2016年06月21日

三船美優「が…がおー…」

・モバマス、三船美優さんのSSです



・キャラ崩壊、そんなこと言わない的なときあるかも



・割とよくある三船さんの話だったらごめんなさい





以上でもいんじゃね?な方は、おつきあいください



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1466256699



〜 撮影スタジオ 〜





カメラマン「はいOK!三船さんお疲れ様でしたー」



三船美優「…………///」





カメラマン「いやー、やっぱり三船さんのセクシーアニマル、絵になります!」



カメラマン「色校用のゲラあがったら、一緒にチェックしましょう」



美優「うぅ///////」

カメラマン「あ、プロデューサーさん、今日は有難うございました」



P「いえ、こちらこそ、いつもうちの三船を魅力的に撮っていただいて」



カメラマン「いえいえ、素材がいいからですよ」



カメラマン「あの恥じらうような目線と表情、なまめかしいボディライン…逸品です」



P「光栄です……ではちょっと、三船と打ち合わせをしたいので、宜しいでしょうか」



カメラマン「ああ、気づきませんで…ではこれで」



カメラマン「三船さんも、ありがとうございました」



美優「………」ペコリ



P「……?」





P「…ちょっと、三船さん…こっちへ」グイッ



美優「…」

〜 控室 〜



バタン



P「…どうしました?」



美優「………」



P「さっきから、そわそわして」



美優「…が…」



P「……………が?」



美優「…が…がおー…/////」



P「…お、おう…」



美優「…………」シュン



P「???」



P「…撮影は終わりましたよ、もう普通に喋って…」





美優「…が、がおがおおーががががお」



P「」

P「…撮影中に、突然…ですか」



美優「…がぅ」コクリ



P「(かわいい)…こ、心当たりは」



美優「うぅぅぅぅ」フルフル



P「休憩中に変なもの飲んだり嗅いだり、しませんでした?」



美優「うがっ、うー」ブンブン



P「こういうこと…初めて、ですよね」



美優「がーぉ」コクコク



P「…暗示、かなあ、それでなければ…」





P「…とりあえず事務所に戻りましょう」



美優「…がお」

P「じゃ、外で待ってますんで着替えて…って、どうしました?」



美優「がう!がおおお、がお!!」



P「…私服が、なにか?」



美優「うううー、がーー」スコスコスコ



P「…取れない??」



美優「うう…」コク



P「えっと…猫の手、パーにする、こうです」パー



美優「…うがっ、うがっ…」



P「………まさか…できなくなっちゃった、とか…」



美優「うぅ…うがぁぁ…」ポロポロ



P「あぁ!泣かないで、じゃない鳴かないで!」

P「はい、取ってあげますから」



美優「うぅぅ、ぐす、ぐす」



P「大丈夫、きっと元に戻ります、いえ」



P「戻します」



美優「……がぉ?」



P「安心してください」



美優「がぉががうーうう、ふごろがおがぉぉん」



P「…相変わらず言ってることがよくわかりませんが…約束します」



美優「…んがぉーん」

美優「……♪」スリスリ



P「…すこし落ち着いた、かな」



美優「ん゛〜♪」ペロペロペロペロ



P「わ、わわわちょちょちょ、三船さん!三船さんストップストップ!!」



美優「ごろごろごろ〜ごろごろー」カプッ



P「あっ…ん…み、耳…弱ぃ…んぁ…、じゃないだめだめだめ、三船さん、ハウス!ハウス!」



