2016年08月01日

美希「大変なことになったの!」亜美「どちたの?」


美希「亜美!いいところに来たの!大変なの!」



亜美「ミキミキがこっちに来たんじゃん…で、どちたの?」





美希「大事な話だから心して聞いてほしいの…」



亜美「う、うん…」ゴクリ



美希「ミキは今まで…ずっと真クンのことが好きだったの」



亜美「そだね→、ミキミキの激しい攻めにはまこちんもたじたじだったもんね」



美希「そうなの!でも、最近は違うの!」



亜美「違う?」



美希「真クンが一番好きじゃなくなったの…!」



亜美「ええ→っ!?」ガーン





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亜美「驚いてみたけど、よく考えたらミキミキはまこちんと兄ちゃんが好きなんじゃなかったけ?」



亜美「まこちんより兄ちゃんが好きになったってこと?」



美希「違うの!」



美希「確かにハニーのことは好きなの。真クンと同じくらい本気で好きなの」



美希「でも!今やハニーの地位も危ないの!」



亜美「うーん…」



亜美「亜美にはミキミキが何言ってるかわかんないよ…」



美希「つまりミキはね、真クンよりもハニーよりも…」



美希「雪歩のことが好きになっちゃったの!!!」



亜美「な、なんだって→!!!」ガーン

亜美「…どゆこと?」



美希「まだわからないの?はぁ…想像以上に亜美はお子様なの…」



亜美「ちょっと!亜美はお子様じゃないYO!」



亜美「ミキミキがなんでゆきぴょんのことが好きなのかがわかんないんだYO!」



小鳥「そうね、確かに美希ちゃんと雪歩ちゃんは2人とも真ちゃんを取り合う仲…その間にまで恋が生まれるなんて…やっぱり百合の世界は奥が深いわね…!」ピヨピヨ



亜美「わっ!ピヨちゃん!いつの間に!?」



小鳥「亜美ちゃん…!この話…もしかしたら大変なことかもしれないわよ!」



美希「だから始めからそう言ってるの!」

美希「小鳥の言う通り、ミキと雪歩は真クンを取り合うライバルなの」



美希「でも…最近は違うの!」



小鳥「ち、違うって?」



美希「初めはどうやったら雪歩から真クンを奪えるかを考えてたの…」



美希「そしてミキは研究を重ねたの、どうすれば真クンが喜んでくれるか」



美希「でも、真クンはいつも雪歩と一緒にいるから…」



小鳥「真ちゃんを見ていたら次第に雪歩ちゃんも…というわけね!」



美希「さすが、小鳥はわかってるの!」



美希「最初は真クンと一緒にいる雪歩が憎たらしかったの!」



美希「でも…真クンと喋ってる時の雪歩は本当に幸せそうで…キラキラしてて…」



美希「あんな笑顔…ミキにも向けてほしいなって…もう雪歩のことしか考えられないの…///」ポー



小鳥「美希ちゃん…!」



小鳥「初めは真ちゃんのことを男の子として認識してるから好きなんだと思ってたけど…!美希ちゃんは素晴らしい百合の才能の持ち主だわ!」ピヨピヨ





小鳥「ねえ、そう思わない!?亜美ちゃん!」



亜美「え→?」ピコピコ



美希「ちょっと亜美!ゲームしないでちゃんと聞いてって思うな!」



亜美「だって…亜美はミキミキがまこちんのことが好きでもゆきぴょんのことが好きでもどっちでもいいし…」



美希「むー!その態度は感心しないの!」



小鳥「そうよ!亜美ちゃん!これは大切な話なのよ!」



亜美「えー…」



亜美「そうだ!真美ならわかるんじゃない?」



美希「真美?」



小鳥「確かに…真美ちゃんには少し百合の才能を感じているのよね…」ピヨピヨ



亜美「…よくわかんないけどじゃあ真美呼ぶね」



美希「うむ!なの」



真美「それでミキミキ、大変なことって何?」



美希「よく来てくれたの」



小鳥「実はね真美ちゃん〜」



真美「〜なるほど」



真美「つまり、ミキミキはゆきぴょんのことが好きになっちゃったんですな→?」



美希「そうなの!」



真美「…」



亜美「ほら真美、ミキミキに助言してあげてよ」



真美「えっ?ま、真美だってわかんないよ!///」



亜美「えー…ダメダメですな→」



亜美「そんなんじゃミキミキにゆきぴょんのこと取られちゃうのも時間の問題だよ?」



小鳥「真美ちゃん!?まさか…真美ちゃんも雪歩ちゃんのことが!?百合ハーレム!?雪歩ちゃんの百合ハーレムが事務所の中で生まれてたの!?」ピヨピヨ



真美「なっ…!///真美はゆきぴょんのこと…そんなんじゃないって!///」



美希「真美、そんなに否定しなくても雪歩はミキのものだから、どうせ真美のものにはならないの!安心していいよ」



美希「雪歩の隣にミキがいる世界、とっても素敵だって思うな!」



真美「…」



真美「…ゆきぴょんは…ゆきぴょんはミキミキのじゃないYO!」



美希「…?」



真美「最後にゆきぴょんと結ばれるのは真美だかんね!!!」



美希「!?」



小鳥「ピヨーッ!やっぱり!やっぱり雪歩ちゃんの百合ハーレムなのねー!」ピヨピヨ



亜美「えっ?真美、それ本気なの?」



真美「ごめん亜美…ずっと冗談みたいに言ってたんだけど…真美はゆきぴょんのことが本当に好きだったの///」



亜美「本当だったんだ…」



美希「じゃあミキの敵なの!」



真美「そだね…ミキミキとは敵同士だよ」



亜美「真美…いつからゆきぴょんのことが好きだったの?」



美希「そうなの、それは気になるの!いつからなの?」



真美「うん…あれは寒い冬の日…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



真美「ふぃ→!ちかれたちかれた!」ガチャ



雪歩「あ、真美ちゃんおかえり」



真美「うむ!真美隊員の帰還である!」



雪歩「ははー」



真美「そんなことよりゆきぴょん!今日寒いね…」



雪歩「えー…乗ってあげたのに…」



真美「ごめんごめん!でも、これ以上やっても時間の無駄だYO!」



雪歩「あはは、そうだね」



真美「あははへっ…へくちっ!」



雪歩「わっ!真美ちゃん…風邪?」



真美「う→…寒かったからかも知んない…」



雪歩「大丈夫?」



真美「うーん…多分大丈夫!」



雪歩「そうだ!真美ちゃん、あったかいお茶飲む?」



真美「うん!じゃあお願い!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



美希「ちょっと待つの!!!」ガタッ



亜美「わっ!びっくりした!」



真美「どちたの?ミキミキ」



美希「なんなの!?美希は別に真美と雪歩が仲良くしてるとこなんて聞きたくないの!」



美希「早く本題に入ってって思うな!」



小鳥「まあまあ美希ちゃん落ち着いて…」



真美「でも、ちゃんと前振りがないと話がわかんないよ?」



亜美「そ→だよミキミキ、ちゃんと聞こうYO!」



美希「ぐ…ぐぬぬ…なの…我慢するの!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



雪歩「じゃあ私、お茶入れてくるね」



真美「とびっきりおいちいのをね!」



雪歩「うん!」



雪歩「で、でもその前に…」



真美「どちたの?」



雪歩「ちょっと…トイレに…」



真美「え→?トイレ→?」



雪歩「ごめん真美ちゃん!ちょっと待っててね!」タッタッタッ



真美「ちゃんと手、洗ってきてね」



雪歩「い、言われなくても洗うよぅ!///」



真美「…」



真美「!」



真美「いいこと閃いちゃった!」



真美「ゆきぴょんにいたずらしちゃおう!」

真美「え→っと…ゆきぴょんの湯のみは…これかな?」



真美「わー、この湯のみ真っ白だ!こんなの持ってたんだ…あ、でも雪って書いてあるし、これがゆきぴょんのだね」



真美「この湯のみを隠しちゃおう!んっふっふ→!」



真美「え→っと…どこに隠そっかな→…って、わっ!」ガシャン



真美「…」



真美「あーっ!!!」



雪歩「真美ちゃん!?どうしたの!?」



雪歩「あっ……」



真美「ゆゆゆゆゆゆきぴょん…」



雪歩「真美ちゃん」



真美「ち、違う!わざとじゃないよ!」



雪歩「大丈夫!?危ないからこっちに来て!」



真美「えっ?…う、うん」



雪歩「ごめんね、私がテーブルの隅っこに置いちゃったからかな…怪我はない?」



真美「い、いや…」



雪歩「私が掃除するから真美ちゃんは気にしなくていいからね!ごめんね、お茶入れてあげられなくて…」



真美「…」



雪歩「あっ……この湯のみ…真ちゃんが前の誕生日に買ってきてくれたやつだ…」



雪歩「私がもっと注意してたら…ごめんね…真ちゃん…」ポロポロ



真美「!」





真美「あ、あのさ…ゆきぴょん」



雪歩「ぅ…どうしたの?」ポロポロ



真美「ごめんっ!!!」



雪歩「…え?」



真美「あれ割ったの真美なんだ!真美がいたずらしようとして…それで手が滑って割っちゃったんだ!」



真美「そんなに大切なものだって知らなくて!軽い気持ちでいたずらしちゃって…」



真美「ごめんっ!本当にごべんっ!絶対!どうやってでも絶対弁償ずるがら…」ポロポロ



真美「ゆきびょんは自分をぜめないで!悪いのは全部真美だから!」ポロポロ



真美「ゆきぴょんの湯のみ…大切な思い出…壊しちゃって…本当…ごめんっ!!!」ポロポロ



雪歩「真美ちゃん…」



雪歩「もう泣かないで」ギュッ



真美「ゆ、ゆきぴょん?」ポロポロ



雪歩「確かに大切な湯のみだけど…割っちゃったのはしょうがないよ」



雪歩「だからもう泣かなくていいよ」



雪歩「それで…また今度、一緒に湯のみ買いに行こう!」



真美「ゆきぴょん…うん!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

美希「流石雪歩なの!懐が深いの!ミキ、感動したの!惚れ直しちゃった!」



亜美「あちゃ→…だからむやみやたらといたずらしちゃダメだって言ってるのに…」



真美「いたずらは亜美の方がしてるじゃん!」



亜美「亜美は失敗しないコツが分かってるからいいんだYO」



真美「むーっ!いつか痛い目みるからね!」



小鳥「ピペペ…今年の同人誌のネタはこれで決まりね!(だから雪歩ちゃんと真美ちゃんの湯のみがお揃いなのね)」



亜美「ん?ピヨちゃん何言ってんの?」



小鳥「ピヨッ!?い、いや〜…だから雪歩ちゃんと真美ちゃんの湯のみがお揃いなのね〜って…」



真美「うん!あのあと2人で買いに行ったんだよ」



小鳥「その時にはもう雪歩ちゃんのことは好きだったのかしら!?」ガタッ



真美「ちょ、ピヨちゃん!?…う、うん…だからラヴラヴデートだYO!いいでしょ?ミキミキ!」



美希「羨ましいの!!!美希も雪歩の湯のみを割って一緒にショッピングするの!!!」ガタッ



真美「あっ!ちょっとミキミキ!ダメだからね!」



亜美「ミキミキを押さえなきゃ!」



美希「離せーっ!なの!」ジタバタ

千早「あの、少しうるさいのだけれど…」



亜美「千早お姉ちゃん!」



小鳥「ごめんね〜、ちょっと盛り上がっちゃって…」



千早「全く…何の騒ぎですか?」



美希「千早さん!雪歩とお似合いなのはミキだよね!」



真美「違うYO!真美だよね!」



千早「…えっ?」キョトン



亜美「千早お姉ちゃん…今、こ→ゆ→感じなんだ」



千早「話が見えてこないのだけれど…」



小鳥「つまりね千早ちゃん!美希ちゃんと真美ちゃんが雪歩ちゃんを取り合ってるのよ!まさに百合修羅場!百合修羅場よ!」ピヨピヨ



千早「はあ?萩原さんを?」



亜美「そう!千早お姉ちゃん、なんとかしてYO!」



千早「なんとかと言われても…」



美希「ミキなの!」



真美「真美だかんね!」



千早「あの、2人とも、少しいいかしら」



美希「やっぱりミキだよね!千早さん!」



真美「真美だって言ってやってYO!」

千早「えーっと…萩原さんのことで揉めているのよね?」



美希「そうなの」



千早「それで2人のどちらが萩原さんに似合うか…と」



真美「そだよ」



千早「そうね…わたしに言わせてもらえば2人とも似合わないわ」



みきまみ「!?」



真美「ちょっと千早お姉ちゃん!それどういう意味!?」



美希「ミキたち以外ってことは…真クンなの!?やっぱり真クンはもう敵なの!潰すの!」



千早「いえ、そうじゃなくて」



千早「萩原さんは私と一緒にいるべきだと思うのよ」



みきまみ「!!!?」

小鳥「ピヨーッ!!!千早ちゃんまで!やっぱり雪歩ちゃんハーレムなの!?いえ!これはもはや雪歩王国!?765プロにこんなに優秀な人材が集まっていたなんて…」ピヨピヨ



千早「なんだか驚かせてしまったみたいね。ごめんなさい」



真美「なんだか〜じゃないYO!何言ってんの千早お姉ちゃん!?」



美希「そうなの!千早さんと雪歩なんてわけわかんないって思うな!」



千早「えっ?」キョトン



美希「そもそも、千早さんは雪歩とあんまり仲良くないの!」



真美「ミキミキがそれ言う?」



美希「今はミキの話はいいの!」



千早「あの…」



美希「なんなの?」



千早「私と萩原さんはとても仲がいいわよ」



美希「!?」



真美「そ→なの!?」

千早「ええ、生っすかSPでは私は萩原さんと一緒だったし」



千早「ゼノグラシアでは萩原さんが私のことを…ふふっ///」



千早「それに…infernoなんてまさに私と萩原さんの恋の歌じゃないかしら?」



真美「ぐっ…!」



美希「で、でも!ゼノグラシアはただのお話なの!演技なの!」



千早「あれはただの演技だけではなかったと思うわ」



真美「それは千早お姉ちゃんの妄想でしょ!」



小鳥「ああ…1人の少女をめぐって恋する乙女たちの闘いが始まろうとしてる…凄い…素晴らしいわっ!」ピヨピヨ



亜美「ちょ、ちょっとピヨちゃん!しっかりしてYO!」



小鳥「はっ…!そ、そうね亜美ちゃん!私にはこの素晴らしい場面を映像として後世に残す義務があるわ!」ピヨタッタッタッ



亜美「そうじゃないYO!ちょ、待ってよピヨちゃん!」タッタッタッ

真美「あ、亜美とピヨちゃんがどっか行っちゃったよ」



美希「ほっとくの!」



千早「でもまさか美希たちも萩原さんのことが好きだったなんて…」



真美「でもミキミキはゆきぴょん初心者だよね→」



美希「初心者とか関係ないの!大事なのは想いの強さなの!」



千早「確かにそうね」



真美「じゃあ千早お姉ちゃんはいつからゆきぴょんが好きなの?」



千早「私?私はそもそも…///萩原さんとは生まれる前から1つになるうんめ…」



美希「あ、そういうのいらないの」



真美「真面目なやつだYO!」



千早「くっ…」



千早「そうね…あれは暑い夏の日のことだったわ…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



雪歩「おはようございますぅ」ガチャ



千早「あら、おはよう。萩原さん」



雪歩「千早ちゃん、今は1人?」



千早「高槻さんが来てるわ。他のみんなはまだ来てないみたいね」



雪歩「そうなんだ〜、あ、私お茶入れるね!千早ちゃんはどう?」



千早「私は…いいわ。この暑さにお茶はちょっと…」



雪歩「冷たい麦茶ならどう?」



千早「なら…私もいただくわ」



雪歩「うん!入れてくるね!」



千早「あ、萩原さん、ちょっと待って」



雪歩「?どうしたの?」



千早「私も行くわ。萩原さんにばっかりやらせると悪いわ」



雪歩「え?いいよぅ、そんなの」



雪歩「私が入れたくて入れてるんだもん!」



千早「そう…じゃあ楽しみに待ってるわ!」



雪歩「うん!」

雪歩「〜♪」



雪歩「千早ちゃん〜、お茶が入ったよ〜」



千早「ありがとう萩原さん」



雪歩「あ、やよいちゃん!やよいちゃんの分もあるよ!」



やよい「ほんとですか!ありがとうございます!」



雪歩「うん!ちょっと待ってね…今そっちに持っていくから……ってうわっ!」ドンガラガッシャーン



やよい「雪歩さん!?」



千早「きゃっ!」バシャッ



雪歩「あーっ!」



雪歩「ご、ごめんね千早ちゃん!すぐにタオルで拭くから!」



千早「大丈夫よ、気にしないで」



雪歩「で、でもびしょ濡れだよ!」



やよい「風邪引いちゃいますよ!」



千早「これだけ暑いのだから、すぐ乾くわよ」



雪歩「で、でも!お茶がシミになっちゃうよ」



やよい「雪歩さん!タオル持ってきましたよ!」



雪歩「やよいちゃん!ありがとう!」

雪歩「さあ千早ちゃん、体を拭くから服を脱いで!」



千早「い、いえ、自分で拭くから大丈…」



雪歩「ほら!早く早く!」ガッ



千早「きゃあっ!///」スポン



雪歩「ごめんね、今拭くからね」



千早「ち、ちょっと!///萩原さん!?///」



雪歩「うんしょ、うんしょ」フキフキ



千早「あのー…萩原さん?」



雪歩「…千早ちゃんって肌が白くて綺麗だね…なんだか触ってて気持ちいい…」サワサワ



千早「なっ…萩原さん!?///」



雪歩「ごめん千早ちゃん!もう我慢できない!」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

千早「そう言うと萩原さんは私の体を…///」



美希「ストップ!ストップなの!」



千早「あら?ここからがいいところなのに」



真美「さすがにこれには真美もストップだよ…」



美希「ミキは千早さんの妄想が聞きたいわけじゃないの!」



千早「なっ…!妄想じゃないわ!」



真美「都合良くやよいっちがいるところも千早お姉ちゃんの妄想っぽいね→」



美希「しかも途中からいなくなってるの!千早さんと雪歩がイチャイチャしてる間はどこに行ったの!?」



千早「そ、それは…」



真美「あとゆきぴょんは何もないとこで急に転んだりするほどマヌケじゃないYO!」



春香「ほう…」



美希「とにかく実際にあった話をしてほしいって思うな!」



千早「あら?今春香の声が…」



美希「誤魔化してもダメなの!」



千早「そ、そう言われても…」

真美「…もしかして千早お姉ちゃん」



真美「ゆきぴょんとのラヴラヴエピソードがないんじゃない?」



美希「そうなの?」



千早「なっ…!そんなこと…」



真美「じゃ、言ってみてよ」



千早「…」



美希「…」



真美「…」



真美「…」



美希「…」



千早「…」



真美「あの…なんかごめんね…」



千早「いえ、真美が謝ることはないわ」



千早「私が悪いのよ…普段の明るい萩原さんを見ているとそれだけで癒されて…」



千早「もっと近くに居たい!そう思うのだけれど、でも拒絶されたくなくて、その萩原さんの世界に入っていく勇気がなくて…」



千早「私がもっと萩原さんにアプローチ出来てたら…くっ!」



美希「確かに千早さんは奥手すぎるの」



真美「そうだYO!妄想の世界に逃げたって何も変わんないよ」



千早「…そうね!」



千早「これからはもっと萩原さんと居られるように、アプローチしていくようにするわ!」



美希「それはダメなの」



真美「うん、許されないよ」



千早「一体どっちなのよ…」



美希「とにかく千早さんはミキの相手にもならなそうで安心したの」



真美「そだね、千早お姉ちゃんは隅っこで指でもくわえながらゆきぴょんのことを見てればいいよ」



千早「酷いわね…私だってその気になればあんなことやそんなこと…!」



美希「そんなのミキが阻止するの!」



真美「そもそも千早お姉ちゃんにはやよいっちやはるるんがいるんだからゆきぴょんは諦めてよ」



千早「何言ってるの?春香は親友よ?そんな目で見てないわ」



千早「真美が亜美のことをそういう目で見てないのと一緒よ」



真美「うーん?そうかな?」



美希「じゃあやよいは?」



千早「高槻さんは…私的にはどストライクなのだけれど年齢が足りてないわね」



美希「ふーん」



やよい「…?わたしの話ですか?」



千早「たったた高槻さん!!!」ドンガラガッシャーン



真美「やよいっち!いつ来たの?」



やよい「えっ?ずっといたよ?」



真美「そうなのミキミキ?」



美希「ん?美希が来たときはいなかったの」



やよい「ずっとトイレ掃除してたんですよ」



千早「高槻さん…なんていい子なの…」ポロポロ



美希「やっぱり千早さんはちょっとおかしいの」



千早「おかしくないわ」キリッ



やよい「それで、なんの話をしてたんですか?」



美希「やよいは知らなくていいの」



真美「おとなの話なんだYO!悪いけどお子様のやよいっちには理解できないと思うよ〜?」



やよい「ちょっと!わたしの方が真美よりお姉さんなんだよ!」



美希「でも雪歩の魅力がわからないなら意味ないの」



やよい「えっ?雪歩さんの魅力…ですか?」



真美「そうだYO!いま真美たちはゆきぴょんの素晴らしさについて語ってるんだYO!」



千早「高槻さんも一緒にどうかしら?」



やよい「えーっと…」



やよい「雪歩さんの魅力なら真美や美希さんよりもわたしの方がたくさん知ってるかなーって…」



まみみき「!?」



美希「やよい!自分が今何言ったかわかってるの!?」



真美「これは大きく出たね→、やよいっち」



やよい「わかってますよ」



やよい「美希さんや真美よりもわたしの方が雪歩さんのことを想ってるって言ってるんです!」



みきまみちはや「!!?」



真美「…ってことはまさかやよいっちも!?」



やよい「うん…雪歩さんのことが…好き///」



千早「そうだったのね…」



美希「また1人倒さなきゃいけない敵が増えたの!!!」



真美「やよいっちはゆきぴょんのどんなところが好きなの?」



やよい「うーん…やっぱり優しいところかな〜、雪歩さんと一緒にいると幸せな気分になれるんだよ」



千早「萩原さんと高槻さん…これはこれでいいわ…」



美希「よくないの!」

美希「やよいなんてまだまだお子様なの!雪歩の相手にはふさわしくないって思うな!」



美希「それとミキは雪歩のキラキラしてるところが好きなの!」



真美「ちょっと!愛に年齢なんて関係ないっしょ!」



やよい「そうですよ!それに美希さんもわたしと1歳しか違わないじゃないですか!」



美希「美希はもう結婚できるの!その1年が大きな違いだって思うな!」



千早「美希はまだ結婚できないわよ、ということは必然的に私が萩原さんの伴侶にふさわしいということになるわね」



美希「そうなの!?」



やよい「美希さん、結婚できるようになるのは16歳からですよ!」



美希「じゃあ愛に年齢なんて関係ないの、大切なのは相手を想う気持ちだって思うな」



真美「変わり身はやっ!」



千早「ところで高槻さん、高槻さんは萩原さんとの何か思い出はあるのかしら」



やよい「雪歩さんとの思い出ですか?」



やよい「はい!たくさんありますよ!」



千早「た、たくさん!?」



美希「たくさん!?う、嘘なの!」



やよい「嘘じゃありません!」



真美「じゃあどんな話があるの?」



やよい「えっと…それじゃあ1つ…」



やよい「あれは暖かい春の日のことでした…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



やよい「うっうー!今日も元気にお掃除しちゃいまーすっ!」



雪歩「おはようございますぅ」ガチャ



やよい「あっ!雪歩さん!おはようございまーす!」



雪歩「おはようやよいちゃん、今日も早いね〜」



やよい「はい!お掃除しないとダメですから!」



雪歩「や、やよいちゃん、前にも言ったけど、別にやよいちゃんがやらなくてもいいんだよ?」



やよい「で、でも…誰かがやらなきゃダメですから…その誰かに任せっぱなしだと申し訳ないですし…」



雪歩「やよいちゃんに任せっぱなしなのも駄目だよう!」



雪歩「そうだ、それなら私と一緒にやろう?」



やよい「えっ?雪歩さんとですか?」



やよい「でも雪歩さんは…」



雪歩「わ、私じゃ足手まといかな…」



やよい「ち、ちがいます!雪歩さんは今日お仕事があるからあんまり疲れないほうがいいかなーって…」



雪歩「ありがとう、でもお仕事は夕方からだから大丈夫だよ」



やよい「ほんとですか?…それじゃあ一緒にお掃除しちゃいましょう!」



雪歩「うん!」



雪歩「まずはなにから始めよっか?」



やよい「うーん…じゃあ床の掃き掃除にしましょう!」



雪歩「うん!じゃあ私が掃くからやよいちゃんはちりとりをお願い!」



やよい「はい!」



雪歩「よいしょよいしょ…ふぅ…想像以上に疲れるね…」



やよい「そうですか?やっぱりやめといたほうが…」



雪歩「ううん!これくらいなら全然へっちゃらだよ!それに…やよいちゃん1人にさせちゃう方が私は嫌だから」



やよい「雪歩さん…優しいですね」



雪歩「ええっ!?そ、そうかな…///」



やよい「はい!なんだかお姉ちゃんができたみたいです!」



雪歩「そ、そうかな?お姉ちゃんだなんて…なんだか照れちゃうなぁ///」テレテレ



やよい「えへへ…///」

雪歩「ふぅ…やっと終わったね」



やよい「はい!雪歩さんが手伝ってくれたおかげでいつもよりずーっと綺麗なのにずーっと早く終わっちゃいました!」



雪歩「そうだね〜、まだこんな時間だから誰も来ないし…ちょっとのんびりする?」



やよい「そうしましょう!」



雪歩「じゃあお茶なんてどうかな?私いれるよ」



やよい「いいんですか?」



雪歩「うん!仕事の後のお茶は美味しいよ〜」



やよい「うっうー!雪歩さんのお茶飲むの久しぶりだから楽しみですー!」



雪歩「うん!やよいちゃんに本当に美味しいお茶を飲ませてあげるね!」



雪歩「じゃあ私はお茶を入れてくるね」



やよい「お願いしまーす!」

雪歩「お茶が入ったよ〜」



雪歩「あ、あれっ?やよいちゃん?」



やよい「…」スースー



雪歩「あれ?寝ちゃってる…?」



やよい「…う、うぅ…」スースー



雪歩「!?」ビクッ



やよい「…ああ!それじゃあ今月の食費が無くなっちゃいます!…うーん…」スースー



雪歩「や、やよいちゃん…」



雪歩「やよいちゃん今日も早起きだったみたいだし…苦労してるんだね…」



雪歩「何か私にできることは…」

やよい「すぅすぅ………はっ!」ビクッ



やよい「わ、わたし寝ちゃってましたか!?」



やよい「…」



雪歩「うにゅぅ…」スースー



やよい「…雪歩さん…?」



雪歩「……はっ!?ど、どうしたのやよいちゃん」



やよい「ご、ごめんなさい!起こしちゃいました!」



雪歩「えっ!?私寝ちゃってた!?ご、ごめんね」



やよい「なんであやまるんですか!…ところで雪歩さん…あの…どうしてひざまくらしてるんですか?///」



雪歩「あ、これはね…」



雪歩「実は前に真ちゃんに膝枕してあげたことがあるんだけど、その時に真ちゃんに雪歩の膝枕はどんな枕よりも疲れがとれるって言われて…」



雪歩「それでやよいちゃんの疲れも私の膝枕で少しでもとれれば〜って思って…///」



雪歩「でも考えてみたら私の膝枕なんかで疲れがとれるわけないよね…変なことしてごめんね」



やよい「そんなことないですよ!!!」ガタッ



雪歩「や、やよいちゃん?」

やよい「雪歩さんのひざまくら、とーっても気持ちよかったです!いつまででも寝ていたいほどでした!」



雪歩「…ほんと?」



やよい「はい!あったかくて…柔らかくて…お母さんにひざまくらしてもらったみたいでした!わたし…あんなにぐっすり眠れたの久しぶりです!」



雪歩「そう言ってもらえると嬉しいなぁ///」



やよい「はい!だから…もしよかったら…もうちょっとだけ…ひざまくらしてもらえませんか?///」



雪歩「やよいちゃん…うん!私なんかでよかったらいつでもいつまででも膝枕してあげるよ!」



やよい「ほんとですか!?うっうー!ありがとうございます!!!」ダキッ



雪歩「や、やよいちゃん?」



雪歩「今日のやよいちゃんは甘えんぼさんだね〜」



やよい「えへへ〜」ギュー



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

やよい「雪歩さんは…お姉さんみたいで…優しくって…本当に素敵な人です…」ポー



美希「雪歩の膝枕!!?許されざるの!!!やよいも真クンもボッコボコなの!!!」



千早「美希ったら…バカなこと言わないの」



美希「千早さんはまず鼻血とよだれまみれの自分の姿を見たほうがいいって思うな!」



千早「…」ダラダラダラダラ



千早「それは今関係ないわ!」



真美「いいなあ…ゆきぴょんの膝枕…」



やよい「うん!あれからも何度かお願いしてひざまくらしてもらってるんだよ」



真美「えっ!?何度も!?い→な→!真美も頼んでみよう!」



やよい「ダメだよ〜!雪歩さんはわたしだけのお姉さんだもん!」



美希「ずるいの!!!やよいばっかりずるいの!!!」



美希「そもそも睡眠といえばミキ、枕といえばミキなの!だからやよいが膝枕されるのはおかしいの!」



美希「ミキに雪歩を譲るべきだって思うな!」



やよい「えーっ!こればっかりはゆずれません!」



千早「それに、はぎ…雪歩は高槻さんのものではないのだから…今後は控えてちょうだい」



真美「あ→!千早お姉ちゃんさりげなくゆきぴょんの呼び方萩原さんじゃなくて雪歩に変えてる!」



美希「はあ…今更そんなことしたって遅いの!雪歩も千早さんに違和感を感じるって思うな」



千早「えっ!?そ、そうかしら…」ガーン



美希「とにかく今後美希は雪歩とショッピングに行って膝枕してもらってと大忙しなの」



美希「みんなには構ってられないの!ごめんね」



真美「ミキミキが言い出したんじゃん…」



真美「でも真美もゆきぴょんの膝枕されるまで今日は帰らないからね」



やよい「雪歩さんのふとももはわたしのです!ぜったいにわたしません…」



千早「私は萩原さんの顔が見れたら…じゃなくて、雪歩ともっとスキンシップをとるわ」



美希「そんなのみんなミキが阻止するの!」



真美「真美だって!」



やよい「わたしもです!」



千早「私もよ」



美希「じゃあキリもいいし今日はもうお開きなの」



美希「次会うときは美希の隣には雪歩がいるって思うな!あはっ☆」



貴音「お待ちなさい!!!」ダンッ



ちはやよまみき「!!?」

貴音「私をお忘れではありませんか?」



真美「お姫ちん!いつからいたの!?」



貴音「ふふっ、とっぷしーくれっとです」



美希「さっき入ってくるのを見たの」



貴音「…」



美希「で、どうしたの?」



貴音「皆の話、聞かせてもらいました!ですがこの私を忘れてもらっては困ります!」



やよい「ま、まさか貴音さんも…」



貴音「もちろん!雪歩のことはらぁめんよりも愛しております!」



千早「貴音さんもですか…」ハァ



貴音「おや?千早、りあくしょんが薄いですね」



貴音「ではここで私と雪歩のえぴそーどをお話ししましょう」



貴音「あれは暑さの残る秋初めの頃でした…」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



貴音「お腹が空きました」



貴音「どうしましょう…」



貴音「おや?これは…らぁめん!」



貴音「いただきます」



雪歩「あっ!貴音さん!ラーメン食べちゃったんですか!?」



貴音「ええ、真美味しいです」



雪歩「それ私のラーメンですよぅ…」



貴音「なんと、雪歩のラーメンでしたか」



貴音「…」



貴音「面妖な…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



貴音「と、いうわけです」



真美「うん」



美希「なにが?」



貴音「何故そんなにりあくしょんが薄いのですかっ!」



真美「だってお姫ちんがラーメン食べただけの話だし…」



美希「それにね、貴音」



美希「ライバルはこんなにいらないの!!!」



貴音「!!?」ガーン



真美「お姫ちんはゆきぴょんと一緒によくいるからちょっとはそうかもと思ってたけどねぃ」



やよい「まさか5人も雪歩さんのことが好きな人がいるなんて…」



千早「待ってちょうだい、高槻さん。あと真がいることも考えると…6人はいるんじゃないかしら…」



やよい「はわわ…6人も…」



美希「ふん!どうせ真クンもいずれミキが倒すの」



真美「えーっ?ミキミキには無理っしょ→」



美希「そんなことないの!」



貴音「お待ちください!萩原雪歩の友と言えばこの私、四条貴音ではないですか!?」



やよい「えっ…でも、四条さんって雪歩さんの敵じゃありませんでしたっけ?」



美希「もともと敵だったのに好きだなんてずうずうしいの!」



真美「でもミキミキもプロジェクトフェアリーだったよね?」



美希「あれは…えーっと……そんなことなかったの、きっと真美の夢なの☆」



真美「いやいや!ごまかせないから!」

千早「私は四条さんはてっきり我那覇さんのことが好きなのだとばかり…」



美希「そうなの!」



美希「考えてみてほしいの」



美希「まず真美には亜美」



美希「千早さんには春香」



美希「貴音には響」



美希「そしてやよいにはでこちゃん」



美希「みんなお相手がいるの」



美希「でもミキには誰もいない…」



美希「雪歩しかいないの!」



美希「だからミキが雪歩とくっついても文句はないよね☆」



貴音「確かに響はよきパートナーです。ですが雪歩は雪歩です!納得いきません」



千早「だから春香は友達だと言ってるじゃない…納得できないわ」



やよい「確かに伊織ちゃんも好きですけど…それはやっぱり友達としてかなーって。だから雪歩さんはわたしません」



真美「真美にいたっては友達どころか姉妹じゃん!ありえないっしょ→」



美希「全く…みんな聞き分けが悪いの…」

美希「じゃあこうしよう?雪歩本人に誰が一番か聞くの!」



真美「えっ?それミキミキが一番不利だよ?」



千早「確かにそうね、美希はいつも萩原さんに嫌がらせばかりしているもの」



美希「い、嫌がらせなんてしてないの!」



美希「美希はただ…真クンから雪歩を奪おうとしてるだけで…」



やよい「美希さんがそう思っていても雪歩さんは違うと思いますよ?」



美希「そ、そんなことないの!」



美希「いまや美希は雪歩の中で真クンを遥かに上回る位置にいるって思うな!つまり雪歩の一番なの!」



真美「そんなわけないっしょ→」



やよい「寝言は寝て言って欲しいかなーって」



美希「うるさい!うるさいの!」



真「うるさいのは美希だよ!」



美希「!?」

真「全く…なに騒いでるのさ」



真美「出た!まこちんだ!」



貴音「此処で会ったが百年目!」



真「えっ…?なに?」



美希「ミキと勝負しろなの!」ガバッ



真「ちょっと千早、助けてよ!どういうことなの?」



千早「説明すると長くなるのだけれど…」



やよい「美希さんは雪歩さんのことが好きだから同じく雪歩さんのことが好きな真さんを倒そうとしてるんです!」



真「はあ!?雪歩のことを!?」



美希「そうなの!他のみんなはもう倒したの!後は真クンを倒せば雪歩はミキのモノなの!」



真美「ちょっと!ミキミキはまだ千早お姉ちゃんくらいしか倒してないっしょ!」



美希「そんなことないの!」



真「雪歩をかけて…それなら負けてられないよ!」



真「一番雪歩のことが好きなのはボクなんだからね!!!」



千早「もう萩原さんのことが好きでも誰も驚かないわね」



やよい「さすが真さんです!」

美希「ねえ真クン、そんなに言うなら雪歩のことがどれだけ好きか証明してみせるの!」



真「証明?それならボクの部屋に雪歩の写真集やCDがいっぱいあるから…」



美希「そんなのみんな持ってるの!」



真美「さすがにそれくらいはね→」



やよい「はい!今月のお昼代は全部雪歩さんのグッズに使っちゃってますけど…でも私はしあわせでーす!」



千早「高槻さん…」



貴音「私も今月のらぁめん代が減ってしまいました…が、雪歩のグッズのためでしたら仕方ありません!」



真「まあ、それくらいはみんな持ってるか…じゃあボクが雪歩の優しさに触れた時の話をしようかな」



真「あれは冬が終わる春の始まりの日…」



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



真「おはよう雪歩!今日は一緒の撮影の日だね!」



雪歩「あ、真ちゃん!おはよう!今日はよろしくね!」



真「うん!」



真「楽しみだね、撮影!どんな写真を撮るんだろ?」



雪歩「うーん…あんまり詳しくは聞いてないんだけど、制服とかウェディングドレスを着て撮るらしいよ」



真「ウェディングドレス!?ほんと!?可愛いのが着れるのかな!?」



雪歩「きっと綺麗な白いドレスだよぅ!」



真「こうしちゃいられない!雪歩!衣装に着替えに行こう!」タッタッタッ



雪歩「えっ?ちょっと真ちゃん!待ってよー!」タッタッタッ



真「さあ着いたよ!」ガチャ



真「あった!ウェディングドレス!」



真「綺麗だなぁ…これを着て撮影かぁ…」ポー



真「早く着替えたいな!まだかな?」



真「ワクワクする!」マコマコ



真「…あれ?」



真「…この衣装は?」



真「……タキシード…」



真「…そっか…ボクの衣装はウェディングドレスじゃなくてこっちか…」



真「そうだよね…あんな綺麗なウェディングドレスはボクなんかより雪歩の方が似合うよね…」



真「制服も…」



真「やっぱり学ランかぁ…」



真「ぬかよろこびしちゃったなぁ…」



真「…」グスッ



雪歩「…真ちゃん…やっと追いついた…」ハァハァ



真「雪歩…」

真「見てよこのドレス!綺麗だよね!」



真「ボクの衣装もほら!真っ黒のタキシード!」バッ



真「かっこいいよね!」



雪歩「真ちゃん…」



真「早くあのドレスを着た雪歩が見てみたいなぁ…きっと似合うよ!」



真「このタキシードを着たボクがお姫様抱っこしたりしてね!あはは!」



雪歩「…真ちゃん、違うよね?」



真「えっ…?」



雪歩「真ちゃん、ほんとはタキシードなんて着たくないでしょ?ウェディングドレスが着たいんだよね!?」



真「……そうだよ」



真「…でもそんなこと言ったって!」



雪歩「ううん、今日の撮影はね、真ちゃんがウェディングドレスを着るんだよ」



真「えっ…」

雪歩「真ちゃんがいつも可愛い服が着たいって言ってたから、プロデューサーに相談して真ちゃんが可愛い服を着れる仕事をとってきてもらったんだよ!」



雪歩「だから今日は真ちゃんがウェディングドレス!私がタキシードだよ」



雪歩「真ちゃん、絶対似合うよ!」



真「でも…」



真「ウェディングドレスは着たかった、でもね、いざ着るとなるとダメだよ…着れない」



真「だって!ボクのウェディングドレスなんて…ファンのみんなは期待してない!」



真「ボクは男っぽいから…カッコ良くなくちゃ…」



雪歩「真ちゃん…」



雪歩「でも、私はそんな顔の真ちゃん、見たくないよ」



真「!!」ポロポロ



雪歩「それはファンのみんなもきっと同じ、真ちゃんが着たい衣装を着てほしい!」



雪歩「着たくない衣装を着てる真ちゃんなんて見たくない、そんなの誰も望んでない!誰も得しないよ!」



雪歩「それに…誰よりも可愛い真ちゃんがウェディングドレスを着れないなんて、おかしいよ!」



真「雪歩…」ポロポロ



真「ほんとに…着てもいいのかな?」



雪歩「もちろんだよ!このウェディングドレスは真ちゃんのために用意してあるんだから」



真「ボクのために…」



雪歩「ほら真ちゃん、早く着替えよう!撮影始まっちゃうよ」



真「雪歩…うん!そうだね!」

雪歩「ま、真ちゃん…」プルプル



真「どうしたの雪歩?」



雪歩「私…これ以上お姫様抱っこの体勢続けるの…無理だよぅ」プルプル



真「ええっ!?もうちょっと我慢してよ!もうすぐお姫様抱っこの撮影は終わるからさ!」



雪歩「真ちゃん…一旦降りて…」プルプル



真「で、でも…」



雪歩「も、もう限界〜っ!」



真「わっ!落ちちゃうよ!」ギュー



雪歩「ま、真ちゃん!そんなに抱きつかれたら倒れちゃう///」



真「ご、ごめん!つい…///」ギュー



カシャッ!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜





真「その時撮られちゃった写真がこれ」ピラッ



真美「うあうあ→、抱き合ってるYO→」



美希「うわぁぁぁぁああああ!!!こんな写真見たくないのぉぉぉぉぉおおおおお!!!」



美希「ゆ、遺言を書きとって…全部雪歩に残す…」バタッ



やよい「美希さん!死なないでください!」



貴音「これでらいばるが1人消えましたね」



美希「消えてないの!」



千早「真っ赤な顔の萩原さんも素敵ね…ふふっ」ダラダラ



美希「千早さんがまた鼻血まみれなの、血早さんなの」



千早「んふふっ…血早って…ぶふっ…上手いこと言うわね…!」



美希「血まみれで震えながら笑ってるの…なんなのなの…」



真美「しかし、ゆきぴょんはタキシードを着ても可愛いね→」



真「だよねー、この雪歩を見てるとタキシードも可愛い服に見えてくるよ」



やよい「でも私は雪歩さんには割烹着が似合うと思います」



真美「あ→、いいね→お母さんだねぃ」



貴音「私はMASTER SPECIAL 04の時に着ていた服が好きです」



真「あの服も雪歩に合ってるよね!可愛らしさと清楚感があって!」



千早「私は萩原さんには浴衣が似合うと思うわ」



美希「ミキは真っ白なワンピースが似合うと思うの!麦わら帽子をかぶって、風になびかせてほしいって思うな!」



真美「うーん…でもどっちかってと浴衣はお姫ちんで白いワンピースはまこちんの方がイメージ強くない?」



千早「でも考えてみてちょうだい」



千早「浴衣姿の萩原さんを…」



美希「白いワンピースの雪歩を…」



真美「…最高」



真「ゆきほぉ…///」



やよい「雪歩さんはなんでも似合いますね」



貴音「まるで天使のようです…」



貴音「おや?こんなところにも天使が」



雪歩「あのー…」



みきまみちはやよたかまこ「!!!」



雪歩「みんなで一体なんの話してるの?」



雪歩「もしよかったら私も入れてほしいなぁ」



千早「はっはははっ萩原さん!!?」ドンガラガッシャーン



雪歩「ええっ!?大丈夫?千早ちゃん」



雪歩「ほら、掴まって」グイッ



千早「愛してる(ありがとう、萩原さん)」



雪歩「えっ…?」



千早「い、いえ、なんでもないわ!ありがとう、萩原さん」



雪歩「そう?ならよかったぁ」



千早「ええ…///」



美希「千早さん…ずるいの…!」



やよい「ちょっとやりすぎかなーって」



真「愛してる(愛してる)」



貴音「如月千早…恥を知りなさい!」



真美「もう見てらんないYO!」



真美「ゆきぴょん!千早お姉ちゃんなんかほっといて真美と遊ぼ!」



雪歩「えっ?でも…」



貴音「真美、申し訳有りませんが…」



貴音「雪歩はこれから私と焼肉を食べに行くのです!ですよね?雪歩」



雪歩「ええっ!?ご、ごめんなさい…すっかり忘れてました…でも、そんな約束してましたっけ?」



美希「雪歩!貴音のウソに騙されたらダメなの!雪歩は今からミキと一緒にショッピングしてご飯食べてお風呂は入って寝るの!」



美希「もう逃がさないよ?大好きなのハーニィっ☆」ギュー



雪歩「ええっ!?美希ちゃん?ど、どうしちゃったの?」アタフタ



雪歩「真ちゃん助け…」



真「ボクの雪歩に…抱きつくだなんて…グ、ヴォォォオオオアアアアアア!!!」バキバキ



雪歩「真ちゃんがバーサークモードに!?」



雪歩「ち、千早ちゃん!どうしよう」アタフタ



千早「うろたえる萩原さんも素敵よ…とっても可愛いわ…ふふふふふ…」ダラダラ



雪歩「ひぃっ!千早ちゃん!鼻血が!」



やよい「雪歩さん!逃げましょう!こっちです!」グイッ



雪歩「や、やよいちゃん?」



美希「ミキの雪歩返してーっ!ハートドロボーっ!」

やよい「ここまでこればもう大丈夫です…」ハァハァ



雪歩「ありがとう…やよいちゃん」ハァハァ



やよい「いえいえ!いいんですよ!だって…」



やよい「や っ と 2 人 っ き り に な れ た ん で す か ら」



雪歩「ひっ、ひぃぃぃいいいい!!!」ビクッ



やよい「逃がしませんよ?雪歩さんっ!」ガシッ



雪歩「や、やよいちゃん…私…」ガクガク



やよい「大丈夫です!すぐ終わりますから!まかせてください!」



美希「そうはさせないのぉぉぉぉぉおおおおお!!!」バキッ



やよい「…っ!痛いじゃないですか!」



美希「やよい!抜け駆けは良くないって思うな!」



貴音「恥を知りなさい恥を」



真「やよい…さよならだね」



千早「高槻さん!萩原さん!こっちに目線ちょうだい!」パシャパシャ



真美「千早お姉ちゃん、後でそれ真美にも焼き増ししてYO!ゆきぴょんのとこだけでいいから」



千早「ダメよ」キリッ

雪歩「ちょ、ちょっとみんな?どうしたの?なんだか今日はおかしいよぅ」



美希「雪歩が悪いんだよ?ミキをこんなにして…」ハァハァ



真「ダメだよ!雪歩から離れて!」ガシッ



美希「離してなの!」ジタバタ



貴音「美希、恥を知りなさい恥を」



雪歩「えっと…」



雪歩「真美ちゃん…説明できる?」



真美「んっふっふ→、真美に任せなさい!」



真美「えっとね→、ここにいるみんなゆきぴょんのことが大好きなんだYO!」



真美「もちろん、真・美・も!」



雪歩「ええっ!!?すすす好き!!?」



雪歩「わたっ私のことが!!?」



真美「そだよ」



雪歩「み、みんな!本当!?」



やよい「はい!雪歩さんのこと、誰よりもだーいすきです!」



千早「ええ、萩原さん、もとい雪歩のことを心から愛してるわ!」



貴音「私も、雪歩のことはとてもお慕いしております」



真「雪歩のことが大好きだなんて…当たり前だろう?」



美希「そうなの、今更驚くことじゃないの」



雪歩「そ、そんな…好きだなんて…はぅ/////」ボンッ



千早「そして私が一番雪歩のことを愛してるのよ」



真「なに言ってるんだよ千早、ボクが一番雪歩のことを愛してるに決まってるじゃないか…」ハァ



やよい「いえ、それはわたしが!」



真美「いや、真美が!」



貴音「私が!」



美希「じゃあミキがっ!!!」



やよい「…」



真美「…」



貴音「…」



美希「なんでなの!?そこは『どうぞどうぞ』なの!」



やよい「絶対に譲れません…」



真美「真美も!」



貴音「同感です」

希「雪歩!この際言ってやるの!この中で誰が一番好きなのか!」



雪歩「ええっ!!?わ、私なんかが選ぶには勿体無いくらいみんな可愛くて素敵で…」アタフタ



美希「雪歩!はやく!」



雪歩「あの〜…えっと〜…」



雪歩(ど、どうしよう…みんなの中から1人なんて選べないよぅ…みんな大切な友達だし…)



雪歩「わ、私は…」



亜美「真美→、ってうわっ!見てよピヨちゃん!増えてるYO!!」



小鳥「ピヨーッ!ここが楽園!百合ートピアなのねーっ!これは絶対カメラに収めるわよーっ!!!テレビ局でカメラを借りてきて正解だったわ!!!」ピヨピヨ



雪歩「か、カメラ!?」



雪歩(そっか!わかったよ!みんなが私のことが好きって言ってるのは全部ドッキリなんだ!)



雪歩(だから私が誰を選ぶかをカメラに収めて…)



雪歩(それじゃあちょっとひねった答えの方がいいのかなあ…)



雪歩「私が好きなのは…」



やよい「誰ですか…」



貴音「萩原雪歩…早く答えてくださいまし」



真「ボクだよね!」



美希「きっとミキなの!」



千早「ふふっ、私にはわかるわ…」



真美「それで…好きなのは…誰!?」



雪歩「それは…」



雪歩「亜美ちゃんだよ!」



亜美「えっ…」





雪歩「…なんちゃって…ごめんね亜美ちゃん、実は気付いちゃったんだ!これ、ドッキリなんでしょう?」



亜美「ゆきぴょん…勘弁してよ…」ガクガク



雪歩「えっ?」



貴音「何故っ…!何故私ではないのですか…」



やよい「亜美…わたしね、思うんだ…雪歩さんの隣にいるのがわたしじゃないなら…私が隣にいられるように変えなきゃって」



真美「なんで亜美なの?真美とどこが違うの?真美じゃダメなの?なんで?亜美がいなくなれば代わりに真美が一番になれるのかな?なれるよね…」



真「雪歩、最初は傷つくかもしれないけど…大丈夫だよ!ボクがついてるから!だから亜美のことは…ねっ!」



千早「亜美…あくまで私達の仲を邪魔しようというのね…もう容赦できないわ!この事務所に双海は2人も要らないと思っていたところよっ!」



美希「亜美、サヨナラなの」



亜美「ぅ…ぁ…」ガクガク



亜美「ゆきぴょんのばか!亜美のこと巻き込まないでYO→っっっ!!!」タッタッタッ



美希「逃げたの!!!みんな!追いかけるの!!!」ダダダダ



小鳥「これは…危ないけど面白くなってきたわ!」タッタッタッ



雪歩「え、えーっと…あれっ?ドッキリじゃなかったの…?もしかして私の早とちり…?」



雪歩「そ、そんな…私なんて!やっぱり穴掘って埋まってますぅーっ!!!」ガガガガ



亜美「穴掘ってないで助けてYO→っ!!!」ウワーン







おしまいですぅ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



春香「…えっ?なにこれ…」



春香「雪歩のノートが置いてあったから見てみたら…あっはっは!!!」



春香「あー…おかしい…」



春香「ちょっとー!ねえ伊織!これ見てよ!面白いから!」



伊織「そんなことよりあれ…見てみなさいよ」



春香「?」



春香「あれって…?」



伊織「あれよ」



貴音「雪歩!いざ焼肉屋に参りましょう!」



やよい「雪歩さん!今日はうちでやきにくパーティやるんですけど一緒にどうですか!?」



真美「ゆきぴょん!今日は真美とお医者さんゴッコしな〜〜い?」



真「雪歩!今日はオフだったよね!ボクと二人でレッスンしようよ!」



千早「私もやきにくパーティに参加しようかしら…行きましょう雪歩」



美希「雪歩〜、もうミキから離れちゃヤなの」



雪歩「う、うん…でもみんなで仲良くしようよぅ」



みきまみちはやよたかまこ「雪歩は黙ってて!!!」



律子「こら!アンタ達!早く仕事に行きなさーい!!!」



あずさ「あらあら〜、みんな楽しそうね〜」



春香「」



春香「…えっ?」



おしまいですよ!おしまい!





23:30│萩原雪歩 
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