2016年06月17日

みく「Pちゃんが引くほど泣いてる…」

初投稿です

みくにゃんといちゃいちゃするだけ



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ガチャ





スタッフ「そろそろ撮影でー……」



P「ッグ、アッグ……う゛う゛ぇ、っ、っ……お゛ん、ッグ…う゛ぁあ゛……ッグェ」



みく「……」



スタッフ「……」



P「ず、ずびばッ…っぜ、ッグ…ず、ずヴォエッッ、ん゛ん゛、ヒッグ……ヴォえ゛ッ……!」



みく「ええ……(困惑)」



スタッフ「ええ……(困惑)」

――1時間ほど前



コンコン



P『みく、入っていいかー?』



みく「うん、大丈夫にゃ!」



ガチャ



みく「ふふん、憧れのウエディングドレス、お仕事で着させてもらえるなんて嬉しいにゃ♪さっすがPチャン!」



P「……」



みく「どう? どうどう? ウェディングドレス似合うかにゃ♪」



P「……」



みく「……あれ、Pチャン?」

P「……はっ! ちょっと意識が飛んでた!」



みく「ええ、なに言ってるの、Pチャン大丈夫……?」



P「いや、思った以上に似合ってたからなぁ、なんか、こう、ね?」



みく「似合ってる、っていうのは嬉しいけど、その「ね?」って何にゃ?」



P「なんだかみくが遠くに行ってしまうようで、ちょっと切なくなってなぁ……。娘を嫁に出す父親の気分ってやつ? 言葉にはしづらいんだけど、こう、ぐわーっと」



みく(父親と娘、んーなんかもやっとするにゃ……)



P「……どうしたみくにゃん、渋い顔をして」



みく「ん、なんでもないにゃ。ま、みくはまだまだPチャンとアイドル続けるつもりだし、Pチャンの心配は杞憂ってやつだにゃ〜」



P「ははは、もちろん、みくにはもっともっと、まだまだ輝いてもらうつもりだからな!」



みく「それでこそみくのPチャンにゃ♪」

P「しかし……うん、改めて、よく似合ってるよ、みく」



みく「そう? よかった〜、ほんとはちょっぴり不安だったんだ」



P「不安?」



みく「今回は花嫁さんで、アイドルみくにゃんじゃなくて前川みく役でしょ。だから猫しっぽも猫耳もなし」



みく「自分で決めたことだし、自信がないわけじゃなかったけど、やっぱりね……」

P「やっぱり、まだ猫耳がないと不安か?」



みく「うーん、ちょっとだけ。でも、猫しっぽも猫耳もなくたって、ねこチャンみたいな可愛さは出せるんだよね」



P「そうそう。ま、今回は前川みく役だけどな」



みく「うぅ、分かってるにゃ……。でも、みくはそもそも猫チャンみたいに可愛いんだもん、ねこチャンらしさも出していくよ!」



みく「……それに、Pチャンが似合ってるって言ってくれたから大丈夫だにゃ! 可愛いみくをたくさん見せるから、Pチャン、ちゃんと見ててよねっ!」



P「ああ、もちろん!」

みく「……それにしても」



P「どうした?」



みく「ふっふっふ、ウェディングドレス姿を見せただけで取り乱すなんて、Pチャンはみくに首ったけだにゃ〜♪」



P「そ、そうか? ん〜、でも「首ったけ」ってほどではないんじゃないか?」



P「みくにゃんもまだまだ成長途中の子猫チャンだし? 首ったけっていうのはなぁ?」



P(まぁ、感じ入るものはあったけど……)



