2016年05月23日

凛「…はあ、プロデューサーって…」

凛「プロデューサー、今帰るところ?」



P「ああ。仕事が思いの外スムーズに片付いたから、早く帰ってコナン見るんだ」



凛「何というか…プロデューサーって残念だね。飲みに行ったりとかしないの?」





P「誘われたら行くけど、自発的に行くことはあまり無いな…と言っても、楓さん達くらいしか誘ってくれないけどな」



凛「プロデューサーって孤独死しそうだね。もっと人と関わりなよ、コミュニケーション力が問われる立場でしょ」



P「酷い言われ様だな…そこまで言うなら、凛が付き合ってくれよ」



凛「!…別に、いいけど」



P「いいの?じゃあこの後、夕飯でも食べに行くか」



凛「う、うん。行く…行くよ」



P「それじゃあ、19時に実家の花屋さんまで迎えに行くよ。それでいいか?」



凛「…分かった。待ってるから」



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1462891206



【凛宅にて】



凛「どうかな。この服装、変じゃないかな」



凛「白のワンピースなんて私らしくない気が…でも、男の人はこういうの好きって聞くし…」



凛「ジャケットはデニムかな…それともフォーマルな方が…」



凛「ねえ、これとこれ、どっちがいいかな」



ハナコ「…」



凛「…はあ、何をウジウジ迷ってるんだろう、私。プロデューサーと食事に行くだけなのに…」



凛「…何?お母さん、今何て…え!?プロデューサーもう来てるの!?」



凛「うーん…そ、それじゃあ行ってくるから!応援しててね、ハナコ!」



ハナコ「…」



P「お疲れ様、凛」



凛「…早いよプロデューサー。19時に迎えに来るって言ったじゃん…まだ18時半」



P「ご、ごめん…遅いといけないと思って…」



凛「早過ぎるのもダメなの!…プロデューサー、あんまり女の子の扱いに慣れて無いでしょ」



P「ごめんごめん、凛ならエスコートされ慣れてるよな。今日は比べられないように頑張るよ」



凛「…アンタが初めてだよ」



P「…え?」



凛「な、何でもない!ほら、早く行くよ、プロデューサー」



P「お、おう」

凛「…って、タクシーで迎えに来たの?」



P「車持ってないし、プライベートな外出に社用車使うわけにもいかないだろ。ほら、先に乗って」



凛「別に歩けるのに…タクシー代勿体無くない?」



P「ご、ごめん」



凛「別に謝らなくていいよ。次から気をつけてよね」



P「次?もう次のこと考えてんのか」



凛「こ、これからこういう機会が増えるかもしれないでしょ。…っていうか、増やしてよ」



P「何か言ったか?」



凛「何でもないよ…ああもう、運転手さんにも笑われてるし…はあ」



P「あ、この辺で大丈夫です。領収書?大丈夫です。あ、細かいの用意するんでちょっと待ってて下さいね」



凛「…はあ」



P「はい、どうもありがとうございました。ほら、凛もお礼言って」



凛「あ、ありがとうございました…ってプロデューサー、子供じゃないんだから言われなくてもお礼くらい出来るよ!」



P「ごめんごめん。そろじゃあ、この後ちょっと歩くぞ」



凛「…もう」



P「っていうか、売れっ子になっても相変わらずマスク付けないんだな、お前」



凛「私らしくないから。…ねえ、プロデューサー。今の私達、周りからはどう見えるかな」



P「む。確かに騒がれたらマズイな。ほっかむりでもしとくか」



凛「余計に騒がれるよ!そうじゃなくて…いや、もういい」



P「変な凛だな…よし、このビルだ。エレベーターで結構上まで上がるからな」



凛「大きなビルだね」



P「…来たな、ほら乗って乗って。では、上へ参りまーす」



凛「…プロデューサー、ムードって言葉知ってる?」



P「ムドー?ドラクエ?」



凛「…もういい」



P「着いた!どうだ凛、今日はここでディナーだ!」



凛「うわあ…良い雰囲気だね。プロデューサーがこういうお店を知ってるなんて意外だな」



P「この前、あいさんに連れて来て貰ったんだ。あ、予約してた東郷の知り合いです」



凛「…」



P「流石あいさん、知り合いなだけで待遇が違う!ほら、行くぞ凛」



凛「…うん」

