2016年06月14日

佐藤心「ご飯をおごりたい!」 的場梨沙「え?」

心「今日ははぁとがご飯をおごってあげよう♪」



梨沙「どうしたの? いきなり」



心「まあまあ、いいじゃん♪ たまには大人っぽいとこ見せないとね☆」





心「って、はぁとはいつでもせくすぃーなレディーだろーが☆」



梨沙「いや知らないわよ」



飛鳥「……今日が給料日だからといって、安易におごるなんて言っていいのかい」



梨沙「あー。いきなり気前がいいと思ったらそういうことね」



心「こらこら♪ わかってても言わない約束だぞ☆」



心「おねーさんが夕飯をおごってあげるって言ってるんだから、素直に聞けよ☆」



梨沙「しょーがないわね」





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飛鳥「しかたない。そこまで言うならボクも付き合おう」



心「いえーい! じゃあ早速どこ行くか決めよ? 寿司? 焼肉? なんでもどーんと」



梨沙・飛鳥「ファミレス」



心「少しは高望みしろよっ!」



梨沙「だって……ハートさん、あんまり贅沢するとあとで困りそうだし」



飛鳥「経済的に」



心「気遣いが痛い☆」



飛鳥「結局ファミレスに来たわけだが」



心「ハンバーグ! ドリア! ケーキ! クリームソーダ!」



梨沙「それ全部頼むの?」



心「さすがに冗談♪ カロリー管理はアイドルにとって命だからな☆」



梨沙「カロリー管理? 飛鳥、アンタやってる?」



飛鳥「特に意識は」



心「あー!うらやましい!!」



心「いや!うらやましくなんかねーっ!!」



梨沙「どっちよ」



飛鳥「誰にでも不可侵を保ちたい領域はあるものさ。そっとしておこう。つつかぬ藪から蛇は出ない」



梨沙「ふーん」







心「さて、気を取り直して」



心「はぁとはオムライスにしよーっと♪ なんかこの写真おいしそうだし☆」



飛鳥「ファミレスの写真をあてにするのは、ハリウッド映画の宣伝文句をあてにするようなものだと思うけど」



心「野暮なことはなし!こういうのはノリでいいの♪どうせファミレスだし☆」





心「梨沙ちゃんもオムライスにする?」



梨沙「オムライスー? アタシはオトナな気分だから、今日はそういう子どもっぽいメニューはなしね!」



心「そうなの?じゃあドリンクバーもなしでいい?」



梨沙「ドリンクバーは大人も子供も関係ないでしょ!」



心「てへぺろ☆」



梨沙「まったく……」





梨沙「アタシはどれにしようかな……飛鳥、アンタは?」



飛鳥「オムライス」



梨沙「え、さっきなんか文句言ってなかった?」



飛鳥「ボクは写真ではなく、オムライスという食べ物そのものに惹かれたのさ。その存在にね」



心「お、飛鳥ちゃんもオムライス?おそろいだね♪」



飛鳥「あぁ」



梨沙「む」





心「はぁとはオムライス。飛鳥ちゃんもオムライス」



心「さてさて、オトナな気分の梨沙ちゃんは?」



梨沙「むむむ……」



梨沙「ま、周りを見て合わせてあげるのもオトナの仕事よね!だからアタシもオムライスにしてあげるわ!」



飛鳥「素直じゃないね」



梨沙「アンタにだけは言われたくないっ」





心「じゃ、三人ともオムライスね♪はぁとはクリームソーダもたのもーっと♪」



心「ボタンをぽちっと……あ、梨沙ちゃん押したい?」



梨沙「べつに押したくないわよ。そこまで子どもじゃないし」



心「あはは☆だよねー。んじゃ、はぁとがぽちっと」



飛鳥「………」ピンポーン



心「押してる!?」



その後





ウェイトレス「おまたせいたしましたっ!」



梨沙「きたきたっ♪」



心「さっきのウェイトレスさん、かなりお尻が大きかったね……プロデューサーがいたらスカウトしてたかも」



飛鳥「顔だちも整っていたから、本当にそうなっていたかもしれないね」







梨沙「ここのオムライス、ケチャップを自分でかけなきゃいけないみたい」



心「頼めば店員さんがやってくれるんだけどね。自分の好きなようにかけたほうがいいと思ったから、セルフにしといたぞ☆」



梨沙「ふーん。そうなんだ」



心「あ、そうだ♪どうせなら、自分以外のやつにデコレーションする?」



飛鳥「自分以外の?」



心「はぁとは飛鳥ちゃんのオムライスに。飛鳥ちゃんは梨沙ちゃんのに。梨沙ちゃんがはぁとのに」



心「って感じで、相手のオムライスにケチャップでお絵かきしてあげるの♪」



梨沙「へえ。面白そうね」



心「お、乗ってきた♪飛鳥ちゃんは?」



飛鳥「……あぁ、かまわないよ」



そして――





梨沙「はい、完成!」



心「おおー♪かわいい虎の絵だ!」



梨沙「ふふん♪どーよ、器用でしょ!」





飛鳥「……心さん。これは?」



心「ん? 読めない?」



飛鳥「いや、読めるけど……『心 か』って、なに?」



心「余白の美☆」



飛鳥「理解らない」



梨沙「ていうか、前も似たようなことしてなかった?」





