2016年05月27日

ありす「イチゴです!」美玲「メロンだッ!」

のんびりと書いていきます



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ありす「むぅぅぅ...」





美玲「ガルルルル...」





P「お、おい二人とも...落ち着けって...」





美玲「プロデューサーは黙ってろッ!」



ありす「そうです、すぐに終わりますから少し静かにしててください」



P「いや、でもさ...」



美玲「なんべん言ったらわかるんだ?メロンに決まってるだろッ!」



ありす「いいえイチゴです、メロンのわけがありません」



美玲「なんだとッ!年下のくせにナマイキだぞッ!」



ありす「年上だからってえらいわけじゃありません!」





P「いや、どっちでもいいじゃないか...」





ありす・美玲「「よくないッ!」」





P「すみません...」





ありす・美玲「むぅぅぅぅ....!」







P「どうしてこうなった...」











−−−少し前−−−





テクテク...





美玲「うぅぅ...暑い...」



ありす「今日の最高気温は27度だそうですよ」



美玲「そんなにあるのか...はぁ...」



P「まだ5月なのにもう初夏の気配がするなぁ」



ありす「プロデューサーさん、ちゃんと水分は取ってるんですか?さっきニュースで脱水症状に注意が必要だって...」



P「大丈夫だよ、心配してくれてありがとなありす」



ありす「べ、別に心配なんて...ただ、倒れられたりしたら困るから...」



P「美玲も暑いならそのフード脱いだらどうだ?」



美玲「へ、平気だ...これくらいなんとも...」



P「無理するなって、そのうちダウンするぞ?レッスン終わったばっかりで疲れてるんだし...」



美玲「お、オシャレはガマンだって、偉い人が...」



P「そんな身体に悪いおしゃれはやめなさい...」



美玲「だから大丈夫だって...あっ、あれ見てッ!」



ありす「どうしたんですか急に?」



美玲「あれだよ、ほらあのお店!」



P「おー、かき氷かぁ...ずいぶん早い時期から売ってるなぁ」



ありす「本当ですね、まだ5月なのに...」

美玲「かき氷...」ジーッ



P「食べたいのか美玲?」



美玲「へっ!?な、なんで?」



P「いや、なんでって言われても...」



ありす「わかりやすすぎです」



P「食べたいなら買いに行くか?」



美玲「べ、別に食べたくなんかないぞッ!だって5月だしッ!かき氷は夏に食べるものだしなッ!」



P「そっかぁ、美玲が食べたくないんだったらいいけど、俺は食べたかったなぁ...」



美玲「えっ?プロデューサーも食べたかったのか...?」



P「まあ美玲がそんなに食べたくないんだったらしょうがない、コンビニでアイスでも買って...」



美玲「ま、待てッ!ちょっと待てよッ!」



P「どうした?」



美玲「ま、まぁ...ウチは別に食べなくたっていいんだけど、プロデューサーがすっごく食べたそうにしてるから...」



美玲「だからしょうがないけど、いっしょに食べてやるッ!こうすればプロデューサーだって食べやすいだろ?」

P「なるほど、さすが美玲だ、優しいなぁ」



美玲「ふ、フンッ!オオカミは仲間のことを考えるもんだからなッ!当たり前だッ!ほら、さっさと買いに行くぞッ!」テクテク...



