2016年10月03日

晶葉「天才問答」

デレマスですよ

みじかいみじかいお話でごぜーます



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志希「やぁやぁ、ここに居たんだ」



晶葉「む、志希か。大体ここに居るのは知っているだろう」



志希「まぁねー。何してるのー?」



晶葉「料理でもしてるように見えるかね?」



志希「そりゃー見えないなぁ」



晶葉「これはな、ロボット猫を作ってやろうと思ってな」



志希「ふーん、なんでまた」



晶葉「猫かわいいだろう。猫」



志希「にゃはは、なるほど」





晶葉「といってもまぁ、とりあえず歩いて座って寝てたまに鳴くというだけだからな、大したものじゃない」



志希「晶葉ちゃん天才〜? あたしはソッチはさっぱりだから〜」



晶葉「よしてくれ、それを言うなら志希こそ天才というにふさわしいんじゃないのか? Chemistryの世界を騒がせたギフテッドだろう」



志希「んー、そんなに自慢できるものでも無いかなー」



晶葉「珍しく弱気じゃないか?」



志希「いっつも考えてることだよー。神様とかいうのが気まぐれでポンと置いていったのにころころ惑わされてって結構滑稽じゃない?」



晶葉「ふむ」



志希「あれよあれよと持ち上げられてちょっといい気になって? あなた達にはGeniusでも私にとってはDisaster? な〜んて」



晶葉「ん、なるほど、楓嬢の真似か?」



志希「にゃはは、まぁちょっとしたダジャレとー、ちょっとした本音かな」





晶葉「今日はどうした?志希が天才なんていう言葉を使うのも珍しいと思ったが」



志希「アイドル志希ちゃんも時にはまじめに考えちゃうのだ〜。そして信じてもない神様を恨んでみたりしてー」



晶葉「……そうか。私は神様とやらに感謝してやってもいいと思っているぞ」



志希「ほうほう、そりゃまたどうして」



晶葉「私は別段良い頭を持っているわけでは無いただの機械好きでな。目立つのもあまり得意ではないんだ」



晶葉「そんな私が何の因果かステージの上で歌って踊って、ありがたいことにファンに応援されてだ。こんなこと想像できないだろう?」



志希「そりゃー運命的だ」



晶葉「まさしく運命的だ。機械が好きな私のままアイドルも好きな私になれたんだ。それが神様とやらの贈り物だって言うのならいくらだって感謝する」



晶葉「そして、皆が喜んでくれるなら天才だろうが天災だろうがなってやるんだ。この池袋晶葉はな」



志希「……やっぱ晶葉ちゃんは天才だー」



晶葉「そうだろう! 志希は……その、どうだ?」



志希「んー? そうだなー……うん、そっか。あたし、今きっと楽しいんだ、すごく。」



志希「こんがらがってのが解けて、天辺だと思ってたとこにはまだまだ向こう側が有って。ずっと先に進めるような……ううん、進みたい。進んでやるって好奇心でいっぱいだー」



晶葉「今が楽しいなら間違いなく間違ってないってことだろう、多少寄り道してもな」





志希「そっかー、なんで気づかなかったんだろ。ふっしぎー」



晶葉「志希にとっては初めての回り道だったのかもな。私なんかは寄り道ばかりだぞ」



志希「でもそれも女の子、って感じじゃない?あれもこれもって欲張らないとねー」



晶葉「そうか、そうだな。欲張ったおかげで面白い仲間たちにも会えたしな」



志希「晶葉ちゃんとか?」



晶葉「志希とかな」



志希「……にゃは」



晶葉「ふふっ」



志希「にゃははははっ」



晶葉「ははははっ」





晶葉「ははは……はぁ、熱く語ってしまったな。何だか恥ずかしいが……まぁたまにはいいだろう」



志希「にゃは、こんな日だしたまにはいいんじゃないかなー」



晶葉「ああ、そうだ。私を探してたみたいだったがどうした?」



志希「そうだった! うんとねー……Happy birthdayー♪ はいどうぞー」



晶葉「これは?」



志希「ジャスミンの香水〜。今日の、誕生花? らしいよ」



晶葉「そうか、こういったものはあまり使ったことがないが……ありがとう」



志希「ないから挑戦するんだよ〜」



晶葉「だけど、ちょっと意外だった……と言ったら失礼だが。こういう事にはあまり興味が無いものと思っていたよ」



志希「んー……コレはねー、フレちゃんの真似、かなー。」



晶葉「仲がいいんだな」



志希「仲良しなのだよー。もちろん、晶葉ちゃんともね?」





晶葉「ふふっ、そうだな。では、そんな我が友に一つアドバイスだ」



志希「なになにー?」



晶葉「よくわからなくなった時にはな、とりあえず猫を愛でるといい」



ニャー



志希「にゃは、鳴いてる鳴いてるー」



晶葉「USBから充電できるからな。かわいがってやってくれ」



志希「手に乗っけて撫で転がしてあげよーう」ゴロゴロ



晶葉「気に入ってくれたなら何よりだ」





志希「じゃー皆も待ってるし行こうか、天才」



晶葉「それは楽しみだな、天才」







バタン









17:30│池袋晶葉 
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