2016年09月18日

千早「スマートフォンを買ったわ」




ーー事務所







千早「春香に押されて半ば強制的に買わされてしまったけれど……これ、一体どうやって使うのかしら?」



千早「誰かに聞けば簡単なのだろうけれど……あいにく今は誰もいないみたいね」



千早「それにしても音無さんに社長もいないなんて……珍しいこともあったものね」







ーー事務所ビル1階 たるき亭





P「まぁ、珍しいも何もテレビの企画ですからね」



小鳥「と、いうわけで今回は『如月千早 文明の利器に触れる』と題して、千早ちゃんがスマートフォンを買った様子をモニタリングしたいと思います!」



伊織「文明の利器って……あんたら千早をアフリカの少数民族か何かだと思ってるんじゃないでしょうね」



春香「いやいや……機械に関してアフリカの少数民族の人と千早ちゃんを一緒にしたらさすがに失礼だよ!少数民族の人に」



伊織「あんた親友のくせに結構ひどいこと言うのね」





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律子「まぁ有名なマサイ族の人達ですら、今はiPhoneを使っている時代だから間違ってはないわね」



伊織「少数民族の話はもういいわよ!それにしてもそんなに千早って機械オンチなわけ?」



真美「真美がこの間VITAやってたら『ファミコンってこんなに小さくなったのね』って言ってきたYO〜」



亜美「亜美がこの間3DSやってときなんて『それ知ってるわ。バーチャールボーイって言うのよね』って言ってきたYO〜」



伊織「あいつ実はおっさんとかじゃないでしょうね……でもゲームに関してだけなら知識が欠落しててもそこまで不思議じゃないわ」



真「それがゲームだけじゃないっぽいんだ。この間ボクが雪歩とSkypeでビデオ通話してた時も……」



雪歩「あー千早ちゃんはいってきたよね『萩原さん!それはなんの番組に出演しているの!?どうして真と会話が通じているのかしら……さてはドッキリね!カメラ!カメラはどこ!』って……」



伊織「なんでそこでドッキリを疑うのに今回は疑わないのよ!」



P「まぁまぁ伊織、そんなにツッコんでるともたないぞ」



小鳥「そうよ伊織ちゃん。まだ始まってすらいないんだから。ほら!千早ちゃんが動いたわよ!」



伊織「そんな、動物バラエティじゃないんだから……」







千早「まずは電源をつけなきゃいけないわね……」



千早「ボタンはどれかしら」ペタペタ



伊織『いや、横に明らかなのがあるじゃない!』



千早「この横のは……」



伊織『そうそう!それよ!』



千早「押すと開くやつよね。これは違うわ」



伊織『なんでそうなるのよ!』



春香『が、ガラケーのワンプッシュオープンボタンと勘違いしてる』プルプル



千早「そうだわ!たしかこないだCMで!」



雪歩『絶対ろくでもないこと思いついてますぅ』プルプル



千早「オッケーグーグレ!」



全員『くはっwwwwwwww』







千早「?、返事がないわね」



伊織『そ……想像以上にひどいわね』



亜美『真っ暗な画面に話しかけるのとかシュールすぎるっしょ!』



真美『しかもグーグレってwwwwwwグーグレってなにwwwwwwww』



千早「って、私は何をやっているのかしら!」



真『や、やっと気づいたのかな?』



千早「開かないとボタンが出てくるはずないじゃない」カチカチッ



全員『それが電源だからねwwww

wwwwww 』



千早「あら、ついたわ」



春香『そりゃそれが電源だからね!』







千早「……?時計が大きく出ている画面になったわ」



律子『ロック画面に辿り着くまですら一苦労ね』



千早「……ボタンがないわ?」



P『そりゃねえよ!』



千早「困ったわ……ボタンがないなんて。もしかしてこれは携帯電話じゃないんじゃ……」



真『携帯だよ!』



千早「もしかして……春香、私をからかって時計を買わせたんじゃ……」



伊織『ほら、親友……疑われてるわよ』プルプル



春香『千早ちゃwwwwwひどいよwwwwwww』







千早「何かしら?この鍵のマーク」



伊織『そうそう!それをスライドするのよ!』



千早「鍵ってことは触られたくないものってことよね。間違っても触れないように気をつけましょう……」

 

