2016年07月21日

モバP「クールなお隣さん」

書き溜めあり

パパッと終わらせます



かなり短い時間で書いたので誤字脱字低クオリティは許して





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1468931358



ピンポーン



モバP「ん、誰だこんな時間に…家賃はきっちり払ってるよな…」



ガチャリ



モバP「どちら様ですか?新聞と宗教は結構…」



ライラ「おー、初めましてでございますです。隣に引っ越して来たライラと申しますです」



ライラ「日本では挨拶にお菓子を持っていくと聞いたでございます」



モバP「へー、隣の空き部屋に来たんですか。丁寧にありがとうございます」

ライラ「いえいえー、ところで共用の洗濯機を使いかたを教えてほしいでございます」



モバP「あー、古いやつだし分からないか…良いですよ、付いてきてください」



ライラ「貴方様は親切ですねー。名前を聞きたいでございますです」



モバP「ん、ああ。Pって呼んでください」



ライラ「P殿ですねー。わたくしはライラさんですよ」



モバP「よろしくお願いしますね。ライラさん」



ライラ「こちらこそよろしくでございますです」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



モバP(大学やっと終わったー、帰るの遅くなっちゃったな)



モバP「あれ…ライラさん?」



ライラ「おー、P殿。ライラさんでございますよー」



モバP「こんなとこで何してるんですか?暗くなってきたし危ないと思うんですけど」



ライラ「心配してくれるのでございますねー。わたくしの趣味は公園で色々な人とお喋りすることでございますです」



モバP「…珍しい趣味ですね。気をつけてくださいね」



ライラ「ありがとうございますです…P殿もお喋りしませんですか?」

モバP「ちょうど仕事も終わったし、良いですよ。ちょっとライラさんのことも気になりますし」



ライラ「わたくしのことが気になりますですか?」



モバP「そりゃあ…まあ。寂れたアパートに外国人の女の子一人暮らしなんて珍しいですし」



ライラ「ライラさんは日本に家出して来たのでございますよー。お家はドバイでございまして」



モバP「ドバイ?それはまた一風変わったというかなんというか…なんで家でなんか?」



ライラ「パパが結婚をさせようとするのでございますです」



モバP「人の家に口出しはしづらいですけど…大変ですね」

ライラ「はいー。それが嫌で日本に来てアルバイトしてるのでございますです」



モバP「失礼ですけどライラさん年齢は?」



ライラ「はい?15でございますです」



モバP「それは確かに逃げ出したくなるのもわかりますね…何か困ったら頼って下さいね」



ライラ「おー、P殿はイイ人ですねー。P殿は何歳なのでございますか?」



モバP「今21だよ」



ライラ「P殿は年上の方だったのでございますねー。普通に話してくださいです」



モバP「えっと、敬語を使わないでってことですか?」

ライラ「はいです。ライラさんも早く敬語以外も覚えたいのでございますよー」



モバP「それで練習にか…分かったよ。ライラさん」



ライラ「ありがとうございますです」



ライラ「ところで早速頼りたいのは日本のアイスのことでございますね」



モバP「ア、アイス?」



ライラ「そうでございます。ライラさんはアイスが大好きでございますです」



モバP「うーん…日本だとコンビニでも結構美味しいものが買えるけど」



ライラ「ほー、それは嬉しいですねー。今度いろいろ買ってみますです」

クキュゥ



モバP「……ライラさん、夕飯はもう食べた?」



ライラ「……まだでございますです」



モバP「良かったらオススメの食堂も教えようか?」



ライラ「おー、ありがたいのです。アルバイト大変でお腹が空くのですよ」



モバP「確かに大変だよね。自分もよくわかるよ」



モバP「店の紹介くらいならいくらでもやるよ。さ、行こうか」



ライラ「P殿のおすすめならきっと美味しいのでございますでしょう」

モバP「ここだよ。ちょっと見た目は悪いですけど美味しいから」



ライラ「味があるというやつでございますね」



モバP「そうそう。安くて美味しいけど女性1人だと来づらいかな…?」



ライラ「わたくしは気にしないでございますよ。早速入りましょうです」



ガラガラ

モバP「取り敢えずビール…はやめておくか…」



ライラ「むむむ…字が読めないのでございます…」



モバP「あっ、ここのメニュー崩して書いてあるからな…ライラさんは何が食べたい?」



ライラ「食べられないものは無いのでお任せでございますです」



モバP「魚の煮付けとかなら大丈夫かな。箸は使える?」



ライラ「あまり自信はないでございます…」



モバP「ん、わかりました。それなら一応フォークも頼もうか」



モバP「俺も…同じやつにしようかな」

ライラ「いただきますです」



ライラ「おー、ホクホクで美味しいのですよー。ご飯が進みますです」



モバP「満足して貰えて良かった」



ライラ「」ハフッハムハフッ



モバP(美味しそうに食べるなぁ)



ライラ「美味しかったのですよ」



モバP「ライラさんはアイス好きなんだよね?ここのお店アイスのサービスあるから貰ってくると良いよ」



ライラ「おー、本当でございますか?素晴らしいお店ですねー」



ライラ「早速貰ってくるですよー」



モバP(目、キラッキラしてた…)

ライラ「おばさんと話してたらおまけして貰えたでございます」ニコニコ



モバP「それは良かったね」



ライラ「2段アイスでございますよー」



モバP「これで満足できた?」



ライラ「わたくしは大満足でございますです。P殿、ありがとうです」



モバP「いやいや、ライラさんの引っ越し祝いということで。それじゃお金払ってくるから」



ライラ「わたくしの分は出しますです」ガサゴソ



モバP「良いから良いから。ライラさんはゆっくり食べてて」

ライラ「ごちそうにまでなってしまいましたです」



モバP「そんなに高いわけでもないから気にしないでいいからね」



ライラ「それでもお礼は言わなきゃダメでございますよ。ありがとうございましたです」



モバP「うん。ライラさん、また何かあれば聞いてね。お喋りの相手にもなるから」



ライラ「おー、それは嬉しいのです。また日本語の練習を手伝って欲しいです」



モバP「ん、分かったよ。それじゃあおやすみなさい」



ライラ「おやすみなさいでございます」

モバP(その後ライラさんとは帰り道であったりした時に一緒にお喋りを楽しんでいる)



モバP(最初に覚えたのが癖になってしまったのか日本語はイマイチ片言のままだが…)



モバP(……しかし昨日夜に公園で話し込んだせいか体調が悪い)



モバP(講義には休みの連絡入れたけどどうしたものか)



モバP「38.5℃。しん…どいな」



モバP「あー、食べるもの何もないか…ちょっとコンビニ行くだけなら…」フラフラ



モバP「」バタリ



ナニカオトガ…Pドノダイジョウブデゴザイマスカ?

モバP「う、うん?倒れた…よな?」



ライラ「おー、起きたでございますか。心配したでございますですよ」



モバP「あれ?ライラさんどうしたの?」



ライラ「それはライラさんが聞きたいのでございます。P殿、廊下で倒れてたです」



モバP「うわ、そんなに体調悪かったのか…ここ、ライラさんの部屋?」



ライラ「そうでございますよ。P殿、お水飲むでございます?」



モバP「ありがとう…貰おうかな」



ライラ「少し待っていてくださいです」

ライラ「はいですよー。それと氷でございますです」



モバP「何から何までありがとう、ライラさんもバイトあるんじゃないの?」



ライラ「今日はおやすみでございますよー」



モバP「それはちょうど良かったというか…ライラさんがいなかったら危なかったかも」



ライラ「P殿にはお世話になってるですから。恩返しでございますよ」



モバP「本当にありがとうね。自分の部屋で休むことにするよ」



ライラ「P殿はまだゆっくり寝た方が良いのですよー」



ライラ「まだご飯、食べていないです?わたくしが準備するですよ」

ライラ「このくらいしか出来ないでございますけど食べてくださいです」



モバP「や、うどんは消化に良いし助かるよ」



ライラ「それは良かったですよ」



モバP「……ライラさん、これどうやって作ったの?」



ライラ「何かおかしかったです?」



モバP「いや、なんかちょっと変わった味がする」



ライラ「あー、ドバイで良く使ってた香辛料を使ったでございますよ」



モバP「これどこで売ってるのか教えてくれないかな?」



ライラ「わかりましたです。でも、P殿は今は寝てくださいです」



モバP「…分かった」

モバP「ん、くぁ。結構寝たかな」



ライラ「」クゥスゥ



モバP「うわ、外暗いしライラさん寝ちゃってる…床で寝させるとか最悪かよ…」



モバP「取り敢えず体はもう楽だし…布団開け渡そうか」



モバP「よい、しょ。ごめんね、ライラさん」



モバP「あー、鍵かけずに出てくわけにもいかないか…」



モバP「仕方ない。家から毛布でも持ってきて玄関で寝るか」



モバP「………絶対に手を出したりしないからな。許してくれ」

ライラ「おはようございますですよ。背中痛くないでございます?」



モバP「あっ、ライラさん。ぐっすり寝ちゃってごめん。鍵勝手に持っていくわけにもいかなかったから」



ライラ「気にしなくても良いでございますよ?」



モバP「いや、そういうわけには…」



ライラ「P殿なら大丈夫でございますよー。信用してますですね」



モバP「…うん。ありがとうね。ライラさん」



モバP「昨日のお礼に朝ごはんは作るよ」



ライラ「おー期待して待っていますです」

モバP(結局あの後も何もなく…いや、普通のお隣さんよりは仲は良かったけど)



モバP(それまでと同じように一緒にご飯食べたりお喋りしたり…)



モバP(お互いに信頼出来る友人…といったところだろうか)



モバP(ライラさんも日本の生活に慣れてきたみたいでいくらか生活も安定してきたらしい)



モバP(そんなこんなで大学を卒業してからも付き合いは続いていた…けど)

モバP「ライラさーん。今日、どうかしたー?」



ライラ「おー、P殿。どうかしたですか?」



モバP「いや、ライラさんがいつもくる時間に来ないから心配したんだけど」



ライラ「…少し困ったことになりましたです」



モバP「どうかしたの?なんか落ち込んでるみたいだけど」



ライラ「バイト先のお店が潰れてしまうらしいのですよ」



モバP「それ少しじゃないよね…次の働く先見つけないといけないのか」



ライラ「そうでございますよ。それに…家賃が払えなくなるかもしれないです」

ライラ「…お家に帰るのは嫌でございます」



モバP「最初に会った時に嫌だって言ってたよね」



ライラ「連れ戻されるのは嫌でございます」



ライラ「P殿は何かお仕事知っていますですか?」



モバP「…ライラさん、大変な仕事でもできる?」



ライラ「お仕事あるのですか?」



モバP「プロデューサーになったって、前に言ったよね」



モバP「だからアイドルなら紹介できる。ただ全く違う環境だけどそれでもやる?」



ライラ「アイドルはお金を稼げますですか?家に帰ってP殿と離れなくても大丈夫です?」

モバP「大丈夫。多分ライラさんなら十分稼げるよ」



ライラ「おぉ、素晴らしいです、素敵でございますねー」



モバP「それじゃあやってみる?」



ライラ「わたくしは貴方様とお喋りしているの、楽しいでございますです」



ライラ「お喋りがこんなに楽しい方とはずっと一緒にいたいのですよー」



ライラ「だからわたくしはアイドルやりますですよ」



モバP「そうか、ライラさんと話してるのは俺も楽しいから良かったよ」



モバP「ちょっとうちの事務員に電話してくるよ」



ライラ「お願いしますですよ」

龍崎薫「それでそれで!せんせぇとどうなったの?」



ライラ「それからずっと一緒にお仕事してるですよー」



薫「へぇー!ライラさんとせんせぇって昔っからラブラブだったんだね!」



ライラ「そうでございますよー」



モバP「アイドルなんだからあんまり迂闊なこと言うんじゃないぞー」カタカタ



薫「でも本当のことなんでしょー?」



ライラ「そうでございますよー」



薫「えへへ、ライラさん大人で良いなぁ」



モバP「はいはい。そこらへんにしておけ、薫。そろそろ撮影だろ」



薫「あっ、本当だ!それじゃあいってきまー!」

ライラ「懐かしいでございますです」



モバP「そんなに前の話でもないけどね。お金も親の問題も解決して良かったよ」



ライラ「ライラさんも安心でございますです」



モバP「…まだアイドルやめるつもりはないでしょ?」



ライラ「はいです。ライラさんはP殿と話しているのが楽しいから続けてますですよ」



モバP「嬉しいこと言ってくれるな。アイドル自体は?」



ライラ「ライラさんはアイドルも楽しいですよー」



ライラ「だからP殿、これからもプロデュースお願いしますです」

終わりです





23:30│ライラ 
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