美優「!! う゛ーーー…」フセ



P「…重症だな、これ…」カオフキフキ

P「ん…!ちょっと待て、猫手ってことは…着替えも…できない…」



美優「!!」



P「…まずいな…今からちひろさん呼んでも1時間はかかるし…」



P「こんな三船さん、衣装さんには見せられないし…どうしたら」



美優「……」



美優「…ごろごろごろ、うー…」フニフニ



P「…はぃ?」

美優「…う゛ぅ゛…」クルリ



P「…え、どう、いう…」



美優「/////」



P「…俺が、着替え手伝って…いい…ってこと、ですか…」



美優「…がぉ…//////」コクリ



P(ちょっと待てこれ大丈夫なのかこのホック外したらいろいろ制御きかなくなりそうでKOOLなP像が

  がらがらと破壊していやでも非常事態だしさっき三船さんに顔舐められて耳かじられてるし多少の

  手がすべった的なプレイもセーフじゃなかった仕事上必要なことだしそうだそうだちかたないよね)←この間2秒



P「わかりました、じゃ…ホック、外します…」



美優「…」ドキドキ



P「…」ドキドキ

コンコン



???「美優、いるのか?」



P「!! そ、その声は…」



???「お?なんだPがいるのか」



P「よかった…助かった…タイーホされなくて済む…」



???「は?」

ガチャ



P「とりあえず、入ってくれ晶葉」



池袋晶葉「ああ、失礼する…なんだ、まだ着替えていなかったのか美優は」



美優「…///」



P「あっちの撮影は終わったのか」



晶葉「ああ、造作もなかった…で、なにが『助かった』んだ?」



P「説明はあとだ、今は何も言わずに、三船さんを着替えさせてくれ」



晶葉「…あ???」



晶葉「自分で着替えればいいだけのh」



P「晶葉っ」



晶葉「…」



P[黙って俺の依頼を聞いてくれ」



晶葉「…………はぁ…わかった」



P「じゃ俺は車をまわしておくから、終わったら通用口まで三船さん連れてきてくれ」



P「三船さん、晶葉の言うことよく聞いて下さいね」バタン



美優「…がぉ…」



晶葉「がお!?」



〜 移動の車中 〜



美優「すぅー……すぅー……」zZzZ



晶葉「…」



P「随分なついてるみたいじゃないか、よかったな晶葉」



晶葉「…良いわけがなかろう」



晶葉「美優がネコ科の動物になって、私が喜ぶとでも思っているのか」



P「違うのか」



晶葉「当たり前だ」



P「どうかな…『実験成功、あとは量産化の手筈をつければ、世紀の大発明”人類トラ化装置”の完成』」



晶葉「はぁ??」



P「だが、さしもの天才池袋博士も、着替えができなくなるところまでは気付かなかった…と」



晶葉「…………P」



P「ん?」



晶葉「美優がこんなふうになったのが、私のせいだと思いたいようだが、とんだお門違いだ」



P「……」



晶葉「そもそも美優と顔を合わせる機会自体、最近忙しくて全くなかった」



晶葉「久しぶりにいろいろな話ができると楽しみにしていたのに…なんだこれは」



P「……ほんとーに、晶葉の発明じゃない?」



晶葉「ない」



P「まぢですか………」



P「…こりゃいよいよ重度の暗示だなあ」



晶葉「知らん」



P「ずいぶん冷たいですなあ」



晶葉「ひとのことを確証もなく犯人扱いするような人間相応の応対だが」



P「申し訳ありませんでした」



晶葉「…」



P「…もっと普段から、三船さんの気持ちと ちゃんと向き合え、ということかなあ」



晶葉「……それがわかっているなら」



P「ん?」