真『一生使えないよ!』



千早「あっ!間違えてこすってしまったわ!って……あら?なんか色々出てきたわ」



雪歩『奇跡ですぅ』







千早「色々あって何がなんだかわからないわね……」



千早「まずはインターネットというものをやってみたいのだけれど……」



律子『なんかお婆ちゃんが初めてパソコン触った時みたいですね』



P『まぁ、実際そんなもんだからな』



千早「ないじゃない!インターネット!」



春香『駄目だwwwww千早ちゃんじゃブラウザなんて言葉しらないよwwwwwww』



伊織『あんたさっきから笑いすぎでしょ……』



千早「そうだわ!たしか店員さんがパケットとかいうものが必要だって言ってたわね!」



亜美『ま、まさか……』



千早「パケット……スーパーに売ってるかしら」



全員『売ってないよwwwwwww』







伊織『どうすんのよ!千早が本当にスーパー行っちゃって、もう20分よ!』



小鳥『まあまあ伊織ちゃん。そのうち帰ってくるわよ。ほら!扉の開く音がしたわ!』



千早「本当にこれでいいのかしら……?」ガサッ



伊織『ほらー!バゲット買わされちゃってるじゃない!さすがの千早も首かしげてるわよ!そりゃそうよね!パンとスマホなんてどう考えても関係ないもの!』



千早「ハーフサイズでちゃんと繋がるのかしら……」



伊織『そういう問題!?』





千早「さて、ここからどうすればいいのかしら」



亜美『バゲットの上にいい感じのバランスでスマホを乗っけてるよー……』



真美『しかも若干ドヤ顔なのが意味不明っしょー』



千早「あら?もしかしてこのマイクのマークは……」ピロン!



春香『そ、それでもいいんだけどそれじゃないよ!』



千早「オッケーグーグレ!」



全員『だからさぁwwwwwwwwwwww』





千早「あら、なにか出てきたわ。グーグレを音声で操作、電話をかける、経路を検索、メッセージを送信する、リマインダーを設定する、質問する、音楽や映画を再生する、アラームを設定する、他の音声操作を探す……?インターネットに繋ぐがないじゃない!」



伊織『あんたが今見てるのがインターネットよ!』



千早「仕方ないわ、質問をしてみましょう」



雪歩『えぇ……』



千早「インターネットにはどうやってつなぐの?」



ピロン!



千早「あら、あふぅ知恵袋の記事が出てきてしまったわ。聞き方が悪かったのかしら……」



千早「……」



千早「インターネットに繋がっているわ!」



伊織『だから、さっきから繋がってるわよ!』





千早「なるほど……最新の携帯電話は話しかけないとインターネットに繋がらないのね」



真『ダメだ!このままだと千早、電車の中とかでもオッケーグーグレしかねないよ!』



律子『まずいわね……完全に痛い人よ』



亜美『つーか、おんせーそーさ使ってる人とか見たことないっしょー』



真美『siriと違って面白くもないちねー』



千早「……せっかくインターネットに繋がったことだし、なにか検索してみようかしら」



伊織『やっとまともに使えそうね』





千早「検索はここね。この画面なら学校の授業で見たことがあるわ」タップ



千早「携帯のボタンみたいな画面が出てきたわ!」



千早「なるほど……こうやって入力するのね」



千早「何を検索しようかしら……」



千早「……」



伊織『何を調べてるのかしら……』



小鳥『このスマホも実はこちらで用意したものですので、画面をモニターに表示することができます。見てみましょう』ポチッ





【バスト大きくしたい】 





全員『ーーっwwwwwwww』



春香『ちwwwww千早ちゃんwwwwwwww』



雪歩『切実ですぅ』



伊織『せめてAND検索ぐらいしなさいよ!』









伊織『で?千早がバストアップ関係の記事を読み始めてもう2時間になるわけだけど?そもそも今回の最終目標ってなんのよ。何したら終わりなわけ?』



小鳥『えーっと今回は一応、千早ちゃんがLINEを始めて……春香ちゃんにLINEを送ったら終了になってるわ』



伊織『難易度高すぎないしら?』



春香『一応、スマホを買ったらまずLINEを入れて私に連絡してっていってあるんだけど……』



律子『まずLINEがなんだかわかってなさそうね』



真『というかこのままにしてたら千早、夜までLINEのことなんて思い出さないと思うよ』



P『仕方ない。あまり干渉はしたくなかったが……』





prrr…prrr…





千早「電話……?春香からね」



小鳥『電話帳はショップで移してあります』



千早「……右にドラッグ?こうかしら」スッ



千早「もしもし春香?」



春香「やっほー、千早ちゃん。スマホはどう?使いこなせてる?」



千早「もうバッチリよ。まるで自分の手足のようだわ」



伊織『どの口が言うのよ!』



春香「そ……そっか。そ……それはよかったね」プルプル



千早「どうしたの春香?お腹でも痛いのかしら?」



春香「う…ううん。大丈夫。ところで千早ちゃん。もうLINEは入れてくれた?」



千早「LINE……ああ!忘れていたわ。ごめんなさい。調べ物に夢中になってしまって」



春香「し、調べ物?何調べてたの?」



千早「……生物学についてよ」



春香「せ、生物学っ!げっほ!げほ!ち、千早ちゃんは勉強家だね!」



千早「春香?大丈夫?やっぱり具合が悪いんじゃ……」



春香「そんなことないよ!とにかく千早ちゃん!早くLINE送ってね!楽しみにしてるから!」



千早「え、ええ。わかったわ」



春香「じゃあね!」



千早「ちょ、ちょっと春香」ブチッ



千早「……大丈夫かしら。仕事続きで体調を崩したんじゃなければいいけれど」



春香『千早ちゃん優しいwwwwwww優しいけどwwwwwwwもう色々wwwwwwww』



P「うんうん。春香は頑張った。頑張ったぞー」





千早「とにかく春香が言っていたLINEっていうのをやってみましょう」



千早「……ところでLINEって何かしら」



伊織『やっぱりじゃないの!』



千早「……!そうよ!私には困った時の味方がいるじゃない!」



真『まさか……』



雪歩『もうやめて……もうやめてくださいぃ』



千早「オッケーグーグレ!」



全員『wwwwwwwwwwwww』





千早「LINEって何?」



ピロン!



千早「記事が出てきたわ。読んでみましょう」



千早「ふむふむ……なるほど」



千早「こんな便利なものがあったなんて!もうポケベルなんていらないじゃない!」



伊織『それはLINEができる前からいらないわよ!』



千早「早速ダウンロードしてみましょう。この記事によると……グーグレストア?からダウンロードするのね」



千早「グーグレストア……事務所!の近くにそんなのあったかしら?」



亜美『場所だと思ってるよ……』



千早「善は急げね!行ってみましょう!」バタンッ



真美『出かけちゃったYO〜!』





伊織『で?千早が出かけて1時間なわけだけど……、もう企画始まってから4時間はたってるわよ。すっかり夕方じゃないの!というか仕事ないなら帰りなさいよ!いつまで事務所にいんのよ!』



小鳥『こっそり千早ちゃんの家に仕掛けたカメラは無駄になりそうですね……』



P『でもそれだけ千早にとって事務所は居心地のいい場所なんじゃないか?千早は一人暮らしだし、みんながいるこの場所が大好きなんじゃないかな』



伊織『そ……そう言われると悪い気はしないけど///』



春香『まぁ、今は誰もいないけどね』



伊織『あんたって何でそういうこと言うのよ』



ガチャッ



小鳥『あ、千早ちゃんが帰ってきたわよ』







千早「まさかグーグレストアがアプリのことだったなんて……」



律子『とりあえず間違いには気づいたみたいね』



千早「交番で聞いたらすごい苦笑いをしながら教えてもらえたわ」



伊織『そりゃそうよ!』



真美『いい迷惑だYO……』



千早「しかもLINEは最初から入っていたなんて……盲点だったわ」



伊織『……人生で一番無駄な1時間を過ごした気がするわ』







千早「ふぅ……これでいいのかしら」



小鳥『ところどころ苦戦はしていたものの、オッケーグーグレの力を借りてなんとか登録できたようですね』



雪歩『もうあのCM見るだけで笑っちゃいそうですぅ……』



千早「あら?登録してないのに友だちがたくさんいるわ」



小鳥『17人……らくらくホンの貴音ちゃん以外のウチのアイドルと私とプロデューサーさんに社長、後は876プロの3人ですね』



雪歩『学校のお友だちとか……』



真『雪歩……』



雪歩『ご、ごめんなさいぃ』



千早「春香は……これね。写真が私とのプリクラじゃない。もう!勝手に使って……まぁいいのだけれど」



伊織『なによこの千早のぎこちない笑顔……あんたといるの楽しくないんじゃないの?』



春香『そんなことないよ!ただ、プリクラ撮ろうって言ったら千早ちゃんが『い、嫌よ!目を魚みたいに巨大にされて肌を新品のタオルみたいに白くされて足をごぼうのように細くされるんでしょう!』って暴れちゃって……なんとか引き込んだあとの写真だから』



伊織『まぁ間違ってはないわね』



律子『にしてはこのプリクラ、補正がほとんどないように見えるけど』



春香『私がそういう機種を選んだんです!千早ちゃんの可愛さに余計な手を加えるなんてナンセンスですから!』



伊織『だったら最初からそういうのにするって説明してあげなさいよ』



春香『嫌がる千早ちゃんも可愛くてつい』



伊織『……千早も大変ね』











千早「このトークっていうのでいいのかしら……」ポチッ



千早「こんな画面になってるのね。この白い枠にメッセージを入れるのかしら」



千早「えっと……千早よ。ちゃん届いてるかしら?と」ポチッ



ピロン!



春香『あっ!千早ちゃんからLINE来ましたよ!』



伊織『やっとこれで終わりね……疲れたわ』



小鳥『いいえ。まだ終わりじゃないわ。春香ちゃん、LINEを続けてもらえる?』



伊織『まだやるわけ!?千早がLINEできたんだし終わりでいいじゃない!』



春香『わかりました小鳥さん!たしかにここからが面白そうですもんね!』





春香『『届いてるよ!えへへ……千早ちゃんとLINEできるなんて嬉しいなぁ』っと』



伊織『読み上げるとこれ以上ないくらいあざといわね』



ピロン!



千早「春香……///『私も嬉しいわ』と」



ピロン!



春香『『ところで千早ちゃん。スタンプって知ってる?入力欄の横のニッコリマークを押すと可愛い絵文字みたいなのが遅れるんだよ!』っと』



ピロン!



千早「ニッコリマーク?……これね。ホントだわ!でもこのてるてる坊主みたいなキャラクター可愛くないわね……むしろなんか憎たらしいわ」



亜美『わかるーアレ使われるとなんかイラッとくるっしょー』



真美『ロンゲのやつもなんかキモいよねー』



雪歩『うぅ……いつもあれ送っちゃってごめんねぇ……』



亜美『うあうあー!ごめんゆきぴょん!雪ぴょんのことじゃないよ!』



真美『そうだよゆきぴょん!ゆきぴょんは可愛いから何送っても許されるっしょ!』



雪歩『うぅ……こんなダメダメな私は……穴掘って……』



真『うわっ!ダメだよ雪歩!ここ事務所じゃなくて借りてる場所なんだから!いや、事務所なら掘っていいってわけじゃないけど!』



伊織『事務所で掘ろうと下がここなんだからどっちみち被害被ってるのはたるき亭なんじゃないかしら……よくそんな奴らに場所貸してくれたわね』









千早「あら、こっちのクマはちょっと可愛いじゃない。送ってみようかしら」



ポンッ



春香『あ、千早ちゃんからスタンプが来たよ!』



ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

PON☆

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ジュウマンドル

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ

ポンッ



春香『うわっ!すっごい送られてきた!』



伊織『なんか変なの混じってなかった……?』



千早「いくらでも送れるのね!楽しいわ!」ポチポチポチポチポチ



律子『こんなに楽しいLINEスタンプがさらに楽しくなる!765プロのスタンプも100コインで発売中です!ぜひお買い求め下さい!』



真『さすがだなぁ律子』











春香『もー!千早ちゃん調子に乗って!ちょっと懲らしめちゃうよ!』



春香『『ところで、千早ちゃんはLINEの料金プランはどれにした?私はブロンズプランだからスタンプ送るのは有料なんだけど、千早ちゃんはそんなにスタンプ送ってるからスタンプを送るのも無料なシルバープランなのかな?それともまさか画像とか動画もタダで送れるゴールドプラン!?』っと』



ピロン!



伊織『よくもそうポンポンとデマカセが出てくるわね……』



千早「『プラン?プランって何なの!?』」



ピロン!



伊織『ほら、千早めっちゃ焦っちゃってるじゃないの!』



春香『『えっ!千早ちゃん!もしかしてプラン入ってないの!?そしたらチャット1回100円、スタンプ1回200円かかっちゃうよ!』』



亜美『もうやめたげてよぉ……』













千早「大変!スタンプだけでも4000円はかかっちゃってるじゃない!どうやってプランに登録するのかしら!……でも春香に聞こうにもお金がかかってしまうし……そうだわ!この横にある受話器の形のボタン……これは電話じゃないかしら!」ポチッ!



伊織『いや本当にプラン制なら電話の方がかかるとかは思わないのかしら……』



真『普通の電話で聞けばいいのに……』



テテレテテレテテレテテレン



春香『もしもし千早ちゃん!ダメだよ!今LINEで電話なんかしちゃ!』



千早「え、な、なにかまずいのかしら」



春香『まずいもなにも!プランに入ってない人がLINE通話をしたら!規約違反措置でスマホが爆発しちゃうんだよ!』



伊織『さすがにそんなの信じるわけないでしょうが……』



千早「嘘!そうとわかればこんなの持ってられないわ!」ガラッ



律子『ちょっと!千早が窓開けましたよ!』



千早「えいっ!」ブンッ!



伊織『投げちゃったじゃないの!』









ーー事務所ビル前





響「ふんふふふ〜ん、思ったより早くロケから帰ってこれたぞ!それにしてもベーリング海でのカニ漁はきつかったな〜ハム蔵!」



ハム蔵「ヂュヂュィ!」



響「みんなは1階のたるき亭でなんなやってるらしいぞ!事務所には上がっちゃダメだっていうし……行ってみるさー」



ハム蔵「ヂュィ!」



エイッ!



響「あれ?千早の声g」ゴツン!



ハム蔵「ヂュィィィ!?」



響「ハム蔵……刻が見えるぞ……」バタンッ



ハム蔵「ヂュィィィィィ!」









真『今、響の声がしたような……』



真美『気のせいっしょー、ひびきんは今海外ロケだYO』



伊織『そんなことよりどうすんのよ!なんか千早もやりきった顔してるし!』



小鳥『ネタバラししましょうか』



春香『私がいきます!こうなったのもきっと……私のせいだからっ!』



伊織『なんかいい感じに言ってるけど本当にあんたのせいだからね』



春香『スマホも拾って渡してきますねー!もしかしたら壊れてないかもしれませんし!』







春香「って響ちゃん!?なんで倒れてるの!?」



ハム蔵「ヂュヂュィ!」



春香「これ……千早ちゃんのスマホ……もしかして落ちてきたこれに当たったってこと?」



ハム蔵「ヂュィ!」



春香「そしたら私のせいだ……ごめんね響ちゃん。……ここに寝かせたままじゃ危ないし……真ー!ちょっと来てー!」



ガラガラッ



真「どしたの春香……ってうわぁ!響!?」



春香「実はかくかくしかじかどんがらがっしゃーんで……」



真「まるまるうまうままっこまこりーんってことだね。わかった。ボクがたるき亭に運んどくよ。春香は千早のとこいってあげて!」



春香「うん!ありがとね真!」タッタッ





真「よいしょっと……って、軽いなぁ響……それになんだか柔らかいしいい匂いする……」



真(いつも一緒にいる時はまじまじと見たことないけど……こうみるとやっぱり響って可愛いなぁ……ボクなんかよりもよっぽど女の子らしいや)



響「うぅ……」コテン



真(か、顔がこっちに///しかも響の唇すっごく綺麗だ……)



真(女の子同士ならファーストキスにならないはず……そうだ!これは研究……より女の子らしくなるための研究なんだ!)スーッ





雪歩「マコトチャン……?ナニシテルノカナ」



真「ひぃ!雪歩!こ、これはそのっ!響の顔にハム蔵の毛がついてたから!」



雪歩「ヘーソレナライインダケド……アマリカンチガイスルヨウナコトシナイデネ」



真「う、うん。気をつけるよ!気をつけるからスコップはしまってくれないかな」









ーー事務所





春香「ちーはーやちゃん!」



千早「春香!さっきはありがとう。おかげで爆発に巻き込まれないですんだわ」



春香「そのことなんだけど……実は……」







千早「ええっ!爆発のこともプランのことも全部嘘だったの!」



春香「ごめんなさい!ついついからかっちゃって……」



千早「しかも悪戦苦闘していた姿を全部見られていたなんて……恥ずかしすぎるわ!」



春香「ごめんね……千早ちゃん」



千早「……まぁいいわ。そのおかげで私もスマホが使えるようになったんですもの。さっきのはもう壊れてしまっていると思うけれど」ニコッ



春香「千早ちゃん……!それが壊れてなかったんだよ!たまたま下を歩いてた響ちゃんに当たって、地面に直撃せずにすんでたんだ!ほらっ!」つスマホ



千早「嬉しいのだけれど……我那覇さんが気の毒で素直に喜べないわ……ところで春香、このスマホなんか熱くないかしら」



春香「たしかに……それになんか膨らんでるような……って千早ちゃん!スマホから火が出てるよ!」



千早「きゃあ!」ブンッ!



バコォォォォォン!



真美「うわぁ!なんか爆発したみたいな音が聞こえたよー!」



伊織「まさか……ちょっとプロデューサー!千早のスマホ、あれなんて機種よ!」



P「えーっと、だな……Gal〇xy N〇TE7……あっ」



伊織「バッカじゃないの!!!」











おしりちん

















12:30│如月千早 
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