みく「む、正直じゃないにゃ」

P「俺を首ったけにさせるまでは、まだまだかな、うんうん」



みく「ふ〜ん? それが本当か試してみるにゃ!」



P「お、おう?」



みく「さ、さ、Pチャンこっち座って」



ストン



P「座ったけど……」



みく「ふふ〜ん♪……あごをPチャンの膝に乗っけて……そこから上目遣い!甘えるねこチャン、にゃん♪」



P「……」



みく「どうかにゃ?どうかにゃ〜?」



P「あざとい」



みく「ふにゃ゛」



P「それに、普段からそうやってじゃれつかれてるし、改めてどうこうってのはないかな〜」



P(めちゃくちゃ可愛いけど)



みく「つ、次にゃ!」

みく「Pチャンの方に身体を乗り出して〜」



P(ち、近い……)



みく「お鼻すりすり〜、からの、おでこを胸元にぐりぐり〜♪ ねこチャン流の愛情表現にゃ!」



P「はいはいごろにゃごろにゃん」



みく「ちょ、ちょっとPチャン、首元撫でるのや、やめ…っ…にゃっ❤」



みく「ぴ、Pチャン、そういうのはあとで……ってあととかないし!もう!!」



P「おっといけない」

P「まあまあ、みくが魅力的なのは十分わかってるし、もういいだろ?」



みく「う〜ん、せっかく素敵なドレスだし、いつもと違うみくをアピールしてみたかったんだけどにゃ〜」



P(結局、いつものねこチャンだったけど、花嫁姿だし色々危なかった……)



みく「……そうだ! せっかくだし、花嫁さんみたいなこと言ってPチャンをドキドキさせちゃうにゃ!」



P「ええ、まだ続けるのか?」



みく「まあまあ、撮影に向けての雰囲気づくりにゃ♪」

みく「んん。……おかえりなさい、あにゃた♪ご飯にする?お風呂にする?そ・れ・と・も〜?」



P「みk、うう゛ん。……ご、ご飯、うん、ご飯で!」



みく「あれぇ? 今なんて言おうとしたのかにゃ〜? にゃふふ♪」



P「さ、さてなぁ?……で、夕飯は俺の大好きな焼き魚定食かな?」



みく「にゃ゛」



P「暫くお魚食べてないしな〜、お魚食べたいな〜」



みく「ううう、Pチャン別にお魚大好きでもないくせにぃ……」

みく「んんっ」



みく「は、はい、あにゃたのだ〜い好きなお魚焼いて待ってたにゃあ♪」



みく「えっと、じゃあ、あ〜ん♪」



P「お、おう。あーん」



みく・P(思った以上に恥ずかしい)

P「! ……そうだ、みくにもあ〜んしてあげないとなー、ほれお魚だぞ、あーん、あーーーーん」



みく「あ、あ、」



P「あーーーーーーーーーーーん」



みく「お、お魚はいやにゃあああ!!!」



P「はい終了! はーい終わり終わり!!」



みく・P(ド、ドキドキしたぁ……)



P「じゃ、そろそろやめにしような、うん、やめやめ」



P(これ以上は本当にやばい)



みく「はぁ、なんか疲れたにゃ……」



P「俺もだよ……」



P「……みく、ちょっとこっちに顔向けて」



みく「にゃっ!?」



みく(え?え?こ、これって……)



P「……ほい、これでいいかな。遊んでるうちにベールがだいぶずれてたからな、撮影前にまた確かめてもらえよー」



みく(あ、あー……)



みく「……ふふっ♪」



P「ど、どうした?」



みく「ねこみみもベールも、直してもらってばっかりだね」



P「……お、おう」



P(なんだこれ、なんか切ない)



みく「……ね、Pチャン。改めて、いつもありがとね。みくのこと、可愛いアイドルにしてくれて、本当に感謝してるよ」



P「みく……」



P(ちょ、ちょ、なにこれ、泣きそう)



みく(! そうだ、せっかくだし花嫁っぽく……)



