2016年10月03日

モバP「趣味に付き添い週間」

P「凛とハナコの散歩をするのも久しぶりだな」



凛「そうだね。ハナコも喜んでるよ」



ハナコ「バオオオオオオ!」





凛「にしてもいきなり趣味に付き合うって言いだすなんて、何か企んでる?」



P「ここ最近アイドル連中遊びに誘われたりされることが多いから趣味に付き添い週間ってわけだ。おっとハナコ。引っ張るんじゃない。ご主人は俺だぁ」



ハナコ「ブブブブブ」



凛「付き添い週間ねェ。メンタルケアか何か? でも、こうして一緒に歩くのは……悪くないかな」



P「公園でまったりと散歩。心が洗われる気分だ。そうだハナコ。フリスビーやらないか? 一応持ってきたんだ」



凛「聖來さんのわんこじゃないからとれないと思うけど、ハナコはフリスビーで遊びたい?」



ハナコ「イ゛エ゛ア゛ァ゛」



凛「やりたいって」



P「よーしとってこーい」



ハナコ「アギャヴァア!」



凛「すごいはしゃいでる……落ちたの拾ってきた」



P「よーしよしいい子だハナコ。角砂糖あげちゃう」



凛「あげないでね」



P「わかってるよ。凛もフリスビーやるか?」



凛「やってみようかな。じゃあフリスビーをこっちに」



P「よし凛! とってこーい!」



凛「え? そっち?」



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芳乃「一緒に石ころ集めをするのでしてー」



P「いやぁ童心を思い出すなぁ。河原こうやって腰を落として石集め。いい形の石があったら水きりで遊ぶ。うーん。いいねぇ」



芳乃「投げてはダメですよー」



P「わかってるってよしのん。この石とかどうよ? いい光沢はなってると思わない?」



芳乃「んー光沢はともかくいい形ですねー」



P「だろぉ? 結構いい石が集まってきたな。全部持ち帰るの?」



芳乃「いえ、そなたにここで積んでほしいのでしてー」



P「……え? 積む? 何で?」



芳乃「そういう遊びでしてー」



P「遊びねぇ。まあいいけど。積むならこうかな?」



芳乃「えいっでしてー」



P「ぬぁ! 何すんの? 何で積んでる石の山蹴って倒すの?」



芳乃「もう一回積んでほしいのでしてー」



P「何を考えてるんだこの子は。わかったよ。もう一回積むよ」



芳乃「えいっでしてー」



P「ちょっとぉー! 何で蹴るの! 何で蹴り倒すの? ここは賽の河原じゃねーんだぞ!」



芳乃「もう一回積んでほしいのでしてー」



P「えぇ何この子? カワイイ声してとんだ畜生だよ」



芳乃「もう一回積んでほしいのでしてー」



P「この圧迫感。わかったよ。積むよ! うぅ」



芳乃「えいっでしてー」



P「崩された。もう一回積まないと」



芳乃「おらっでしてー」



P「また崩された。いつまで続くんだこのリフレイン」

P「こずえー。お前の趣味や遊びに付き合ってやるぞぉ。何でも言ってくれ」



こずえ「しゅみってなぁに?」



P「え? 自分の好きなことをすることだよ。あるだろ何か?」



こずえ「こずえの…すきなことー?」



P「マジかこの子。好きなことの一つあるだろ? 例えばそこで寝ている杏の趣味は……杏。お前の趣味って何?」



杏「無いよ」



P「無いよって。そんなわけないだろ。アイドルなのに趣味がないって、そう言う質問とかかされた時どうするんだ!」



杏「無い物は無いもん。仕方ないね。ねーこずえちゃん」



こずえ「しかたないー? うんー…ふわぁ」



P「何て無気力系アイドル共なんだ。こうなったら趣味の開拓に……ん?」



志希「やぁやぁお三方。どうしたのかにゃ〜」



P「志希! いやこの二人さ。趣味がないって言うのよ。こずえに至っては趣味の概念自体を理解していない。ゆゆしき事態だ」



志希「なるほど。ここは志希ちゃんに任せてよ。あたしの趣味を二人に伝授してしんぜよー」



P「まさか怪しい科学実験に巻き込もうってんじゃないだろうな?」



志希「素人にそんなことさせないよ。二人とも! あたしと一緒に失踪しない?」



