2016年07月04日

未央「ゲリラしゃぶしゃぶ!」

この作品は未央「RPGのゲームの主人公に私たちのうち誰かと言えば」の続きであり

過去作品の凛「ニュージェネレーションズ・ハイ?」のリメイク作でもあります



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未央「お願い♪ 昆布だしー♪」





凛「味の色を染あげーて♪」



卯月「野菜を降りー注ぐー♪」



三人「お肉を食べるために〜♪ イエ〜♪」



未央「はいお集まりに皆さま! しぶりん提案! 未央ちゃん主催のしゃぶしゃぶパーティへようこそ!」



卯月「新鮮なお肉と野菜が取り揃ってますよ」



凛「ありがとう二人とも。私のわがままを聞いてくれて」



未央「そして場所を提供してくれたプロデューサーにスペシャルサンクス!」



三人「ありがとう! プロデューサー(さん)!」



P「いや帰れよお前ら」

未央「何さプロデューサー! ノリ悪いぞーぉう!」



P「鍋を持ったアイドルがアポなしで訪ねてきて『ゲリラしゃぶしゃぶに来ました!』なんて訳の分からんこと言われて乗り込まれたら帰れの一言も言いたくなるだろう」



卯月「でもリアルJKですよ」



P「それが何だってんだよ。何の関係が、」



凛「ペアマグカップ置いとくね」



P「置いとくな! あぁもう。何しに来たんだよ」



未央「何ってしゃぶしゃぶだよ。今の歌聞いてわかんないかな? この前、休日にプロデューサーの家に乗り込んでゲリラしゃぶしゃぶを敢行しよって話になってさ」



P「しゃぶしゃぶをゲリラですんな! 敢行って思ってんならあきらめろよ! もうやなんだよ。何で休日までガキどもの御守りをしなくちゃいけないんだって話だ」



卯月「でもしゃぶしゃぶですよ」



P「しゃぶしゃぶだからなんだよ! こういうことはさ。ちゃんと許可を取ってだな、」



凛「私の歯ブラシ置いとくね」



P「凛は何で着々と私物を置いてんだ……!」

凛「待ってよプロデューサー。何でプロデューサーの家でしゃぶしゃぶをする必要があるのか。説明してあげる」



P「ほぉ。納得できるものなんだろうな?」



凛「私の名前は何?」



P「何って、凛だろ」



凛「フルネームは?」



P「渋谷凛」



凛「渋谷凛、しぶやりん、しぶや」



P「渋谷だな」



凛「しぶや、しぶや、しやぶ」



P「……ん!?」



凛「しやぶ、しやぶ、しゃぶ、しゃぶ……しゃぶしゃぶ。うん!」



P「うんって、うんってお前……! 変なものでも食べた? 渋谷としゃぶしゃぶかけたつもりか? 別に上手くないぞ!」



卯月「でもしゃぶしゃぶは美味しいですよ」



P「そりゃしゃぶしゃぶは美味いけどさ。そう言うこと言ってんじゃなくてだな」



未央「ミツボシ☆☆★→パッて弾けて飛び乗ってりゅーせー!」ジャカジャカ



P「歌ってんじゃない! ギターを勝手に持ち出すな、」



卯月・凛「りゅーせー!」



P「待って。もうちょっと考えて発言しよ。ちょっと落ち着けお前らー!」

P「よーし。お前ら。ちゃんと聞く体勢を整えろ」



凛「ちょっとやりすぎたね」



未央「プロデューサー。フローリングに正座は痛いんだけど」



P「俺も怒ってるんじゃない。だけど大人としてお前たちを叱る義務がある。いいかお前ら。約束事を取り付けることの重要性を」



卯月「ぐあー! 足がしびれましたー!」



凛「あ、卯月が倒れた」



未央「大丈夫かしまむー!」



P「えぇ……」



卯月「凛ちゃん、未央ちゃん……私はもうダメです」



凛「そんなこと言わないでよ」



未央「そうだよ。私たちニュージェネはずっと一緒だって約束したじゃん!」



卯月「そうですよね。大丈夫です。ずっと一緒ですよ。ただ」



未央「ただ?」



卯月「最後に……しゃぶしゃぶが食べたかった……ガクッ」



未央「しまむー!」



凛「安心して卯月。その願い。叶えてみせるから」



P「つまりしゃぶしゃぶをしたいってことか」

凛「改めて聞くけど。材料も買って来てあるし機材もある。しゃぶしゃぶをみんなで囲いたいんだけど、だめかな?」



P「ダメって言うより、それこそ唐突だし」



未央「逆に聞くけど誰となら喜んでしゃぶしゃぶする?」



P「美優さん! あ、別にいない」



凛「ふーん」



P「と、とにかくだ。別にダメだとは言わない。だけどお前たちに言いたいことは山ほどあるってのは事実だ」



卯月「プロデューサーは私たちと一緒にお鍋はしたくないんですか?」



P「だからそういう訳じゃない」



卯月「私は凛ちゃんに未央ちゃん。そしてプロデューサーさんと一緒にお鍋をするのをとても楽しみにしてました。ですけど、考えなしだったかもしれません」



P「卯月……」



卯月「プロデューサーさん。迷惑でしたら言ってください。無茶を言っているのはこっちなんです。私が鍋をしたいなんて言い出したから」