晶葉「美優がこうなった原因にもたどり着けるはずだろう」



晶葉「少なくとも、普段から美優の気持ちに向き合っている親しい者に話を聞けば、なにかわかるのではないか」



P「ふむ…」



〜 事務所 〜





P「ただいま…お、いたいた 仁奈」



市原仁奈「おかえりでごぜーます、P、あきはおねーさん…」



仁奈「あ!」



仁奈「美優おねーさんもいっしょでやがったですか!おかえりでごぜーます」



美優「……」ドヨン



P・晶葉「「……ぁ」」





仁奈「…どうしちまったですか?ろけべんがおいしくなかったでごぜーますか?」



P「仁奈…三船さんは…」



美優「……がぉ……」



仁奈「!!!」



晶葉「まぁ、驚くな、という方が無理だな…」

P「これ…演技じゃないんだ…撮影中に三船さんは」



仁奈「仁奈のせいでごぜーます!!!!」



P・晶葉「「!?」」



仁奈「仁奈が…仁奈が、よけいなこと…しちまったで……ぐすっ…ひっく…」



美優「がおっ…うぅぅ」ギュッ



仁奈「うう、うわあああああああああん」



美優「……」ナデナデ



P「……どしたんだ」



晶葉「さぁ…」



晶葉「ただ、何か知っているのは、間違いないな」



P「…落ち着いたら、話を聞こう」



〜その日の朝:事務所〜





仁奈「おはようでごぜーます」



美優「おはよう仁奈ちゃん………はぁ…」



仁奈「…どーしたですか?あさから しんきくせー ためいきとか、ただごっちゃねーですよ」



美優「あらあら、ごめんなさい…人前でため息とか、いけないお姉さんね」



仁奈「いけなくねーです、つらいことがあったら、おはなしして かるくするですよ」



美優「ありがとう…えらいわね、仁奈ちゃん」ナデナデ



仁奈「えへへ///」



仁奈「それで、どーしたでごぜーますか」



美優「…今日ね、グラビア撮影があるの」



仁奈「ぐらびあ…しゃしんとるですか」



美優「ええ…その恰好が、これなの」パサ





 『アラサーから肉食系フェロモン〜”虎”視眈々コスにハマるアイドル達〜』





仁奈「…じがよめねーですけど、みんなでトラになるですか?」



美優「そう……大人のお姉さん達でトラになりましょう、って…」



仁奈「美優おねーさんは、トラがきらいでやがるですか」



美優「え」



仁奈「トラになるのがいやで、ためいき ついてるですか」



美優「…トラがいや、というか…うーん……」



美優(トラに罪はないんだけれど……無理にこういう、露出の多い衣装、着させられるのが…ね)



仁奈「こまったですね…………………………」



仁奈「!!」



美優「?? 仁奈、ちゃん……??」



仁奈「いいほーほーがあるですよ!」



美優「あら、なにかしら」



仁奈「ぜったいぜつめーのとき、とらのきもちになる、おまじないがあるです!それをぶっかけてあげますです」



仁奈「美優おねーさんが くらーい”しけたつら”してるのは、もうごめんでごぜーます」



美優「……ありがとう、うれしいわ……じゃ、お願いね」



〜 回想おわり 〜





P「……それで三船さん、あんなふうに…」



仁奈「………」コクリ



晶葉「催眠術の一種だろうか……」



晶葉「ただ不思議なのは、仁奈がいつそんなものを会得したのか…」



仁奈「…」→



P「どうした、あっちに何か……」



P「!」



晶葉「…この本は………」





   『 できる サイキック催眠術 〜自信をつける編〜 』





P・晶葉「「 」」



P「……仁奈、一応聞くんだが……これ、誰の本だ?」





バタン!



