2016年05月20日

美玲「ちょwww乃々が4位www乃々4位www」乃々「」

美玲「あっはっはっはwwww」



乃々「うぅ……」



輝子「美玲、それ以上笑うのは、よくない」





美玲「ひーwwwww」ダンダンッ



美玲「www……」フルフル



美玲「ふ?……」



美玲「……」



















美玲「おめでとう乃々」キリッ



乃々「どこか引っ叩きたいんですけど?!」クワッ



輝子「乃々、落ち着いて……!」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1463156194



美玲「普段からwwあんなに嫌がってきたのにwww」



美玲「ファンからロックオンされる乃々www」



美玲「4位wwwwww4位てwwwwwwww」



乃々「これは夢です……リアルな悪夢です……」ガクブル



輝子「残念だが……げ、現実だ……」



乃々「な、なんてことでしょう……」



乃々「CDデビューしてしまう……!!」ガクブル



美玲「wwwwwwwwwwwww」バンバン



輝子「だから美玲……し、失礼だぞ」



輝子「めっ」



美玲「うんwwwwゴメンゴメンwwwwwwでももうちょっと待ってwwwww」



美玲「笑いがwww止まらないwww」



美玲「身内ネタとかwwwこんなのwwww笑うに決まってるじゃんかwww」



輝子「もうっ」

輝子「すまない……美玲は、私に任せて……」



乃々「別に困ってはいないんですけど……」



輝子「リーダーとして、必要だから」



輝子「でも……な?」



輝子「乃々の態度も……よ、良くないと、思う」



乃々「……へっ?!」



輝子「乃々と違って、皆は……本気で上位を目指してる子ばっかり、なんだ……」



輝子「嫌がってばかりだと、傷付く子がいると……お、思う……」



乃々「うぅ……そう、ですよね……?」



輝子「私も協力する……だから……か、悲しいことは、言わないでくれ……」



乃々「が、が、頑張ります……」フルフル



美玲「震えてるwwwwwwプルプル震えてるwwwwwなのに4位wwwwwwwww」



輝子「めっ」

乃々「美玲さん……ゴメンなさい……」



乃々「いつも『今度こそ上位を狙うッ!』と言っていた美玲さんに対して、もりくぼは後ろ向きでした」



乃々「傷つけてしまったはずです……ゴメンなさい……」



美玲「あっはっはwwwwwwwwww」



美玲「んふふwwwww」



美玲「wwww」



美玲「ふー……ふー……www」



美玲「ふ〜……」



美玲「……」



美玲「まぁ……ちょっとムッとすることはあったけどさ……」



美玲「でも、乃々がそういうタイプだってのは、ウチらが誰よりも知ってるからな」



美玲「だから、ウチらには遠慮しなくていいから。な?」



乃々「うぅ……美玲さんが優しい……」グス

美玲「それにウチは41位だったんだけどさ……」



美玲「実は今までで一番良い成績なんだ」



美玲「だから、ウチの中では満足してるよ」



乃々「美玲さん……」



美玲「でもッ! 来年はそうはいかないからなッ!?」



美玲「フンッ……オマエのこの順位なんて、どうせ一過性のものなんだよ。物好きなファンたちの気まぐれでさッ!」



美玲「一気に冷え込んだところを、ウチが全部掻っ攫ってやるからな! 楽しみにしてろよッ!?」



輝子「お、おい美玲……!」



乃々「うぅ……本当にありそうです、けど……」



乃々「でも……」



美玲「……」

美玲「……ウチのことヒドイって思ったなら……ずっと人気でいろよ?」



乃々「えっ……」



美玲「ウチに追い抜かれたくないなら! ウチに追い抜かれないアイドルになれって言ってんだッ! 分かるよなッ?!」



乃々「は……はい!」



美玲「ん。やっぱりいい返事出来るじゃんか」



美玲「少しずつでいいから、人気になれよ……良いな?」



乃々「ぜ、善処します……」



美玲「よーし! それで良しッ!」ワシャワシャ



乃々「ちょ、髪が乱れるんですけどぉ〜……?!」アワワ

輝子(美玲……乃々を励ますために、わざと……?)