梨沙「飛鳥がアタシに描いたのは……」



飛鳥「あぁ。何を描くべきか思いつかなかったから」



飛鳥「とりあえず、ボクのサインを書いておいた」



梨沙「なんでよっ!」



飛鳥「見栄えは悪くないと思うが」キリッ



心「飛鳥ちゃん。この前作ったサイン、相当気に入ってたもんね」



心「……ん?」





心「なんかここの部分、ちっさく違う文字が見えるような……途中で書くのやめたのかな」



心「F,r,i……」



梨沙「ハートさん? どうかした?」



心「………」



心「ううん、なんでもない♪それより、冷めないうちに食べよ☆」



梨沙「それもそうね。いただきまーす♪」





飛鳥「………」



心「にやにや」



飛鳥「なに」



心「F,r,iの次は、e、n……とかだったりしてー」



飛鳥「………」



飛鳥「人には、不可侵を保ちたい領域がある」



心「りょーかい☆ にやにやっ」



飛鳥「できればニヤニヤもやめてほしいところだね」



心「難しいなあ☆ 飛鳥ちゃんがかわいすぎて☆」



飛鳥「……やれやれ」





梨沙「はむはむもぐもぐ。んー、おいしい♪」



2週間後





心「寿司いくぞ、寿司☆」



飛鳥「寿司?」



梨沙「お寿司?」



心「そうそう! スシ食いねェ☆」



心「あ、もちろん回るほうだぞ♪ 回らないほうはおごれないから♪」



飛鳥「またおごってくれるのかい?」



梨沙「お金大丈夫?」



心「チッチッチ♪ オトナなめんな☆」



心「ファミレスなんておごったうちに入らないっつーの♪ 遠慮しがちなマセガキに、今度こそはぁとの器のでかさを示してあげる!」



梨沙「器のでかさね……あとでお金貸してーとか言わないでよ?」



飛鳥(そもそも、本当に器の大きい人間はわざわざアピールするものだろうか)



心「さ、いこいこ! レッツラゴー☆」



梨沙「レッツラゴー? レッツゴーじゃないの?」



心「またジェネレーションギャップかぁ」



飛鳥「結局回転寿司屋に来たわけだけど」



心「さっ! 好きなモノ食べていいからな☆」



心「梨沙ちゃん、わさびは大丈夫? ダメなら店員さんに直接頼まないとだけど」



梨沙「大丈夫よ。最初は苦手だったけど、パパがわさび好きだからなんとか食べられるようにしたんだから!」フフーン



心「さすが♪」



心「飛鳥ちゃんは?」



飛鳥「あぁ、問題ないよ。今、食べるものを考えていたところだ」



飛鳥「たまご、いくら、からあげ、ショートケーキ……」



心「ハナからわさび避ける気満々だ!?」



飛鳥「さすがに冗談だ。お寿司に入っているわさびくらいなら問題ないよ」



梨沙「飛鳥って、時々真顔で冗談言うからわかりにくいのよねえ」



心「まあ、食べられるならいいか。それならどんどん好きなお皿とっていって☆」



飛鳥「じゃあまずはたまご」モグモグ



心「うんうん♪」



梨沙「アタシいくら」ハムハム



心「おうおう♪」



飛鳥「次はフライドポテト」モグモグ



梨沙「アタシいなりずし」ハムハム



心「……キミらホントにわさび食べられるの?」



飛鳥「………」



梨沙「………」



心「店員さーん♪ まぐろ二皿、わさび抜きで☆」





しばらく後





飛鳥「お寿司を食べるのは久しぶりだから、自然と手が進んでしまうね」



梨沙「アタシはそんなに久しぶりでもないけど、いろんなネタを食べられるのは楽しいわね」



心「と、言いつつ……二人とも、安いネタしか頼んでなくない?」



飛鳥「……そうかな」



梨沙「だって……ねえ? あんまり好き放題頼むと」



心「はあ……キミら、普段は生意気が服着て歩いてるような子達なのに、妙なところで気を遣うんだから」



心「すみませーん! トロとかウナギとか、その辺の高そうなやつ、わさび抜きでくださいな☆」



梨沙「ちょっと、ハートさん?」



心「はぁとの顔を立てると思って、遠慮せずに頼んでけ♪」



心「そりゃ、はぁとはアイドルとして人気もまだまだだから、そんなにお金に余裕があるわけじゃないけどさ」



心「それでも、ちびっ子たちに気を遣わせるほどじゃないってば☆」



心「回転寿司くらい、好きにおごらせてほしいぞ☆」



飛鳥「………」



飛鳥「そうか」フフッ



梨沙「そこまで言うなら、わざと高いヤツばっかり頼んでやるわ!」



心「おう♪ ドーンと甘えてこい☆」



梨沙「すみませーん! この……なんか1000円するヤツください!」



心「どんどん頼んで……1000円!?」ガタッ



梨沙「ダメ?」



心「うぐっ……だ、ダメなわけないだろ☆ 女に二言はない!」



飛鳥「ははっ……梨沙は極端だな」





飛鳥「………」ジーー



飛鳥「すみません。ここのメニューにある高級からあげ、ください」



飛鳥「あとプリン」



梨沙「アンタはお寿司頼みなさいよ!」







おしまい





23:30│佐藤心 
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