P「何言ってんだこいつ! そう言えばこいつの趣味欄に失踪って書いてあったっけ」



杏「いいねぇ。失踪したら仕事しなくていいし。うん。全力失踪しよう!」



こずえ「あんずが…しっそうするならー…こずえもするぅー…」



志希「よーし失踪するぞー!」



三人「わぁー!」



P「なんだこいつら……」

P「ふぅー! いい湯だった」



楓「プロデューサーもあがられましたか」



P「おう楓。いい湯だったか?」



楓「はい。まさかいきなり趣味に付き合うなんて言われるとは思いもしてませんでした」



P「それはこっちのセリフです。まさか日帰りの温泉旅行に行くことになるとは」



楓「私の趣味と言えば温泉巡りですから」



P「確かに、いいところだなここは」



楓「でしょう。帰る前にもう一度入ろうかなと思ってるんですけど……実はここ、混浴があるんですよ」



P「へぇーそんなのがあるんだ」



楓「……一緒に入ります?」



P「……冗談だよな?」



楓「プロデューサーがいいなら」



P「俺次第? えっと……さすがにそれはと言うか。申し出はありがたいんだけど、さすがにいただけないと言うか。嫌なわけじゃないんだぞ! 一緒に入りたいって言えば……入りたいわけでもないけど……いや入りたいけど、いややましい気持ちはないんだけど」



楓「残念ながら混浴は予約制なので前もって言わないとだめなんです。最初から入れないんですよ」



P「そうなんだ」



楓「お風呂のことを考えて頭がオーバーフローしてしまったってところですか。ふふっ」



P「悪かったな。馬鹿なプロデューサーで」



楓「でも今度来る時なら、ご一緒してもいいですよ」



P「……俺をあまり困らせないでくれ」



楓「ふふっ」

光「くらえライダーキーック!」



P「ぐぉお! やるなぁ! いくぞ! 国電パーンチ!」



光「国電パンチ?」



P「国電パンチを知らないのか!? 菜々さんなら知っていたのに……!」



光「そうだ! P! アタシこの前『デッドプール』を見に行ったんだ!」



P「デッドプール? マーベル原作X-MENスピンオフライアン・レイノルズ主演6月1日公開のデッドプールか! 俺も見たぞ! 感想は?」



光「吹き替えを見たんだけど、アクションは眼を見張るものがあったな! ただ……グロイシーンも多くて下ネタのオンパレードだった……」



P「R-15だし、それは仕方ないだろう。本来お前は見ちゃダメなんだぞ」



光「吹き替えを見ていて思ったんだけど、デッドプールの声ってシビル・ウォーのヴィジョン、ディスク・ウォーズ:アベンジャーズのソーの声だったな!」



P「へぇそうなんだ」



光「ソーと言えば実写の一作目で好きなシーンがあるんだ! こう、フェイスブックかにあげるから写真を撮るシーンでソーがニコって笑うシーン。あのシーンはソーの一面を垣間見るシーンだと思ったよ!」



P「やっぱ光は特撮ヒーローだけじゃなくてヒーロー自体が好きなんだな。好きなヒーロー映画って何だ?」



光「色々あるけど、あげるとすればウィンター・ソルジャーだな。あの映画は単品でいいと言うだけじゃない。前作を知っているからこそスケール、アクション共にワンランク上の領域とみてわかる。後は最近だけどアントマンもいいぞ。肥大化し過ぎたMCUだけどあれは特に予備知識がなくても楽しんでみられる快作だ」



P「やっぱ最近の子って言うか、MCUが好きなんだな」



光「ああ好きだ! 12月10日公開の『ドクター・ストレンジ』も楽しみにしている! Pは何かあるのか?」



P「そうだな……Vフォー・ヴェンデッタが面白いかな」



光「なんだそれは?」



P「今の子は分かんないかな。ヒーローってよりアナーキストだし。楽しみだなドクターストレンジ」



光「その前に見に行くのもあるけどな」



P「見に行くもの?」



光「ああ。麗奈のやつも見たいと言って見に行くんだけど9月10日公開『スーサイド・スクワッド』を見に行くつもりだ」



P「スーサイド・スクワッド! DC原作でDCエクステンディッド・ユニバース第三作自殺部隊のスーサイド・スクワッドか。たしかヴィラン連合の話だっけ。麗奈が好きそうだ」