凛「卯月のせいじゃないよ」



未央「そうだよ。誰もしまむーのせいだなんて思ってないよ」



P「実際卯月のせいじゃないだろ。さっき凛提案で未央主催って言ってたじゃないか」



未央「ぐあぁ」



凛「ぐっ」



P「まあ、材料も機材もあるんだ。今回だけは大目に見よう。ただし、今度からきちんと許可を取るように」



未央「え、いいの! やったー!」



凛「よかったね卯月!」



卯月「はい! 泣き落としが聞きました!」



P「え?」

卯月「というわけで早速準備に取り掛かりますね。お野菜を切ってきます」



凛「私も手伝うよ」



卯月「いいですよ。一人で大丈夫です。一番年上なんですからお姉さんらしいところを見せないと」



P「さすがお姉さんだな」



未央「自分から率先して調理場に立つ姿勢。正妻の鑑だぁ。おっとここはプロデューサーの家だしプロデューサーの御嫁さんと言ったところですかな?」



卯月「な、何を言ってるんですか未央ちゃん! じゃあ準備をしに」



凛「私も行く」



卯月「ですから私一人で」



凛「私も行く。卯月に全部任せるのも悪いし、手伝うよ」



卯月「そうですか。それなら一緒にいこ凛ちゃん」



未央「おっと二人は仲良く調理場へ。ん〜仲睦まじいですなぁ」



P「お前は行かないのか?」



未央「二人の愛の巣に横やりは無用かな。代わりにプロデューサーとイチャイチャしますかなぁ」



P「お前、何言ってんだ?」

未央「プロデューサーもいろいろと美味しいんだよ。こんな美少女と一緒の部屋に居られるなんてこの果報者!」



P「……」



未央「さあプロデューサー。愛を育もう。私は受け入れる準備ができているよ。Tulip〜♪ アイタタタ! アイアンクロー!」



P「ハッハッハ。愛い奴よのう未央。ほれ。飴ちゃんあげるよ。口を開けろ。はいあーん(はぁと)」



未央「イタタタ! はいあーんクローやめてぇ! これ! パイナップル味だ!」



P「ったく。大人をあまりからかうもんじゃない」



未央「おぉ……頭にヒビが入った気がするよ。ハッ、殺気!」



P「ん? 卯月に凛。どうしたんだ。準備に行ったんじゃないのか?」



卯月「未央ちゃぁあん……何してるんですかぁ?」



未央「ぷ、プロデューサーが大王と委員長の試合を再現しようって言ってきて! その! ウサミンから借りたキン肉マンで見たみたいで。えっと」



凛「卯月は両手を持って。私は両足を持つから」



卯月「はい! わかりました!」



未央「待って、待って持たないで! ぎゃー!」



P「未央が牛裂き刑を受けているようだ」



卯月「未央ちゃんも準備しましょう」



凛「そうそう。一人だけ楽しようったってそうはいかないよ」



未央「わかった。わかったって! 引っ張んないでって! ダァー!」



P「抱えられながら調理場に行ったぞ……」

未央「では! ただいまを持ってしゃぶしゃぶパーティinプロデューサー宅を開催します! みんなカンパーイ!」



卯月・凛「カンパーイ!」



未央「さぁさぁ早速お肉を入れようよお肉!」



卯月「ドンドン入れちゃいますね」



凛「私は白菜が食べたいな」



未央「未央ちゃんはしゃぶしゃぶの王道。ポン酢で食べようかな」



卯月「凛ちゃんはミックスですよね。混ぜてあげます」



凛「待って! 何でポン酢とゴマダレ混ぜるのさ!」



卯月「あれ? 凛ちゃんって交わるのが好きって言ってませんでした? 交わるって何ですか!? プロデューサーとですかオンっ!」



凛「次余計なこと言ったらその口縫い合わすよ」



未央「しぶりんがしまむーの口を押えている……! お前に喰わす肉はねぇ! といいたいのでしょうかプロデューサー!」



P「お前らちゃんと分け合って食えよ」



三人「はーい」

凛「総選挙も終わってちょっとひと段落ってところだね」



未央「今回の総選挙。一位おめでとうしまむー」



卯月「信じられないし実感もわかないけど、一位になれて本当に……本当に」



P「卯月。これは純然たる結果。お前は一位なんだ。本当におめでとう」



卯月「プロデューサーさんが担当だったから……本当にありがとうございます!」



凛「よかったね卯月」



未央「この流れを絶やしてはいけない。そう、流れができている!」



P「何のことだよ」



未央「しぶりん一位、しまむーも一位。つまり同ユニットであるこの未央ちゃんも一位にならなくてはならないと言う啓示である!」



P「そう言えば凛も一位になったことあるよな。気合十分だな。頑張れよ未央」



未央「おうともさ」



P「そうだよな。総選挙が終わってひと段落だもんな。そうだよな! お前ら! 総選挙お疲れさんだ! みんなよく頑張った! 今日は盛大に打ち上げよう! 多少ハメを外しても構わん! 俺が許す!」