P「やれやれ...」



ありす「まったく、食べたいなら食べたいって言えばいいのに...面倒な人ですね」



P「ソウデスネ」ジーッ



ありす「...なんですかその目は?なんで私を見るんですか?」



P「いやなんでもない!それよりありすも食べるだろ?ほら行こう」



ありす「...別に食べたくはないです」



ありす「...でもせっかくのプロデューサーさんの気持ちを無視するのもあれですから、もらっておきます」



P「おう、ありがとう、ありすは優しいな」ナデナデ



ありす「ふん...別に普通です」

美玲「結構並んでるな」



P「まあ、こう暑いとみんな考えることは同じってことだな」



ありす「プロデューサーさん、事務所の皆さんの分も買うんですか?」



P「ああ、どうせならお土産に買っていった方が喜ぶだろうし」



美玲「じゃあいっぱい買っていくぞッ!そうすればみんなで食べられるからなッ!」



P「うんうん、そうしよう、ところで美玲は何味にするんだ?」



美玲「もちろんメロンだッ!かき氷と言えばメロンだしな」



P「なるほどな、ありすは?」



ありす「私はイチゴにします、まあ王道ですからね」



美玲「むっ、王道はメロンだろ?」



ありす「いいえ、イチゴです」



美玲「メロン」



ありす「イチゴです」





美玲「メロンッ!」



ありす「イチゴです!」

美玲「イチゴなんて当たり前すぎてありきたりだろッ!」



ありす「メロンなんてただ甘ったるいだけじゃないですか!」



美玲「メロンは高級品なんだぞッ!」



ありす「イチゴが常に人気ランキングで一位なのを知らないんですか!」



P「こらこらふたりとも、やめろって...」



ありす「プロデューサー、プロデューサーはイチゴ味好きですよね?」



P「えっ?ああ、もちろん大好きだけど...」



ありす「ふふんっ♪ほら、どうですか?プロデューサーはメロンなんか嫌いらしいですよ?」



美玲「な、なんでだプロデューサーッ!?メロンの何が気に入らないんだッ!?」



P「いや、嫌いなわけじゃ...」



ありす「それじゃプロデューサーは私と同じイチゴ味ということでいいですね」



美玲「ち、違うぞッ!プロデューサーはメロン味だッ!ウチと同じヤツにするんだッ!」







ありす「イチゴです!」



美玲「メロンだッ!」











−−−−−−













P「で、今に至ると...」







ありす「だからイチゴ味だって言ってるじゃないですか、プロデューサーはメロンが嫌いなんですから」



美玲「う、うるさいうるさいッ!プロデューサーはメロンったらメロンなんだッ!ウチが決めたんだッ!」



ありす「わがまま言わないでください、みっともないですね」



美玲「うるさーいッ!ひっかくぞッ!ガルルルーッ!」



P「こーらケンカするな二人とも、周りの人の迷惑だろ」



ありす「そうですよ美玲さん、駄々をこねないでください」



美玲「なんだよッ!ウチが悪いっていうのかッ!?」



P「そうじゃない、でもとにかく静かにしなさい」



美玲「むぅぅ〜...バカプロデューサー...なんでメロン味嫌いなんだぁ...」



P「...あのな美玲、断っておくけど俺はメロン味嫌いじゃないぞ?」



美玲「そ、そうなのか?」



P「ああ、むしろ大好きな方だよ、おいしいよなメロン味」

美玲「だ、だろッ!?メロンはおいしいんだぞッ♪じゃあウチとおんなじメロン味に...」



ありす「ちょっと!話を勝手に進めないでください!プロデューサーはイチゴ味なんです!」



美玲「ふふんッ♪イチゴよりメロンが好きだって言ってるぞッ!」



ありす「そんなはずありません、プロデューサーはイチゴの方が...」



美玲「メロンだッ!」





P「ああもう...」





「おや、プロデューサー殿ではないですか!」



「本当だわ...こんにちはプロデューサー」





P「おぉ、珠美に保奈美じゃないか、二人ともどうしたんだ?」





保奈美「ふふっ、ちょっといっしょにお出かけしてたの」



珠美「珠美たちは買い物です!保奈美殿に服を選んでもらっていました!」



P「そうかそうか、そういえば今日は二人ともオフだったな」



保奈美「プロデューサーは美玲ちゃんたちの送り迎え中?」



P「ああ、それでお土産に事務所のみんなにかき氷を買っていこうとしてるところだ」



珠美「おぉ、かき氷ですか!?珠美はかき氷が大好きなのでうれしいです♪」



P「ただ...」



保奈美「どうかしたの?」

美玲「むぅ〜...」



ありす「むむむ...」





保奈美「美玲ちゃん、ありすちゃん」





ありす「あっ、西川さん、それに脇山さんも...」