光「アタシはヒーローが好きだ。だからこそ敵のことも知っておかなくちゃなんない。だから麗奈と一緒に敵地視察ってわけだ」



P「そうか。楽しんで来い」



光「うん!」

P「猫カワイイ! さわぁ」



みく「ねこちゃんかわいいにゃあ。こうしてPちゃんと猫カフェに来るのも久しぶりだよね」



P「だなぁ。互いに忙しいし中々暇が取れなかったけど、ここ最近暇ができ始めたからな」



みく「今日は目いっぱい楽しもうね!」



P「おう。うわぁスコティッシュカワイイ! うわっ、うわっ! 膝に乗ってきた」



みく「Pチャンは体にマタタビでも塗ってるのかな?」



P「猫に好かれる人間だからな。ほらみく。おいで」



みく「は?」



P「猫に好かれるんだ。みくも猫だろう? ほら、膝に乗っておいで」



みく「Pチャンって変態さんだよね」



P「面向かって人のことを変態だと! いいだろうみくにゃん。ちゅぱちゅぱしてやる!」



みく「ぎゃー! 変態にゃー!」



店員「帰ってください」

晴「くっそ。取れねぇ! 何でだよ!」



P「ほーらはるちん。ボールはここだぞぉ。取ってみろぉ」



晴「卑怯だぞP! それでも大人か?」



P「子供ですぅ。はるちんがサッカーしようって言ったんじゃないか。小さなファンタジスタが弱音言ってんじゃないぞ」



晴「チクショー! はるちん言うな! ん?」



P「ん? あ、たくみん」



拓海「あ? 今たくみんつったかテメー。て言うか何してんだお前ら」



晴「Pからサッカーボールが取れないんだ」



P「はるちんとサッカーしてるってわけ。何ならお前が取ってみるか? たくみん」



拓海「……ボールの奪い方を教えてやる。よく見てろ」



晴「あ、うん! 頼んだ!」



P「へぇ。たくみんが俺からボールを取る? 無理だと思うなぁ。永遠未完のファンタジスタと呼ばれる俺からボールを取れる訳」



拓海「オラぁ!」



P「ドボエェ! ちょ、殴るのは反則」



晴「うわぁ」



拓海「どうだ。Pは頑丈だからちょっとやそっと殴られた程度じゃびくともしない。Pにボールを返すからアタシの通りにやってみろ。悪いところは教えてやる」



晴「おう、わかった!」



P「わかったじゃないよ! 何妙な師弟関係築こうとしてんの!?」

きらり「Pちゃんといっしょにお出かけ☆ にょわ☆」



P「きらりと一緒にかわいい物、小物を買いに行こうって話になったけど……俺のセンスが問われるな」



きらり「ショップについたにぃ☆」



P「うーん。キラキラして宝石箱の中に突っ込まれた気分。この中からカワイイものを選別するとなると……やはりセンス。きらりにあうカワイイ物を選ばなくては」



きらり「Pちゃん。別にそんなに気を張らなくったっていいと思うよぉ。リラックスリラックス☆ きらりはぁPちゃんの選んでくれたものなら何でも宝物になると思うにぃ」



P「きらりぃ……よーし。じゃあこれ。カワイイチョウチョのアクセサリーだ☆ どう?」



きらり「とーってもいいと思うにぃ☆」



P「でしょー☆ じゃあ次にこれ〜☆ キャーきらりん超カワイイ☆」



きらり「そうかなー?」



P「超にあってるよぉ☆ じゃあ次はァ」



きらり「Pちゃん。ちょっといいかな?」



P「なぁにきらりん☆」



きらり「Pちゃんがその口調だと、カワイくないにぃ」



P「……うん」

P「まゆ。最近俺はアイドルたちの趣味に付き合ってるんだが、それは間違ったことかもしれない」



まゆ「……何故、そう思うんですか?」



P「やっぱ趣味ってその人が楽しむためのものじゃないか。そりゃ人とワイワイしたいって子もいると思うけど、中には自分のペースで楽しみたいって言う子もいる。だのに俺は付き合うと言って趣味を一緒にしてやった。そこに無理やり、邪魔と言う考えがあったんじゃないか」



まゆ「そうですね。もしかしたらそう言う方もいるかもしれません。自分の趣味は一人で楽しむ者だと考える人もいると思います。けど」



P「けど?」



まゆ「まゆはそれが間違ったことだとは思いません。きっと皆さんはプロデューサーと趣味を共有できたことに嬉しいと言う感情を持っているはずです。少なくともまゆはこうやって一緒にキッチンに立ち、料理を二人で作っていることにとても満足感と喜びを感じています」



P「まゆ……」



まゆ「Pさん。味見、お願いします」



P「あ、うん。美味しいよこれ」



まゆ「趣味を共有して一緒に楽しむことはとても素晴らしいことです。だから間違ったなんて言わないでください。きっと皆さん、悲しむと思いますから」



P「……そうだよな。うん。まゆの言う通りだ。ありがとうまゆ。心は決まったよ」



まゆ「もし悩んだり、困ったことがあるならいつでも話してください。まゆはいつまでもアナタの味方ですから」



P「ああ」

P「というわけで幸子ぉ。お前の趣味に付き合うぞ。さぁ何でも言ってくれ」



幸子「結構です」



P「何を言っているんだ。一人より二人でやった方が楽しいに決まってるだろ」



幸子「そうですね。確かにそう思います」



P「だろぉ。ほら、遠慮せずに」



幸子「これはボク一人のものなので」



P「そんな固いこと言わずにさぁ」



幸子「今集中してるので少し静かにしてください」



P「なんでだよぉ。趣味は共有してなんぼだろ」



幸子「ボクの趣味は誰かと一緒にするものではないので」



P「幸子がそう思っているだけだよ。ほら、俺と一緒にしよう」



幸子「いいです!」



P「幸子ぉ」



幸子「だから! どこの世界に勉強ノートの清書を共有する人がいるんですか!」



P「え? これ趣味なの?」



幸子「趣味です!」



終わり



21:30│モバマス 
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