堀裕子「サイキック〜〜出社アー!!」



晶葉「…さっそく重要参考人が来たぞ」



P「よし、確保だ」ガシッ



裕子「え…え??」



晶葉「美優を元に戻すんだ!今すぐに!」ガシッ



裕子「ちょ…サイキックなんのことやら…???」

P・晶葉「「戻せない!?」」



裕子「ええ、その…私のサイキックとは系統が違うサイキックのようで…」



裕子「色々試したんですが…できなかったんです…なにひとつ」



美優「……」ショボン



P「…で、飽きたから雑誌のラックに入れて…」



晶葉「それを見た仁奈が見よう見まねでやってみたら」



仁奈「…こうなっちまったでごぜーます…」



美優「がぅ…」カリカリカリ





P「責任重大だぞ、裕子」



裕子「いやいやいや、まさかこんなことになるなんて予想もつか…ごめんなさい」



晶葉「…戻し方は書いてないのか、その本に」



裕子「ありますよ…でも私のサイキックでは、マナジーがあらぬ方向にですね」



晶葉「…このページか」



裕子「サイキック無視!?」



晶葉「仁奈…ここに書いてある方法で、美優を元に戻せるか?」



P「…………あ、そうか」



仁奈「…よめねーもじがあるでごぜーます」



晶葉「私が一緒に読もう、今は仁奈、お前だけが頼りだ」



P「三船さん…なんとかなるかもしれませんよ」



美優「…がぉーん」



〜 少女詠唱中 〜







晶葉「……どうだ?」



裕子「私は何とも…」



P「おまえじゃない、座ってろ」



美優「…………………………」



仁奈「美優おねーさん……」





美優「………が………お??」





P「…え……」



美優「お……おしゃべり………でき…ます…」





仁奈「!!」



晶葉「やったぞ!」



P「はぁぁぁ…」ヘナヘナ



美優「…よかった……戻ってこれました……」



仁奈「美優おねーさんです!いつもの美優おねーさんですよ!!」



晶葉「やれやれ…これで一件落着、かな」



裕子「いやーサイキックの力は偉大ですねー」



P「お前なあ…」



美優「仁奈ちゃん…ごめんなさい……私が暗い顔をしていたばっかりに」



仁奈「ちがうでずよ!にな゛が美優おね゛ーざんぢ むりにおじごどむ゛がばざぜ…えぐっ…ぐず…」





美優「…私はね仁奈ちゃん……前向きにさせてくれようとする、その気持ちが嬉しかったの」



美優「お仕事だから、嫌なこともたくさんあるかもしれないけど…でも」



美優「そこでとどまっちゃいけない、前に進まなきゃ、って思わせてくれたのは、仁奈ちゃんよ」ギュッ



仁奈「ううう……みむべぼべーばーー……」ボワボワ





P(…俺も三船さんに、あんなふうに抱きしめられてみt…いかんいかん)



美優「…ちょっと効きめが強すぎちゃったけれど、仁奈ちゃんが動物大好きな気持ちも十分伝わったわ」



美優「ありがとう…」ナデナデ



仁奈「ううう…」ギュ

美優「…それとPさん」



P「はい」



美優「お仕事はお仕事ですから、ああいう衣装も着ますけれど…その…」



P「………」



美優「恥ずかしいのには違いないですから……」



P「デスヨネー」



美優「…だから、せめて…『恥ずかしい』っていう私の思いは、うけとめてほしいんです…」



美優「前向きにお仕事できる気持ちを…いっしょに探してほしいんです…」



美優「……それだけなんです…」



P「……ほんとうに、あいすみませんでした…今後はちゃんと向き合いますから…」



美優「約束…ですよ?」ユビキリ



P「…はい」ユビキリ



美優「あのとき…ほんとうに不安だったんですから…言葉が言えない、何もつかめないで…」



美優「おまけに晶葉ちゃん来るまで、Pさんしかいなかったから…」



P「…俺、信頼されてないなー」



美優「でも…『絶対元に戻します』って言ってくれて…安心できました…」



晶葉「アテはなかったらしいがな」



P「さすが俺」



美優「 ”トラになってる間なら、何しても受け容れてくれる” って約束してもくれましたし…」





P「…………………………………は?」



裕子「そこちょっと」



晶葉「詳しく」



P「ちょ、ちょっと待て、そんな約束……」



P「……」



美優「ついつい嬉しくて…Pさんの顔、ぺろぺろ…舐めまわしたり…」



裕子「な゛っ!?」



美優「…耳を…甘噛みしてみたり…」



晶葉「 」ボンッ



美優「…生まれたままの姿を(着替えだからしかたなく)さらけ出してしまおう…なんて思ったり」



仁奈「うまれたまま、って、Pはあかちゃんでごぜーますか?」



裕子「…だめだ、教育に悪すぎる」



晶葉「というか…私はお邪魔だったようだな、そうかそうか、ほぉー」



P「いやその…三船さんあれはですね、なりゆきで」



美優「////////」



P「なんで頬染めてるんですか!」



裕子「…連行ですな」



晶葉「ああ…小一時間説教だ、二人まとめて」



P「おいこら待てお前ら、話せばわかる、はなsあーれー」ズルズル



美優(またトラになっても…いいかも…ふふふ)ズルズル





仁奈「…どういうことでごぜーますか???」





おわれ



〜 もしも池袋晶葉が来なかったら 〜





P「…やっぱり、俺が着替えさせるわけにはいきません」



美優「うが〜」←ちょっとがっかりしてる





P「衣装さんにはうまいこと言って、このトラコス借りちゃいます」



P「上にコート羽織れば、車なんで大丈夫…」



美優「…///が、がぉ?」





P「…ビキニのトラの上にコートとか…なにこの、すごいイケナイ雰囲気…」

P「…シートベルトも持てないのか…」



美優「がるる…」ゴロン



P「車の中で丸くならないでください、あぶないですから」



美優「……ふーっ」ノソリ



P「ちょっとの辛抱ですから、ね…」



美優「がーぅ、がーぅ」ガジガジ



P(なにこの生き物…俺、シートベルトになりたい…)

