2016年07月07日

未央「おうくほで鍋パーティ!」

未央「ニュージェネの中でお嫁さんにするとしたら」の続き



楓「タイトルの真意を見抜け。ヒントは登場人物」



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みく「休日に家でゴロゴロするのサイコー! 一日ダラダラしてやる。ん? 未央チャンから電話? もしもし?」



未央『み・く・にゃーん! 今暇でしょ! え? 暇って言えぇ!』



みく「うわ、いきなりうっさいよ。何? 何なのいきなり」



未央『暇なみくにゃんの家に行こうと思ってさ! 今どこにいる?』



みく「何で暇が確定してんの。ん? ごめんインターホン鳴ったから切るね」



未央『あ、ちょ! み』



みく「やれやれ。相変わらずニュージェネの三人はやかましいよ。いまでまーす」ガチャ



未央「鍋パしよ鍋パーティ!」



みく「えぇ……何で未央チャン扉の前にがいるの?」



未央「電話しながら来たんだよ! お邪魔しまーす!」



みく「あ、ちょっと。もう強引なんだから」



美羽「お邪魔しまーす」



みく「美羽チャンも一緒だったんだ」

未央「へぇ。ここがみくにゃんのアパートかぁ。寮より広めだね! 何で寮出たんだっけ?」



みく「色々にゃ色々。まあ、きちゃったものは仕方ないか。ちょっと待ってて。お茶だすから」



未央「いやぁなかなかの家具配置。いいセンスしてますなぁ!」



美羽「このベッドカワイイ! 未央ちゃんほら! フカフカしてるよ! みくちゃんは猫だから寝転がる!」



みく「ちょっと、あんまり暴れないでよ」



未央「おぉ! カレンダーに予定びっしり! 二ヶ月先まで書き込んである! 律儀だなぁ」



美羽「この本! 一日を無駄にしない過ごし方だって! 何か渋いなぁ」



みく「……」



未央「この芳香剤いい香り〜。うん、今度買って事務所に置こう! にしても暑いね!」



美羽「夏だもんね! エアコンつけよエアコン! つけていいよねみくちゃん!」



みく「……」



未央「いいって! よしつけよう! 温度を十八度ぐらいでつけよう!」



美羽「涼しい〜生き返る〜」



未央・美羽「あ゛ぁ゛〜」



みく「ちょっと二人とも」



未央「何かなみくにゃん!?」



美羽「愛の告白かも!」



未央「マジで! みくにゃんだいたーん!」



美羽「無敵鋼人だね!」



みく「正座」



未央・美羽「え?」

みく「あのさ。人の家に来てつい気分が舞い上がっちゃうのは分かるよ。でもみくたちももう高校生じゃん? それなりに節度と常識をわかる空気の読める年頃だよね?」



美羽「私中学生ですけど」



みく「黙るにゃ。別にするなとは言わない。みくだってその場のテンションで馬鹿なことをするよ。だってまだ高校生だもん。羽目を外したい気持ちはわかる。けどもう少し落ち着くにゃ。みくはいきなりの来訪に困惑してるんだから。みく間違ったこと言ってる? 言ってるなら反論聞くけど、ある?」



未央「無敵鋼人って何?」



美羽「この前菜々さんに教えてもらったんだ。昔のアニメらしいよ。大胆って言ったら即座に無敵鋼人で返せばネタになるって聞いて」



未央「さすがウサミン。声優アイドルを目指してるだけあって昔のアニメにも詳しいね」



美羽「だよね」



みく「人が話してる時に雑談とはいい度胸してるね二人とも」



未央「ひえぇみくにゃん怖いよぉ」



美羽「真面目な人を怒らせると何でこんなに怖いだろう」



みく「怒ってるわけじゃないよ。いきなり来たと思ったら部屋の中を好き勝手触って、ちょっとムッと来ただけ。別に遊びに来ること自体を悪いって言ってるわけじゃないから」



未央「みくにゃん怒ってない?」



みく「怒ってないよ」



美羽「本当?」



みく「本当にゃ」



未央・美羽「よかった〜」

みく「と言うより何でいきなり来たの? 鍋パーティって、みくが家にいなっかたらどうしてたのさ」



美羽「その点は抜かりなし! 前もってプロデューサーさんから今日はみくちゃんが休みで家にいるって聞いてたからアポなしで突撃しようって話になったの」



みく「ほんとあのPチャンはほんっとに……!」



未央「プロデューサーに『みくは住居が変わってみんなと離れ離れになるから淋しい思いをするだろう。たまに遊びに行ってやってくれ』って昨日言われたから遊びに来たんだ!」



