2016年09月08日

佐久間まゆ「Pさんといちゃいちゃします」

P「……はい」



まゆ「……」



P「……」





まゆ「……」



P「……え? これ俺の方から何かしないといけないやつ?」



まゆ「……いざいちゃいちゃしようと思うと、何をすればいいのかわからなくて」



P「えぇ……」





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まゆ「Pさんとしたいことはいっぱいあるんですけど……難しいですね」



P「そうか……俺はいきなり面と向かって『いちゃいちゃします』と言われてちょっとまゆが心配になったよ」



まゆ「言わないとできないかな、と思ったんです」



P「言ったらできるのか……?」



まゆ「……で、できないんですか?」



P「それ、そんなにショックか……?」



まゆ「ショックです……」



P「……いや、まあ、俺もまゆがしたいことは手伝うけどな」



まゆ「……まゆ、嬉しいです。ありがとうございます、Pさん♪」



P「え、ああ。どういたしまして」



まゆ「では、いちゃいちゃしましょうか」



P「あ、うん。……しかし、いざいちゃいちゃするってなると確かに難しいな」



まゆ「難しいですね」



P「うーん……あ、まゆ」



まゆ「なんですか?」



P「今日の服、かわいいよ。いつもかわいいけど、あんまり言ってないからな」



まゆ「ありがとうございます。Pさんもかっこいいですよ」



P「そうか。ありがとう」



まゆ「いえいえ」



P「……」



まゆ「……」



P「……なんか、これ、恥ずかしいな」



まゆ「まゆはもうこれだけで嬉しくて満足してしまいそうです」



P「そうなの? なんか、割りと冷静な風に見えるんだが」



まゆ「いきなり褒められてびっくりし過ぎて顔に出せないだけですね。一周回ってそう見えるんだと思います」



P「へぇ……まゆのかわいいところと言えば、その服もそうだけど、ぜんぶがかわいいよな。とろんとした目もかわいいし、結構ちっちゃいところもかわいい。性格もかわいければ、仕草もかわいいよな」



まゆ「……あう」



P「今のもかわいい」



まゆ「……Pさん」



P「なんだ?」



まゆ「まゆのこと、からかってますか?」



P「本心だよ」



まゆ「……Pさん、ずるいです。まゆ、もっともっと、Pさんのこと、好きになってしまいます」



P「俺も今そんな気持ちだよ」



まゆ「……ずるいです」



P「まゆもな」



まゆ「……結婚、します?」



P「いやいやいやいきなりちょっと飛びすぎだろ」



まゆ「でも、相思相愛……」



P「なんで『Pさんの言ってることがわからない』みたいな顔してるんだよ……」



まゆ「まゆの気持ちがわかるなんて……愛の力、ですね」



P「愛の力じゃない」



まゆ「えっ……まゆとPさんの間に、愛はないんですか……?」



P「そういう意味じゃないしそんな泣きそうな顔しないでくれ……」



まゆ「じゃあ、結婚するってことですか?」



P「だーかーらー!」



まゆ「……まゆ、Pさんの言っていることがよくわかりません」



P「俺もまゆの言っていることがよくわからないよ……」



まゆ「では間をとって入籍だけする、というのは」



P「ダメ」



まゆ「ですか……」



P「……まあ、まだ、な」



まゆ「Pさん……はい♪」



P「で、だ……いちゃいちゃ、だったか」



まゆ「いちゃいちゃ、ですねぇ」



P「……こちょこちょー」



まゆ「きゃっ……Pさん、いきなりなんて、ひどいです」



P「確かに年頃の女の子にいきなりこういうことするのはダメだな」



まゆ「……こちょこちょ〜」



P「んっ、あ、ちょ、まゆ? やめ、ちょ、やめろって」



まゆ「うふ……仕返し、ですよぉ」



P「くっ……それなら、俺も、こうだ」



まゆ「きゃっ♪」



P「ふっふっふ……逃がさないぞ、まゆ……」



まゆ「うふ……まゆだって、Pさんに負けるつもりはありませんよぉ」



P「ふっ……なら、受けてみるがいい。俺のくすぐり術を!」



まゆ「まゆをなめないでください……まゆだって、本気を出せば……とぉー」



P「甘い! ここだ――あっ」モニュ



まゆ「ひゃっ」



P「……」



まゆ「……」



P「……その、ごめん」



まゆ「い、いえ……まゆも、ちょっと、はしゃぎすぎちゃったので」



P「う、うん……」



まゆ「……Pさん」



P「……な、なんでしょうか」



まゆ「……どう、でしたか?」



P「……やわらかかったです」



まゆ「……うふ。それなら、良かったです」



P「良かったのか……?」



まゆ「恥ずかしかったですけど……Pさんですから」



P「……そうか」



まゆ「はい♪」



P「……ところで、割りともういちゃいちゃしたと思うんだが」



まゆ「もっと……は、ダメ、ですか?」



P「……いいけど」



まゆ「……やっぱり、Pさんは優しいですね」



P「……そんなことはない」





――



P「……色々やったけど、まあ、最終的にはこれに落ち着くんだな」



まゆ「はい。……Pさんと手を繋いで、二人で寄り添って……それだけで、まゆは幸せです」



P「ある意味、こうして何もしないことこそが、いちばんのいちゃいちゃなのかもしれないな」



まゆ「そうですね。Pさんの言う通りかもしれません」



P「……なあ、まゆ」



まゆ「なんですか? Pさん」



P「満足、したか?」



まゆ「それは……うふ。ずるい質問ですね」



P「ずるいか?」



まゆ「ずるいです。だって、Pさんには、まゆの気持ち……わかっているでしょう?」



P「ちょっとは、な」



まゆ「……満足は、していません」



P「うん」



まゆ「だから……Pさん。これからも、よろしくお願いしますね」



P「ああ。満足できるまでは、な」



まゆ「……それだと、まゆ、永遠に満足できないかもしれません」



P「そうか。……じゃ、俺もまゆも、長生きしなくちゃな」



まゆ「……はい♪」













21:30│佐久間まゆ 
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