2016年06月01日

千早「美味しいものが食べたいわね」


春香「美味しいものか〜うん、食べたいね」



千早「ええ、いまから美味しいものを食べに行きましょう」





春香「今からか〜」



千早「さあ早く行きましょう」



春香「うん、この す○家の牛丼(大盛り)を食べ終わるまで少し待っててね」モグモグ





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春香「けぷっ」



千早「往来の真ん中で、あいきとは感心しないわね」



春香「あ、あいき?なにそれ?」



千早「おくびのことよ」



春香「おく…び?」



千早「げ、ゲップのことよ…言わせないでよ、恥ずかしい…」



春香「ご、ごめん」



千早「ふふ、私達はアイドルなんだから、今後気をつけ……げぷぅ」





千早「さて着いたわ、美味しいものを出すところに」



春香「千早ちゃん自分のあいきは華麗にスルーしたね」



千早「さて!着いたわ!美味しいものを出すところにぃ!」



春香「は、はい」



千早「その名も!」



春香「うん」



千早「餃子○王将!!」



春香「わ〜〜」パチパチパチ



千早「………」



春香「わ〜〜」パチパチパチ





千早「いや、なにか違わない?」





春香「餃子○王将は美味しいよ?」



千早「それはそうだけど、トップアイドルの私達が美味しいものを食べに来たわけでしょ?」



春香「そうだね」



千早「それで餃子○王将って……いえ、決して貶めているわけではなくてね?…わかるでしょ?」



春香「さっきす○家で牛丼並盛りを2杯食べてた千早ちゃんが、それを言うんだ?」



千早「それを言われると辛いわね、確かにトップアイドルらしくない頼み方だったわ」



春香「私みたいに大盛り1杯にしたらよかったのにね」



千早「トップアイドルなんだから、最初から牛丼メガ盛りを2杯頼むべきだったわ」



春香「トップアイドルって大食い選手のことじゃないよね?」





<ありがとうございました〜





千早「ふぅ〜」



春香「ふぃ〜」



千早「餃子○王将……美味しかったわね」



春香「美味しかったね」



千早「まさか餃子の両面焼きができるなんて…」



春香「皮の部分がパリパリで美味しかったね〜」



千早「天津飯の塩ダレが出来るなんて初めて知ったわ」



春香「私は醤油ダレが好みだったかな」



千早「春香、教えてくれてありがとう」



春香「どういたしまして」



千早「ふふ…」



春香「えへへ」



千早「それじゃあ、美味しいものを食べに行きましょうか」





春香「美味しいものって餃子○王将は?」



千早「確かに餃子○王将は美味しかったわ、ええとても美味しかった」



千早「でも、なにか……違うでしょ?」



千早「もっとなにか……あるでしょ?」



春香「もっとなにか?ん〜……」







春香「……サイ○リヤとか?」



千早「うん、多分次かその次くらいに言ってくるだろうな〜と思ってたわ」





春香「ミラノ風ドリアがね」



千早「うん、ミラノ風ドリアは美味しいけど違うから」



春香「………」



春香「半熟卵のミラノ風ドリア?」



千早「違うのよ……春香、ドリアはもういいの」



春香「ほうれん草のソテーもリーズナブルで好きだな〜」



千早「私も好きよ、でも違うのよ!」





千早「私の求めているのは、ロイヤル○ストでもジョ○フルでもびっくり○ンキーでも

   ビッグ○ーイでも、ましてや和食○とでもないのよ!!」



春香「う、うん」



千早「そういうのとはまた違った!高級感のある美味しいものを食べたいのよ!」



春香「高級感……」



千早「そう、高級感……」



春香「………」



千早「………」







春香「モス○ーガー?」



千早「ワンコインレベルの高級感はいらないのよ!!」





千早「はあはあはあ」



春香「う〜ん……む、難しいね」



千早「…春香には荷が重かったわね」



春香「ご、ごめんね」アハハハ



千早「考えてみれば、極めて平均的な家庭で育った春香には…荷が重たかったわね」



春香「う、うん」アハハハ



千早「私が求める高級感……それを叶えてくれるには」



春香「………」アハハハ



千早「平々凡々な春香には荷が重たかったというわけね」



春香「そろそろ怒っていいかな?」





春香「そもそも最初のす○家に入ろうって言ったのは千早ちゃんじゃない!それなのに高級感とか言う!?」