保奈美「二人ともケンカしちゃダメよ、プロデューサーが困ってるわ」



珠美「そうです、ケンカはいけませんぞ!仲良くしないとダメです」



美玲「別にウチらだってケンカしたくてしてるわけじゃないぞ、ただありすが...」



ありす「いいえ、美玲さんがわからず屋だからです」



美玲「なんだとッ!」



P「この調子なんだよ...」



保奈美「困ったわね、もう...ダメよ二人とも...」



珠美「プロデューサー殿、ここは珠美にお任せあれ!」



P「どうするんだ?」



珠美「ご安心ください、珠美が丸く収めて御覧に入れます!」



P「大丈夫かな...」

珠美「お二人とも!かき氷の味くらいでケンカするなど、みっともないですぞ!」



美玲「だってありすがメロンをバカにして...」



珠美「だからと言ってケンカ腰になるのはいけません、人にはそれぞれ好みがあるのですから」



美玲「むぅぅ...それはそうだけど...」



珠美「でしょう?さあ子供のようなケンカはやめて、仲直りしましょう!」



ありす「...ちなみに珠美さんは何味が好きなんですか?」



珠美「えっ?珠美はレモン味が大好きなのですが...」





美玲・ありす「レモン〜?」





珠美「な、なんですかその目は!?レモンは美味しいのですよ!?スッキリしてるし!」



美玲「そうかぁ?レモンってなんか変な味でウチは苦手だなぁ...」



ありす「私もあんまり食べませんね、そもそも柑橘類とシロップは相性が悪いような気が...」





珠美「ふ、二人とも!レモン味をバカにするなんて許しませんぞ!レモンが一番おいしいのですー!」





美玲「いいや!メロンだッ!メロンが一番だッ!」



ありす「だからイチゴです!何度言えばわかって...」





P「ダメだったか...」



保奈美「途中まではいい感じだったのに...」

美玲「と・に・か・く!プロデューサーはウチとメロンを食べるんだッ!」



ありす「いいえ!イチゴです!」



珠美「レーモーンーでーすー!みんなでレモンを食べましょうー!」



P「やれやれ...」



保奈美「珠ちゃんダメでしょ、いっしょになってケンカしてどうするの?」



珠美「ほ、保奈美殿...だ、だってだって...」



保奈美「珠ちゃんはお姉さんでしょ?年上なんだから簡単に怒ったりしちゃダメよ、ねっ?」



珠美「そ、そうですね、珠美はお姉さんでした...」



保奈美「そうそう、偉いわよ珠ちゃん♪」ナデナデ



珠美「い、いえ...」



P「おぉ...さすがは保奈美だ、大人だなぁ...」



保奈美「もう...そんなんじゃないわよ」



P「しかし困ったなぁ、どうしたらケンカしないでくれるのか...」



ありす「簡単なことです、プロデューサーがイチゴ味を頼んでくれればすぐに終わる話なんですよ?」



美玲「だーかーら!プロデューサーはメロンだって...」



保奈美「ねえ二人とも、ちょっといい?」



ありす「なんですか?」



保奈美「ありすちゃんも美玲ちゃんもどっちもお互いのことが嫌いなの?」



ありす「いえ...」



美玲「別にそういうわけじゃ...」



保奈美「そうでしょ?ふたりともいっしょにアイドル活動をしてる仲間じゃない」



美玲「...うん」



ありす「...はい」



保奈美「その二人がかき氷の味でケンカして、お互いの悪口を言ってるところなんて私は見たくないわ」



美玲「むっ...」



保奈美「もちろんプロデューサーもそう思ってるはずよ、でしょプロデューサー?」



P「...ああ、俺はありすと美玲が仲良くしてる方が好きだ」



保奈美「ねっ?」





ありす「......」



美玲「......」





保奈美「ほら、二人とも...」





美玲「......」



ありす「......」





美玲・ありす「ごめんなさい...」





保奈美「はい、よくできました♪」ナデナデ





P「見たか珠美、あれが大人の対応だ」



珠美「お、大人だぁ...」

美玲「プロデューサー...」



ありす「あの...ごめんなさ...」





P「いいよいいよ、仲直りしてくれればいいんだ」ナデナデ





ありす「は、はい...」



美玲「うん...」





P「ちなみにな二人とも、俺はメロンもイチゴも同じくらい大好きだ」



ありす「ほ、本当ですか?」



P「ああ、メロンの高級感もイチゴの甘さもどっちとも大好きだよ」



P「だからどっちが好きかって言われると、少し困るな」



ありす「...そ、そうですか...プロデューサーが困るなら...無理にどっちが好きか決めなくても...いいですよね」



P「そういうことだ、さすがはありすだな、大人だ」



