にもたくさん選択肢があったように思えるんですけど」

 

 心「おい☆ キャラはあれとかやめろ☆ まぁいいや。ちょっと言うの恥ずかしいんだけど... 」

 

 はぁとさんは一呼吸ついてから話し始めた。

 

 心「アイドルはね。はぁとの夢だったの。憧れだった。小さいときに目の前でアイドルのお姉さんを見た時に感動したの。すごくキラキラしてて眩しくて。

  私もこんな風になりたいって思ったの。だからどうしてもアイドルになりたかった。確かに今は崖っぷちかもしれないけど、それでも今がすっごく楽しい。だからアイドルは辞めたくない。辞めない。」





 僕は思わず、じっと、はぁとさんのことを見つめてしまっていた。

 

 心「恥ずかしいからこの話はもう終わり!ん?プロデューサー、はぁとの目をじっと見て...もしかして惚れちゃった?真面目はぁとに惚れちゃった?」

 

 P「そうかもしれないですね」



 アイドルのことを語っていたはぁとさんの目は、とても真っすぐで、強い意志が込められているように感じた。



 心。やっぱりいい名前だ。 この人にぴったりだ。そう思った。





 はぁとさんはそれからも真面目に仕事に取り組んでいった。

 

 来る仕事を拒まず全力で挑むはぁとさんの姿勢が世間にも評価されていったのだろう。

 

 はぁとさんは、どんどん人気になっていった。

 

 そして開かれたシンデレラガール総選挙。



 中間発表で、はぁとさんは部門別で5位という大躍進をみせた。

 P「ついにここまで来ましたねはぁとさん」



 心「そうだな☆ 3位以内でCD発売だっけ?」

 

 P「そうですね。最後の追い上げ頑張りましょう。」

 

 心「そうだね。CDデビューのためなら、はぁとなんでもしちゃう☆裏工作とか☆」



 P「いやそれはダメですよ。」



 心「・・・今までありがとうね。」



 P「えっ!? いきなりどうしたんですか?」



 心「ここまで来れたのもプロデューサーのおかげだよ。自分一人じゃここまでこれなかっただろうから感謝してる。」



 P「そう言われるとプロデューサー冥利に尽きます。でもまだこれからですよ。まずはCDデビュー目指して全力で頑張りましょう」



 心「そうだね。あ!そうだ!CDデビューできたら、お礼に、はぁとがプロデューサーの言うこと一つ聞いてあげる☆これを励みに、はぁとのプロデュース頑張って☆」



 P「なんでも聞いてくれるんですか?」



 心「あ、もしかしてえっちなこと考えてる?あーん。プロデューサーのえっちぃ!はぁと食べられちゃう!」



 P「食べませんてば!そうですね・・・ 名前で呼んでもいいですか?」



 心「えっ?いつもはぁとって呼んでるじゃん☆」



 P「いえ。心って名前で。心さんって呼びたいんです。はぁとさんは男みたいだから、はぁとって呼んでと言いましたけど、僕は好きなんですよ。心って名前」



 心「・・・理由を聞いてもいい?」



 P「恥ずかしいので・・・ そうですね。CDデビューが決まったら教えます」



 心「・・・わかった☆じゃあCDデビュー目指して、はぁと一生懸命頑張っちゃう☆そろそろ時間だから移動しよっか☆」



 呼び名が変わった時に、僕とはぁとさんの関係は変わらずにいられるのだろうかと少し考えながら、僕は、はぁとさんと次の仕事場に向かった。





20:30│佐藤心 
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