〜 ブロロロ中 〜





P「もうそろそろ着きま…どうしました?」



美優「が!が!うう」カリカリカリカリ



P「…何かあるんですか?…」





 [[[[ 二階堂精肉店 ]





P「……あー…肉食だったなぁ、トラって…」



美優「うがっ♪うがっ♪」



P「ご機嫌取るか…なんか買いましょう」



美優「がおぉぉ〜ん」

P「じゃ、メンチコロッケ2つ」



店主「あいよ!…ここで食べてくかい?そこに椅子あるけど」



P「じゃ、お言葉に甘え……」



美優「クンクン、クンクン…がおっ、がおっ」



店主「???」



P「!!……や、やっぱりいいです、ありがとうございました! …三船さん早く!」グイッ



店主「ありやとやしたー…」





店主「…娘に似た別嬪さんだったなぁ…」

〜 事務所 〜



P「ただいま帰りました…出払ってるな」



美優「……がぉ」



P「奥の更衣室だったら、たぶん着替えできますよ……見つかったら人によってはただじゃ済まなさそうですが」



美優「…」プイ





P「…さっきは着替えさせてくれる、って言ってたのに、どうしたんです?」



美優「………」ジーーーーーーーーーー



P「……ああ………先に、メンチコロッケ食べましょ」



美優「あおーーーん♪」



P「…狼の遠吠えみたいになってるけど… か わ い い か ら よ し 」

P「……」



美優「……」





P(どう食べるんだこれ)



美優「…がぅぅ」





P「お皿から直に…って、さすがにいやですよね…」



美優「うぅ…」コクリ





P「……しょうがない、俺が持ってますから、ぱくっと…」



美優「……///」パク





P(三船さんと向かい合って…俺のコロッケを手も使わずにかぶりつくとか…うわ、うわ…」



美優「???」パクッパクッ



P「おいしいですか?」



美優「……」フンスフンス



P「……案外わかるもんだな…はいごちそうさま」



美優「♪」ペロペロ



P「!! 指!指!三船さんそれ指!」



美優「……」カプ



P「あぃた…ちょ……み、ふ、ね、さん?」



美優「…ふぅぅ」リリース





P「わかってやってるでしょ」





美優「ごろごろ…ごろごろ…」メソラシ



P「……」

美優「ふがぁ〜ん」トロン…



P「寝ちゃだめですよ、着替えるんでしょう」



美優「がぅー…ん〜」ゴロリ





P「床で寝ない!ぽんぽん丸出し!だめ!」



美優「むすぅ〜、うがっ」チョイチョイ



P「じゃれてる場合じゃないでしょう…なんですか?」



美優「うがっ、ふがっ、ぅーん」サスサス



P「……」





P「…ぽんぽんさすってくれ、ってことですか、ひょっとして」



美優「♪」ゴローン



P「…ある意味着替えよりまずい行為な気がするんですがそれは」

P「…じゃ約束、おなかさすさすしたら着替える、いいですね」



美優「ふがぁ〜」



P「……三船さんはネコ科の動物、ネコ科の動物、ネコ科の動物」



美優「???」



P「では…失礼して……どうですか」サスサス





美優「んんがぉ〜〜〜……ん〜〜」ニヘラァ





P「…アイドルとしても猛禽類としても、絶対やっちゃいけない顔してますよ…」サスサス



美優「がぅぅ〜〜」

P「はい、もういいでしょ」



美優「……がぅ」ガシッ



P「だぁーめ、です」



美優「うがぁー、うがうがうがうがぁ」イヤイヤ



P「おもちゃ売り場の子供ですか三船さんは…って、今トラなのか…はぁ」





P「じゃ、これで最後ですよ…よっこいしょ」



美優「!!」



P「はい、俺の膝、座ってくださいな…床にごろーん、したら寝ちゃうでしょう」



美優「………/////// が、ぅ、うぅ…」



P「……おなか、もちもち…してますよね…」



美優「!!//////」



P(ちょっと強めのボディタッチ…これで多少おとなしくなってくれるはず)