千早「し、仕方ないでしょ!外食なんて普段、吉○家かな○卯か松○しか行かないんだから!」



春香「店のチョイスが男らしすぎるよ千早ちゃん!!」



千早「一人で行ってサッと食べてサッと帰るには最適なのよ!!」



春香「一人で行ってるの!?寂しすぎるよ千早ちゃん!!」



千早「トップアイドルは常に孤高なのよ!!」



春香「それ孤高じゃなくて ぼっち飯だよ千早ちゃん!!」







響「あれ?騒がしいと思ったら千早に春香だったのか、なに騒いでるんだ?」





春香「ひ、響ちゃん?」



千早「我那覇さん…いえ、別に…なんでもないわ」



響「ふ〜ん、なんでもなさそうには聞こえなかったけどな」



春香「響ちゃんはなんでこんなところに?仕事?」



響「仕事が終わったから、今からご飯を食べに行くんだ」



千早「我那覇さんもぼっち……いえ、一人でご飯かしら?」



響「いや、雪歩と一緒だけど?」



千早「………」



響「一緒の仕事だったんで、そのまま食事しようって話でさ」



千早「………………」



響「そんで現地で落ち合う……え?千早……な、なんでそんな顔をするんだ?」





春香「千早ちゃんのことは気にしないで」



響「う、うん」



千早「……ちなみに」



響「?」



千早「なにを食べるのかしら?」



響「肉だぞ牛肉、雪歩のオススメの店だって」



千早「肉、肉ね……萩原さんといえば焼肉…高校生の財力で…肉をたらふく……食べ放題……」



春香「千早ちゃん?」



千早「サイドメニューも充実……デザートも………ふふ」



春香「ち、千早ちゃん??」





千早「読めたわ!すたみ○太郎ね!!」





響「高級しゃぶしゃぶ店だって」



千早「なんですって!!?」



春香「千早ちゃん!!?」





響「なんか三大和牛が出る店、とか言ってたかな」



千早「さ、三大和牛?」



響「神戸○ーフ、松○牛、あと近○牛だな…あれ米○牛だったか?」



千早「春香…食べたことある?」



春香「多分、いやきっと無いよ…千早ちゃんは?」



千早「断言できる、無いわ」







響「自分、少しでもお腹を減らす為に店まで走って行くんだ」



千早「………」



響「それじゃあ自分そろそろ行くぞ!」



春香「………」



響「千早、春香また明日な〜!」タッタッタッ







千早「………」



春香「………」





響「……なんで二人とも付いてきたんだ?」



千早「ゼーハーゼーハー」



春香「ハヒーハヒー」



雪歩「響ちゃん、ごめん待たせちゃったかな?」



響「おー雪歩、いま来たところだぞ」



雪歩「あれ?春香ちゃんに千早ちゃん?どうしてここに?」



千早「は、萩原さんハーハーこんヒーヒーにちはゼーゼー」



春香「ハヒーハヒー」



雪歩「こ、こんにちは……」





千早「萩原さん……不躾な…お願い…だけど……私たち…も…一緒にお肉を……」ゼーゼー



雪歩「え?そ、それは大丈夫だと思うけど……」



響「いや、肉食うどころじゃないだろ?走りすぎて息も絶え絶えじゃないか」



千早「だ、大丈夫…牛丼2杯…餃子2人前……天津飯…2杯…を…食べて走ったから…

   横っ腹が……とてつもなく…痛いだけ……治ったら…食べれるわ……」ハーハー



春香「ハヒッハヒッ」コクコク



響「いや、大丈夫じゃないだろ!?そんだけ食べてたらもう食べれないだろ!!」



千早「食べる…から……この…胃が…破裂しよう……とも……そうよね…春香…」ハーハー



春香「ハヒッ!ハヒッ!」ブルブル



千早「ほら…食べるって……」フーフー



響「おもいっきり首を横に振ってるけど?さすがに破裂するまでは無理そうだぞ?」



雪歩「と、とにかく店先で長く居座るのもダメだから、店の中に……」





店員「お待たせしました〜三大和牛の肩ロースです」



響「おお、きたきた〜」



雪歩「ありがとうございますぅ」



千早「凄いわ!なんて綺麗なお肉なの!まるで宝石みたい!」



春香「みんなタレどうする〜?やっぱりあっさりポン酢かな」







響「二人とも普通に治ってるし……」



千早「まあ日々鍛えてますから」



春香「えへへ」





響「むう、でもこの店は値段が本当に高いらしいけど、お金大丈夫なのか?」



千早「ふふ、トップアイドルの財力を甘くみないでほしいわね」



響「さっきお品書きに値段が書いてなくて、これは誤植だと店員に突っかかってたよな?」



千早「酸素が微妙に欠乏しているから忘れたわ」



響「意味がわからないぞ」