美玲「……配慮なし……言いたい放題……」



美玲「別に良いんじゃない?」



輝子「え……」



美玲「そりゃ他のヤツら巻き込むのはダメだぞ?」



美玲「でもさ、ウチらの中だけは、それで良いと思うな」



美玲「なんていうか、その……」



美玲「……」



美玲「し……し、信頼? ……されてる、みたいな……///」



輝子(カワイイ)



乃々(カワイイ)

幸子「カワイイと聞いて」ガラッ



輝子「言ってない……」



小梅「美玲ちゃんが乃々ちゃんにかっこいいこと言っていると聞いて」ガラッ



美玲「なんだその限定的なレーダーは」



乃々「結局、いつものメンバーが揃うんですね……」

幸子「乃々さん! 総選挙4位! おめでとうございます!!」パチパチ



小梅「おめでとう……!」パチパチ



乃々「うぅ、でも私は――」



乃々「……」



乃々「ありがとう、ございます……」ペコリ



幸子「CDも出ることですし、頑張ってくださいね!」



乃々「はい……可能な限りで……」



小梅(乃々ちゃん……ちょっと前向きになった?)



輝子(乃々、短い間で成長したなぁ……)

幸子「いやぁ、ボクはもっと上位だと思ったんですが……」



幸子「第1回以来に10位を下回りました」



輝子「十分スゴい……フヒヒ」



幸子「ま! ボクはとってもカワイイので? シンデレラガールが霞んではいけませんし? このあたりでも十分納得できるというか? 空気の読める良いボク、みたいな?」



美玲「オマエ何キャラだよw」



乃々「まあ、立ち話もアレなので、座りましょう」スッ



小梅「私、4位の右……♪」ポフッ



輝子「なら私は左……フヒ」ポフッ



乃々「あ、あやかられてる……!」

美玲「総選挙……オマエらはどう思った?」



小梅「今回は、原点に戻った気分……」



輝子「あぁ……それは分かる」



幸子「去年までは『発掘』というイメージでしたよね」



幸子「ボイスの無い子に光を当てる、といった感じで」



美玲「今回は、すでにデビューしてる子が、上位にたくさんいるな」



小梅「今までよりも、人気投票って感じがするね……」



美玲「分かる」

美玲「ウチ、結果発表見て思い出したんだけど……」



輝子「どうした?」



美玲「美優さんって……ボイス無かったんだな」



乃々「その気持ち、すごく分かります」キリッ



美玲「だよな? だよなッ?」



乃々「とっくにボイスもらってそうなんですよね、美優さんって」



輝子「でも、無いんだよな……」

幸子「ボク個人の意見ですけど、楓さんとイメージかぶってるんじゃないですか?」



幸子「キャラじゃなくてイメージが、雰囲気が」



美玲「あー……」



小梅「ふいんき(←なぜか変換できない)似てるよね」



輝子「確かに……方向性は、に、似てる方だな……」



幸子「楓さんってずっと上位にいますよね?」



美玲「だから、クール所属で物腰柔らかな大人の女性は、全員上位にいるような錯覚に陥る――と」



幸子「ボクの勝手な想像ですけど」



小梅「でも私、それ、あるかも」



小梅「今でもずっと、川島さんがランクインしてるように思えて仕方ないの……」



乃々「……えっ、川島さんって圏外でしたっけ……?!」



幸子「第2回以降はずっと圏外なんです……」

瑞樹「わかるわ」ガチャリ



小梅「あ、川島さん……」ペコリ



幸子「お疲れ様です」ペコリ



インディヴィ「「お疲れ様です」」ペコリ



瑞樹「小梅ちゃんの言ったこと、私も身に覚えがあるの」



瑞樹「ランキングを見るたびに、圏外だって当然知ってるのに、自分の名前があるような気になるのよね……」



美玲「本人ッ!」



瑞樹「でも、逆に考えてみて?」



乃々「逆?」



瑞樹「ランキングに名前は無い、でも私がいるように感じる――」



















瑞樹「そう! 私こと川島瑞樹は! 記録よりも記憶に残るアイドルなのよ!!」



5人「「な、なんだってー!!!!」」

幸子「でも、そう考えれば、つじつまが合いますよ!」



乃々「それって、実は凄いことですよね……」



輝子「川島さんはいつも、私たちの心の中にいる、フヒ……」



小梅「だから私、すぐ川島さんの名前を探しちゃうんだ……!」



美玲「オマエ結構なファンだな?」



小梅「存外」ウン



瑞樹「あら、小梅ちゃんが熱心なファンだったのは、わからなかったわ」



瑞樹「サイン欲しい?」



小梅「それじゃ、このDVDに……」ワクワク



