2016年06月28日

前川みく「あなたの好きなところ」

健気さが可愛いみくにゃんのお話です



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素敵な世界に連れ出してくれたあなたが好き







みく「……」



P「どうした、みく?」



みく「素敵な衣装、素敵な舞台。みくがこれを着て、みくがあの舞台に立ってたんだよね……。夢じゃない、よね?」



P「そうだよ。まぁ、まだまだ小さい舞台だけどな」



みく「……にゃふふ、Pチャンはやっぱりちゃーんとプロデューサーだったんだね♪」



P「ちゃんと、ってなんだ、ちゃんとって」

みく「みくは簡単には懐かないねこチャンだけど、ここまでしてもらったらPチャンにはついていかざるをえないにゃ〜」



P「急に押し掛けてきたくせによく言うよ、まったく……」



みく「にゃっ! う〜、意地悪言うPチャンには、ネコパンチっ☆」



P「いたっ、くない?」



P「……でも、みくみたいな可愛いねこチャンを拾えて本当によかったよ。これからもっと大きい舞台に立ってもらうつもりだから、もっともっと頑張れよー。ほぉら、なでなで〜」



みく「ふにゃ〜♪」



P「改めてよろしくな、みく」



みく「うん! みくこそ、よろしくにゃ!」



楽しさを教えてくれたあなたが好き





みく「おっはようございまーす!」



P「おお、みく、いいところにきた。渡すものがあるんだ」



みく「ん、なにかにゃ? 最近のみくはセクシーなお仕事もしたし、なんだかPチャンもいつも以上に優しい気が……」



みく「もしかしもしかして〜? もぉ、Pチャンってば〜☆」



P「寝言は魚を食べられるようになってから言うんだにゃ〜」



みく「ふにゃああ!!!」

P「冗談はさておき……ほい、みく宛のファンレターだよ」



みく「……え」



P「みくのファン、少しずつ増えてるよ。これからも頑張ろうな」



みく「……うん、うん。頑張るにゃ」



P「ふふ。……あれれ、みくにゃん、泣いてるのかにゃ〜?」



みく「な、泣いてないしっ! っていうかPチャン、猫語使うのやめるにゃー!!」



大切にしてくれるあなたが好き





みく「っふぅ〜、お疲れさまにゃ」



P「お疲れ。初めてのCD収録にラジオの収録、さすがに疲れたか?」



みく「疲れたけど……楽しかったにゃ♪」



P「……なあ、みく。ラジオ収録、あれでよかったのか? 猫キャラをもっと――」



みく「Pチャン」



P「……」



みく「あれはいわゆる「おいしい」ってやつにゃ。それに、みくは最後まで自分を曲げなかったから問題なしにゃ!」



P「みく……」

みく「心配してくれてありがとにゃ。でも、みくはこれくらいどうってことないもん!」



みく「それに、本当に困ったらPチャンが助けてくれるでしょ?」



P「ああ、もちろん、もちろんだ!」



みく「ふふっ、Pチャンを信じてついてきてたら、CDまで出せちゃったにゃ。こんなに大切にしてもらって、みくは幸せ者? 幸せ猫だにゃ〜♪」



P「み゛ぐぅ゛う゛う〜」



みく「ちょっと、急になに泣いてんのにゃ!」



優しくたしなめてくれるあなたが好き





みく「『残念だったにゃ、な……』」



みく「『ここでおしまいにゃ、だ……』」



みく「……」



P「……」



みく「ね、猫ちゃんの吹き替えだけやりたい、なんて……?」



P「みーくー……えい、Pチャンぱんちっ☆」



みく「ふにゃ゛っ」

P「お仕事は真面目に、だろ? ほら、練習練習」



みく「う、うぅ、ごめんなさい……」



P「すらすら読めるまで付き合うから、一緒に頑張るぞ」



みく「う、うん! みく、頑張るにゃ! えっと、頑張、り、ます?」



P「っぷ、ふふふ、か、片言、ふふふ……」



みく「もぉ! なんで笑うのー! 絶対すらすら読んでみせるもんっ!!」



甘やかしくてくれるあなたが好き





みく「にゃふ〜、1曲歌い終わったから休憩なのにゃ……。居心地のいい、あったかい場所、探そ〜」



P「お、みく、お疲れさま。ステージよかったぞ」



みく「Pチャン! にゃふふ、Pチャンがステージ楽しんでくれてみくも嬉しいにゃ♪」



みく「……そうだ! Pチャン、みくの横、座って?」



P「ああ、いいけど、どうし――」



みく「えいにゃっ! ふふっ、やっぱりPチャンの隣があったかいにゃ〜、すりすり♪」

P「まぁ、次の出番までしばらくのんびりしてようか」



みく「うん。あ、Pチャンなでてなでて〜」



P「はいはい、みくにゃんは甘えん坊さんだにゃー」



みく「みくはねこチャンだからじゃれつくのは当たり前なのにゃ〜♪」



P「……しっかり休んで、次も素敵なステージ見せてくれよ」



みく「……うん!」



私を見ていてくれるあなたが好き





みく「青い空、白い砂浜……海にゃー!! そ・し・て〜」



みく「じゃじゃーん! 可愛いみくの水着姿にゃ。Pチャン、どうかにゃ? どうかにゃ〜?」



P「……アナスタシアちゃん、肌しっろいなー、すげぇ」



みく「むぅ、ネコパンチっ! アーニャンも可愛いけど、目を逸らすなんてひどいにゃ!」



P「ははは、冗談冗談。よく似合ってるよ、みく。海用の猫耳なんてのもあったんだなぁ、驚いたよ」



みく「そう? そう? さっすがPチャンにゃ♪」

みく「というわけで、さっそく泳ぎに行くにゃ!」



P「しばらくは荷物番だから、みくだけ行ってきな」



みく「えー!」



P「他のプロデューサーさんと交代で荷物番するから、交代したら一緒に遊ぼう。それまではアナスタシアちゃんとか、他の子と遊んでおいで」



みく「……分かったにゃ」



みく「ねぇ、Pチャン。もし、みくに何かあったら助けに来てくれる?」



P「何言ってるんだよ、急に。当たり前だろ? 荷物番しながらもみくのこと見てるから、な」



みく「ふふっ♪ なら大丈夫にゃ。Pチャン行ってくるねー!……にゃ゛、す、砂浜に足を取られて転んだにゃ!」



P「……目が離せないんだよなぁ」



可愛く輝かせてくれるあなたが好き





P「……そろそろステージだな」



みく「うん。シンデレラドリーム、みくもこの衣装でステージに立てるなんて……」



みく「みくね、可愛い女の子になりたかったの。可愛い女の子頂点っていったらアイドルでしょ。だからアイドルになったのにゃ」



みく「最初は上手くいかないことだらけだったけど……」



みく「Pチャンと一緒にアイドルやるようになって、みくの世界がどんどんキラキラしていったにゃ!」

P「……でも、まだまだこれからだろ?」



みく「もっちろんにゃ! みくはPチャンのプロデュースで、もっともっと可愛くなるにゃ☆」



P「責任重大だなぁ」



みく「でも、Pチャンならみくの魅力、いーっぱい引き出してくれるよね?」



P「おう、任せとけ。まずはこのステージでファンを魅了しよう!」



みく「うんっ♪」



どんな私でも受け入れてくれるあなたが好き





前川「……」



P「……なあ」



前川「人違いではないですか忙しいので話しかけないでくだにゃっ……さい」



P「今、にゃって――」



前川「人違いにゃ!」



P「ほーーーーーーん」



みく「ふにゃぁ……」

P「真面目なことは知ってたけど、なるほど、普段はこんな感じなのか、へぇ〜」



みく「も、もういいでしょっ!」



みく「……ねこチャン以外のみくは秘密だったのに」ボソッ



P「……最初の頃、正統派アイドルとしてはデビューできなかったー、とか言ってたけど」



みく「っ!」



P「こっちのみくも十分魅力的じゃないか。……っと、俺はここで降りるんだ。また事務所でな、みくにゃん」



みく「もうっ! ここではみくにゃんって呼ばないでっ!」



みく「……えへへ♪」



色んな私を教えてくれるあなたが好き





みく「じゃじゃーん、大正ロマンとキュートなねこチャンの究極のコラボにゃ!」



P「おお! 思った以上にいい感じだ。この仕事持ってきてよかったよ」



みく「ほんとに〜! それにしても、さっすがPチャン、この発想はなかったにゃ」



みく「にゃっはっは、これでみくは大正猫耳スタイルの第一人者だにゃ♪」



P(次に続く人はいるのだろうか……)