みく「ほんとにあの人……余計なおせっかいばっかり」



未央「あとプロデューサーから預かってる物があるよ」



みく「Pチャンから?」



美羽「淋しい思いしてるだろうから退屈を紛らわせるこれを持ってけって言われてね」



みく「いや別に淋しいとか……ないわけじゃないけど」



未央「えーっと……ハイこれ。銀牙 -流れ星 銀-全巻セット(ジャンプ・コミック版)」



みく「えぇ……いらないにゃあ」



美羽「プロデューサーさん曰くこれを俺だと思って読んでくれだって」



みく「意味もわかんないし……」



未央「ノンタンとどっちにしようか迷ったらしいよ。猫だから」



みく「バカにしてんのかあの人」

未央「というわけで、今晩はみくにゃんの新居祝いで鍋パーティ!」



美羽「食卓を囲んでみんなで楽しく食べましょう!」



みく「うーん。まあみんなで鍋をするのは賛成にゃ。うん。鍋しよっか」



未央「よーし! じゃああと一人だれ呼ぼっか」



みく「あと一人?」



美羽「テーブルは四辺。鍋は四人で囲むのが一番! 問題はあと一人」



みく「でもみんな仕事だったり予定だったり色々都合が、」



未央「美嘉ねぇを呼ぶしかねぇええぇえ!」



美羽「だったら私は美波さんに声をかける!」



みく「ちょ、何であと一人なのに別々の人に電話をかけるの!? 二人ともOKだったら、」



未央「美嘉ねぇ。みりあちゃんとお買い物中とのこと」



美羽「美波さん。アーニャちゃんとプラネタリウムに行くとのこと」



みく「……」



未央・美羽「全滅!」



みく「まだ二人だけじゃん」



未央「他に誰を予呼ぼう……! 保護者枠に美優さん?」



美羽「それとも私と同い年の美由紀ちゃん?」



みく「確か二人とも仕事だよ。ん〜……確かあの子が今日は暇だって言ってた気がする。ちょっと電話してみるね」

美穂「こんにちわ」



未央「いらっしゃいみほちー!」



美羽「どうぞどうぞ! 上がってください!」



美穂「お鍋するんだよね? 呼んでくれてありがとう」



みく「いらっしゃい美穂チャン。いやーやっと落ち着いて話ができる人が来てくれたよ」



未央「なにおう!? まるで私たちが落ち着きのない人種みたいじゃないかい?」



美羽「私は落ち着かないことはないです! ちゃんとオチは付きます! 『オチ』つかないなんてことはない! どうですか?」



美穂「二人とも元気いっぱいですもんね」



みく「じゃあさっそく食材調達に行くにゃ。来たばっかりでごめんだけど、もう一回外に行くよ」



美穂「うん」



未央「よーし、買い出しだぁ!」



美羽「ねぇ! どうだった? 私はちゃんとオチがつくよ。オチつかないことなんてないよ! 面白かった!?」



美穂「面白かったよ美羽ちゃん」



美羽「そうですか〜照れますね」



美穂「歩いて行けるところにスーパーがあるんですね」



みく「立地は結構いいんだよ。結構いろんなお店が近くにあるし」



未央「お、ちょっと待って皆。あそこ」



美羽「レンタルショップだね」



みく「それがどうかしたの?」



未央「ついでだから何か借りてこうよ。鍋パーティ終わった後にみんなでDVD見ない?」



美羽「いいね。見よう見よう」



みく「二人とも行っちゃったにゃ」



美穂「わたしたちもいこっか」



未央「さて、問題は何を借りるかだけど」



みく「何か借りたいものでもあるの?」



未央「季節はすでに夏。夏と言えば怪談。ホラー物を借りよう!」



美穂「ほ、ホラーですか?」



美羽「ホラー……ハッ! そうだよ。ホラー映画を見よう。ホラホラー」



美穂「ホラー映画はちょっと、怖いかな?」



みく「みくもちょっとホラーは」



未央「え〜! ホラー見ようよ! 『コワすぎ!』辺り借りてバカにしながら見ようよ!」



美羽「そうですよ! ホラ〜」



美穂「うーん……」



未央「わかった。譲歩する。ホラーは借りないけど、幽霊物を借りよう」



みく「譲歩って、何を借りるの?」



未央「じゃーん。これぇ」

みく「それって……」



美羽「ゴーストバスターズ?」



未央「そう! 不屈の名作、幽霊を取り扱ってながらも明るい雰囲気で皆に笑顔にするSFコメディ『ゴーストバスターズ』!」



美穂「どういう話なんですか?」



未央「見たことないから分かんない。でも今度の8月19日にリブートがするから一回見てみたいなぁって思ってたんだ」



美穂「怖くないの?」



未央「話によると怖くないらしいよ。コメディだし、きっと笑えるような映画じゃないかな?」



美羽「今度映画でするんだー。未央ちゃんは見に行くの?」