みく「んん。Pチャン」







みく「これまでお世話になりました。これから、もっとお世話になりまーす♪」





P「……」



――これまでお世話になりました……



P「……」



――これまでお世話に……



P「……」



――これまで……



P「」ダババババババ



みく「うぇええ!? Pチャンの目から滝かといわんばかりの涙が!?!?」



――冒頭に戻る



スタッフ「え、えっと、Pさんどうかされました……?」



みく「い、いや、大したことはないと思います……?」



P「ずびば……っ! ぜッ、だ、だびじょう、うっ、ヴェェ、で……おエ゛、っっ!」



みく・スタッフ(うわぁ……)



みく「えっと、えっと、泣き止まないようなら、置いて、みくだけ行きますので?」



スタッフ「え、は、はい。分かりました? し、失礼しましたー??」



P「」ダババババババ



P「」ダババババババ



みく(大の大人がわけもわからず大泣きしてる姿はなかなかクるにゃ……)



みく「え、えっと、Pちゃん急にどうしたの? みく、何かしちゃった?」



P「い゛、いや゛、み……ッグ、みぐが、ア゛イ゛ドル、や、や゛め゛……そぅ゛ぞ、エボァ」



みく「ん、んん? えっと……「みくが、アイドルやめた想像をしちゃった」……??」



P「お゛ぜばに、っで……オボォ、ッグ、い、、がだ……」



みく「え、ええ、「お世話になりました、ってみくが言うから」?」



みく「え、ええ……」



みく「っていうか、これからもお世話になりますって言ったにゃ! 話をちゃんと聞けにゃ!!」



P「ッグ、だ、だっでぇ゛、、ボアェ゛、ッグ」

みく(とはいえ……)



みく(ここまで大事にしてもらうのは、嬉しいにゃあ♪)



みく(前の事務所じゃ、ううん、Pチャンに会わなきゃ考えられなかったな)



みく「ほんと、Pチャンのアイドルになってよかったにゃ……」



P「!?!?!?!?!」ダババババババ



みく「ああもぉぉおおお!!」



みく「Pチャン!!」



P「!」ダババババ



みく「みくは、Pチャンが、仮に、絶対ないけど、もし、もしもやめろって言ったって、まだまだずーーーーーっとアイドルやめないよ!!」



みく「Pチャンといっぱいいーっぱいアイドルやるって決めたんだもん!」



みく「み く は 自 分 を 曲 げ な い よ !」



P「!」ダバ



みく「だからPチャン、いつまでもメソメソしないの!」



みく「みくをいっちばん可愛いアイドルにしてくれるんでしょ? なら、Pチャンがそんなんじゃダメだにゃ」



P「……ッグ、ずびばぜん゛」ズビッ



みく「もう、気持ちは嬉しいけど、しっかりしてくれないと困るにゃあ。はい、よしよしなでなで」



P「あ゛りがど、みぐぅ」



みく「これじゃあいつもと逆だにゃ」



P「……に゛ゃあ゛」



みく「やめーにゃ」

みく「……よし!Pチャン、もう大丈夫だね」



みく「スタッフさんも準備できてるだろうし、そろそろ可愛いみくを見せに行くにゃ!」



みく「Pチャン、可愛い花嫁のこと、ちゃんとエスコートし……」



P「ごめ゛、先゛行っでで。顔洗゛ってぐる」



みく「しまらんにゃあ」

みく(みくもいつか、衣装じゃなくて、こんなドレスを着るのかな?)



みく(その時、隣にいるのはどんな人だろう?)



みく(そして、その時Pチャンはどこでみくのことを見てるのかな?)



みく(でも)



みく「Pチャンと一緒にアイドルをやる日が、いつか終わるなんて今は考えられないにゃ」



P「……み゛ぐ?」



みく「早く顔洗ってくるにゃ!」



P「ウィッス」



みく(アイドルの、その先は分からないけど……)



みく(アイドルをいつかやめるか、とか、そういうことも考えられないけど……)



みく「Pチャン!!」







みく「ずーーーーーっと、そばにいてね♪」







終わりです



22:30│前川みく 
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