美玲「ぷ、プロデューサー!じゃあ今日はありすとイチゴを食べるといいぞッ!イチゴ好きなんだろ?」



ありす「い、いえ!美玲さんとメロンを食べてあげてください」



美玲「いいんだ、ウチは年上だからガマンするんだ、だからありすとイチゴを食べろッ」



ありす「私はまた今度でいいです、だからメロンを...」



保奈美「ふふっ、やっぱり仲良しね二人とも♪」





美玲「イチゴだッ!」



ありす「メロンです!」





P「こーらやめろっての!今仲直りしたばっかりだろ」





美玲・ありす「ご、ゴメンなさい...」





珠美「あっ、でしたら珠美にいい考えがありますぞ!」



保奈美「いい考え?」







−−−−−−







薫「おいしー!」



雫「本当ですねー♪」



みりあ「あー!かき氷だー!」



珠美「プロデューサー殿が買ってきてくれたのですぞ♪」



薫「すっごくつめたくておいしーよ!」



みりあ「みりあもー!みりあも食べたーい!」



保奈美「ふふっ♪みり愛ちゃんの分もちゃんと買ってきてあるわよ、はいどうぞ」



みりあ「わーい!イチゴ味だー!」



雫「ミルクもありますよー、ウチの牧場で作ってるんですー、とーってもおいしいですよー♪」



薫「雫おねーちゃんのミルクあまくておいしー!」



雫「そう言ってもらえるとうれしいですねー、ありがとうございます薫ちゃん♪」

雫「そう言ってもらえるとうれしいですねー、ありがとうございます薫ちゃん♪」



みりあ「薫ちゃん、そっちのもおいしそうだね!」



薫「おいしーよ!みりあちゃんにもひとくちあげる!」



みりあ「じゃあ私もあげるね!」



珠美「あいたたた!頭がキーンとなりますぅ...」



保奈美「もう...急いで食べちゃダメよ、珠ちゃん」



珠美「へ、平気です...それより保奈美殿は何味を食べているのですか?」



保奈美「私はブルーハワイよ、これが一番好きなの」



珠美「なるほど、でしたら一口ください!代わりに珠美のレモンを食べさせてあげます!」



保奈美「ふふっ、ありがと珠ちゃん♪」





美玲「はむっ...」パクッ



P「どうだ?」



美玲「...うん、おいしい...かも」



P「なっ?イチゴも悪くないだろ」



美玲「...ま、まあな」



ありす「だから言ったじゃないですか、イチゴはおいしいんです」



美玲「あ、ありすにもメロンを食べさせてやるぞッ、ほらあーん...」



ありす「あむっ...」パクッ



美玲「おいしいか?」



ありす「...そうですね、嫌いじゃないです」



P「素直においしいって言えばいいのに...」



美玲「へへっ、まあありすならこれで充分だなッ!」



P「二人ともわかっただろ、こんなにおいしいものに順番はつけられないってことだ」



ありす「悔しいですけど...」



美玲「うん、プロデューサーの言う通りだなッ♪」



P「うんうん、わかってくれてよかったよかった」



ありす「まあ、それはそれとしてプロデューサーさん、あーん」

P「あーむっ...」パクッ



ありす「どうですか?」



P「うん、甘くておいしい...」



ありす「当然です、雫さんの牧場で作ったミルクの入ったイチゴ味ですから」



美玲「プロデューサーッ!こっちもだッ!こっちのメロンミルクも食べないとダメだッ!」



P「はいはい...あーむっ」パクッ



美玲「どうだ?おいしいだろ?」



P「うん、とってもおいしい...だけどさ...」



ありす「どうしたんですか?」



P「二人とも、別に食べさせてくれなくてもいいんだぞ?俺は自分一人で食べるから...」



美玲「う、うるさいなッ!プロデューサーは黙って食べさせてもらってればいいんだッ!」



ありす「そうです、私たちが食べさせてあげますからじっとしててください」



P「でも...」



ありす「今日は私たちのせいでプロデューサーさんにいやな思いをさせてしまいました、だからお詫びのしるしです」



美玲「そうだぞ、ウチたちこう見えても反省してるんだ、だから食べさせてやる」



P「気持ちはありがたいんだけど...かき氷二つってのはさすがに...」









ありす「つべこべ言わないでください、ほらもっとイチゴミルクを味わってください、あーん」



美玲「あーんしろプロデューサー、メロンミルクだぞ、食べないとがぶーって噛みつくゾッ!」







P「くそぉ、珠美のやつめ...『迷ったときは両方とも食べればよいのです!』とか軽く言いやがって...」



P「...こりゃさっきとは別の意味で頭が痛くなりそうだ...」







おわり



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