みく「可愛いねこチャンっていっても、色々な可能性があるんだね」



みく「みくも知らなかった自分に出会えて楽しいにゃ〜♪」



P「どういたしまして。みくが真面目に頑張ってるから、俺もそれに応えないとな」



みく「うんうん、みく達いいコンビにゃ!」



P「ははは、そうかもな。よしっ、新しいみくを皆に見せに行こうか」



みく「うん!」



優しく受け止めてくれるあなたが好き





みく「えっとこのト書き、どうやって演じたら……うーん、君はどう思う? って猫ちゃんに訊いても意味な――」



?「そこはもうちょっと感情を抑えた方がいいにゃ」



みく「え、猫ちゃんが喋った! ってなるかーい!」



みく「……なんで、Pチャンがここにいるの? 残業は?」



P「別れてからずいぶん経ったぞ。みくこそ、夜遅くに一人でいるのは感心しないな」



みく「うっ、でも、練習しなきゃ、だし……」

P「それこそ俺を頼ってくれよ。一人でこそこそやらないでさ」



みく「で、でもっ! Pチャンの、迷惑になるもん。ただでさえ、上手くいってなくて迷惑かけてるのに……」



P「いつになく弱気じゃないか。「みくをプロデュースしろー!」って息巻いてた時みたいにさ、もっと図々しいくらいでいいんだよ。俺はみくのプロデューサーなんだから」



みく「い、いいの? 迷惑かけちゃうけど、大丈夫?」



P「もちろん。さすがに度が過ぎたらその時はいうけどさ、だからって遠慮なんかしないでいいんだよ」



みく「……うん。じゃ、じゃあちょっとわがまま言って、いい?」



P「おう、どんとこい」



みく「明日からは、いつものみくに戻るから……。今日は、もうちょっとだけ一緒にいてほしい……」



私のために頑張るあなたが好き





みく「う、うぅ、Pチャン、いつお仕事終わるかにゃ……」



みく「えっと、Pチャンが出てきたところをつかまえて、それで、えっと……」



みく「『これ受け取って!』……う、う〜ん、なんか物足りない、かな?」



みく「じゃあ、『にゃはっ、みくのチョコレート、受け取ってにゃ♪』……日頃の感謝を伝えるなら、これもなし、かな。本気って受け取ってもらえないかも……」



みく「んにゃあああ!! チョコ渡す練習って言ったのに、なんでこんな、こんな、うぅ……」



みく「でも、せっかくならPチャンに感謝を伝えたいもんっ! えっと――」

ガチャ



P「お疲れ様でしたー……って、みく、こんなところにいたのか」



みく「うぇ!? えっと、あの、えーっと……」



P「もしかして、俺のこと待ってた?」



みく「その、あの……う、うん」



P「……みく?」



みく「ぴ、Pチャンっ!」



P「は、はい!」



みく「……えっと……いつも、ありがと」



P「これって――」



みく「れ、練習用だけど、練習用じゃないからっ! えっと、Pチャンのために頑張ったやつで、えっと、えっと、ここだけの秘密だからねっ! お、お疲れさまにゃー!」



P「……ホワイトデー気合入れないとな」





猫耳に優しく触れるあなたが好き





ガチャ



P「みく、そろそ――」



みく「ん? Pチャンどうしたの?」



P「凄く、綺麗だ……」



みく「え……」



P「あ、ああ、いや、その……似合ってるぞ、ウェディングドレス」



みく「あ、えっと、ありがと……」



P「ん゛んっ。今回は猫耳も猫しっぽもなし、前川みく役、だっけ。でも、大丈夫そうだな」



みく「うん。Pチャンも似合ってるって言ってくれたし、自信もっていくにゃ!」

P「みく、ちょっとこっち向いてじっとして」



みく「え、え、な、何?」



P「えっと、うん、こんな感じかな。ベールが少しずれてたんだ」



みく「……ふふっ、Pチャンにベール直してもらうの、なんだか猫耳直してもらってるみたいだにゃ」



P「あー、俺も直してて既視感があったけど、確かに」



みく「Pチャンの手つきはいつも優しいにゃ〜♪」



P「みくのチャームポイントだからな、大事に扱わなきゃ」



みく「いつもありがとにゃ」



あなたのことが大好き





P「なーなーみくにゃん、変なこと聞いていいかにゃ?」



みく「……その猫語をやめてくれたらいいよ」



P「あ、はい。……えっとさ、みくって俺が昔飼ってた猫だったり、する?」



みく「……」



P「いや、昔飼ってた猫も「みく」って名前でさ、なんかみくを見てるとこう――」



みく「ぷぷっ、ふふふ、にゃっはっは! ぴ、Pチャン、何言ってるのにゃっ、にゃははは」



P「ふにゃぁ……」

P「あー、言わなきゃよかったー!」



みく「まあまあ、Pチャン。そういえばPチャンが飼ってたねこチャンのお話、みく聞いたことないにゃ」



みく「この機会に聞かせてほしいにゃ!」



P「その猫語をやめてくれたらいいよ」



みく「子どもかっ! えい、猫パンチっ、てしてしっ」



P「冗談冗談。わかったよ、話すから」



P「俺が小さかった頃、ご丁寧に「拾ってください」って書かれた段ボールの中に白い子猫がいてさ、余りに可愛かったから家に連れて帰ったのが出会いだったなぁ」



――素敵な世界に連れ出してくれたあなたが好き



P「最初のうちは慣れない環境に戸惑っていたんだ。小さかった俺はそんなこと分からないから、きっと退屈してるんだ、って思って色んな遊び道具を試してさ、そのうち、向こうも慣れてきたのかしょっちゅう遊ぶようになったんだ」