P「ほら、座って座って!どうだ、この夜景」



凛「…はあ、凄いね」



P「それだけ?相変わらず無愛想だなあ。あいさんと一緒に来たときの薫なんて、それはもう微笑ましいくらいにはしゃいでたぞ!」



凛「プロデューサーさ、こういう場面では、別の女の人の名前を軽々しく口にしない方がいいよ」



P「こういう場面?」



凛「良い雰囲気のお店に、女の子と一対一で来たら」



P「ご、ごめん。次があったら気をつける」



凛「とりあえず、今のところ、私の中では次は無いから」



P「…なんか難しい年頃なんだな、凛も。さて、何食べる?ここはオムライスが絶品だぞ!」



凛「…何ライスでもいいよ」



P「じゃあオムライスのデミグラスソースな!すみませーん、えーと…あ、ごめん凛、俺お酒飲んでいい?」



凛「私が飲みたい気分だよ」



P「ダメに決まってるだろ!まさか飲んだことなんてないだろうな!…あ、はい、それで大丈夫です」



凛「…」

P「さて…と。そう言えば凛、その服可愛いな」



凛「!そ、そうかな…」



P「うん。いつもクールな感じだけど、今日はクールとキュートのハーフ&ハーフって感じ」



凛「ふふ…何それ」



P「やっと笑ってくれたな。まあ、俺の前では自然体でいてくれて構わないんだけど」



凛「でも、最近は前よりずっと自然に笑えてる気がするよ。やっぱりアイドルは楽しいからね」



P「いいなあ、お前達の様子を見てると、俺もちょっとだけアイドルやってみたいと思う時があるよ」



凛「…ふ、ふふふっ」



P「な、何だ?どうした」



凛「あ、アイドルやってるプロデューサーを想像したら可笑しくって…」



P「ひ、酷い…」



凛「ごめんごめん…でも、プロデューサーがアイドルになったら、私は応援するよ。大ファンになってあげる」



P「ふん、ありがとよ」



凛「ほら、料理が来たよ。美味しもの食べて機嫌直しなよ」



P「…いつの間にか立場が逆転してるな」

凛「良い匂い…食べていい?プロデューサー」



P「勿論、召し上がれ」



凛「頂きます」



P「俺も頂きますっと…うん、美味い!」



凛「うん、本当に美味しい!そんなに味が分かる方じゃないけど、ソースが美味しいね…って、プロデューサーのはケチャップじゃん」



P「ケチャップの方が食べたかったんだよ」



凛「ふふ、子供みたい。こっちのソースのも食べてみなよ。ほら、あーん」



P「いいよ、恥ずかしいから!」



凛「ほら、早く。腕が疲れちゃうから」



P「わ、分かったよ…うん、美味しい」



凛「プロデューサーのも一口ちょうだい」



P「いいけど、自分で取れよ。食べさせるなんて嫌だからな」



凛「私だって嫌だよ、恥ずかしいし…うん、ケチャップも美味しい」



P「ええ…」

凛「…ご馳走様。本当に美味しかったよ。今度、私からもあいさんにお礼言わなくちゃ」



P「喜んで貰えて何よりだよ。さて、そろそろ帰ろうか」



凛「…ちょっとだけ待って。もう少しだけ夜景、見ていたい」



P「どうぞ。お会計だけ済ませてくる」



凛「あ、私も出すよ。お母さんからカンパ出たし」



P「俺が連れて来たんだ、アイドルの財布を開けさせてたまるか。こんな時くらい、いい顔させてくれ」



凛「…ごめん、ありがとう」



凛「…ふう。もう魔法の時間は終わりか…早かったな」



凛「なんだかんだで今日は成功かな…何が成功かは分からないけど…」



凛「…また連れて来て貰えるかな」



P「お待たせ、凛。もうちょっと景色見ていくか」



凛「ううん…もう十分堪能したよ。帰ろう、プロデューサー」



P「うん、じゃあ行こうか。もうエレベーター来てるから」



凛「…プロデューサー、今日はありがとう。なんか我儘でごめんね」



P「我儘なんてとんでもない、今日の凛は凄く良い子だったよ。どういたしまして」



凛「良い子…か」



P「なあ凛。また良い店が見つかったら、一緒に行ってくれるか?」



凛「!…勿論だよ、そのときは『良い女』って言わせてみせるから」



P「お、おう…っと、帰って録画したコナン見なきゃ」



凛「…はあ、プロデューサーって…」



おしまい



22:30│渋谷凛 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: