2016年08月28日

早苗「シメ過ぎてP君に嫌われちゃった…」

モバマスの早苗さんssです。

初SS、初スレ建てなので至らない点があればご指摘下さい。

それでは、書き溜めを投下して行きます。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1470376421





みく「PチャンPチャン!今回のライブもうまく行ったにゃ!褒めて褒めてー♪」ダキッ



モバP(以下P)「おわぁっ!?きゅ、急に抱きつくなって!危ないだろ?」



みく「Pチャンならちゃんと受け止めてくれるから大丈夫にゃ!それより褒めてってばー!」

 

P「はいはい、今回もよく頑張ったな。偉いぞみく」ナデナデ



ちひろ「みくちゃんのライブ、大成功でしたもんね♪」



みく「にゃふふ〜♪トーゼンにゃ!」ギュウ



P「(む、胸が当たって…)みくが頑張ったのは分かったから、そろそろ離れて…」





ガチャ





早苗「おっはよー!P君今日のスケジュールは…って」



P「」



ちひろ「あっ」



みく「?」ギュッ 



早苗「Pく〜ん…?な〜にを堂々とアイドルとイチャついているのかな?」ゴゴゴゴゴゴ



P「ち、違うんです!これはみくの方からで俺は何m」



早苗「問答無用!現行犯でシメる!」ギリギリギリ



P「ギャアァァァァ!!!」



ちひろみく「」



雪美「P…」クイクイ



P「んっ、どうした雪美?」



雪美「お膝…のせて…」



P「いいぞ、おいで」ポンポン



雪美「うん…」ヨジヨジ 



雪美「P、なでて…」



P「はいはい」ナデナデ



雪美「〜♪」



ちひろ「雪美ちゃん、かなりPさんに懐いてますね」 



P「みたいですねぇ。プロデューサーとして嬉しい限りです」ナデナデ



ちひろ「(この子はちょっと懐き過ぎな気もするけど…)」







早苗「あ゛〜レッスンしんど…。ってP君!また君は性懲りもなく…」ゴゴゴゴゴゴ



P「いやいや俺は雪美を撫でてただけでそれ以上は何も!邪な気持ちなんてこれっぽっちも抱いてませんって!」



雪美「…そうなの?」



P「えっ」



ちひろ「(雪美ちゃん…。恐ろしい子)」



早苗「さて、P君?こっちへいらっしゃい」ズルズル



P「いやだからちょっと待って早苗さんまず話を」バタン 



<ギャアァァァァ!!!



ちひろ「ご愁傷さまです」



きらり「Pちゃんおっすおっす!今日もハピはだにぃ♪はぐはぐすゆー♪」ギュウウウウウ



P「わぷっ、き、きらり胸が…。息ができなっ」



早苗「P君?」ニッコリ



P「」ダラダラ



早苗「シメる♪」



P「ギャアァァァァ!!!」



志希「キミ今日もいい匂いしてるねー♪」ハスハス



P「おい志希、そんなことしたらまた…」



早苗「ん?」ニッコリ



P「」







<ギャアァァァァ



幸子「!?」ビクッ

ーーー数週間後ーーー

P「あー、体中が痛い…」ズキズキ



ちひろ「最近よくシメられてますもんねぇ。あ、スタドリいかがですか?」



P「いただきます」



ちひろ「毎度あり♪」



P「なんか最近、会う度に早苗さんにシメられてて…。俺の話全然聞いてくれないんですよ」



ちひろ「あなたがアイドルとイチャついてるからでしょう。もっと厳しく突っぱねないと」



P「それはその通りなんですが…。純粋に慕ってくれてるだけなのに強く拒むなんてできなくて…」



ちひろ「(この鈍感め)まぁ、今日は事務所にいる子は少ないですし、シメられることはないと思いますよ?早苗さんは居ますけど」



P「だといいんですけど、なんか俺早苗さんのことちょっと怖くなっちゃって…。他の子には優しくて頼れるお姉さんなのに、俺にだけあんな感じで」



ちひろ「(それってもしかして…)」



P「前はそんなことなかったんですけど…。俺、何かしちゃったのかなぁ」



ちひろ「んー、そんなことはないと思いますけど…」



ガチャ



早苗「おっはよー!」



P「さ、早苗さん…。おはようございます」ビクッ



ちひろ「おはようございます」



早苗「(今日はアイドルにじゃれつかれてないのね)」ホッ



P「今日はどうされたんですか…?確かオフだったと思うんですけど(まさか俺を見張りに来たとか…?)」ビクビク



早苗「家にいてもヒマだしねー。ここにいたら退屈しないし」



ちひろ「でも、今日はアイドルの子達何人かしかいないですよ?それに居る子も何やら皆忙しそうにしてましたし」



早苗「あらそうなの?それならP君にでも相手してもらおうかしら♪(やたっ、事務所に来て正解だったわ♪)」



P「えっ!?」ガタッ



早苗「な、何よっ。そんなに驚かなくてもいいじゃない」



P「い、いや、俺は別に」アセアセ



早苗「なぁに〜?お相手がこの早苗さんじゃ不服っての?」



P「ひっ!そ、そんなつもりじゃ!すみません、すみません…」ブルブル



ちひろ「(これは色んな意味で重症ですねぇ…)」



早苗「ちょ、ぴ、P君?(あれっ、ひょっとしてこれあたし…)」



P「うぅ…」



早苗「…よし、やっぱり自主レッスンでもしてこよっかな!よく考えたらP君の仕事の邪魔だしね!それじゃ!」





バタン!



ーーードア裏ーーー



早苗「どうしよう、シメ過ぎてP君に嫌われちゃった…」



ーーー瑞樹の部屋ーーー



早苗「はぁ…」 



瑞樹「どーしたのよ柄にもなく落ち込んで…。もしかしてP君のこと?」



早苗「!!な、何でそれを…」



瑞樹「やっぱりね…。それなりに長い付き合いだもの、それくらいわかるわ」



早苗「ぐっ…」



瑞樹「あーそうそう、聞いた話だと、最近よくP君をシメてるそうじゃない?」



早苗「そ、それはP君が女の子達とイチャイチャしてるから…」



瑞樹「まぁ確かによくアイドルとベタベタしてるけど、あんなの前からじゃない。P君も悪気は無いみたいだし、多少は見逃してあげなさいよ」



早苗「それは分かってるわよ…。でもなんか最近、P君が女の子達とじゃれあってるのを見ると、なんだかイライラしちゃうっていうか…」



瑞樹「…早苗ちゃん、それって…『恋』じゃないの?」

早苗「ふぇっ!?///そ、そんなわけないじゃない!ぴっP君はただの可愛い同僚としか思ってないから!///」カアァ



瑞樹「ふーん、ただの可愛い同僚にしてはアイドル達とイチャついてる場面に遭遇する事が多いんじゃなーい?」ニヤニヤ



早苗「ギクッ」



瑞樹「ひょっとして、つい目で追っちゃうとか、暇な時はつい近くに行っちゃうとか?」



早苗「そんなっ、べ、別にあたしはっ///」カアァァァ



瑞樹「いいから白状しなさいよ。P君の事、好きなのよね?わかるわ」



早苗「うぐっ…。そうよ、瑞樹ちゃんの言う通りよっ!もう!///」カアァ



瑞樹「あらあら♪…でも、それは別に悪いことじゃないじゃない。どうしてため息なんてつくのよ?」



早苗「それは…P君がいつの間にか、私を見るだけで怯えるようになって…」



瑞樹「あー…。そりゃあ会う度にシメられてたら怯えるのも無理ないわよ…。っていうかいつの間にかってどういうこと?普通気づくと思うんだけど」



早苗「だって、P君に会う度に誰かしらと仲良くしてて、その度にシメてるからまともに話せてなくて…。この前は偶然積極的な子がいなかったからたまたま気づけたのよ…」



瑞樹「ハァー…。あんたって子は…。ほんと不器用なんだから」



早苗「仰る通りです…」



瑞樹「どうせあんたのことだから、シメてる時は独り占めできるからそれで満足しちゃってたんじゃないの?」



早苗「うっ」グサッ



瑞樹「いい年して何やってんのよ。好きな子に意地悪しちゃう男子小学生じゃないんだから」



早苗「うぐっ」グサグサッ



瑞樹「それで怖がられちゃったら元も子もないじゃない。そんなんだからあんたはいつまでたっても」クドクド



早苗「わ、分かったから…。分かったからこれ以上あたしのハートに風穴を増やさないで…」ジワッ



瑞樹「あーもう泣かないの!いーい?これからはP君がアイドルとイチャついててもシメちゃダメよ」

 

早苗「でっでも、ほっといてもしP君が取られちゃったら…」ウルウル



瑞樹「じゃあ、このままP君に嫌われちゃってもいいのね?」



早苗「それもイヤぁ…」グスッ



瑞樹「だーかーら、めいっぱい優しくして、早苗ちゃんの虜にしちゃえばいいのよ!そうすればP君に嫌われることもないし、誰にも取られたりしない。一石二鳥じゃない♪」



早苗「うーん、そううまく行くかしら…。今まで結構シメちゃってるし…」



瑞樹「大丈夫大丈夫!あんたもP君にスカウトされたんでしょ?ということは、P君はあんたに何かしらの魅力を感じたってことじゃない。自信持ちなさい!」



早苗「!!…そうよね、これでもスタイルには自信があるし…。優しくして、ちゃんと謝れば許してくれるはず!アイドルだもの、P君くらい虜にしてみせるわ!」



瑞樹「ふふっ、やっと早苗ちゃんらしくなってきたわね♪その意気よ!」



早苗「…ありがとね瑞樹ちゃん、あたしの話聞いてくれて。それに、P君の事応援してくれて」



瑞樹「あら、何言ってるの?早苗ちゃんは親友だし、このままじゃフェアじゃないと思ったから相談に乗っただけで、P君を渡すとは言ってないわよ♪」 



早苗「んなっ!?まさか瑞樹ちゃんも…?」



瑞樹「まぁね♪」



早苗「ま、まぁ相談に乗ってくれたのは感謝してるけど、それとこれとは別よっ!瑞樹ちゃんには負けないんだから!」



瑞樹「それはこっちのセリフよっ!…あら、もうこんな時間。そろそろお開きにしましょうか」



早苗「そうね。瑞樹ちゃん、色々ありがと!また明日ね!」



瑞樹「はーい、また明日。それじゃあね!」



早苗「うん!そんじゃおやすみー!」



バタン



瑞樹「(こうでもしないと、あの子は行動に出ないわよね。ほんと初心なんだから。ふふっ)」



ーーー翌日ーーー

ありす「佐城さん、いつまでPさんの膝に乗ってるんですか。次は私の番ですので降りてください」



P「そうだぞ雪美、十分乗ってたんだからありすに変わってあげなさい」



雪美「嫌…Pと私…魂…繋がってるから…離れられない…」



ありす「なんですかそれ!非論理的です!もうすぐレッスンの準備をしないといけませんので早く降りてください!順番って言ったじゃないですか!」グイグイ



雪美「やぁ…Pは私の…痛い…引っ張らないで…」ギュウウウウウ



P「こらこら、喧嘩はやめなさい」







早苗「こらぁ!何やってるの!」





Pありす雪美「」ビクッ



P「さ、早苗さん…。これはそのっ」ビクビク



早苗「ありすちゃん、雪美ちゃん、ダメじゃない!どうして喧嘩なんてしてたの?」



Pありす雪美「!?」



P「(あれ、なんかいつもと違う…。)」

ありす「だ、だって…。ちゃんと順番って言ったのに、佐城さんがPさんから降りてくれなくて…」



早苗「雪美ちゃんは?」



雪美「最近、あんまりPに会えなかったから…嬉しくて…」



早苗「約束を破っちゃったのね?」



雪美「」コクリ



早苗「でも、約束したんだから破っちゃダメでしょ?ありすちゃんの気持ちも考えないと。ね?」



P「(そっか…。早苗さん、本当は優しくてしっかりしてて、頼れる皆のお姉さんなんだよなぁ。シメられすぎて忘れてたけど)」



雪美「うん…」



ありす「当然です。約束を守るのは当たり前のことですから」フンス



早苗「ありすちゃんもよ」



ありす「えっ」ビクッ



早苗「降りてくれなかったからって、乱暴しちゃダメよ。怪我でもしちゃったらどうするの?それに、あなた達はアイドルなのよ?」



ありす「うっ…」



早苗「それに、ありすちゃんは雪美ちゃんよりお姉さんなんでしょ?年下の子には優しくしてあげないとダメでしょ?ねっ♪」



ありす「!!…そうですね、少し大人気なかったです。佐城さん、ごめんなさい」ペコッ



P「(上手いな…。ありすの性格や扱い方が良く分かってる。俺でも難しいのに)」



雪美「ううん…私も…約束破って…ごめんなさい…」ペコッ



ありす「いいですよ、私はお姉さんですから。ちゃんと我慢します」



早苗「二人とも偉いわね♪」



ありす「それでは、レッスンに行ってきます。終わってシャワーを浴びたら、乗せてくださいね、Pさん」



P「…えっ?あ、ああ!二人ともレッスンがんばっておいで(いかん、突然のことにボーッとしてた)」



ありす「ありがとうございます。佐城さん、行きましょう」トコトコ



雪美「うん…」トコトコ



早苗「ふぅ…」



P「あっあの、早苗さん…?」



早苗「ん?どしたのP君」



P「いやあの、ありがとうございます」



早苗「いーのよいーのよ、気にしないで」



P「それでえっと…、なんで今回はシメなかったんですか…?」オソルオソル



早苗「あー…。んーと、あたしもうシメるのやめたから」



P「やめたって…一体どうして」



早苗「えっ!?ほ、ほらアレよ、アイドルとプロデューサーのコミュニケーションは大切だしP君は悪気はないみたいだしえっと…」アタフタ



P「は、はぁ…」



早苗「と、とにかく!もうあたしはP君のこと、シメたりしないから!わかった!?」



P「は、はい!(どういう風の吹き回しだ?)」



早苗「分かればよし!…ところでP君、コーヒーいる?あたしが飲むついでに、淹れてあげよっか?」



P「いいんですか?じゃあお願いします(早苗さん、コーヒーなんて飲んでたっけ?)」



早苗「〜♪」コポコポ…



P「……」

ーーー数週間後ーーー

ちひろ「Pさん、最近早苗さんにシメられなくなりましたね」カタカタ



P「そうなんですよ、逆になんか凄く優しくしてくれるようになってきて」カタカタ



ちひろ「ふーん…?まぁ、良かったじゃないですか」



P「少し前はひたすら怖かったですけど、俺は今の早苗さんの方が早苗さんらしいと思います。なんと言うかのびのびしてますし。あの頃の早苗さん、今思うとぎこちなかったっていうか」



ちひろ「(そりゃあ好きな人が若い女の子達と会う度にイチャついてるんだからぎこちなくもなりますよ)」



P「それでですね…、最近早苗さんのこと、気になり始めてるんですよね」



ちひろ「えっ!?それっていわゆる…」



P「そうですね、ちひろさんの思ってるとおりです…。でも、もちろんアイドルに手を出したりはしませんから、安心して下さい」



ちひろ「ま、まぁPさんなら手を出すこともないと思うので構いませんが…。一体どうして?」



P「なんと言うか、ギャップ?とはちょっと違うかな…。早苗さんの態度が180度変わって、どうしていきなり?って早苗さんのことをいつも考えてたら、その、好きになってしまって…」



ちひろ「そういうこともあるんですね…まぁ、頑張って下さい」



P「はは、ありがとうございます」



ちひろ「それじゃあ、私はこれで上がりますね。お疲れ様でした」



P「はい、お疲れ様でした」



ーーー同日夜ーーー



P「ふぅ、あと少し…」カタカタ…





ガチャ



早苗「P君、こんな遅くまで残業?お疲れ様、コーヒー良かったら飲んでね」コト



P「あっ、早苗さん。ありがとうございます。こんな遅くまで、どうしたんですか?」ズズッ



早苗「あー、ちょっとP君と話がしたくてね」



P「話ですか?いいですけど、もう少し待ってください…。すぐ終わりますので」コト



早苗「うん、急がなくていいからね」



P「わかってますよ」カタカタ







P「よし、終わった!すみません、お待たせしました」



早苗「うん、じゃあソファにでも座って」



P「わかりました。よいしょ」ボスッ



早苗「隣失礼するわね」ポスッ



P「あ、はい、どうぞ」



早苗「えっと、P君。あたし、前は結構P君のことシメちゃってたじゃない?」



P「あはは、そうですね。まぁ、アイドル達に俺が強く言えていればシメられることも無かった訳で」



早苗「P君は悪くないわ、問答無用でシメてたあたしが悪いの。ごめんね?」



P「もう気にしてませんし、大丈夫ですよ。お互い様ってことにしましょう。ね?」



早苗「うん、ありがと…」



早苗「それでね?なんであんなことしちゃったのかって言うと、その…えっと…(勇気を出すのよ、あたし!)」

早苗「…う、羨ましかったの!P君に構ってもらえる子たちが!///」カアァ



P「えっ?…うぇっ!?」



早苗「だって、飲みに誘っても他の大人組も付いてきちゃうから事務所と変わんないし…。今更しおらしくするのもキャラじゃないし、恥ずかしいから…」



早苗「シメる、ってことにして妨害すれば、独り占めできるかなって///」カアァ



P「つまり、今までシメられてたアレは照れ隠しみたいな物で、本当は早苗さんは俺の事が…!?///」



早苗「う、うん…///」カアァァァ



P「でっでも、何もあんなやり方じゃなくたって…。今は違いますけど、一時期俺早苗さんのことすっごい怖かったんですよ!?」



早苗「しょうが無いじゃない!アイドルの皆は女のあたしから見ても皆とっても可愛いし、あたしはあの子達に比べて若くないんだもん!」



P「早苗さん…」



早苗「普通にやっても勝てないの!だから、ああすることしかできなかったのっ!」



P「何言ってるんですか!」バンッ!



早苗「!?」ビクッ



P「そんなに言うんなら教えてあげます。いいですか、早苗さんは正義感が強くてしっかり者で、アイドル達の頼れるお姉さん的存在なんです。年なんて関係ありません。陽気で一緒にいるだけで元気が出るし、濃やかな気遣いだってできます。それに…」



早苗「わっわかったから!///恥ずかしいからもうやめてってば!シメるわよ!///」カアァァァァァァ



P「それに、こんなに可愛らしいんですから。そんな早苗さんだから、俺は誰よりも、あなたが好きなんです」



早苗「…ふぇっ?えぇ〜〜っ!?///」ボンッ



P「早苗さん、今すぐは無理ですけど…。早苗さんがトップアイドルになって、引退する時が来たら…。俺と付き合ってください」



早苗「………はい///」



P「いつになるかは分かりませんが…。必ず、俺がトップまで連れて行きますから。待っててください」



早苗「何言ってんの!あたしが!P君を連れて行くのよ!せいぜい置いていかれないように頑張りなさい♪」



P「望む所ですよ!それまで、どんなイケメン俳優にも浮気しないでくださいね?」



早苗「すっ、する訳ないじゃない!P君こそ、アイドルの子達に浮気したら絶対許さないんだから!シメるじゃ済まさないわよ?」ギロッ



P「勿論ですよ。約束します」ギュッ



早苗「あっ…。うん♪」ギュッ



P「あっ、話変わるんですけど、早苗さんに頼みがあって…」



早苗「ん、なぁに?」



P「実はその、早苗さんに俺を鍛えて欲しくて。武術とか、護身術とか得意なんでしょう?」



早苗「別にいいけど…。急にどうして?」



P「えっ!?べっ別に、なんだっていいじゃないですか!」フイッ



早苗「何よっ、教えてくれたっていいじゃない…あっ!分かった。P君、やられっぱなしじゃ悔しいから、あたしに勝ちたいんでしょ〜?」フフン



早苗「でも、いくらP君が男の人だからって、ちょっと鍛えたくらいであたしに勝てると思ったら大間違いなんだから」ニヤニヤ



P「ち、違いますよ!そんなふうに言われるくらいなら言いますけど、笑わないでくださいよ!?」



早苗「はいはい、笑わない笑わない。いいから吐いちゃいなさい」



P「…守りたい人ができたからです。俺は…早苗さんに勝てるくらい強くなれなくてもいい。ただ俺は、早苗さんを守れるくらい強くなりたいんです」



早苗「…へっ?///」ボッ



P「早苗さんは俺が守る必要のないくらい強いのは身をもってわかってますよ。でも、女性に守ってもらうのも格好付かないですし、俺は男として、ちゃんと早苗さんを守れるようになりたいんです」



早苗「そっそんな何よっいきなり///」カアッ



P「どんなに強くたって、早苗さんは俺の守るべき『彼女』なんですから。あはは、面と向かって言うのは恥ずかしいですね…」



早苗「…何よっ、P君のクセに生意気言っちゃって…!///このっ!」ダキッ



P「おっとと…、まぁ、厳密に言うとまだ彼女じゃないんですけどね。ってことで、早苗さんが引退するまでには強くなるんで、ご指導お願いしますね?」ナデナデ



早苗「ひゃっ…///(こっこの子はほんとにもう…///)」カアァァァァァ



早苗「わっ私の鍛え方は甘くないわよ!?覚悟しなさいっ!(不意打ちばっかりして、動揺させられてばっかり…)」ギュウ



P「ちょっと早苗さん強いっ、苦しいですって…!(それに早苗さんの胸が…なにこれめっちゃやわい)」



早苗「これくらいで何言ってるの!ほら腹筋に力入れて!(ほんっと、憎たらしいんだからっ!///)」ギュウウウウウ!!!



P「ギャアァァァァァ!!!」



早苗「あっ」



P「中身が飛び出るかと思った…」ボロッ



早苗「ちょ、P君大丈夫?ごめんね?もうシメないって言ったのに、つい力が…ほんとごめん…」シュン…



P「あーもー。早苗さん、顔上げてください」



早苗「…?」スッ



P「てい」デコピン!



早苗「あうっ!うぅ、いたい…」ズキズキ



P「これでお互い様です。次からは力加減、気を付けてくださいね?」



早苗「うー…。だって、P君がいきなりあんなこと言うから…///」ゴニョゴニョ



P「あんなこと?俺なんか変なこと言いました?」



早苗「な、何でもない!この話はおしまいっ!///」



P「わ、わかりましたよ…。あ、そういえば早苗さん、どうして突然優しくしてくれるようになったんですか?変化が急すぎて正直ちょっと困惑してたんですけど」



早苗「それはその…、瑞樹ちゃんにP君に怖がられてることを相談したら、男子小学生みたいなことしてないでちゃんと優しくしてあげなさいって言うから…///」モジモジ



P「ぷっ!あははっ、確かに、理由を知った今ではほんと男子小学生みたいでしたね!さすが川島さんだ、あはは」



早苗「なっ!笑うことないじゃない!///女の子の恋心を笑うなんて、P君サイテーよ!///」カアァ



P「女の…子…?」



早苗「…あぁん?」カッチーン



P「(あっやべっ)」ダラダラ

早苗「ふーん…?いい度胸してるじゃない…。あたしの気持ちを知ったからってちょーっと調子に乗りすぎじゃないの?」ゴゴゴゴゴゴ



P「ちょっ、シメるのはやめたんじゃ」ダラダラ



早苗「いいから、歯を食いしばって目を閉じなさい!すぐ終わるから」ゴゴゴゴゴゴ



P「は、はいっ!」ギュッ



早苗「…」



P「…っ」プルプル



早苗「んっ…」



P「!?んむっ…」



早苗「んっ…ふぅ…はっ…、はぁはぁ…。…いーい!?次に悪いことしたらこんなんじゃ済まさないんだから!///分かったわね!///」カアァァァ



P「ちょっ、早苗さんこれシメるって言うか」



早苗「うるさいうるさい!それじゃあおやすみP君、あたし帰るから!ちゃんと来ないとシメるわよ!///」マッカ



P「(なにこの人めっちゃ可愛い)」



バタン!



ーードア裏ーー



早苗「はぁはぁ…、やっちゃった…。まだ心臓ドキドキしてる…///」ドキドキ



ーーー翌日ーーー



P「かっ奏近いから!もう少し離れて…」オロオロ



奏「オロオロしちゃって…。ふふっ♪Pさんったらかわいい…♪キスしちゃいたいくらいよ…♪」ズイッ



P「か、奏!ダメだって!それにもうすぐ早苗さんが…」



早苗「あたしがなんですって?」ゴゴゴゴゴゴ



P「」ダラダラ



奏「あら」



早苗「P君にはお仕置きが必要みたいね」ガシッ



P「ちょっ、ヘッドロックはダメですって!顔に当たってますから!離して!///」フニョン♪



早苗「あーもーうっさいわね!ぐだぐだ言わないの!」ズルズル







バタン!





奏「行っちゃった、残念…」ペロッ



ちひろ「…なんかPさん、またシメられてるみたいですね」



瑞樹「まぁいいんじゃない?前と違ってなんだかんだ仲良くやってるみたいだし」



ちひろ「そうみたいですねぇ(うーん…これは進展があったとしか思えないわね)」



瑞樹「(うふふ、上手く行ったみたいね♪)」



ーーー仮眠室ーーー



早苗「んむっ…れろ…ちゅっ…んちゅっ」



P「んっ…ぷはっ、ダメですよ早苗さん、今はまだアイドルとプロデューサーなんですから、こういうことは…」



早苗「うっさい!これはお仕置きなの!他の子にデレデレしてた罰なんだから…ちゅっ」



P「デレデレなんて…。そろそろ他のアイドルも来ちゃいますし、ね?」



早苗「だめ!まだP君の罪は償いきれてないわ!だからもっと♪」



P「しょうが無いですね…。あと少しだけですよ?」



早苗「んふふ、ありがと♪大好きよ?」



P「はいはい、俺もですよ」



早苗「(事務所の誰にも、P君は渡さないんだから♪)」



終わり



おまけ



ーーーPの部屋ーーー



早苗「男の膝枕も案外良いものねー…。あー落ち着くー…」グデー



P「早苗さん、今日は一応今度出演する番組の対策を話し合うって話だったじゃないですか…。押し切られる俺も俺ですけど」ナデナデ



早苗「かたいコト言ってんじゃないわよ。対策なんて練らなくたってなんとかなるわ!バラエティーなんでしょ?楽勝よ楽勝」



P「まぁ早苗さんなら大丈夫だと思いますけど…。もし上手く行かなかったら、早苗さんお仕置きですからね?」ナデナデ



早苗「ふふっ、言うようになったじゃない…。調子に乗ってるとまたシメちゃうわよ?♪」グリグリ



P「あはは、頭擦りつけないで下さいって!くすぐったいです!…でも困りますね、毎回あんなシメ方されちゃ早苗さんの事どんどん好きになっちゃいますよ」ナデナデ



早苗「フフン、トーゼンでしょ?あの時とは違うもの♪」

P「男子小学生だった時ですか?」ニヤニヤ



早苗「…」グリッ!



P「いだっ!太ももつねるのやめてマジで痛い」



早苗「ふん!P君が悪いのよっ」



P「すみませんって…。でも、俺ばっかり好きになるのも気に入らないですね…。そうだ、今日は俺の方からシメちゃいますから」



早苗「えっ!?ちょっだめっ、あたし攻められるのは弱いからっ」アセアセ



P「問答無用!シメ過ぎ現行犯でシメる!」ガバッ



早苗「あっだめPくん、んっ…やん♪」



ほんとに終わり



12:30│片桐早苗 
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