瑞樹「この間出たばかりの新作ね、わかるわ」キュッキュッ



乃々(あれ……なんか羨ましい……)ウズウズ

美玲「結論。川島瑞樹は常識に囚われない」



幸子「川島さんのこと、応援しますね!」



瑞樹「ふふ、ありがと」



瑞樹「それじゃ、私はこれから仕事だから」



瑞樹「今日も皆の深層心理に働きかけてくるわ」



乃々「お気をつけて」ノ



輝子「フヒ」ノ



瑞樹「暗くならないうちに帰るのよ?」ガチャリ



小梅「うんっ」ノ



輝子「行っちゃった……」



美玲「あれもアイドルの生き方だな」



幸子「普段会わない方とのおしゃべりは、勉強になりますね」

乃々「私も1つ、気になることが……」



幸子「何ですか?」



乃々「……う、でも……」



乃々「これは触れちゃいけないような……」



美玲「さっさと言った方が楽だぞ?」



小梅「大丈夫、覚悟は出来てるから……」



輝子「私たちも、その苦しみを共有する……」



乃々「はい……それじゃ、言いますね……?」

乃々「周子さんの名前が無いんですけど……」



幸子「……」



輝子「……」



小梅「……」



美玲「……」



乃々「本当……ゴメンなさい……」



幸子「……」



輝子「……」



小梅「……」



美玲「……」



幸子「し、周子さんPたちは燃え尽き症候群に罹っただけですから……(震え声)」



輝子「……」



小梅「……」



美玲「……」



乃々(……気まずい……)

輝子「……よし」



輝子「乃々を指導しよう」



乃々「えっ」



小梅「輝子ちゃん……この空気で、それは――」



輝子「周子だけじゃないんだ……」



小梅「え?」



輝子「このランキングの下には……か、悲しみの涙を流す、150人もの仲間がいるんだぞ……!」



輝子「可哀想だから、何だ? 順位を入れ替えるか? それで解決、皆幸せか?」



輝子「ち、違うだろっ!? 私たちは、もう順位がついたんだっ! これが現実なんだっ!!」



輝子「その現実に文句言って、誰が喜ぶんだっ……!!」



小梅「輝子ちゃん……!」

輝子「わ、私は続けるっ!! アイドルをっ!! 星輝子をっ!!」



輝子「たとえ泣いてる皆の前でも……絶対、にっ、アイドルを辞めないっ!!」



輝子「それが、評価された私たちに、出来ることだからっ……!!」



輝子「アイドルはアイドルで皆を笑顔にすれば良いだろうがひゃっはあぁあああぁぁあぁあぁぁあああぁ!!!!!!!!」



小梅「……」



美玲「……」



乃々「……」



幸子「……」



輝子「……あれ?」



乃々「……えっ、どうしましたか?」



輝子「だって、今ヒャハッたのに……だ、誰も『うるさい』って言わなかったから……」アワワ



乃々「遮られることが前提になってる……!」

幸子「それはですね、輝子さん……」



幸子「おっしゃる通りだと思ったからですよ」



輝子「フヒ……?」



美玲「ついさっき乃々に同じこと言ったのに、ウチもまだまだだな……」



美玲「アイドルは、皆に楽しんでもらう努力をし続けろ――だろ?」



小梅「涼ちゃん、いつも言ってるよ」



小梅「『どんなに辛くても、小梅の頑張ってる姿を見たら、アタシも頑張れるんだ』って……!」



乃々「だから私も、柄にもなく、今くらいは頑張ってみようかと……」



乃々「……で、出来る限りですけど……」



輝子「皆……!!」ウル...



















輝子「ひゃh「うるさい」うぐぅ……ここでか……」

幸子「乃々さんが元気になったのなら、これ以上言うことはありません」



小梅「そうだね」



美玲「これから特訓だぞッ! CDデビュー組に負けないようになッ!」



輝子「私たちも、色々教える……フヒ」



乃々「……はい、ありがとうございます……!」



小梅「それじゃ、乃々ちゃん……最後に一言……」



美玲「気の利いたことを言えよなッ?!」



輝子「り、リラックスだ、乃々……」



幸子「ポジティブですよポジティブ!」



乃々「が、頑張ります……」











乃々「えー、ごほん……」

乃々「机の下に潜り込み、怯える私をとことん甘やかす美優さんとのCDドラマを待ってますから!!!!!!!!」



















4人「「おぉー!」」パチパチパチパチ







終わり



23:30│早坂美玲 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: