2016年08月01日

美玲「乃々が部屋に閉じこもっただとッ!?」

キャラ崩壊注意







美玲「それでみんな、乃々の部屋の前にいたのか」





幸子「乃々さん! 出てきてください!」ドンドン



乃々『ひぃぃ……』



小梅「どうしたの? 私たち、何か悪いことでもしたの?」



乃々『こ、こないでくださいぃ……!』



輝子「話してくれないと、わ、分からないぞ……」



乃々『あ、う……だ、ダメです!』



美玲「全然ダメだな」



幸子「そうなんです、全然ダメなんです」



小梅「美玲ちゃんからも、お願い」



美玲「仕方ないなぁ」



美玲「おい乃々、何があったんだ?」コンコン



乃々『……あっ美玲さん! お願いです助けてください!』



輝子「美玲は……いいのか」



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美玲「助けようにも、まずは中に入れてもらわないと……」



乃々『分かりました、開けます! 開けますから!』



乃々『でも、絶対に1人で入ってくださいよ!? お願いしますから!』



輝子「どうする?」



美玲「声の感じからして、結構深刻っぽいな」



美玲「乃々の希望通り、ウチ1人で入るから、みんなはここで待っててくれるか?」



幸子「分かりました」



小梅「何かあったら、連絡して?」



美玲「ん、約束する」

美玲「……」ガチャリ



美玲「お邪魔します」パタン



乃々「あの、か、鍵を……!」



美玲「あ、あぁ……」ガチャッ



乃々「美玲さん……美玲さん!!」ダキッ



美玲「うお!? どうした乃々!?」



乃々「あぁ……ホッとしました……心細かったです……」ポロポロ



美玲「ガチ泣きじゃんか、本当にどうしたんだ?」



乃々「……とりあえず、こちらへ」



美玲「失礼しまーす」

乃々「何か飲みますか?」



美玲「適当で良いよ」



乃々「では、シークァーサージュースで」



美玲「それがこの状況で適当だったのか(驚き)」



乃々「どうぞ」コトリ



美玲「ありがとうな」



美玲「それで、どうしたんだ? みんな心配してたぞ?」



乃々「実は私……世界の真理に近付いてしまったみたいなんです……」



美玲「はぁ……?」



乃々「それと私の、個人的な趣味と言うか癖というか、そういうアレと一体化しまして……」



乃々「もう、自分がおかしくなりそうなんです……」ガクブル



美玲「ゴメン、もう少し具体的に言ってほしいんだけど」

乃々「実は私……」



乃々「ぁぅ……恥ずかしい……///」



乃々「……」



乃々「実は私! 声フェチなんです!!」



美玲「声……フェチ?」



乃々「可愛い声を聴くだけで『くやしい……でも、感じちゃう……ビクンビクンッ』ってなるんです」



美玲「声で感じるフェチだから、声フェチ……なるほどな」



美玲「……えっそれマズくないかッ?」



乃々「マズいですね」



美玲「可愛い声してるヤツ、事務所にゴロゴロいるだろッ!?」



乃々「いますね」



乃々「私がアイドルを辞めないのは、最高のオカズ売り場を手離したくないから、というのが真相だったわけですが……」



美玲「おいやめろッ!! それは聞きたくなかったッ!!」

乃々「しかしある時、ふと気付いたんです」



乃々「ウチの事務所に、不思議な魅力を持つ子がいることに……!」



美玲「不思議な魅力?」



乃々「私のような声フェチからすれば、もはや魔力や呪いと同じなんです……!」



乃々「その声を聴いているだけで、私が私でなくなってしまいそうで……!!」ブルブル



美玲「それで、自分の部屋に逃げ込んだのか」



美玲「突拍子もないことばかりで信じられないけど……」



美玲「でもウチは、乃々がウソをついていないってことは、分かるぞ」



乃々「美玲さん……!」



美玲「ウチはさっぱり分からないけど、辛かったんだよな」ギュ...



乃々「うぅ……ぐすっ……怖かったです……!」



美玲「よしよし」ナデナデ

乃々「ふぅ……」



乃々「泣いたら少しだけスッキリしました」



乃々「本当に少しだけですけど……」



美玲「落ち着いたなら良かった」



美玲「それで? その『呪いの声』の持ち主っていうのは、誰なんだ?」



乃々「私が把握しているだけで、30人以上はいまして……」



美玲「おいおいおいおい、そんなにいるのかよ……?!」



乃々「はい……事務所にいると、必ず1人は近くにいるんです」



乃々「もし、その声で何かを頼まれたら、きっと私は断れなくなるでしょう」



乃々「それはまさに、催眠音声……!!」ガクガク



美玲「ウチその催眠音声っての知らないけど、字面でヤバいものだってことは分かる」



美玲「これは……マジで深刻な話になってきたな……」

美玲「もしかして……142の中にいるのか?」



美玲「さっき、外にいる142から逃げるように怯えていたよな?」



乃々「142は……全員です」



美玲「えぇッ!? 全員ッ!?」



美玲「幸子も小梅も!?」



乃々「はい」



美玲「輝子も!?」



乃々「はい」



美玲「……オマエ、しょっちゅう輝子と一緒にいたのに、よく無事だったな?」



乃々「メンバーですので、途中で慣れました」



美玲「なるほどな」



美玲「でも、幸子と小梅にはまだ免疫が無い……と」



乃々「はい……」

美玲「そりゃ幸子と小梅の声は可愛いと思うけど……そんなに凄いのか?」



乃々「凄いどころじゃないんです!」



乃々「もし幸子さんがにゃんにゃん言い出したら、私は内に秘める衝動を抑えきれる自信がありませんから!」



美玲「にゃんにゃんって……さちにゃん?」



乃々「さちにゃんとかぺろぺろするに決まってますけど?!?!」



美玲「決まってるんだ……」



乃々「真理ですから」



美玲「じゃあ仕方ないな」



乃々「ちかたないんです」



美玲「小梅……は、分かる気がするな」



美玲「あの声は、可愛いってのもあるけど、どこか……エッチ///……だよな?」



乃々「はい……なんといいますか……すごく言いにくいのですが……」



乃々「……」スゥ



乃々「エロg「それ以上いけない」」

乃々「はじめは、誰もそんなことなかったんです」



乃々「でも、ある日突然、声に魔力を持つ子が出てきたんですよ」



乃々「その時は確か……凛さん、楓さん、かな子さん、杏さん、莉嘉さんの5人でした」



美玲「ウチの事務所の稼ぎ頭ばっかりじゃんか」



乃々「そうなんです! 事務所で人気の子たちから順に、声に魔力がこもりはじめて……!」



美玲「魔力がこもったから、人気アイドルになったのか……?」



乃々「いえ……あの様子はおそらく、人気アイドルになったから魔力がこもったようでした」



美玲「ふぅん……ウチの声は大丈夫なの?」



乃々「はい、美玲さんは大丈夫です」



乃々「呪いのない、可愛い声ですよ」ニコリ



美玲「オカズ云々の話を聞いてなけりゃ、素直に喜べたのになぁ……」

乃々「しかし、つい最近気付いたんです……」



乃々「美優さんの声が、魔力を帯び始めたことに……!」



美玲「美優さんってことは……あぁ、この間の総選挙か」



乃々「この流れだと……わ、私の声が……声がががが……!!」ガクガク



美玲「なるほど、それで『自分でなくなってしまう』って言ったのか」



乃々「こ、恐いんです……私の声が、違うものになってしまうじゃないかって思うと……!」ブルブル



美玲「そうだよな、自分の声が勝手に変わるなんて、恐いよな」ナデナデ



















乃々「あっでも自家発電できるなら、別にいいかも……」



美玲「なでなで代を請求するぞオマエッ!!」

乃々「とにかく! 私は引きこもります!」



乃々「声という防ぎようのない脅威から身を守るには、それしかないんですよ!」



乃々「呪いの声の力に気付いた誰かが、私たちを洗脳するかも知れないんですから!」



美玲「なるほどなー、そーか、うーん……」



美玲「ウチ……1つだけなら、解決策があるんだけど……」



乃々「えっ」



美玲「ただ、説明だけはできないんだ」



美玲「でもな、それが乃々のためになるのは、ウチが約束するッ!」



美玲「乃々……ウチを信じてくれるか?」ウルウル



乃々「で、でも……何をするかくらいは、聞かせてくれても……」



美玲「お願い乃々……!」



乃々「……」グヌヌ



乃々「……わ、分かりました!」



乃々「美玲さんを……信じます」



美玲「乃々……ウチを信じてくれて、ありがとうなッ!」

美玲「それじゃ――」



















美玲「おーいッ! 入っても良いぞーッ!」ガチャリ



幸子「遅いですよ美玲さん」トコトコ



小梅「乃々ちゃん、久し振り」トコトコ



輝子「待ちくたびれたな……」トコトコ



乃々「ファッ!?」

乃々「ちょ、美玲さん?! これは一体どういう――?!」



美玲「乃々さぁ……」















美玲「一体いつから――ウチが声フェチでないと錯覚していた?」















乃々「!!!!!!!!」



乃々「美玲さんの目が……目がハートになってる!!!!!!!!」

幸子「ボクたちの声に催眠の力が宿っていることは、とっくに気付いていましたよ」



輝子「喋るだけでみんな、命令にしたがう……フヒ」



小梅「こんなに抵抗されるとは、思わなかったけどね」クスクス



乃々「あ……ぁ……」ヘナヘナ



美玲「乃々……全てはもう終わった話だったんだよ」



美玲「オマエの言うとおり、声の魔力で、一般人を支配下に置く計画は進んでいたんだ」



乃々「ま、さか……!」



美玲「でも今回、オマエが部屋に引きこもったことで、事態は一変した」



輝子「私たち『声』の一派は……け、計画の漏えいを、疑ったんだ」



幸子「そこでボクたちは、事務所内に限り、強行作戦に出ることにしました」



小梅「乃々ちゃんの行動をきっかけに、他の子が計画に気付く前に、全員洗脳させてしまえばいい――」



輝子「単純な話だよな、フヒ」

幸子「さて、乃々さん……そんなボクたちがどうして、あなたの部屋にやって来たか――」



















幸子「分かりますよね?」ニッコリ



乃々「あ、あ……ぁ……」ガクガク

輝子「美玲」



美玲「はい」ガシッ



乃々「しまっ――」



輝子「幸子は右耳を、小梅は左耳を」



幸子「いいですよ」



小梅「まってました」



乃々「や、ゃだ……お願い、しま……!」ガクガク



輝子「乃々の言葉は、聞いてあげたいけど……」



輝子「私たちの言葉を、聞いてからだ」



乃々「あ……ぁぁ……!」ブルブル



輝子「ウチらの事務所では最後の1人だからな……豪華にいこう」



乃々「ゃ……め……!」

小梅「乃々ちゃん……大好きだよ」ササヤキ



乃々「ふわあぁぁ///」ビクンッ



幸子「ボクのこと……好きにしてください」ササヤキ



乃々「はううぅぅ///」ビクンッ



小梅「私のドキドキ……分かる?」ギュッ



乃々「きゃわわぁぁ///」ビグンッ



幸子「ボクのココ……触っていいですよ」ムニュ



乃々「はわわぁぁ///」ビグンッ



小梅「だけど……だーめ♪」クスクス



幸子「ボクたちの子になってから……ですよ♪」クスクス



輝子「乃々、なろ? 私たちの子に、なろ?」ササヤキ



美玲「そ、そうだぞ……なろ? あきらめて、声豚になろ?」ギュウウ



乃々「あぁ^〜四方を美少女に囲まれているんじゃ〜……///」ピョンピョン

小梅「乃々ちゃんは私たちの仲間になる……」ササヤキ



幸子「乃々さんはボクたちの言いなりになる……」ササヤキ



小梅「3秒数えたら、仲間になる……」ササヤキ



幸子「3秒数えたら、言いなりになる……」ササヤキ



乃々「やぁ……らめぇ……///」アヘェ



乃々(体が……いうことをきかない……///)



しょうこうめ「「い〜ちぃ……」」



乃々(あぁ……このままでは……でも、逆らえない……!)



しょうこうめ「「に〜いぃ……」」



















乃々(さよなら……今までの私――!)



















カッ!!!!



















輝子「うおっまぶしっ」(><)



美玲「な、なんだ今の光はッ?!」(><)



小梅「乃々ちゃんの体が、突然光って……!」(><)



幸子「感じる……ボクたちと同じ力を……まさか?!」(><)

乃々「こ……これは……!?」シュインシュイン...







幸子「間違いありません!! あれはボクたちと同じ『声』を持った証拠!!」



小梅「あ……あんなに輝くところ、初めて見る……!」



輝子「私たちとは真逆の……光の魔力か……?!」



美玲「の、乃々……」



美玲「お願いだ乃々ォ! ウチらを助けてくれッ!!」







乃々「え、あっはい……えっと……」シュインシュイン...

乃々「じゃあみなさん、これからは私の言いなりになる、ということで……」















4人「「ははあぁッ!!!!!!!!」」orz



乃々「なんだこれ(呆れ)」

乃々の登場により、大いなる危機は去った







事務所にはびこっていた洗脳という闇は、ことごとく散らされていったのだ







『絶対乃々なんかに負けたりしない!!』と息巻く『声』の一派による反撃は熾烈を極めたが







『乃々がボイスを獲得した』というフレッシュな話題には誰も勝てなかったよ……

そして月日が経った現在――







乃々は宇宙の支配者として、世界中の人間から崇拝される日々を過ごすのだった……!!







乃々「これ、支配する人が入れ替わっただけなんですけど?!?!?!?!」







終わり



22:30│森久保乃々 
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