ガチャ



千川ちひろ「ただいま帰りまし…」



P・美優「「 」」



ちひろ「…………………」

〜 2時間のお説教終了 〜





P「…生きて帰れた…」



ちひろ「生きて帰りたくなかったんですか」



P「めっそうもない」



美優「くぅーん…」



ちひろ「……はぁ…困りましたね」



P「まあ、暗示なら一日かそこらで切れるでしょうし、黙っていればなんとかなりそうですから…今日を乗り切れば」



ちひろ「このあと…雑誌の取材、ありましたよね」



P「 」



美優「がぅ?」

〜 雑誌インタビュー 〜





記者「では、いよいよCDデビューを控えた今のお気持ちを」



美優「……うぅ…」



記者「??」



P「…すみませんちょっと緊張…しているみたいですね…」



記者「はぁ…」



美優「…がっ…」





P「ガッツで乗り切ろう、と思っているそうです」



記者「あなたに聞いてはいないんですが」



P「すみません…」

記者「デビュー曲の聴き所は、どんなところですか」



美優「がるるー…」



P「ガーリーなところ、ですね?ね?」



美優「……」コクコク



記者「ガーリー…大人の魅力に溢れた曲だと聞いていたのですが…そう、ですか…」



P(あっぶな…)



美優「がぉっ」



P「顔!そうそう、ジャケットの顔がまたいいので、これもおすすめです!ええ」



記者「…なんだこれ…なんだこれ…」





P(…さすがに無理あるかな…)



P「すみません、どうも三船、緊張と体調不良で、今日はあまり受け答えが…」



記者「はぁ…」



P「さっきも猛獣と猛禽類を言い間違えたくらいで…申し訳ありませんが、また日を改めて…」



美優「…」ペコリ



記者「そうですか…では、『お大事に』」



P「…」

P「……なんとか乗り切った…」



ちひろ「乗り切れたんでしょうか、あれは…」



美優「…」ショボーン



P「あ…大丈夫ですよ、きっと書く方でうまくまとめてくれますから…」



P「後日取材に来たときに、ちゃんと」



ちひろ「来てくれるといいんですけどね…」





美優「……」チンマリ



P「三船さん、壁に向かって丸くなっちゃいましたけど、どうしましょう」



ちひろ「知りません」





P「……おなか、なでなでしますか?」



美優「……」チラッ



美優「……」プイッ





P「俺の分のメンチコロッケ、食べますか?



美優「……」ジーー



美優「…がぅ」プイ





P「いっしょに、トップアイドル…目指しますか」



美優「…が、がうぅぅ」



P「…トラとして」



美優「うがーー!」ペシペシペシ



翌日、すっかり人間に戻った美優の脳裏には、昨日の恥ずかしい所業が走馬灯のように浮かび

食事もメンチコロッケとつけあわせの野菜しか喉を通らないほど、打ちひしがれてしまったとか





音楽雑誌の記事には、なにかを察した記者が書いた「遅咲きの肉食系アイドル 三船美優」の文字が踊り

急遽「がおーん」というハモりが後ろに付け加えられた、ガーリーな曲調のデビュー曲が

街の至る所でかかったらしい





その美優をプロデュースしているPは





P「こんどは…メス豹のボディコン衣装でグラビアを…」



美優「えぇ…………」



P「撮影終ったら、いっしょに ”がおがお” しましょう」



美優「んもぅ…………約束ですよ」



P「はい」





着せる衣装に外れ無しの敏腕プロデューサーとして、その名をとどろかせるのだが…







ちひろ「………爆ぜろ」







やっとおわり



22:30│三船美優 
相互RSS
Twitter
更新情報をつぶやきます。
記事検索
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計: