2016年09月28日

二宮飛鳥「ボクのプロデューサーは手が寂しい」

のんびりと書いていきます



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1474015337



−−−事務所−−−









P「うーん...」



P「どうすっかなぁ...」





ガチャッ





飛鳥「ふぅ...戻ったよ」



P「おお、おかえり」



飛鳥「お疲れ様、なにか悩み事かい?」



P「まあちょっとな、レッスンどうだった?」



飛鳥「いつも通りだったよ、特に報告すべきところはないね」



P「なんだよ味気ないな、なんかこう...『今日は調子がよかったよ、まるでボクの身体が脳からの指令を受けるより早くボクの動きを世界に残そうと欲しているかのようで...』とか...」



飛鳥「ボクの反応をどう思おうと勝手だけど、ずいぶんと余裕があるようだね?」



P「あっ、いけね、早く決めないといけないのに...」



飛鳥「やれやれ...コーヒーでも淹れようか?」



P「おっ、悪いな」



飛鳥「構わないさ、カフェインで脳を活性化させた方が能率も上がるというものだろう」



P「サンキュー」



飛鳥「少し待っていてくれ、今淹れてくるよ」



P「砂糖は二つで頼む」



飛鳥「わかっているさ、いつも通りだろう?」

P「うーん...」ズズッ...



飛鳥「......」ズズッ...





P「どうするか...」



飛鳥「......」



P「こっちもいいし、いやでもこっちもなかなか...」



飛鳥「......」



P「いっそのこと、両方ってのも...」



飛鳥「P...」



P「ん〜?」





飛鳥「キミは本当に好きなようだね、ボクのエクステを触るのが」

P「おぉ、悪い悪い」イジリイジリ



飛鳥「...そのセリフを何度聞いたかな、今までに」



P「うーん、すまんな...集中してる時になにかを触るのクセなんだよ」



飛鳥「...いつも思うんだが、自分の髪の毛を触ればいいんじゃないか?」



P「髪伸ばしてた時は自分で触ったりしてたな」



飛鳥「へぇ、キミにもそんな時期があったのか...」



P「いや、ウソだけど」



飛鳥「...どうしてそんなところで自分を偽るのか理解に苦しむね」



P「なんとなくだ、それに自分で自分の髪触っても楽しくないだろ、多分」



飛鳥「ほう...つまりキミは自分の楽しみのためにいつもボクのエクステを触る、と?」



P「そういうわけじゃない、ただ昔から考え事をするとこうなんだ」



飛鳥「...誰しもクセというものは持っているだろう、ボクだってそうだ」



飛鳥「特になにかに集中している時というのは、カラダが意識という檻から逃げ出しやすいものだからね」



飛鳥「だが、せめて他人に迷惑をかけるようなクセには早めに気づいて、なんらかの対策を取った方がお互いの距離を遠ざけないためには有効だと思うね」



P「だよなぁ、人に迷惑をかけるのは慎まないとな」イジイジ



飛鳥「...言動と行動の不一致が甚だしいね」



P「おっととすまん」パッ

飛鳥「...まったく、どうやらキミの手はボクが考えているよりもずっと孤独のようだ」



P「悪いな、どうも考え事してると...」



飛鳥「ふぅ、困ったものだね...」



飛P「でも飛鳥のエクステいじってると不思議と考えがまとまるんだよなぁ」



飛鳥「...へぇ」



P「それに触り心地もいいから手が勝手に飛鳥のほうに向かうのかも、いつもゴメンな?」



飛鳥「ひょっとしてアレかい?キミは...その...髪フェチというやつなのかな」



P「いやいや、それはないと思うぞ、だって綺麗な髪の毛見てもなにも感じないし」



飛鳥「...事務所にはボクみたいなエクステではなく自前で綺麗な髪の毛を持っている人も多い、その人たちを見てもキミの心の琴線はなんら刺激されない、と?」



P「ないな、まあ綺麗だなとはもちろん思うけど」



飛鳥「ふむ...」





飛鳥(...つまり、ボクのエクステにのみ反応するということ...なのか?)

P「飛鳥、どうしたボーっとして」



飛鳥「いや、なんでもないよ」



P「そっか、急に黙り込むから何かあったのかと思ったよ」



飛鳥「ちょっと考え事をね、ところで忠告しておくが、ボクにやるならまだしも事務所の他の人には慎んだ方が身のためだと思うよ」



P「あー、そうだな...それは身に染みてわかってるよ」



飛鳥「どういうことだい?」





P「実は前に一回だけ...ちひろさんの三つ編みをいじくりまわしたことがあってな...」





飛鳥「...知らなかったよ、キミがそこまで勇敢だったとは」



P「あんときゃ大変だった、ちひろさん三日も口きいてくれなくてさ...」



飛鳥「髪は女の命とも言うだろう、命を無造作に触られて嬉しいと思う人は少ないだろうね」



P「ああ、気を付ける」



飛鳥「そうしてくれ、それより仕事はいいのかい?」



P「おぉ、そうだった...うーん、どうしよう」

飛鳥「Pがそれほど悩んでいるのなんて初めて見るよ、いったいなんなんだい?キミをそんなに悩ます難題とは...」



P「いやほら、今度ハワイで仕事あるだろ?」



飛鳥「ああ、そういえば...」



P「その時水着撮影があるんだが、そこで飛鳥たちが着る水着の候補を選んでたんだよ」



飛鳥「ボクの...?」



P「飛鳥のイメージに合うものはどれかなと思ってな、セクシー系がいいのかかわいい系がいいのか...」



飛鳥「ふむ、なるほどね...」



P「これなんかあんまり子供っぽすぎるし、これは逆に派手だろ?どれがいいかなと思って色々考えててなぁ...」



飛鳥「そうだね、確かにこれは難題だ...」



P「あー、マジで悩む、どうするかな...」イジリイジリ





飛鳥(言ったそばからまたボクのエクステを...)



飛鳥(Pは悩み始めるといつもこうだ...)





P「これは...あー、でもちょっと過激かなぁ...」イジリイジリ





飛鳥(普通なら怒るべきところなんだろうけど...)





P『飛鳥のエクステいじってると不思議と考えがまとまるし...』





飛鳥(......)



飛鳥(...やれやれ、仕方ない)



飛鳥(不条理だとは思うが、Pの考えがまとまるなら...今しばらくボクのエクステにはガマンをお願いしようか...)





P「飛鳥、これなんかどう思う?」イジイジ



飛鳥「ふむ、そうだね...なかなか挑戦的なデザインだな...」

ガチャッ!





裕子「お疲れ様でーす!」





P「ようユッコ、お疲れ」



裕子「お疲れ様です、二人してなにしてるんですか?」



飛鳥「ちょっと衣装の相談さ」



P「ハワイの撮影で着る水着をどうするかってな」



裕子「ハワイ!?それって私も行くやつですよね?」



P「ああ、ユッコの水着は大体候補を絞り込んでおいたぞ」



裕子「本当ですか?見せてください!」



P「おいおい慌てるなって...一応この中から着てもらうつもりだ」



裕子「おぉー、いいですね!なんか可愛いくてサイキックです!」



P「水着がどうサイキックなんだ...?」



裕子「あっ、プロデューサー!私これもいいです、これも持っていきましょう!」



P「これか?うーん、でもこれはいくらなんでも子供っぽすぎる気が...」



裕子「いいじゃないですか、可愛いです!」



P「うーむ、でもなぁ...」スッ





飛鳥(っ!!)





裕子「お願いします!ムムム〜、サイキックお願い〜!」



P「そう言われてもこれはどうなんだ...」イジリイジリ





飛鳥(...なにをしているんだ)



飛鳥(なぜ...)





飛鳥(なぜ裕子の髪をいじっているんだ...!?)

裕子「ねっ?いいじゃないですか、お願いですよ〜!」ピョンピョン♪



P「まあ、悪くはないと思うが...」イジリイジリ





飛鳥(裕子が飛び跳ねるから彼女のポニーテールが上下に揺れている...)



飛鳥(ポニーテールの語源は馬の尻尾...つまり地を駆ける馬の尾の躍動のイメージがあの髪型に...)



飛鳥(...いや、今そんなことはどうでもいい)



飛鳥(なぜだP...)



飛鳥(キミは...キミはボクのエクステにしか反応しないんじゃなかったのか...!?)





裕子「あっ、そういえばプロデューサー!撮影以外の日は遊んだりできるんですか?」



P「一応できるはずだぞ、スケジュールにもちょっと余裕を持たせてるからトラブルがない限りは大丈夫だ」



裕子「やったー!プロデューサー、スイカ割りしましょう!あとバーベキューも!」



P「バーベキュー?うーん、やってやれないことはないはずだが...」



裕子「どうせなら派手に打ち上げしましょう!スタッフさんたちもいっしょにみんなでバーベキューです!」



P「スタッフさんたちもかぁ...まぁ悪くはないが...」イジリイジリ

飛鳥(また裕子の髪を...)



飛鳥(P、キミってヤツは...)



飛鳥(...裕子も裕子だ)



飛鳥(16歳と言えば世間一般的には思春期の真っ只中じゃないか、その年頃の女性が男性に髪の毛を触られてなにも感じないというのか...)



飛鳥(やはりサイキッカーの思考はボクの理解の範疇を超えている...?)





裕子「ムムッ?プロデューサー?」



P「んっ、どうした?」



裕子「いえ、私の髪の毛に何か着いてるのかなと思って」



P「ああ、すまん...考え事してたらなんとなくユッコの髪の毛を触ってた...」



裕子「むぅ〜...急に触られたらビックリするじゃないですか...」

飛鳥(やれやれ...やっとか...)



飛鳥(さあ裕子、遠慮することはない、相手は女子の髪の毛という聖域を荒らす暴虐の徒だ...)



飛鳥(好奇心で禁忌に触れた者の末路がどうなるか、キミのそのチカラで思い知らせて...)





裕子「あっ、でも私も時々考え事してると自分の髪の毛触ったりします!」



P「へぇー、そうなのか、俺は考え事してると人の髪の毛触るクセがあるみたいなんだよ」



裕子「なるほど、じゃあこのエスパーユッコのサイキックヘアを通してプロデューサーの考えがまとまるように...ムムム〜ン!」



P「おっ...おっ...なんかまとまってきたかも...」



裕子「えっ、ホントですか!?」



P「うーん...ハワイでユッコには超能力で竜巻を起こしてサメを撃退してもらう企画をやってもらって...」



裕子「ええっ!?そ、それはちょっと...さ、サメはさすがに...」



P「ウソウソ、冗談だって」



裕子「もうーっ!プロデューサーったら!」



P「怒るな怒るな、考えがまとまったのは本当だ、撮影が終わった後にみんなでバーベキューやろう」



裕子「えっ、本当ですか?やってくれるんですか?」



P「ああ、これもユッコのサイキックヘアのおかげだ」ナデナデ



裕子「え、えへへ...ま、まあこの程度はエスパーユッコにかかれば...♪」







飛鳥(......)

P「よし、それじゃ撮影最終日の最後の日にバーベキューの予定を入れてっと...」



裕子「ありがとうございます!ん〜...サイキック楽しみです!」



P「おいおい、浮かれすぎて仕事で失敗したりするなよ?」



裕子「心配ご無用!ユッコはお仕事もバーベキューも手抜かりはしませんよ♪」



P「ああ、期待してるからな」



裕子「はいっ!」





飛鳥「オホン...オホン!」





P「んっ、どうした飛鳥?調子でも悪いのか?」



飛鳥「いや大丈夫だ、それよりP、まだ片づけないといけない仕事が残ってるんじゃないのかい?」



P「あー、まあ少しは...」



飛鳥「だそうだよ裕子、仕事を邪魔するといけない、しばしPを静寂の中に戻してあげようじゃないか」



裕子「そうですね、じゃあ私、特に用事もないのでそろそろ帰ります」



P「おう、気を付けてな」



裕子「はい、プロデューサーもバーベキューのこと忘れないでくださいよ?」



P「わかってるって」



裕子「プロデューサーが忘れないように毎晩テレパシー送りますからね、えへへ♪それじゃ!」ガチャッ



P「まったく...元気な奴だ、なあ飛鳥?」



飛鳥「......」



P「飛鳥?」



飛鳥「...りだい」



P「えっ?」





飛鳥「...どういうつもりだい!」

P「ど、どうしたんだ...急に...?」



飛鳥「キミはボクのエクステにしか反応しないんじゃなかったのか!?」



P「えっ?えっ?」



飛鳥「P、ボクはキミに忠告したはずだ、『ボク以外のヒトの髪の毛をいじるな』と!」



P「あ、ああ...そうだな...」



飛鳥「へぇ、覚えていたのか...つまりキミはボクの忠告を思考の彼方に追いやってあの行為を行ったということか...」



P「い、いや...ただ、ついだな...」



飛鳥「つい?ついだって?知らなかったよ、キミにとって理性を保ってボクの忠告を守るということがこれほど難しいとはね...」



P「あ、飛鳥...?」



飛鳥「...そんなによかったかい?裕子の髪の毛は」



P「はい?」



飛鳥「ずいぶんとご執心だったみたいじゃないか、あんなにベタベタ触って...こねくり回したりして...」



P「お、おいおい...」



飛鳥「...やはり人工物に過ぎないボクのエクステより、人の血の通った本物の髪の毛が...いいのかい?」



P「飛鳥...」



飛鳥「...なら」ガシッ



P「お、おい...なんで俺の手を掴んで...」





スッ...





飛鳥「触ればいいじゃないか、エクステじゃなくて...ボクの...ボクの髪の毛...」

P「むっ...」



飛鳥「...どうだい?」



P「お、おう...あれだ、すごくサラサラしてる...」



飛鳥「フッ、当たり前さ、毎晩きちんとケアしているんだから...」



P「そ、そうか...」



飛鳥「グスッ...」



P「あ、飛鳥...泣いてるのか?」



飛鳥「うるさい...」



飛鳥「...まったく、思考がグチャグチャだ、頭が混沌としていて制御ができない...」



P「飛鳥...」



飛鳥「...るな」



P「えっ?」



飛鳥「他の髪の毛なんて触るな!ボクのだけを触っていろ!」



飛鳥「キミの手の無聊を慰めるのはボクだ!ボクだけなんだ!」



飛鳥「もう勝手に触っても文句も言わない!キミが望むなら好きなだけ触っていい!」



飛鳥「だから触るな...他の髪なんか...触るなぁ...」



飛鳥「キミの手は...ボクのだ...キミは...ボクのだ...」



飛鳥「グスッ...ヒック...」













−−−−−−







飛鳥「......」ズーン...





P「おい飛鳥、そんなところでしょげてるのはやめろって...」





飛鳥「フフッ...そうだね、今のボクにはソファーすらもったいない...せいぜい地べたで這いつくばるのがお似合いだ...」



P「そうじゃないっての、いい加減元気出せ」



飛鳥「別に元気がないわけではないよ、ただ自分自身のあまりの矮小さに対して失笑を禁じ得ないだけさ...」



P「あーもう...いいからこっちこい!」ヒョイッ



飛鳥「ひゃぅ...」



P「よいしょっと...」



飛鳥「お、おいP...仮にもボクは14歳だ、それを幼児のように膝の上に乗せるなんて...あんまりというものじゃないかな?」



P「膝抱えながら拗ねてるやつがそんなこと言っても説得力がないぞ?」



飛鳥「あうっ...」



P「やれやれ...少しは落ち着いたか?」



飛鳥「...まあ、さっきよりは」



P「そうか、ならよかった...」



飛鳥「......」



P「いやー、それにしてもさっきは驚いたよ、普段クールな飛鳥がまさかなぁ...」



飛鳥「っ!!」ビクッ



P「なんだかんだ言って、お前もまだ14歳ってことだな」



飛鳥「わ、笑えばいいじゃないか、ボクの幼稚さや未熟さを...」



P「いやいや、そんなことはしないよ」



飛鳥「そ、そうか...」



P「...知らなかったよ、俺の変なクセで飛鳥が知らない間に...なぁ」



飛鳥「うぅぅ...」



P「よし、決めたぞ」



飛鳥「な、なにをだい?」



P「今まで適当に流してたけど、今日から本気でクセを解消するよ」



飛鳥「...えっ?」



P「とりあえず...そうだな、手元にタオルでも用意しておこう、そんで考え事をしたときにタオルをいじるんだ、そうすれば誰にも迷惑が掛からない」



飛鳥「いや、あの...」



P「それでも不安だったら...おっ、そうだ!エクステを一本買ってそれをいじってれば...」





飛鳥「ちょっと待って!」





P「な、なんだよ?」



飛鳥「その...く、クセを無理に抑えつけても...あまり効果がないと思うよ」

P「そうか?」



飛鳥「クセはどうやっても出てしまうものさ、宿命のように...」



P「それじゃ飛鳥や周りの人に迷惑が...」



飛鳥「だ、だから言っているだろう?」





スッ...





飛鳥「今度からは...ボクの髪の毛を触るといい...」



P「でも...」



飛鳥「Pはこうしていると考えがまとまるんだろう?だったら...仕方ないさ」



P「そりゃ確かにそうだけど...飛鳥だってイヤだろ...」



飛鳥「...別に」



P「はっ?」



飛鳥「そんなに...嫌いじゃないよ...キミになら...」



P「飛鳥...」



飛鳥「キミの手は青い鳥のようなものさ、傍にあるだけでボクに幸福をもたらす...」



飛鳥「だが寂しがりで...すぐにどこかへ姿を消してしまうんだ...」





ギュッ





飛鳥「だから飛んで行かないように...こうして握っておかないとね」







おわり

ちょっとだけつづき







P「ふぅ〜、さすがにハワイの日差しはキツイなぁ...」



P「まぁ日本ほどジメジメしてなくてカラッとしててだいぶ楽だけど」







裕子「サイキックスイカ真っ二つ!とぉー!」







P「あいつはハワイでも相変わらずだな...」



P「でも、撮影自体は順調だから大丈夫だな、となるとこの後の流れは...」





ギュッ





P「...飛鳥さん?」



飛鳥「んっ、どうかしたかい?」



P「あの...なんで俺の手を握るの?」

飛鳥「キミが思案に耽っているのがわかったからね」



P「...あのな飛鳥、俺が考え事をするたびにいちいち手を握らなくても...」



飛鳥「おや、もう忘れたのかい?Pの困ったクセが周りに害を及ぼさないように、ボクがこうして防いでいるんじゃないか」



P「そりゃ確かにクセは直ってないが...確かあの時は髪の毛を触っていいとは言われたけど手を握るとは...」



飛鳥「キミのクセは頑固だからね、このくらいがちょうどいいのさ」



P「むぅぅ...お前抵抗とかないのか?飛鳥くらいの歳だったら男と手を繋ぐのに抵抗あるはずなんだが...」



飛鳥「まあね、なにも感じていないと言えばウソになる」



飛鳥「...正直なところ、鼓動が速くなるのを感じるよ」



P「そうなのか?飛鳥は表情に現れないからよくわからんな...」





ピトッ...





飛鳥「...どうだい、これなら直に感じるだろう?ボクの鼓動が高鳴っているのを...」



P「こ、こら!どこを触らせて...!」



飛鳥「フッ、どうやらキミの鼓動も高鳴ったようだね」



P「あ、当たり前だ!」



飛鳥「せっかくボクなりに勇気を出してこの水着を選んだというのにキミってやつは...なにも反応がないから正直慌てたよ」



P「お、お前な...」



飛鳥「Pのそういう顔を見れるなんて...重畳と言ったところかな?」





裕子「プロデューサー!割ったスイカは食べていいらしいですよー!いっしょに食べましょうー!」





飛鳥「ほら、裕子のご指名だよ、行こうか」グイッ



P「お、おい...手を繋いだまま行くのか!?」



飛鳥「当然さ」





ギュッ!





飛鳥「寂しがりなキミの手は、ボクがしっかり手綱を引いておかないとね、フフッ♪」







ほんとにおわり



23:30│二宮飛鳥 
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