未央「うーん……分かんないかな。見に行く暇もあるかわかんないし」



みく「じゃあ、それを借りるってことで」



未央「オッケー。じゃあ鍋の食材を買いに行こっか」

美羽「ゴーストバスターズを[たぬき]の道具を出す時の要領で言うと語呂良くないですか?」



美穂「うーん。どうだろう」



みく「ゴーストバスターズ談義もいいけど、お鍋の具材を考えるにゃ」



未央「何鍋にするかを決めよっか。私は王道を行くキムチ鍋かな」



みく「寄せ鍋」



美穂「もつ鍋」



美羽「闇鍋」



美穂「闇鍋って、随分物騒な鍋を推すんだね」



美羽「だって面白いじゃないですか」



みく「えぇ……」



未央「わかんないこともないよ。持ちよった具材で何を食べるか……上手くいけばみくにゃんにお魚を食べさせることも」



みく「みゃや!? じょ、冗談じゃないにゃ! 断固反対!」



美穂「みくちゃんもこう言ってるし、お魚はいれない方がいいんじゃないかな」



未央「わかってるって。今日はみくにゃんの家での鍋パだし、寄せ鍋にしますか」



美羽「そうしよっか。じゃあ具材もお野菜にお肉にお豆腐にマロニーちゃんに……」



美穂「何を買うかも鍋をする時の楽しみの一つだね」

未央「さて! お鍋の準備も整って、いい具合に夕食の時間になってきた! 今日はみくにゃんの新居祝いでお鍋を囲んでハフハフする! 主役のみくにゃん。一言どうぞ」



みく「一言? えっと、今日はみくの家に集まってくれてありがとう……って元はと言えば未央チャンと美羽チャンが押し掛けてきたから」



未央「それではみんな! かんぱーい!」



みく「ちょ、」



美羽・美穂「カンパーイ」



みく「うぇ〜……乾杯にゃ〜」



美羽「夏に鍋を囲むのも悪くないですね」



未央「だよねー! お肉いただき!」



美穂「そんなに焦らなくてもいっぱいありますから」



みく「ごめんね美穂チャン。お鍋作るの手伝ってもらって」



美穂「いえ。作るのも楽しみの一つですし」



未央「ごめんなさい食べ専で! そしてありがとう」



美羽「食べ専でごめんなさい! ありがとうございます」



みく「そうにゃ。みくと美穂チャンに感謝するにゃ」



美穂「アハハ」

美羽「にしても。今ここに動物アイドルがそろい踏みだね」



美穂「動物アイドルですか?」



美羽「はい! まずはみくちゃん! 猫キャラを全面的に押している我が事務所きっての動物アイドル。まさにキングオブ動物アイドル!」



みく「まあ、猫キャラだったら誰にも負けないよ」



美羽「美穂さんは熊さん!」



美穂「く、熊? 何で?」



みく「熊本出身だからじゃない」



未央「熊をプロデューサーと称して愛玩してるしね。ラジオでも熊のぬいぐるみにチョコをあげるって言ってたし」



美羽「そして私は。うさぎキャラ! みうさぎピョーンピョン♪」



未央「でたー! みうさぎだー!」



みく「うさぎキャラって言ったナナチャンじゃないかな」



美穂「晶葉ちゃんもうさぎと関わりがあった気がします」



未央「うさぎはいっぱいいるんじゃない。亜里沙先生にゆーみんにとときんのあさん関ちゃんはるちん世界レベル太田っちなつみ姉さんせらせらメイコー……他に居たっけ」



みく「のあにゃんはみくの配下にゃ!」



美穂「うさぎの人っていっぱいいるんですね」



未央「というわけでみうさぎだけでうさぎキャラはきついかもねー」



美羽「あれー?」



未央「で、私は何?」



美羽「未央ちゃんは! 未央ちゃんは……本田?」



未央「は?」



美穂「思いつかなかったんだね」



みく「動物アイドルそろい踏みはとん挫したにゃ」

未央「ふぃーごちそうさまー」



美羽「いっぱい食べましたー」



みく「借りてきた映画を見るなりテレビを見るなり適当にくつろいでてにゃ。みくは片付けするから」



美穂「わたしも手伝います」



みく「ありがとにゃ」



未央「今日はいい休日だったねー」



美羽「お鍋を友達で囲んでワイワイ話して……幸せってこのことですよねー」



みく「二人ともだらけ過ぎ。アイドルがそんなに怠けちゃダメだよ」



美穂「でも、いい休日だったと思います。本当に読んでくれてありがとうございました」



みく「まあ、楽しかったのは認めるにゃ。こういう休日の過ごし方も悪くないかな」



未央「そうだねー。ねぇ皆」



美羽「んー?」



美穂「何ですか?」



みく「なにー?」



未央「またこのメンバーで集まって遊ぼうね」



終わり



17:30│本田未央 
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