春香「あはは、き、今日は多めに持ってきてるから大丈夫だと思うよ」



雪歩「春香ちゃんも店員さんにしつこく詰め寄ってたよね」



春香「さ、酸素が欠乏がね」アハハ





千早「さあ!そんなことよりいただきましょう!美味しいものをお腹いっぱいに!」



響「お、おう」



千早「いただきます!!」



3人「「「いただきま〜す」」」









千早「………げっぷー」



春香「もう突っ込まないよ……」グデー



響「もう食えない…肉はしばらくいいぞ……」



雪歩「美味しかったですぅ……」





千早「萩原さん……」



雪歩「はい?」



千早「本当に美味しいお肉だったわ…

   他にもオススメのお店があったら、今度もご招待してくれるかしら」



雪歩「は、はい」



響「今度もって、今回は勝手に付いてきただけだよな?」





千早「春香……」



春香「え?」



千早「今日は1日付き合ってくれてありがとう」



春香「う、うん」



千早「春香といる時が……」



千早「やっぱり、一番楽しいわ」



春香「千早ちゃん……」



響「散々、春香には荷が重いとか言ってたような……」





千早「………」



響「………」



千早「………」



響「………」



千早「……以上よ」



響「あ、うん……はい」





雪歩「すみませ〜ん、お会計お願いしますぅ」



店員「お会計ですね、少々お待ちください」



春香「私たちって、いくらくらい食べたんだろね?」



千早「まあ割り勘だしそんなにかからないでしょ?」



響「いやいや、あんだけ食べたんだし、かなりいくと思うぞ?」



春香「かなりって……1万円くらい?」



響「え?」



雪歩「え?」



春香「…え?」





千早「何言ってるの春香?そんなもので足りるわけがないじゃない」



春香「あ、あれ?」



千早「1万5千円くらいは必要よね?」



響「え?」



雪歩「えぇ?」



千早「……え?」





千早「所持金は……1万8千円ね」



春香「え〜っと……1万4千円…です」



響「二人とも全然足りないぞ!?」



千早「そ、そんな……すたみ○太郎なら10回近く行ける金額よ!?」



響「すたみ○太郎から少し離れろ!!」



春香「うぅ…どうしよう……」



雪歩「だ、大丈夫、こんなこともあろうかと、わたし多めに持ってるから立て替えとくね」



千早「ごめんなさい萩原さん…」



春香「明日には返すから、ごめんね雪歩」



雪歩「あ、あははは……き、気にしないでね」





響「まったく…だから自分が最初に値段が高いぞって言ったのに」



千早「くっ……」



響「二人とも雪歩に感謝するんだぞ?」



春香「面目ないです……」



雪歩「べ、別にいいよぉ響ちゃん」



響「いいや、良くないぞ雪歩!いいか二人とも、今度からこの手の店に来るときは」



響「自分みたいに3万円は持ってくるようにするんだぞ」





雪歩「え?」





響「ん?」





店員「お待たせしました、本日のお食事代です」







『188,000』









響「………」



千早「………」



春香「………」



雪歩「………」







雪歩「……まとめて払っておくね」



響「………あれ?」







後日





<ガチャ



春香「おはようございま〜〜す」



千早「おはよう春香」モグモグ



春香「おはよう千早ちゃん、って朝からす○家の牛丼?好きだねえ」



千早「味とか関係なく、体が牛丼を求めるのよ」モグモグ



春香「はい?」



千早「牛丼屋に通い過ぎて、最近1日1杯は牛丼を食べないと調子が悪くなるの」モグモグゴックン



春香「嫌な中毒だね、本当に嫌だね!」





千早「さて、今日のノルマもこなしたところで」



春香「牛丼を食べるのがノルマとか絶対に嫌だなあ」



千早「春香、口直しに美味しいものを食べに行くわよ!」



春香「口直しって言っちゃったよ!!口直しだから美味しいもの食べるんだ!?」



千早「もちろん高級感のある所ね!」



春香「いや、だから私はそういう店は知らない」





<ガチャ



伊織「おはよう」





春香「高級感の塊の人がきたーーー!!」



伊織「え?な、なによ?」



千早「ふふふ、ベストタイミングよ!水瀬さん!」



伊織「はい?」



千早「さあ、美味しいものを食べに行きましょう!」













おわり





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