――楽しさを教えてくれたあなたが好き



P「それからはいっつも一緒に遊んでて、家の中散らしたりもしょっちゅうだったよ。親に怒られることもいっぱいあったんだけど、その度にうちの子しょんぼりしちゃってさ、あの頃はそれが嫌でよくかばってたな」



――大切にしてくれるあなたが好き



P「まぁ、さすがにおイタが過ぎる時は俺も怒ったけどさ。俺が怒ると余計しょんぼりしちゃうから、優しく言い含めてたよ」



――優しくたしなめてくれるあなたが好き



P「いつも俺にべったりでさ、それがまた可愛かったんだ。家にいる時は俺の膝の上が定位置で、構ってほしくて仕方がないって子だったな。撫でてやると満足そうに喉を鳴らして……」



――甘やかしくてくれるあなたが好き



P「ただ、高いところに上ったはいいけど降りられない、みたいなこともしょっちゅうで、目が離せない子だったなぁ。そこもまた可愛かったんだけどね」



――私を見ていてくれるあなたが好き

P「本当に可愛くて、そして、綺麗な子だったよ。白い毛がそれはもう綺麗でね、ブラシをかけてあげると喜んでいたな。親ばかかもしれないけど凄く美人だった……」



――可愛く輝かせてくれるあなたが好き



P「そんな子がベランダでネズミをなぶって遊んでるのに遭遇したときは俺も驚いたんだけど、それ以上に向こうが「見られた!」みたいな顔しててさ。大丈夫大丈夫って宥めるのに苦労したよ。猫だもん、普通なのにね」



――どんな私でも受け入れてくれるあなたが好き



P「美人な子だからお洒落させようって、首輪選びにこってた時期もあったなぁ。本当にたくさん試したよ」



――色んな私を教えてくれるあなたが好き

P「それだけ可愛がってた子だから、最期が近づいてきた時期は辛かったな。しょっちゅう吐くようになってさ、それで申し訳なさそうな顔をするんだ。宥めながら毎回片付けてたよ」



――優しく受け止めてくれるあなたが好き



P「最期の最期の方は、学校サボったりしてまで一緒にいたなぁ。絶対に最期は見届けたかったし、何より、寂しいのかにゃーにゃー鳴いて仕方ないって親から聞いてさ」



――私のために頑張るあなたが好き



P「その頃は毎晩ずっと頭を撫でてあげてたなぁ。猫耳をなでつけるように触ってあげるのが大好きだったんだ。で、ある朝起きたら、俺の布団の中で、ね」



――猫耳に優しく触れるあなたが好き

みく「……きっと、そのねこチャンは幸せだったね」



P「そうだといいなぁ。親からは構いすぎだー、なんてよく言われたけどね」



みく「ううん、このみくが言うんだから間違いなしにゃ!」



P「ははは、それは心強いな」

みく「ね、Pチャン。お膝かして?」



P「ひ、膝かぁ……。ま、いいか。どうぞ」



みく「にゃふふ、ありがと♪」



みく「……」



P「……」ナデリナデリ



みく「……♪」

みく「Pチャン。みくのことも、そのねこチャンみたいに大事にしてくれる?」



P「えー、今だってそれくらいかそれ以上に大事にしてるつもりなんだけどなぁ」



みく「ふふっ、それもそうだね」



みく「大事にしてくれたPチャンのためにも、みくもっともっと頑張るよ!」



みく「恩返しするのが鶴だけだと思ったら大間違いだにゃ。猫の恩返し、だにゃ♪」

――あっ、いたーっ!



――あなたがこの事務所のプロデューサーさん? 評判は聞いてるよ。今日はね、そんな評判のあなたにプロデュースをお願いしにきたのにゃ



――え? 評判になるような実績は俺にはない? ……ふっふっふ、みくの猫耳はしっかりあなたの評判を聞きつけたにゃ。だから、みくのことプロデュースしてほしいにゃ♪



――ほら、こんなに可愛いよ、ごろにゃんごろにゃん♪



――……え、いいの? やったにゃ!







――これから"も"みくのこと大切にしてね、Pチャン!









20:30│前川みく 
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