未央「プロデューサー太っ腹ー!」



卯月「はい! 一生懸命打ち上げます」



凛「そう言うのも悪くないね」



P「ようしお前らじゃんじゃん食えよ! 宴だぁ!」



三人「わぁー!」

P「追加の肉買ってきたぞ」



凛「ん、ありがとうプロデューサー。でもまだ結構残ってるよ」



P「そうなのか?」



未央「と言うよりプロデューサー全然食べてないじゃーん」



卯月「プロデューサーさんがたくさん食べると思ったから多く買ってきたんですけど」



P「あ〜。俺の場合は飲みたいからな。でもお前たちの前では飲めないし」



卯月「そうですか」



未央「飲んでいいよ!」



凛「ちょ、未央」



未央「ままま二人とも。こっちこっち。ちょっと耳貸して」



卯月「何ですか?」



未央「ここでプロデューサーにお酒を飲んでもらうことによるメリットを説明しよう」



凛「メリット?」

未央「プロデューサーが飲むと言うことは……酔うと言うこと。そして酔ったら怒るちょめちょめな展開」



凛「!?」



卯月「ちょめちょめ? しゃぶしゃぶみたいなものですカ?」



未央「簡単に言えばプロデューサーのハンドルが緩くなって、いい雰囲気になるかもしれない。プロデューサーと言い雰囲気になるかもしれないってことだよ」



卯月「い、いい雰囲気ですか」



凛「酔って……ちょめちょめ」

〜島村によるいい雰囲気〜



P「卯月。総選挙一位おめでとう。俺も鼻が高いよ」



卯月「そんな。プロデューサーさんのおかげです」



P「謙遜するな。そうだ。一位になった褒美になんでもひとつ願いを聞いてやるよ」



卯月「お願いを……な、なら……」



P「何だい?」



卯月「その……抱き締めてほしい……です」





〜本田によるいい雰囲気〜



未央「星が見えるねプロデューサー。あれがトップアイドルの星だよ」



P「バカだなぁ未央。アイドルの星があんな手の届かない高いところにあるわけないだろ」



未央「ちぇー何さ」



P「トップアイドルの星。それはお前自身だ。そして。手を伸ばせば届く」



未央「あ、プロデューサー」



P「あとはお前が昇るだけだ。トップアイドルの空に」



未央「……うん!」





〜渋谷によるいい雰囲気〜



自主規制





凛「いいね」



卯月「プロデューサーさん……もっとやさしく」



未央「よしそうと決まればプロデューサーを酔わせよう!」



三人「わぁー!」



P「ただしその企みが聞かれてなければの話だがな」



三人「あ」



P「三人とも、正座ぁ!」

P「まあせっかくの打ち上げの場だ。説教はこれくらいにしておこう」



未央「うぇえ。五臓六腑に染み渡る」



凛「やっぱいけないことをしちゃダメだよね」



卯月「反省します」



P「お前らそろそろ帰る時間じゃないか?」



卯月「あ、もうこんな時間ですね」



P「後片付けはしておくから。遅くならないうちに帰るんだ」



未央「うーん。ここは素直に聞いておいた方がいいかな」



凛「じゃあ帰ろうか。お休みプロデューサー」



卯月「おやすみなさい。余った食材は好きに使ってください」



未央「今度はお好み焼きやろうねー!」



P「ふぅ帰ったか。じゃあ俺は余った材料で晩酌とすっかな」

P「でも一人じゃ淋しいし……そうだ! みくにゃんを呼ぼう。ケータイ取り出しと」



携帯「おかけになった電話番号は現在、」



P「クッソまた番号変えてやがる! こんな時間に未成年を呼ぶのはいけないことだしな。うん」



P「となると……み、美優さんを呼ぼうかな……ダメだ。恥ずかしい」



P(となるとやっぱ、あいつを呼ぶか)



P「もしもし。ああ、俺だ。実は今家で鍋やっててな。ああ、一緒に飲もうかって思って。うん。他の人を呼ぶなら読んでいいし。ああ。ああ。わかった。じゃあ待ってるからな楓」



P「さて、準備するか」



つづく



23:30│本田未央 
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